6954プライム

ファナック

FANUC CORPORATION

最終更新日: 2026年4月30日

ROE8.6%
BPS1847.9円
自己資本比率81.4%
FY2025/3 有報データ

工場自動化の世界王者──CNC・ロボット・AIで「モノを作る機械」の未来をつくる

工場の自動化を通じて、製造業の発展と人類の幸福に貢献する

この会社ってなに?

あなたのスマートフォン、自動車、家電──これらを作る工場の中で、部品を削り出す工作機械の「頭脳」がファナックのCNC装置です。工場で溶接や組み立てを行うロボットの腕もファナック製が世界最多。つまりファナックは「モノを作る機械を作る会社」であり、あなたが日常的に使うほぼすべての工業製品の製造工程にファナックの技術が関わっています。

ファナックは1972年に富士通の計算制御部門から独立した、工場自動化(FA)の世界的リーダーです。CNC(数値制御)装置で世界シェア約50%、産業用ロボットでも世界トップクラスの地位を誇ります。FY2025/3は売上高7,971億円(前期比+0.2%)・営業利益1,588億円(+11.9%)と増益を達成。FY2026/3 Q3累計では売上6,233億円(+6.5%)・経常利益1,593億円(+14.2%)と好調に推移し、通期予想を売上8,407億円・営業利益1,729億円に上方修正しました。2025年12月にはNVIDIAとフィジカルAIで協業を発表し、ロボット制御のROS2・Python対応でオープン化に大転換。2026年3月には米ミシガン州に143億円を投じてロボット新工場の建設を発表するなど、AI×自動化の成長波に乗る積極投資を進めています。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
山梨県南都留郡忍野村忍草3580
公式
www.fanuc.co.jp

社長プロフィール

山口賢治
代表取締役社長兼CEO
技術至上主義者
ファナックは『壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる』の信頼性哲学で半世紀にわたり製造業を支えてきました。今、AIとデジタルツインの進化により、ロボットが自ら学び、最適な動きを見つける時代が到来しています。NVIDIAとの協業やROS2対応で「オープンなファナック」へと進化し、世界中の工場をよりスマートに、より効率的にしていきます。

この会社のストーリー

1956
富士通の計算制御部門からNC装置開発に着手

富士通信機製造(現富士通)の計算制御部門で、稲葉清右衛門がNC(数値制御)装置の開発を開始。工作機械の自動化という革命的な技術への挑戦が、ファナックの原点となりました。

1972
富士通から独立、ファナック設立

富士通から独立し、富士通ファナック株式会社を設立。「黄色い会社」のブランドカラーとともに、NC装置の専業メーカーとして歩み始めました。本社を富士山麓の忍野村に構え、自然の中での研究開発を重視。

1982
GMと合弁で産業用ロボットに本格参入

米ゼネラル・モーターズ(GM)と合弁会社を設立し、産業用ロボット事業に本格参入。自動車工場の溶接・塗装ラインの自動化を推進し、ロボット事業を第二の柱に育てました。

2003
産業用ロボット累計生産20万台を達成

産業用ロボットの累計生産台数が世界初の20万台を突破。CNC装置と合わせた「FA総合メーカー」としての地位を確立しました。

2025
NVIDIAとフィジカルAI協業、オープン化へ大転換

NVIDIA Jetson搭載ロボットやROS2対応を発表し、半世紀続いた閉鎖的な開発体制から「オープンなファナック」への大転換を宣言。デジタルツインとAIで工場自動化の次章を開く。

注目ポイント

CNC世界シェア50%、産業用ロボット世界トップクラスの圧倒的地位

工作機械の「頭脳」にあたるCNC装置で世界シェア約50%を握り、産業用ロボットでも世界トップクラス。FA(工場自動化)の基幹技術を押さえたプラットフォーマーとして、製造業に不可欠な存在です。

無借金・自己資本比率89%の鉄壁財務と配当性向60%

有利子負債ゼロ・自己資本比率89%・現預金5,000億円超という製造業離れした財務基盤。配当性向60%を明確にコミットしており、業績成長に連動した増配が期待できます。営業利益率20%前後の高収益体質も魅力。

フィジカルAI×NVIDIA協業で「スマート工場」の覇者を目指す

NVIDIAとの協業でロボット制御のAI化・オープン化を推進し、デジタルツインによる仮想工場シミュレーションに対応。米ミシガン新工場(143億円)への投資も含め、AI時代の工場自動化で世界のリーダーシップを握る戦略が進行中です。

サービスの実績は?

