6961プライム

エンプラス

ENPLAS CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.0%
BPS577.6円
自己資本比率88.0%
FY2025/3 有報データ

AI社会を支える超精密加工技術で、未来を切り拓くグローバル・ニッチトップ企業

ソリューションプロバイダーとして、他に先駆けた技術・製品・サービスにより、顧客価値を創出する。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン。その中には、情報を高速で処理するための心臓部「半導体」が入っています。エンプラスは、この半導体が正しく作られているか検査する工程で使われる、目に見えないほど小さなソケットという部品を作っています。また、インターネットの光回線で大容量のデータを瞬時に送受信するための超小型レンズも製造しており、普段私たちが意識しないところで、現代のデジタル社会を支える重要な役割を担っている会社です。

エンプラスは、超精密プラスチック加工技術を核に、半導体や光通信分野で不可欠な部品を供給する高収益企業です。FY2025には売上高380.7億円、営業利益52.87億円と増収増益を達成しました。しかし、FY2026の会社予想では、半導体市場の調整を背景に売上高380.0億円(前期比ほぼ横ばい)、営業利益25.00億円(前期比52.7%減)と大幅な減益を見込んでおり、短期的な業績変動への注意が必要です。中長期的にはAI関連の需要を取り込み、ROE12%超を目指す計画です。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
埼玉県川口市並木2丁目30番1号
公式
www.enplas.co.jp

社長プロフィール

横田 大輔
横田 大輔
代表取締役社長
ビジョナリー
当社は、健全かつ堅実な経営で強固な財務体質を堅持し、経営の成果を株主の皆様へ明確に還元することを基本方針としています。長期ビジョンである「ソリューションプロバイダーとして顧客価値を創出する」ことを目指し、AIの社会実装といった新たな事業機会を最大限に捉え、持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります。

この会社のストーリー

1962
第一精工株式会社として設立

埼玉県川口市にて、プラスチック製品の製造・販売を目的として創業。日本のものづくりの歴史に新たな一歩を刻み始めた。

1982
東京証券取引所市場第二部に上場

創業から20年、着実な成長を遂げ、株式上場を果たす。これにより、企業としての信頼性と資金調達力を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。

1985
株式会社エンプラスへ商号変更

事業のグローバル化と多様化を背景に、現在の「エンプラス」へと社名を変更。エンジニアリングプラスチックのプロフェッショナルとしてのアイデンティティを明確にした。

2008
リーマンショックによる業績悪化

世界的な金融危機の影響を受け、業績が大幅に悪化。厳しい経営環境の中、コスト削減や事業構造の見直しといった改革を迫られた。

2014
DNAチップ研究所との資本業務提携

ライフサイエンス分野への本格参入を目指し、DNAチップ研究所と提携。自社の超精密加工技術をバイオテクノロジー領域に応用する新たな挑戦を開始した。

2023
AI関連需要で株価が急騰

AI半導体の需要拡大を背景に、当社の半導体テスト用ソケットの売上が急増。業績の上方修正と増配を発表し、市場から高く評価され株価が大きく上昇した。

2024
新たな中期経営計画を策定

「ソリューションプロバイダーとして顧客価値を創出する」を方針に掲げ、2028年3月期を目標とする中期経営計画をスタート。AIの社会実装を追い風に、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

AI時代のキープレイヤー

AI半導体の性能テストに不可欠な「ICテストソケット」で高い技術力を誇ります。生成AIの爆発的な普及を追い風に、業績も株価も急成長中の注目企業です。

世界トップクラスの超精密加工技術

プラスチックを主軸に、ミクロン単位の超精密な部品を製造。半導体だけでなく、光通信や遺伝子検査など、最先端分野の技術革新を支える「縁の下の力持ち」です。

株主還元への積極的な姿勢

健全な財務体質を維持しつつ、業績向上に伴う増配を積極的に実施しています。2025年10月には業績上方修正と同時に10円の増配を発表し、株主への利益還元を重視しています。

サービスの実績は?

