東光高岳6617
TAKAOKA TOKO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが自宅のコンセントから電気を使うとき、その電気は巨大な電力ネットワークを通って届けられています。東光高岳は、その電気の通り道を支える変圧器やスイッチといった、普段目にしないけれど社会に不可欠な機器を作っている会社です。また、最近よく見かけるようになった電気自動車(EV)の急速充電スタンド、特に高速道路のサービスエリアに設置されているものの中には同社製品が多くあります。さらに、毎月の電気使用量を自動で電力会社に送信してくれる「スマートメーター」も手掛けており、検針員が家に来なくなった裏側で、東光高岳の技術が活躍しているのです。
東光高岳は、東京電力グループを主要株主とする電力インフラ機器の老舗メーカーです。2025年3月期決算では売上高1066.2億円、営業利益60.94億円を計上し、安定した収益基盤を維持しています。近年は従来の送配電機器に加え、スマートメーターの全国的な導入や、EV急速充電器の普及を追い風に成長を加速させています。株価は再生可能エネルギー関連銘柄として注目され、52週高値圏で推移しており、市場の期待は非常に高い状態です。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区豊洲5丁目6番36号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.7% | 1.4% | - |
| 2022/03期 | 6.1% | 3.3% | - |
| 2023/03期 | 5.1% | 2.8% | - |
| 2024/03期 | 7.6% | 4.2% | 7.7% |
| 2025/03期 | 5.9% | 3.3% | 5.7% |
| 3Q FY2026/3 | 6.7%(累計) | 3.6%(累計) | 8.5% |
当社の収益性は、高付加価値な電力ソリューションの提供により営業利益率が最大7.7%まで向上するなど、着実な改善を見せています。ROE(自己資本利益率)は5%から7%台で推移しており、資本効率の最適化が課題です。今後は生産効率の向上とDXを活用したサービス提供により、収益性のさらなる底上げを目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 919億円 | — | 14.1億円 | 87.3円 | — |
| 2022/03期 | 919億円 | — | 32.8億円 | 203.2円 | -0.0% |
| 2023/03期 | 978億円 | — | 29.2億円 | 180.8円 | +6.3% |
| 2024/03期 | 1,074億円 | 82.5億円 | 46.7億円 | 290.3円 | +9.8% |
| 2025/03期 | 1,066億円 | 60.9億円 | 38.2億円 | 238.4円 | -0.7% |
売上高は安定した電力ネットワーク機器事業の需要を背景に、2024/03期には1,073億円まで拡大しました。その後は一定の推移を辿りつつも高水準を維持しており、2026/03期期も微増の成長を見込んでいます。利益面では、原材料価格の変動や投資の影響を受けつつも、安定した黒字体制を確保している点が強みです。 【3Q 2026/03期実績】売上756億円(通期予想比70%)、営業利益64億円(同103%)、純利益41億円(同105%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業は送配電機器やスマートメーター関連であり、電力ネットワークの高度化やDX推進が収益の柱です。開示情報からは、電力供給安定化に伴う設備投資の動向や、原材料価格の変動が主要な事業リスクとして認識されていることが読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 880億円 | 900億円 | 919億円 | +4.5% |
| 2024期 | 1,000億円 | — | 1,074億円 | +7.4% |
| 2025期 | 1,050億円 | — | 1,066億円 | +1.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 27億円 | 33億円 | 46億円 | +71.3% |
| 2024期 | 45億円 | — | 82億円 | +83.3% |
| 2025期 | 40億円 | — | 61億円 | +52.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画ではROE目標は未達だったものの、売上高・営業利益は目標をクリアしました。特筆すべきは近年の業績予想の精度で、期初予想を大幅に上回る着地が続いています。これは、旺盛な電力インフラ更新需要やEV関連市場の拡大を的確に捉え、収益に結びつけている証左であり、保守的な予想を出す傾向があるものの実行力は非常に高いと評価できます。現行の業績予想も、足元の好調な受注環境を鑑みれば達成の確度は高いと見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
PRIDE指標2025にて最高位ゴールドを2年連続で獲得。
通期経常利益の上方修正を発表し、増配も同時に公表。
次世代急速充電器を海老名サービスエリアに納入開始。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は常に50%前後の高い水準を維持しており、極めて強固な財務基盤を構築しています。2024/03期期より有利子負債を計上していますが、総資産の拡大と純資産の着実な積み上げにより、健全性は保たれています。潤沢な手元資金と低い負債比率は、今後の戦略投資を支える大きな支柱となっています。 【3Q 2026/03期】総資産1136億円、純資産697億円、自己資本比率55.3%、有利子負債26億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 70.5億円 | ▲19.1億円 | 12.3億円 | 51.5億円 |
| 2022/03期 | 41.4億円 | ▲14.6億円 | ▲57.8億円 | 26.8億円 |
| 2023/03期 | 22.4億円 | ▲19.2億円 | ▲22.0億円 | 3.2億円 |
| 2024/03期 | 59.4億円 | ▲23.1億円 | 11.8億円 | 36.3億円 |
| 2025/03期 | 50.4億円 | ▲37.5億円 | ▲33.5億円 | 12.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の電力機器販売が貢献し、安定したプラスを維持しています。一方で、成長に向けた設備投資や次世代技術への戦略的支出が投資キャッシュフローを押し上げる傾向にあります。フリーキャッシュフローは変動があるものの、積極的な事業投資を継続できる範囲内で健全に推移しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%と、近年のガバナンス強化の流れを受け向上傾向にあります。社外取締役を過半数に登用する体制を整えており、監査等委員会設置会社として透明性の高い経営監視が図られています。連結子会社7社を擁する規模感において、適正なリスク管理が継続されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 676万円 | 2,547人 | - |
従業員平均年収は676万円であり、製造業や電気機器業界の平均的な水準と比較しても堅実な給与水準を維持しています。電力インフラという景気に左右されにくい事業基盤が、安定した雇用と賃金体系の背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた投資家リターンを示す指標です。東光高岳は過去5年間にわたり、毎年TOPIXを大幅にアウトパフォームしています。これは、安定的な配当を継続しつつ、特に近年はGX関連のテーマ性を背景とした力強い株価上昇が実現できていることを意味します。株主還元と企業成長の両立が、優れたTSR実績につながっていると言えるでしょう。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 53.6% |
| 2017/03期 | 50円 | 38.6% |
| 2018/03期 | 50円 | 52.2% |
| 2019/03期 | 50円 | 78.2% |
| 2020/03期 | 50円 | 95.6% |
| 2021/03期 | 50円 | 57.3% |
| 2022/03期 | 50円 | 24.6% |
| 2023/03期 | 55円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 60円 | 20.7% |
| 2025/03期 | 50円 | 21.0% |
株主優待制度は2021年3月権利分をもって廃止されており、現在は実施されていません。
配当方針として、株主還元を重視しつつも配当性向30%を目安とした安定配当を基本としています。業績連動型の柔軟な還元姿勢を示しており、利益の成長に応じた増配余地を確保しています。健全な財務基盤を背景に、長期的かつ継続的な株主還元に取り組んでいます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 171.5万円 | 71.5万円 | 71.5% |
| 2022期 | 166.2万円 | 66.2万円 | 66.2% |
| 2023期 | 263.8万円 | 163.8万円 | 163.8% |
| 2024期 | 293.4万円 | 193.4万円 | 193.4% |
| 2025期 | 248.2万円 | 148.2万円 | 148.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業の電気機器セクター平均と比較すると、PER・PBRともにやや割安な水準にあります。これは、電力インフラという安定しているが故に急成長イメージが付きにくい事業特性を反映している可能性があります。一方で、信用倍率は14.92倍と高水準で、個⼈投資家による将来の株価上昇への期待が強いことを示唆しています。当面の株価は、信用買い残の整理が進むか、あるいはそれを上回る好材料が出るかが焦点となりそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 34.0億円 | 19.9億円 | 58.6% |
| 2022/03期 | 41.7億円 | 8.9億円 | 21.4% |
| 2023/03期 | 47.0億円 | 17.9億円 | 37.9% |
| 2024/03期 | 80.2億円 | 33.5億円 | 41.8% |
| 2025/03期 | 63.0億円 | 24.8億円 | 39.3% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動して推移しています。2021/03期期には一時的な税率の上昇が見られましたが、近年は概ね法定実効税率に近い範囲で落ち着いています。今後は安定した業績拡大に伴い、継続的かつ適正な納税が行われる見通しです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
東光高岳 まとめ
「電力インフラの“守護神”が、EV急速充電器とスマートメーターを両手にGX時代の主役を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。