7,971億円
年間売上高
FY2025/3実績
+0.2% YoY
1,588億円
営業利益
FY2025/3実績
+11.9% YoY
19.9%
営業利益率
FY2025/3実績
+2.1pt YoY
89.0%
自己資本比率
FY2025/3実績
無借金経営

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 94.39円
安全性
安定
自己資本比率 81.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
94.39
方針: 配当性向60%を基準とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/3101.460.0%
FY2017/38160.0%
FY2018/3115.560.0%
FY2019/3205.6126.1%
FY2020/361.578.6%
FY2021/359.760.0%
FY2022/398.560.0%
FY2023/3535.66300.0%
FY2024/384.1460.0%
FY2025/394.3960.0%
1期連続増配
株主優待
なし

なし

配当方針は配当性向60%を明示しており、業績連動型の配当政策です。FY2023/3の配当535.66円が突出して高い理由は、株式分割(2023年4月、1:5)前の金額で、かつ同期は特別配当が含まれていたためです。分割後ベースではFY2024/3 84.14円→FY2025/3 94.39円と増配。FY2026/3は通期純利益予想1,580億円×配当性向60%÷発行済株式数から、年間約101.6円(前期比+7.6円)の増配が見込まれます。株主優待制度はありません。利回りは約1.7〜1.8%と高くはありませんが、無借金経営に支えられた安定配当が魅力です。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.6%
業界平均
7.6%
営業利益率上回る
この会社
19.9%
業界平均
7.9%
自己資本比率上回る
この会社
81.4%
業界平均
54.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/37,330億円
FY2023/38,520億円
FY2024/37,953億円
FY2025/37,971億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/31,419億円
FY2025/31,588億円

FY2025/3は売上高7,971億円と前期並みながら、営業利益1,588億円(+11.9%)と利益面で回復しました。FY2023/3の売上8,520億円・営利1,914億円をピークに、FY2024/3は中国市場の減速で売上・利益ともに減少しましたが、FY2025/3はロボット受注の持ち直しと為替効果で増益に転じています。FY2026/3会社予想(Q3上方修正後)は売上8,407億円(+5.5%)・営利1,729億円(+8.8%)と増収増益見通し。Q3累計の経常利益進捗率は74%と順調で、米国を中心としたロボット需要の回復がけん引しています。

事業ごとの売上・利益

FA
1,948億円24.4%)
ロボット
3,296億円41.3%)
ロボマシン
1,376億円17.3%)
サービス
1,351億円16.9%)
FA1,948億円
利益: 非開示利益率: 非開示

CNC装置・サーボモーター・レーザ発振器。工作機械の「頭脳」にあたるCNC装置で世界シェア約50%。構成比24.4%

ロボット3,296億円
利益: 非開示利益率: 非開示

産業用ロボット・協働ロボット。自動車・電子機器向け溶接・組立・搬送用途。構成比41.3%で最大部門

ロボマシン1,376億円
利益: 非開示利益率: 非開示

小型切削加工機(ロボドリル)・電動射出成形機(ロボショット)・ワイヤ放電加工機(ロボカット)。構成比17.3%

サービス1,351億円
利益: 非開示利益率: 非開示

保守・部品・ソフトウェアのアフターサービス。高い利益率が見込まれるストック型収益。構成比17.0%

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
19.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.8%5.8%-
FY2022/310.5%8.7%-
FY2023/310.8%9.1%-
FY2024/38.0%6.9%17.8%
FY2025/38.6%7.6%19.9%

ファナックの最大の特徴は営業利益率20%前後という製造業としては驚異的な高収益体質です。FY2022/3には25.0%に達し、FY2024/3は中国市場減速で17.8%に低下しましたが、FY2025/3には19.9%に回復。ROEは8.5%で、自己資本比率89%という超厚い資本構成を考慮すると実質的な収益力は高水準です。同業のキーエンス(営業利益率50%超)には及びませんが、グローバルFA企業としてはトップクラスの利益率を維持しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率81.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
1.7兆円

総資産1兆9,370億円に対し自己資本比率89.0%・有利子負債ゼロの完全無借金経営です。BPSはFY2023/3から株式分割(2023年4月、1:5)後の値となっており、FY2022/3以前(分割前)とは単純比較できません。分割後ベースでBPS1,847.9円に対し株価約5,500円で、PBR約3.0倍はプレミアム評価。現預金は5,021億円(総資産の26%)と潤沢で、米ミシガン新工場(143億円)などの投資も余裕をもって実行できる磐石な財務基盤です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+2,553億円
営業CF
投資に使ったお金
-1,341億円
投資CF
借入・返済など
-1,366億円
財務CF
手元に残ったお金
+1,212億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/31,180億円-168億円-531億円1,012億円
FY2022/31,256億円-539億円-892億円717億円
FY2023/3995億円-780億円-1,279億円215億円
FY2024/31,718億円-136億円-1,225億円1,582億円
FY2025/32,553億円-1,341億円-1,366億円1,212億円

FY2025/3の営業CFは2,553億円と過去5年で最高を記録。投資CFは-1,341億円で、壬生第3工場や研究開発施設への設備投資が主因です。FCFは1,212億円と堅調。財務CFは-1,366億円で、配当金支払い(約900億円)と自己株式取得が中心です。5年間の営業CF累計は約7,700億円に達し、毎年安定的にキャッシュを生み出す優良キャッシュフロー体質。FY2023/3のFCFが215億円と低い理由は、投資CFの増加(壬生工場等)と配当・自社株買いの拡大が重なったためです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1中国市場の構造的減速リスク。ファナックの海外売上比率は約75%で、中国は最大の海外市場。中国の設備投資サイクルの鈍化や国産FA機器メーカー(匯川技術等)の台頭により、シェアと価格の両面で圧力が強まっている
2米国関税政策・地政学リスク。トランプ政権の対中関税や日本製品への関税引き上げが、顧客の設備投資判断に影響を与える。ファナックは国内生産・海外販売モデルのため、関税の影響を受けやすい構造にある
3フィジカルAI・オープン化による競争環境の変化。NVIDIAとの協業やROS2対応でオープン化を進めるが、これにより他社がファナックのエコシステムに参入しやすくなる両面性がある。従来の閉鎖型プラットフォームで築いた参入障壁が低下するリスク
4為替変動リスク。海外売上比率75%のため、円高進行は収益を大幅に圧迫。FY2026/3の為替前提は1ドル=140円で、これ以上の円高は業績下振れ要因となる
5設備投資サイクルの循環リスク。FA・ロボット業界は景気循環の影響を強く受け、顧客の設備投資が一斉に減速する局面では売上が10〜15%程度急減することがある。FY2024/3のような調整局面が再来するリスク
6人型ロボット・汎用AIロボットの台頭リスク。NVIDIAやテスラ、Figure AIなどが汎用人型ロボットの開発を加速しており、長期的に産業用ロボットの市場構造が変化する可能性がある。ファナックの山口社長は「人型ロボは静観」と明言しているが、市場の変化に取り残されるリスクも

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/31,287億円347億円27.0%
FY2022/32,134億円581億円27.2%
FY2023/32,313億円607億円26.3%
FY2024/31,818億円486億円26.7%
FY2025/31,967億円492億円25.0%

実効税率は25〜27%で安定推移しており、日本の法定実効税率(約30%)を下回ります。これは海外子会社(37社)での利益に対する各国の法人税率差異、研究開発税制の適用などが主因です。FY2026/3予想の実効税率8.6%は異常値に見えますが、これは会社予想の税金等調整額の開示方法に起因するもので、実際の実効税率は25%前後になると想定されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,164万円
従業員数
10,113
平均年齢
39.9歳
平均年収従業員数前年比
当期1,164万円10,113-

平均年収は1,163万円と上場企業でもトップクラスの水準。FY2024〜FY2025は業績連動のボーナス減少により平均年収が低下していますが、それでも1,100万円超を維持。従業員数は4年間で約500名増加しており、富士山麓の本社を中心に研究開発人材を着実に拡充しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.5%
浮動株64.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関34.1%
事業法人等1.3%
外国法人等50.2%
個人その他11.7%
証券会社2.6%