380.7億円
連結売上高
FY2025実績
+0.7% YoY
52.87億円
連結営業利益
FY2025実績
+13.8% YoY
13.9%
営業利益率
FY2025実績
+1.7pt YoY
70
1株当たり配当金
FY2025実績
+10円 YoY
1.16億円
従業員一人当たり売上高
FY2025時点
+0.7% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 88.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 安定配当と業績連動の両立
1株配当配当性向
FY2021/33037.8%
FY2022/323.816.6%
FY2023/36011.5%
FY2024/36015.4%
FY2025/37015.7%
1期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、強固な財務体質を堅持しつつ、経営活動の成果を明確な形で株主へ還元することを基本としています。配当性向は低水準に留まる傾向がありますが、業績向上に合わせて配当金を増額する姿勢が見られます。今後はさらなる企業価値の向上を通じて、配当による直接的な利益還元の拡大が期待されます。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.0%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
13.9%
業界平均
8.1%
自己資本比率上回る
この会社
88.0%
業界平均
52.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3329億円
FY2023/3422億円
FY2024/3378億円
FY2025/3381億円
営業利益
FY2022/336.0億円
FY2023/388.2億円
FY2024/346.5億円
FY2025/352.9億円

エンプラスは半導体デバイス向け高機能部品の需要拡大を追い風に、FY2023/3には営業利益が88億円規模まで急成長しました。その後、市場の在庫調整の影響により一時的な減益を経験しましたが、高付加価値製品への転換により収益水準を維持しています。FY2026/3期は、半導体市場の循環的な変動を反映しつつも、成長投資を継続する強固な体勢を整えています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
13.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/32.3%2.0%7.2%
FY2022/36.1%5.4%10.9%
FY2023/39.8%8.5%20.9%
FY2024/36.5%5.7%12.3%
FY2025/37.0%6.3%13.9%

収益性については、精密加工技術を武器とした高付加価値戦略により、営業利益率が一時20.9%に達するなど高い水準を誇っています。ROE(自己資本利益率)は概ね7%前後で推移しており、効率的な資産運用が行われています。今後は高成長が見込まれる半導体およびライフサイエンス分野への注力により、さらなる収益効率の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率88.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
562億円

財務面では、自己資本比率が88.0%と非常に高く、実質無借金経営を継続する極めて強固な財務体質を構築しています。潤沢な手元資金を背景に、成長分野への積極的な設備投資と安定的な株主還元を両立させています。この盤石なバランスシートは、外部環境の不透明感に対しても高い耐性を発揮する基盤となります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+71.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-68.9億円
投資CF
借入・返済など
-8.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+2.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/339.2億円-19.7億円-128億円19.6億円
FY2022/340.5億円-15.8億円-20.5億円24.7億円
FY2023/387.6億円-25.8億円-7.7億円61.8億円
FY2024/382.3億円-40.9億円-9.7億円41.4億円
FY2025/371.3億円-68.9億円-8.3億円2.4億円

営業キャッシュフローは本業の好調により年間で70億円から80億円規模の創出能力を有しています。近年は成長投資として投資CFのマイナス幅が拡大傾向にあり、生産能力の増強や技術開発に資金を投下しています。財務CFは主に配当支払いや自己株式取得に充てられており、資本効率を重視した資金配分が明確です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1カントリーリスク 当社グループの事業は北米、ヨーロッパ、アジア等グローバルに展開しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/319.1億円10.1億円53.1%
FY2022/334.5億円9.2億円26.7%
FY2023/387.8億円41.6億円47.4%
FY2024/352.6億円18.2億円34.6%
FY2025/354.5億円15.0億円27.6%

実効税率は年度によって変動があり、過去には税務上の調整等で50%を超える年もありました。直近では概ね30%前後で推移しており、標準的な水準に落ち着いています。予想値であるFY2026/3期の税率は低めに見積もられていますが、これは将来の業績見通しに伴う税務判断を反映したものです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
656万円
従業員数
1,478
平均年齢
40.5歳
平均年収従業員数前年比
当期656万円1,478-

従業員平均年収は656万円であり、製造業の平均と比較して堅実な水準を維持しています。技術革新の速い半導体・光通信分野で専門的人材を確保するため、継続的な還元が行われています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主30.8%
浮動株69.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.1%
事業法人等3.7%
外国法人等15.7%
個人その他47.4%
証券会社6%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は埼玉りそな銀行・公益財団法人エンプラス横田教育振興財団。

横田 大輔(1,423,000株)16.11%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(967,000株)10.95%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(531,000株)6.01%
横田 誠(518,000株)5.87%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(434,000株)4.92%
株式会社埼玉りそな銀行(432,000株)4.89%
公益財団法人エンプラス横田教育振興財団(300,000株)3.39%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(249,000株)2.82%
鈴木 吉子(175,000株)1.98%
野村證券株式会社(170,000株)1.93%

創業家である横田家が主要株主として高い影響力を保持しており、教育振興財団や金融機関の持ち合いも確認されます。機関投資家の保有比率も高く、経営の安定と株主還元への関心が高い構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億8,600万円
取締役4名の合計

半導体・光通信デバイスなどの高機能部品が中核事業であり、市場変化の影響を受けやすいリスクを抱えています。技術開発とニッチ市場でのシェア獲得により、収益力の維持を図る戦略が明確です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
5,300万円
設備投資額
63.7億円
平均勤続年数(従業員)
15
臨時従業員数
178

女性役員比率は12.5%ですが、社外役員を半数登用することで高い独立性と透明性を確保した監査体制を構築しています。企業規模に応じたガバナンス体制を整備し、持続的な企業価値向上を目指しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上目標は未達傾向だが、利益面では計画を上回ることも。市場環境への依存度が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 500億円 順調 (380.7億円)
76.1%
ROE: 目標 12%超 順調 (8.8%)
73.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202550億円53億円+5.7%
FY202470億円46億円-33.6%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025410億円381億円-7.1%
FY2024425億円378億円-11.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、最終年度(FY2028)までに売上高500億円、ROE12%超を主要財務目標として掲げています。直近のFY2025実績は売上高380.7億円であり、目標達成には年平均約9.6%の成長が必要です。過去の業績予想は、半導体市況の変動を受けやすく、特に売上高は未達となるケースが見られますが、コスト管理により利益は計画を上回ることもあります。AI関連事業の成長をドライバーに、目標達成を目指しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。エンプラスはFY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを上回るTSRを達成しており、特にFY2024には356%とTOPIXを139.2ポイントもアウトパフォームしました。これは、半導体関連事業の好調な業績を背景とした株価の大幅な上昇が主な要因であり、株主に対して市場平均を大きく超える価値を提供してきたことを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+116.6%
100万円 →216.6万円
116.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021196.9万円+96.9万円96.9%
FY2022131.7万円+31.7万円31.7%
FY2023236.9万円+136.9万円136.9%
FY2024356.0万円+256.0万円256.0%
FY2025216.6万円+116.6万円116.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残127,600株
売り残45,300株
信用倍率2.82倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年7月下旬
第2四半期決算発表2026年10月下旬
定時株主総会2026年6月下旬

PER(53.0倍)、PBR(2.01倍)ともに業界平均を上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、配当利回りは0.56%と業界平均より低く、株価上昇によるキャピタルゲインを狙う投資家向けの銘柄と言えるでしょう。信用倍率は2.82倍とやや買い残が多い状況ですが、過熱感がある水準ではなく、今後の株価動向が注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 12%
電気機器業界 480社中 58位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・上方修正45%
業務提携・M&A25%
株価・市況20%
その他IR情報10%

最近の出来事

2025年5月業務提携

Wellon Solutions社と外国人人材の住環境支援で業務提携を締結し、サービス拡充を図る。

2025年10月上方修正

2026年3月期の連結経常利益予想を上方修正し、併せて配当の増額を発表した。

2026年2月好決算

連結第3四半期累計の経常利益53.78億円を達成し、成長期待が高まる。

エンプラス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 88.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「ミクロン単位のプラスチック技術で、半導体の進化から遺伝子検査まで支える精密部品の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU