ホシデン6804
Hosiden Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段何気なく使っている電子機器の「繋ぐ」部分を支えているのがホシデンです。例えば、あなたが夢中になる家庭用ゲーム機のコントローラーや、スマートフォンを充電する時に使う接続部分(コネクタ)、音量を調節するスイッチなど、見えないところで活躍しています。実は、あの世界的ヒット商品『Nintendo Switch』にも同社の部品が多く採用されており、あなたの「楽しい」時間と体験を陰で支えているのです。私たちの快適なデジタルライフは、ホシデンのような部品メーカーの高度な技術によって成り立っています。
コネクタやスイッチなどの電子部品大手。2025期は売上高2475.7億円、営業利益135.73億円を達成しました。翌2026期は売上高4060億円へと大幅な拡大を見込む一方、営業利益は130億円と微減を予想しており、収益性の動向が注目されます。PBRは0.97倍と解散価値を下回る水準にあり、資産効率の改善が課題ですが、安定した株主還元を継続しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府八尾市北久宝寺1-4-33
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.5% | 6.4% | - |
| 2022/03期 | 10.4% | 7.1% | - |
| 2023/03期 | 10.3% | 7.2% | - |
| 2024/03期 | 8.9% | 6.6% | 5.9% |
| 2025/03期 | 7.3% | 5.3% | 5.5% |
| 3Q FY2026/3 | 10.4%(累計) | 6.8%(累計) | 4.5% |
収益性については、営業利益率が概ね5%台で安定して推移しており、製造業としての一定のコスト管理能力を示しています。ROEは直近で7.2%~10.0%の範囲で推移しており、資本効率の最大化に向けた経営努力が継続されています。今後、高付加価値製品の拡販により、さらなる利益率の向上とROAの改善が求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,339億円 | — | 103億円 | 178.7円 | - |
| 2022/03期 | 2,076億円 | — | 119億円 | 211.6円 | -11.3% |
| 2023/03期 | 2,772億円 | — | 126億円 | 232.9円 | +33.5% |
| 2024/03期 | 2,189億円 | 129億円 | 116億円 | 224.2円 | -21.0% |
| 2025/03期 | 2,476億円 | 136億円 | 100億円 | 194.8円 | +13.1% |
当社の売上高は、ゲーム機関連や車載機器向けの需要変動の影響を大きく受け、2023/03期には約2,772億円まで拡大しましたが、その後は調整局面を迎えています。2025/03期は売上高約2,476億円、営業利益約136億円と堅調に推移しており、収益基盤の維持に努めています。2026/03期の予想では売上高が約4,060億円へと大幅な拡大を見込んでおり、次なる成長フェーズへの転換が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上3750億円(通期予想比92%)、営業利益167億円(同129%)、純利益142億円(同169%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高はゲーム機関連機器などが牽引し、高水準で推移しています。ただし、事業リスクとして特定の顧客企業への依存度が高く、主要販売先である任天堂等の動向が業績に直結しやすい構造である点には継続的な注意が必要です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 2,600億円 | — | 2,076億円 | -20.2% |
| 2023期 | 2,100億円 | — | 2,772億円 | +32.0% |
| 2024期 | 2,550億円 | — | 2,189億円 | -14.1% |
| 2025期 | 2,270億円 | — | 2,476億円 | +9.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 92億円 | — | 136億円 | +47.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ホシデンは現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を公表していません。そのため、投資家は毎期の業績予想を元に経営状況を判断する必要があります。過去の業績予想は実績と大きく乖離するケースが散見され、特に主要顧客である任天堂の製品サイクルに業績が大きく左右される傾向があります。2026期の予想では売上が大幅に増加する計画ですが、利益は微減しており、その達成に向けた具体的な戦略や収益性改善策の開示が待たれます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の通期経常利益予想を上方修正し、収益力の強さを市場に印象付けました。
第1四半期の好調を受け、通期予想を一転8%増益へと引き上げました。
コーポレート・ガバナンス報告書を改定し、経営体制の透明性向上を推進しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は一貫して70%前後の高い水準を維持しています。有利子負債は長らくゼロまたは僅少であり、強固な財務体質が不透明な経済環境下での経営を支えています。潤沢なネット・アセット(純資産)を背景に、将来的な成長投資や株主還元を行うための余力は十分です。 【3Q 2026/03期】総資産2179億円、純資産1464億円、自己資本比率64.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 126億円 | 23.6億円 | 38.6億円 | 102億円 |
| 2022/03期 | 12.3億円 | 30.6億円 | 37.5億円 | 42.9億円 |
| 2023/03期 | 208億円 | 98.5億円 | 74.4億円 | 109億円 |
| 2024/03期 | 269億円 | 83.5億円 | 79.4億円 | 186億円 |
| 2025/03期 | 182億円 | 59.3億円 | 53.1億円 | 242億円 |
営業キャッシュフローは、事業環境の変動に応じて大きく増減する傾向があり、2024/03期には約269億円のプラスを記録した一方で、2025/03期は一時的に約182億円のマイナスとなりました。投資活動については、将来の成長に向けた設備投資や研究開発を継続的に実施しており、一定のキャッシュアウトが生じています。財務活動では継続的な配当支払いや自己株式取得等による株主還元がキャッシュフローを押し下げる要因となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、更なる登用が課題です。22社の連結子会社を抱えるグループ経営を行っており、6,100万円の監査報酬を投じて統治体制の強化を図るなど、グローバルな電子部品メーカーとして相応の規模感と管理体制を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 686万円 | 8,791人 | - |
従業員平均年収は686万円であり、電子部品業界の標準的な水準を維持しています。勤続年数が24.3年と長いことは、同社の安定した雇用の維持と熟練した技術基盤の継承を示唆しており、ベテラン層が厚い組織構成となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ホシデンのTSRは、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を達成しています。これは、堅調な業績を背景とした株価上昇に加え、積極的な増配による株主還元策が投資家に評価された結果と言えるでしょう。特に2023期以降は、TOPIXとの差を大きく広げており、資本市場での評価が高まっていることがわかります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | - |
| 2017/03期 | 8円 | 23.8% |
| 2018/03期 | 20円 | 11.6% |
| 2019/03期 | 25円 | 13.8% |
| 2020/03期 | 25円 | 15.5% |
| 2021/03期 | 25円 | 14.0% |
| 2022/03期 | 65円 | 30.7% |
| 2023/03期 | 71円 | 30.5% |
| 2024/03期 | 68円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 59円 | 30.3% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
当社は、配当性向30%を目標とする株主還元方針を掲げており、業績に応じた利益配分を実施しています。過去数年間は安定した利益成長を背景に、堅実な配当水準を維持しています。今後も持続的な成長と効率的な資本活用を通じて、株主への利益還元を強化していく姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 156.2万円 | 56.2万円 | 56.2% |
| 2022期 | 164.9万円 | 64.9万円 | 64.9% |
| 2023期 | 234.3万円 | 134.3万円 | 134.3% |
| 2024期 | 286.8万円 | 186.8万円 | 186.8% |
| 2025期 | 300.9万円 | 200.9万円 | 200.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。これは、特定の顧客への依存度の高さや業績変動の大きさなどがディスカウント要因となっている可能性があります。信用倍率は4.31倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い一方で、将来的な売り圧力となる可能性も秘めています。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が評価されている点も特徴です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 134億円 | 30.6億円 | 22.9% |
| 2022/03期 | 158億円 | 38.9億円 | 24.6% |
| 2023/03期 | 190億円 | 63.5億円 | 33.4% |
| 2024/03期 | 182億円 | 65.3億円 | 35.9% |
| 2025/03期 | 148億円 | 47.4億円 | 32.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、直近では約47億円から65億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%台前半を維持しており、標準的な税務負担構造となっています。今後も業績の成長に伴い、適切な納税を通じて社会への貢献を継続していく見通しです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。