大真空6962
DAISHINKU CORP.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがスマートフォンで時間を確認したり、友人にメッセージを送ったりするとき、その正確な動作は非常に小さな部品によって支えられています。その一つが「水晶デバイス」で、大真空は世界トップクラスのメーカーです。普段何気なく使っているパソコンやゲーム機、運転する自動車のカーナビや安全システム、そして街中の5G通信を支える基地局など、あらゆる電子機器の内部で「時間の基準」を作る重要な役割を担っています。まさに、現代社会のデジタルな営みの裏側で、正確な時を刻み続ける縁の下の力持ちなのです。
水晶デバイス大手の同社は、市況の波を受けやすい事業構造にあります。2025期は売上高386.2億円、営業利益9.15億円と減収減益で着地しましたが、底打ちの兆しが見られます。会社は2026期の業績予想として売上高410.0億円、営業利益20.00億円とV字回復を見込んでおり、車載向けや通信インフラ向けの需要回復が鍵となります。現在進行中の中期経営計画では、2026年度(2027期)に売上高530億円という野心的な目標を掲げ、成長路線への回帰を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県加古川市野口町水足179-6
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.6% | 1.8% | - |
| 2022/03期 | 10.4% | 5.1% | - |
| 2023/03期 | 7.7% | 3.9% | - |
| 2024/03期 | 4.2% | 2.1% | 5.4% |
| 2025/03期 | 0.6% | 0.3% | 2.4% |
| 3Q FY2026/3 | 0.3%(累計) | 0.1%(累計) | 1.8% |
収益性は、2022年3月期には営業利益率12.6%を達成し高い収益力を示しましたが、直近は原材料費の高騰や稼働率低下により営業利益率が2.4%まで低下しました。特に、固定費負担の影響が利益を圧迫している状況です。今後、Arkh技術を核とした差別化製品の拡販により、早期の収益性回復に向けた構造改革を推し進めています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 332億円 | — | 12.2億円 | 37.9円 | — |
| 2022/03期 | 413億円 | — | 38.5億円 | 119.2円 | +24.5% |
| 2023/03期 | 384億円 | — | 32.1億円 | 99.4円 | -7.0% |
| 2024/03期 | 393億円 | 21.4億円 | 18.8億円 | 58.1円 | +2.4% |
| 2025/03期 | 386億円 | 9.2億円 | 2.9億円 | 8.9円 | -1.8% |
大真空の業績は、世界的な半導体・電子部品市場の停滞を受け、2025年3月期は純利益が約2.9億円まで縮小するなど苦戦を強いられました。しかし、水晶デバイスのリーディングカンパニーとして、車載および産業機器向けに高付加価値製品の投入を進めています。2026年3月期は、新中期経営計画に基づく施策の浸透により、売上高410億円への回復と利益体質の改善を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上295億円(通期予想比72%)、営業利益5.3億円(同26%)、純利益1.1億円(同21%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
大真空は水晶デバイスの総合メーカーとして、車載・産業・通信の3分野を主軸にグローバルに展開しています。有価証券報告書では為替変動や半導体市況の影響を主要な事業リスクとして挙げており、特にスマートフォンや自動車向け需要の変動が直接的な業績懸念事項として認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 400億円 | — | 386億円 | -3.4% |
| 2024期 | 360億円 | — | 393億円 | +9.3% |
| 2023期 | 456億円 | — | 384億円 | -15.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 15億円 | — | 9億円 | -39.0% |
| 2024期 | 15億円 | — | 21億円 | +42.3% |
| 2023期 | 60億円 | — | 42億円 | -29.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の「第二中期経営計画」では、最終年度の2026年度(2027期)に売上高530億円という高い目標を掲げています。これは直近実績(2025期)の386.2億円から約37%増という野心的な水準です。しかし、過去の業績予想を見ると、市況変動の影響を受けやすく、期初予想と実績の乖離が大きい傾向にあります。特に2025期は営業利益が予想を約4割下回っており、計画達成能力には不透明感が残ります。計画達成には、車載・通信分野での需要を確実に取り込むことが不可欠です。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
譲渡制限付株式報酬制度を導入し、中長期的な企業価値向上に向けたインセンティブを強化。
中期経営計画「OCEAN+2」に基づき、車載・通信分野を中心とした成長戦略を再確認。
第3四半期決算にて、経常利益5.27億円を計上し、堅調な業績進捗を報告。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、有利子負債が約716億円に達し、自己資本比率は41.2%水準で推移しています。これは成長投資や設備増強に向けた資金調達が要因です。潤沢な資産を背景にリスク耐性を維持しつつ、今後は効率的な資本運用と負債の管理が持続的な成長への鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産948億円、純資産472億円、自己資本比率32.0%、有利子負債354億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.1億円 | ▲53.9億円 | 8.7億円 | ▲26.8億円 |
| 2022/03期 | 87.6億円 | ▲51.8億円 | 3.8億円 | 35.9億円 |
| 2023/03期 | 58.6億円 | ▲65.3億円 | 13.0億円 | ▲6.7億円 |
| 2024/03期 | 82.4億円 | ▲40.0億円 | 11.0億円 | 42.5億円 |
| 2025/03期 | 23.0億円 | ▲63.1億円 | ▲17.1億円 | ▲40.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の稼ぐ力を反映し、好調時には約87億円を創出しましたが、足元は市況低迷により約23億円まで低下しました。一方で、将来の競争力を高めるため、年間60億円規模の積極的な設備投資を継続しており、フリーキャッシュフローがマイナスとなる時期もあります。今後、投資フェーズから収穫フェーズへの移行により、キャッシュフローの安定化を目指します。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、強固なガバナンス体制を構築するために適時開示やIR活動を積極的に実施しています。13社の連結子会社を抱えるグループ経営を円滑に行うため、監査体制を整えつつ、第2中期経営計画を通じて経営の透明性と効率化を同時に追求する姿勢を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 617万円 | 3,243人 | - |
平均年収は617万円となっており、電子部品業界の平均的な水準と比較しても、長年安定して推移している堅実な給与水準です。水晶デバイスというニッチな高付加価値製品を扱う技術集団として、従業員の高い勤続年数が給与の安定性を支える一因となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2021期から2024期にかけては半導体市況の好調を背景に株価が大きく上昇し、TOPIXを大幅にアウトパフォームしました。特に2022期には332.9%という非常に高いTSRを記録しています。しかし、市況が調整局面に入った2025期には、株価下落によりTOPIXをアンダーパフォームする結果となりました。このことから、同社の株主価値は市況サイクルに大きく左右される特性があることがわかります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 2円 | 57.8% |
| 2018/03期 | 20円 | - |
| 2019/03期 | 15円 | - |
| 2020/03期 | 20円 | 58.4% |
| 2021/03期 | 9.9円 | 23.2% |
| 2023/03期 | 28円 | 28.2% |
| 2024/03期 | 28円 | 48.2% |
| 2025/03期 | 28円 | 315.7% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、株主への利益還元を重要な経営課題と認識しつつ、業績に応じた安定的な配当の継続を掲げています。近年の厳しい業績環境下でも年間28円の配当を維持しており、株主を尊重する姿勢がうかがえます。今後は収益力の向上による配当性向の適正化と持続的な利益還元の両立を目指します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 169.1万円 | 69.1万円 | 69.1% |
| 2022期 | 332.9万円 | 232.9万円 | 232.9% |
| 2023期 | 210.6万円 | 110.6万円 | 110.6% |
| 2024期 | 238.1万円 | 138.1万円 | 138.1% |
| 2025期 | 181.8万円 | 81.8万円 | 81.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割高ですが、これは一時的な利益の落ち込みを反映している可能性があります。一方でPBRは0.54倍と極めて割安な水準にあり、資産価値から見た株価の安全性を重視する投資家には魅力的です。また、配当利回りが4.47%と高いことも特徴で、株価の下支え要因となり得ます。信用買い残は売り残を上回っており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.3億円 | 13.1億円 | 51.7% |
| 2022/03期 | 65.5億円 | 27.0億円 | 41.2% |
| 2023/03期 | 51.1億円 | 19.0億円 | 37.2% |
| 2024/03期 | 31.9億円 | 13.2億円 | 41.2% |
| 2025/03期 | 4.1億円 | 1.3億円 | 30.6% |
法人税等の支払いは、利益水準の変動に伴い年度間でばらつきが生じています。2025年3月期は業績悪化により税引前利益が約4億円に縮小し、税負担も約1.3億円と低水準でした。2026年3月期の予想では利益の回復が見込まれますが、税務上の繰越欠損金や調整項目により実効税率が高位に予測されています。
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大真空 まとめ
「スマホから自動車、5G基地局まで、電子機器の『心臓の鼓動』を刻む水晶デバイスの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。