信託銀行口座(日本マスタートラスト24.0%・日本カストディ10.4%)は国内外の機関投資家の受託資産であり、年金基金等の長期保有分が中心。事業法人持ち合いは1.3%と少なく、外国人投資家が50.2%を占める典型的なグローバル銘柄。創業家・オーナー系の大口個人株主は存在せず、プロフェッショナル経営体制。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(223,659,000株)23.97%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(96,899,000株)10.38%
シティバンク エヌエイ エヌワイ アズ ディポジタリー バンク フォー ディポジタリー シェアホルダーズ(常任代理人シティバンク エヌ・エイ東京支店)(26,141,000株)2.8%
ジェーピー モルガン チェース バンク 380055(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(24,638,000株)2.64%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(22,138,000株)2.37%
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(19,557,000株)2.1%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(16,416,000株)1.76%
ビーエヌワイエム アズ エージーテイ クライアンツ 10 パーセント (常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)(15,303,000株)1.64%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(14,867,000株)1.59%
ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140040(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(14,836,000株)1.59%

日本マスタートラスト信託銀行(23.97%)が筆頭株主で、日本カストディ銀行(10.38%)と合わせて信託口が約34%を占めます。これらは年金基金・投信の受託資産です。上位10名中8名が海外カストディアン(シティバンク、JPモルガン、ステートストリート等)で、外国人投資家比率50.2%は電気機器セクターでも高水準です。事業法人の持ち合いは1.3%と極めて少なく、創業家・オーナーの大口株主も存在しません。富士通からの独立以来、株主構造は完全にプロフェッショナル経営型で、個人株主比率11.7%は2023年4月の1:5株式分割により増加傾向にあります。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億8,700万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
FA1,948億円非開示非開示
ロボット3,296億円非開示非開示
ロボマシン1,376億円非開示非開示
サービス1,351億円非開示非開示

ロボット部門(41.3%)が最大の収益源で、FA(24.4%)・ロボマシン(17.3%)・サービス(17.0%)の4部門体制です。セグメント利益は非開示ですが、FA部門はCNC装置の高シェアを背景にした高利益率、サービス部門はストック型収益で安定した利益貢献が見込まれます。ロボット部門は自動車・電子機器向けの受注回復で成長が見込まれ、特に米国市場でのロボット需要の拡大(ミシガン新工場投資)とフィジカルAI対応が今後の成長ドライバーです。ロボマシンのロボドリルはスマートフォン筐体加工で高いシェアを持ち、iPhone生産サイクルとの連動が特徴的です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 3名(27.3% 男性 8
27%
73%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
37
設備投資額
401.4億円
平均勤続年数(従業員)
15
臨時従業員数
1863

同社は女性役員比率を27.0%まで高めており、多様な視点を取り入れた意思決定体制を強化しています。また、連結子会社37社を擁するグローバル企業として、強固な内部統制と監査体制を構築し、透明性の高いガバナンスを実現しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中期経営計画は非公表だが、業績予想は保守的で上方修正が常態化。配当性向60%を確実に実行。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

ファナックは正式な中期経営計画を公表しない方針ですが、「高機能かつユーザーフレンドリーな商品の提供を通じた収益拡大と資本効率改善」という経営方針を明示しています。FY2025/3・FY2026/3ともに当初予想から上方修正しており、保守的な業績予想が信頼性を高めています。
成長戦略(中期経営計画は非公表)
継続
配当性向: 目標 60% 達成 (FY2025/3 60.0%)
100%
営業利益率: 目標 20%以上(過去実績水準) 順調 (FY2025/3 19.9%)
90%
フィジカルAI対応: 目標 NVIDIA協業・ROS2対応 やや遅れ (2025年12月発表)
50%
米国生産体制: 目標 ミシガン新工場(2027年完成) 大幅遅れ (2026年3月発表)
20%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/37,572億円7,971億円+5.3%
FY2026/38,070億円8,407億円+4.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/31,340億円1,588億円+18.5%
FY2026/31,595億円1,729億円+8.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ファナックは正式な中期経営計画を公表しない珍しい企業です。これは創業以来の「秘密主義」的な経営スタイルの一環で、具体的な数値目標を外部にコミットしない方針を取っています。ただし、配当性向60%は明確にコミットしており、FY2025/3も60.0%で厳密に実行。業績予想は保守的な傾向があり、FY2025/3は売上+5.3%・営利+18.5%の上方乖離となりました。FY2026/3もQ3時点で上方修正しており、「言ったことは必ず達成する」という実績を積み重ねています。NVIDIAとのフィジカルAI協業や米国新工場投資は、数年後の成長を見据えた戦略投資です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

5年間のTSR(株主総利回り)は153.6%とTOPIX(213.4%)を大幅にアンダーパフォームしています。FY2021にはTSR180.7%でTOPIXを上回っていましたが、FY2022以降は中国市場の減速とFA需要の循環的調整が響き、TOPIXとの差が約60ポイントに拡大。配当を含めても、この5年間では日本株市場全体の方が良いリターンを提供しています。ただし、フィジカルAI・米国投資による成長再加速が実現すれば、バリュエーション見直しの余地があります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+53.6%
100万円 →153.6万円
53.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021180.7万円+80.7万円80.7%
FY2022153.0万円+53.0万円53.0%
FY2023171.4万円+71.4万円71.4%
FY2024154.6万円+54.6万円54.6%
FY2025153.6万円+53.6万円53.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,237,600株
売り残677,600株
信用倍率4.78倍
2026年3月28日時点
今後の予定
本決算発表(FY2026/3)2026年4月下旬
第1四半期決算発表2026年7月下旬
米ミシガン新工場着工2026年中

PER32.6倍・PBR2.99倍は電気機器セクター平均を大幅に上回るプレミアム評価です。これはCNC世界シェア50%・無借金経営・営業利益率20%という「FA界のプラットフォーマー」としてのブランド価値を市場が評価しているためです。配当利回り1.71%はセクター平均を下回りますが、配当性向60%の方針のもと業績成長に連動した増配が期待されます。信用倍率4.78倍は買い残がやや厚い状況で、短期的には上値の重さにつながる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや前向き
報道件数(30日)
2,200
前月比 +35%
メディア数
130
日本経済新聞, 日経ビジネス, 東洋経済オンライン, Yahoo!ファイナンス, 株探, ダイヤモンド・オンライン, ロイター, 日刊工業新聞ほか
業界内ランキング
上位 3%
電気機器業界 250社中 7位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

フィジカルAI・NVIDIA協業30%
決算・業績25%
米国投資・新工場25%
中国市場・受注動向20%

最近の出来事

2026年3月米国投資

米ミシガン州に143億円(9,000万ドル)を投じてロボット新工場の建設を発表。2027年末完成予定で、北米のAI自動化需要に対応。225名の雇用創出を見込む。

2026年3月オープン化

フィジカルAI戦略を加速。ロボット制御のROS2対応・Python対応を正式展開し、NVIDIAのデジタルツイン基盤「Isaac Sim」との連携を深化。従来の閉鎖的な開発体制からの大転換。

2026年1月上方修正

FY2026/3 Q3決算を発表。Q3累計で経常利益1,593億円(+14.2%)と好調。通期予想を売上8,407億円・営利1,729億円に上方修正。ロボット受注が米国で好調。

2025年12月NVIDIA協業

NVIDIAとフィジカルAIで協業を発表。NVIDIA Jetson搭載ロボットや、Omniverseベースのデジタルツインに対応。国際ロボット展で実演し大きな注目を集めた。

2025年4月増益決算

FY2025/3本決算を発表。売上高7,971億円・営業利益1,588億円(+11.9%)。FA・ロボット部門の受注回復と為替効果で増益。配当は94.39円/株(配当性向60%)。

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12/02 · ITmedia
中立
FY2026/3 Q2決算:ロボット受注好調、通期予想を据え置き
10/31 · 日本経済新聞

ファナック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 94.39円
安全性
安定
自己資本比率 81.4%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「工場自動化の世界王者──CNC・産業用ロボット・ロボマシンの3本柱で製造業のAI化を加速するFA総合メーカー」

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU