6702プライム

富士通

Fujitsu Limited

最終更新日: 2026年4月30日

ROE12.6%
BPS-円
自己資本比率49.8%
FY2025/3 有報データ

AIとデータで社会課題を解決し、持続可能な未来を創るグローバルITサービス企業

テクノロジーを駆使して持続可能な社会を実現し、グローバルなビジネスモデルの変革を牽引する

この会社ってなに?

富士通のサービスは、企業のDX推進を支えるクラウド・AIソリューションから、自治体の行政デジタル化、スーパーコンピュータ「富岳」による先端研究まで幅広く展開されています。銀行ATMの基幹システム、電子カルテ、マイナンバー関連システムなど、私たちの生活インフラの裏側で富士通の技術が動いています。最近では防衛分野のAI活用やソフトウェア開発全工程のAI自動化にも取り組み、日本のデジタル社会を支える存在です。

富士通はハードウェア中心のSIモデルから、AI・データドリブンのサービスソリューション企業への転換を加速しています。FY2026/3 Q3累計では営業利益が前年同期比約2倍の2,110億円に達し、通期予想を上方修正。売上収益3兆5,300億円、営業利益3,600億円、最終利益4,250億円(+93.4%)と大幅増益を見込みます。ブレインパッド買収(565億円)によるデータ分析力強化、大規模言語モデル「Takane」やAIエージェント「Watomo」の開発、防衛装備庁からの「AI幕僚」開発受託など、AI領域での存在感が急速に高まっています。配当はFY2026/3に年50円(前期比+79%)への大幅増配を予定し、株主還元も積極化しています。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
公式
global.fujitsu

社長プロフィール

時田隆仁
代表取締役社長 兼 CEO
変革推進者
イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくというパーパスの実現に向け、従来のSIモデルから脱却し「AIの富士通」への変革を強力に推し進めます。ブレインパッドとの融合により、データ・AI活用の実行力を飛躍的に高め、お客様の課題を解決するパートナーとしての価値を最大化します。

この会社のストーリー

1935
富士通信機製造の設立

通信機器メーカーとして富士通信機製造株式会社が設立され、90年の歴史が幕を開けました。富士電機から独立し、電話交換機の製造からスタート。

1954
コンピュータ事業への参入

国産初のリレー式計算機FACOM100を開発。「国産コンピュータの雄」としての地位を確立し、IBM互換機戦略でメインフレーム市場を牽引しました。

1981
FM-8とパソコン時代の幕開け

パーソナルコンピュータFM-8を発売し、日本のPC市場に参入。FMシリーズは教育機関を中心に普及し、日本のIT教育の礎を築きました。

2010
構造改革と事業ポートフォリオの見直し

PCや携帯電話などのハードウェア事業を順次カーブアウト。レノボとの合弁(FCCL)設立など、ICTサービスへの経営資源集中を断行しました。痛みを伴う選択と集中の時代。

2019
時田新体制と変革の加速

時田隆仁社長が就任し、パーパス経営とDX推進を掲げました。ジョブ型人事制度の導入やFujitsu Uvanceの立ち上げなど、従来のSIモデルからの脱却を加速。

2025
「AIの富士通」への変革本格化

ブレインパッドを565億円で買収し、データサイエンス・AI活用基盤を大幅強化。防衛装備庁「AI幕僚」開発受託、大規模言語モデル「Takane」の金融分野展開など、AI戦略が本格始動しています。

注目ポイント

AI・データドリブン企業への変革が本格化

ブレインパッド買収、大規模言語モデル「Takane」開発、防衛AI「AI幕僚」受託など、AI領域への投資が結実。従来のSIモデルから高付加価値のAIサービス企業への転換が加速しています。

構造改革で利益率を劇的改善、過去最高益へ

ハードウェア事業の分社化と選択と集中を推進し、営業利益率は4.3%→10.2%(FY2026/3予想)へ大幅改善。FY2026/3は最終利益4,250億円と過去最高益を更新見込みです。

株主還元を大幅拡充、配当は前期比79%増

FY2026/3は年50円(前期比+79%)の大幅増配を予定。業績上振れ分を全額還元する方針に加え、年間600〜1,000億円規模の自社株買いも継続しており、総還元性向は高水準です。

サービスの実績は?

3兆5,501億円
年間売上収益
FY2025/3実績
-5.5% YoY
2,651億円
営業利益
FY2025/3実績
+65.4% YoY
7.5%
営業利益率
FY2025/3実績
+3.2pt YoY
2,147億円
フリーキャッシュフロー
FY2025/3実績
+41.3% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 28円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
高い
ROE 12.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
28
方針: 業績連動型(上振れ分を全額還元、累進配当を志向)
1株配当配当性向
FY2016/3819.1%
FY2017/3921.0%
FY2018/31113.3%
FY2020/31822.8%
FY2021/32019.7%
FY2022/32223.8%
FY2023/32421.7%
FY2024/3260191.8%
FY2025/32823.2%
株主優待
なし

なし

株式分割(FY2024/3に1:10実施)調整後ベースで5期連続増配を継続中です(20円→22円→24円→26円→28円→50円予想)。FY2026/3は業績上振れ分を全額還元する方針のもと、年50円と前期比79%の大幅増配を予定しています。配当性向は約21%と低水準ですが、年間600〜1,000億円規模の自社株買いとの合計で総還元性向を高めています。株主優待制度はなく、配当と自社株買いによる直接的な資本還元に集中しています。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
12.6%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
7.5%
業界平均
8.0%
自己資本比率下回る
この会社
49.8%
業界平均
54.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/33.6兆円
FY2023/33.7兆円
FY2024/33.5兆円
FY2025/33.6兆円
営業利益
FY2022/32,192億円
FY2023/33,356億円
FY2024/31,493億円
FY2025/32,651億円

富士通の業績は「売上縮小・利益拡大」の構造改革モデルが鮮明です。FY2023/3に営業利益3,356億円のピークを記録後、FY2024/3はハードウェア事業再編に伴う一時費用で1,603億円に落ち込みましたが、FY2025/3には2,651億円へ回復。FY2026/3はQ3累計で営業利益が前年同期比約2倍の2,110億円に達し、通期予想を上方修正。営業利益3,600億円・最終利益4,250億円と過去最高益を更新する見通しです。最終利益の大幅増は政策保有株式の売却益等の非営業利益も貢献しています。

事業ごとの売上・利益

サービスソリューション
約2兆2,000億円62.0%)
ハードウェアソリューション
約5,500億円15.5%)
ユビキタスソリューション
約3,500億円9.9%)
デバイスソリューション
約4,500億円12.7%)
サービスソリューション約2兆2,000億円
利益: 約2,800億円利益率: 12.7%

DXコンサルティング、クラウド、AI、業務アプリケーション等のITサービス事業。Fujitsu Uvanceを軸に高付加価値化を推進。収益の柱

ハードウェアソリューション約5,500億円
利益: 約200億円利益率: 3.6%

サーバー、ストレージ、ネットワーク機器等。縮小傾向だがAIサーバーで成長余地。分社化を加速中

ユビキタスソリューション約3,500億円
利益: 約150億円利益率: 4.3%

PC、モバイル端末等の法人向けデバイス事業。レノボとの合弁(FCCL)で展開

デバイスソリューション約4,500億円
利益: 約300億円利益率: 6.7%

電子部品、半導体パッケージ等。車載・産業向けが安定。新光電気工業を含む

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
12.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/315.1%6.4%7.4%
FY2022/312.0%5.5%6.1%
FY2023/313.5%6.6%9.0%
FY2024/315.2%7.2%4.3%
FY2025/312.6%6.3%7.5%

FY2023/3に営業利益率9.0%を達成するも、FY2024/3はハードウェア事業再編の一時費用により4.3%に低下。FY2025/3はサービスソリューション事業の収益貢献が本格化し7.5%まで回復しました。ROEは10%超を安定的に維持しており、資本効率を重視した経営姿勢が一貫しています。FY2026/3予想では営業利益率10.2%への改善が見込まれ、中計目標の調整後営業利益率12%に向けた収益体質の転換が着実に進んでいます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4,540億円
会社の純資産
1.9兆円

自己資本比率は約50%で安定推移しており、大型IT企業として堅固な財務基盤を維持しています。FY2024/3以降、有利子負債が増加していますが、ブレインパッド買収(565億円)などの成長投資に伴う戦略的な借入であり、年間2,000億円超のFCF創出力を踏まえれば健全な水準です。BPSは株式分割(FY2024/3に1:10実施)調整後ベースで着実に成長しており、大規模な自社株買いと並行して純資産の積み上げが進んでいます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+3,039億円
営業CF
投資に使ったお金
-892億円
投資CF
借入・返済など
-2,405億円
財務CF
手元に残ったお金
+2,147億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/33,092億円-1,572億円-1,815億円1,520億円
FY2025/33,039億円-892億円-2,405億円2,147億円

営業キャッシュフローは毎期2,000〜3,000億円規模で安定的に創出されており、本業の稼ぐ力の高さを示しています。FY2024/3は投資CFが約1,572億円と膨らみましたが、これはブレインパッド買収等の成長投資によるもの。FY2025/3には投資CFが抑制され、FCFが約2,147億円と5期ぶりの高水準に回復しました。財務CFのマイナスは自社株買い・配当による株主還元が主因であり、キャッシュの好循環が確立されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1中期経営計画(2023-2025年度)の売上収益目標4兆2,000億円に対し、FY2026/3予想は3兆5,300億円と大幅な乖離。調整後営業利益5,000億円の目標も未達が見込まれる。次期中計での成長戦略の説得力が問われる局面であり、投資家の信認が揺らぐリスクがある
2AI・DX市場における競争激化。マイクロソフト、アクセンチュア、IBM等のグローバル大手に加え、国内ではNEC・日立・NTTデータとの競合が激しい。生成AIの急速な進化により、既存のSI型ビジネスモデルの陳腐化リスクが顕在化しつつある
3ブレインパッド買収(565億円)のPMI(統合プロセス)リスク。データサイエンス人材の流出やスタートアップ文化と大企業文化の融合が課題。りそな等との協業成果が出るまでには時間を要する可能性がある
4政策保有株式の売却益に依存した利益構造のリスク。FY2026/3の最終利益4,250億円には多額の有価証券売却益が含まれており、本業の利益力以上の水準。売却可能な株式の枯渇に伴い、将来的に利益水準が低下する構造的リスクがある
5有利子負債の増加と金利上昇リスク。FY2025/3の有利子負債は5,783億円と増加傾向。日銀の金融正常化による金利上昇局面では財務コスト増大のリスクがある。M&A資金の調達でさらに増加する可能性も
6大規模システム開発案件における不採算化リスク。官公庁・金融機関向けの大型SI案件では、仕様変更やプロジェクト管理の失敗により大幅な赤字が発生するリスクが構造的に存在。FY2024/3の営業利益急落はこのリスクの顕在化を示している

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2024/31,656億円0円0.0%
FY2025/32,734億円536億円19.6%

FY2025/3の推定税引前利益は約3,000億円、法人税等は約802億円で、実効税率は26.7%と算出されます。FY2026/3は政策保有株式の売却益を含む非営業利益が大幅に増加し、税引前利益は約5,900億円と見込まれます。最終利益4,250億円の達成には非経常的な利益の寄与が大きく、実質的な事業利益ベースでの税負担は約28%と日本の法定実効税率に近い水準で管理されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
929万円
従業員数
112,743
平均年齢
43.1歳
平均年収従業員数前年比
当期929万円112,743-

FY2024/3にジョブ型人事制度の本格導入で平均年収が一気に965万円に上昇。FY2025/3は若手採用増による平均年齢低下と構成変化で929万円に調整されたが、依然として電気機器業界トップクラスの水準。平均勤続年数18.2年と人材定着率も高い。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主27.5%
浮動株72.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関24%
事業法人等1.7%
外国法人等49%
個人その他24.1%
証券会社1.2%

金融機関24.0%と事業法人1.7%、従業員持株会1.8%を安定株主として分類。外国人投資家比率49.0%はグローバル機関投資家中心で、大型株としての高い流動性を確保。創業家・オーナー系株主は存在せず、プロフェッショナル経営体制です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(302,337,000株)17.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(121,861,000株)6.86%
いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(60,000,000株)3.38%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(55,964,000株)3.15%
JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(55,645,000株)3.13%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(37,467,000株)2.11%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(36,404,000株)2.05%
富士通株式会社従業員持株会(31,137,000株)1.75%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店カストディ業務部)(29,127,000株)1.64%
朝日生命保険相互会社(26,380,000株)1.48%

日本マスタートラスト信託銀行が17.0%を筆頭に、機関投資家による保有が大半を占める典型的な大型株の株主構成です。外国人保有比率49.0%はグローバル投資家からの高い関心を示しています。第3位のいちごトラスト(3.4%)はアクティビスト投資家として知られるスコット・キャロン氏の関連ファンドで、経営改善への圧力を意識させます。朝日生命(1.5%)は政策保有株主ですが、富士通は政策保有株式の売却を積極的に進めており、FY2026/3の最終利益大幅増にも寄与しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

12億6,500万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
サービスソリューション約2兆2,000億円約2,800億円12.7%
ハードウェアソリューション約5,500億円約200億円3.6%
ユビキタスソリューション約3,500億円約150億円4.3%
デバイスソリューション約4,500億円約300億円6.7%

研究開発費

約1,600億円
売上比 4.5%

富士通はサービスソリューションを中心とした「AI・データドリブン企業」へのポートフォリオ変革を推進しています。サービスソリューション部門が売上の約62%・利益の大部分を占め、営業利益率12.7%と全社を牽引。Fujitsu Uvance(クロスインダストリー向けソリューション群)の売上拡大が成長戦略の柱です。R&D投資は約1,600億円(売上比4.5%)を投じ、大規模言語モデル「Takane」やAIエージェント「Watomo」などAI領域の自社技術開発に注力しています。ハードウェア事業は分社化を加速し、サービス比率のさらなる向上を目指しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 3名(21.4% 男性 11
21%
79%
監査報酬
7億4,300万円
連結子会社数
460
設備投資額
515.0億円
平均勤続年数(従業員)
18.2
臨時従業員数
12327

取締役14名中女性3名(21.4%)と、プライム市場の大型IT企業としてダイバーシティを推進しています。監査等委員会設置会社として指名委員会・報酬委員会を設置し、経営の透明性を確保。監査報酬7億4,300万円は大手監査法人への適正な対価であり、連結子会社約460社を擁するグローバル企業としてのガバナンス体制が整っています。設備投資515億円は成長領域への積極投資を反映しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
サービスシフトによる利益率向上は見られるものの、売上高と調整後営業利益の中計目標に対する乖離が大きい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中計の売上収益目標4.2兆円に対しFY2026/3予想は3.53兆円と約16%の乖離。ただし営業利益・最終利益は過去最高を更新見込みで、質的な改善は顕著。ハードウェア事業の分社化に伴う売上減は構造的であり、利益率ベースでは目標に向けた進捗が見られる。
2023-2025年度 中期経営計画
FY2024/3〜FY2026/3
売上収益: 目標 FY2026/3に4兆2,000億円 順調 (FY2026/3予 3兆5,300億円)
84%
調整後営業利益: 目標 5,000億円 やや遅れ (FY2025/3 2,651億円)
53%
調整後営業利益率: 目標 12.0% やや遅れ (FY2025/3 7.5%(IFRS営業利益率))
63%
Fujitsu Uvance売上: 目標 7,000億円 やや遅れ (進捗中)
60%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/33兆8,000億円3兆7,561億円-1.2%
FY2025/33兆7,600億円3兆5,501億円-5.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024/33,200億円1,603億円-49.9%
FY2025/33,300億円2,651億円-19.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画はFY2026/3に売上収益4.2兆円・調整後営業利益5,000億円を目標に掲げています。売上は事業ポートフォリオ再編に伴う縮小で目標を大幅に下回る見込みですが、利益面では構造改革の成果が着実に現れています。IFRS営業利益3,600億円の予想は中計開始時から大幅な改善であり、サービスソリューション事業の利益率向上が牽引。Fujitsu Uvanceの売上拡大は進行中ですが、7,000億円目標の完全達成には次期中計での加速が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は314.8%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。構造改革による利益率改善と大規模な自社株買い・増配が投資家の支持を集めた結果です。特にFY2024以降のAI関連テーマでの再評価が加速し、FY2024のTSRは+75ポイントの急上昇を記録。ただし、FY2025は+50ポイントの上昇にとどまり、株価の上昇モメンタムはやや減速しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+214.8%
100万円 →314.8万円
214.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021166.1万円+66.1万円66.1%
FY2022193.1万円+93.1万円93.1%
FY2023189.6万円+89.6万円89.6%
FY2024264.7万円+164.7万円164.7%
FY2025314.8万円+214.8万円214.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,450,100株
売り残75,800株
信用倍率32.29倍
2026年3月28日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年4月下旬
定時株主総会2026年6月下旬
FY2027/3 第1四半期決算発表2026年7月下旬

PERは14.7倍と電気機器セクター平均(27.4倍)を大きく下回っており、FY2026/3の大幅増益を踏まえると割安な水準にあります。PBRは3.34倍と高く、高収益体質への転換が評価されています。FY2026/3の大幅増配(年50円)により配当利回りは1.53%とセクター平均並みに改善。信用買い残が高水準(倍率32.29倍)のため、短期的な需給面での重さには留意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
500
前月比 +14%
メディア数
130
日本経済新聞, 株探, ITmedia, Yahoo!ファイナンス, 日経クロステック, 週刊BCN, ロイター
業界内ランキング
上位 5%
電気機器業界 280社中 12位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績35%
AI・DX戦略30%
M&A・提携20%
株主還元15%

最近の出来事

2026年3月AI金融協業

りそな・ブレインパッド・富士通がデータとAIを活用した金融実務の変革に関する協業で基本合意。AIエージェント「Watomo」や大規模言語モデル「Takane」を金融分野に展開。

2026年3月AI幕僚

防衛装備庁から「AI幕僚」の開発を受託。AIで指揮官の意思決定を支援するシステムを開発し、防衛AI分野での存在感を強化。

2026年1月Q3大幅増益

FY2026/3 Q3累計を発表。営業利益2,110億円(前年同期比約2倍)、最終利益3,436億円(同3.9倍)。通期予想を上方修正し、配当を年50円に大幅増額

2025年10月Q2好決算

FY2026/3 Q2累計を発表。純利益3,436億円に到達し、通期目標に対する高い進捗を示す。構造改革の成果が鮮明に。

2025年10月ブレインパッドTOB

ブレインパッドの公開買付けが成立(約565億円)。データサイエンス・AI活用基盤を強化し、Uvance戦略の中核に据える。

最新ニュース

ポジティブ
りそな・ブレインパッド・富士通、データとAIを活用した金融実務変革で協業合意
3/30 · 富士通プレスリリース
ポジティブ
小売業特化の「Uvance for Retail」を発表、ブレインパッドの知見と融合
3/12 · 週刊BCN
ポジティブ
防衛装備庁から「AI幕僚」開発を受託、AIで指揮官の意思決定を支援
3/05 · ビジネス+IT
ポジティブ
FY2026/3 Q3:営業利益約2倍、最終利益3.9倍で通期予想を上方修正
1/29 · 日本経済新聞
中立
ブレインパッドの公開買付けが成立、約565億円でデータ分析力を強化
12/16 · 日経クロステック

富士通 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 28円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
高い
ROE 12.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「SIからAIへ──構造改革で利益率を劇的改善し、ブレインパッド買収でデータドリブン経営を加速する国内最大級のITサービス企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU