明電舎6508
MEIDENSHA CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、当たり前のように電気を使えるのは、明電舎のような会社が裏側で支えているからです。例えば、発電所で作られた電気を家庭に届けるための変電設備や、街の水道水をきれいにする水処理場のシステムなど、社会に不可欠なインフラの多くに同社の技術が活かされています。最近では、環境にやさしい電気自動車(EV)がスムーズに走るための心臓部であるモーターやインバーターも開発・製造しています。次に街でEVを見かけたら、その内部で明電舎の製品が活躍しているかもしれません。
明電舎は、電力インフラと社会システムを支える老舗重電メーカーです。2025年3月期には売上高3,011.0億円(前期比4.6%増)、営業利益215.12億円(同69.0%増)と大幅な増益を達成しました。世界的なデータセンター建設ラッシュや再生可能エネルギー導入拡大を背景に、主力の変電設備や制御システムの需要が旺盛です。さらに、成長ドライバーとして期待されるEV向け駆動システム「e-Axle」も本格的な販売を開始しており、伝統事業と新技術の両輪で収益拡大を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎2丁目1番1号 ThinkPark Tower
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.3% | 2.6% | - |
| 2022/03期 | 6.6% | 2.4% | - |
| 2023/03期 | 6.6% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 9.3% | 3.5% | 4.4% |
| 2025/03期 | 13.6% | 5.5% | 7.1% |
| 3Q FY2026/3 | 7.9%(累計) | 2.8%(累計) | 3.5% |
収益性は、重電事業の体質改善やポートフォリオの見直しが進んだことで営業利益率が2025/03期には7.1%まで向上しました。この結果、自己資本利益率(ROE)も13.0%へ改善しており、資本効率の向上が顕著です。今後もデジタル技術を活用した付加価値の創出により、持続的な収益性向上を図る体制が整っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,313億円 | — | 73.0億円 | 161.0円 | - |
| 2022/03期 | 2,550億円 | — | 67.3億円 | 148.4円 | +10.3% |
| 2023/03期 | 2,726億円 | — | 71.3億円 | 157.1円 | +6.9% |
| 2024/03期 | 2,879億円 | 127億円 | 112億円 | 247.0円 | +5.6% |
| 2025/03期 | 3,011億円 | 215億円 | 185億円 | 407.5円 | +4.6% |
明電舎の業績は、社会インフラ向けやEV関連需要の堅調な拡大を背景に売上高が順調に伸長しており、2025/03期には売上高約3,011億円に達しました。営業利益面では、高付加価値製品の販売増や生産効率の改善により2025/03期に約215億円と大幅な増益を達成しています。今期はさらなる市場の成長を取り込み、売上高3,350億円規模への拡大を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上2039億円(通期予想比61%)、営業利益71億円(同35%)、純利益96億円(同69%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は電力・エネルギー、水処理制御システムなどの社会インフラを根幹とする事業ポートフォリオを構築しています。リスク要因としては、原材料価格の変動や大規模な設備投資に伴う経済環境の変化、ならびに国内外のインフラ需要の動向が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,350億円 | — | 3,011億円 | -10.1% |
| 2024期 | 3,100億円 | — | 2,879億円 | -7.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 200億円 | — | 215億円 | +7.6% |
| 2024期 | 150億円 | — | 127億円 | -15.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の「中期経営計画2027」では、2027期に売上高3,700億円、営業利益300億円を目標に掲げています。初年度である2025期の実績は営業利益が会社予想を上回るなど、データセンターやEV関連の旺盛な需要を捉え、幸先の良いスタートを切りました。一方で、過去の業績予想は売上高が未達となるケースが見られ、外部環境の変化に対する耐性が今後の課題となりそうです。ROE(自己資本利益率)はすでに目標の10%を上回っており、資本効率の改善は着実に進んでいます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
アジアクエストと業務提携し、デジタルプロダクト開発およびAI技術開発を加速。
静岡県沼津市の変圧器工場に160億円を投資し、生産能力を1.5倍に増強すると発表。
固定資産の譲渡により約53億円の特別利益を計上する見込みを発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は着実に改善しており、2025/03期時点の自己資本比率は40.7%まで高まっております。かつてゼロだった有利子負債は大型投資に伴い一時的に増加しましたが、キャッシュフローの潤沢な創出により着実な圧縮(2025/03期時点で約867億円)が進んでいます。資産内容も健全で、事業拡大に向けた十分な資本基盤を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産3567億円、純資産1567億円、自己資本比率34.7%、有利子負債498億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 146億円 | 131億円 | 14.0億円 | 14.8億円 |
| 2022/03期 | 114億円 | 75.0億円 | 42.7億円 | 38.9億円 |
| 2023/03期 | 137億円 | 105億円 | 26.9億円 | 32.4億円 |
| 2024/03期 | 89.7億円 | 75.5億円 | 7.5億円 | 14.2億円 |
| 2025/03期 | 355億円 | 90.7億円 | 145億円 | 264億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、主力事業の安定した収益確保により2025/03期には約355億円と力強い純増を記録しました。投資面では将来の成長に向けた変圧器工場への増産投資などを継続しつつ、フリーキャッシュフローが約264億円と大幅な黒字を確保しています。財務CFでは負債の返済を優先しており、キャッシュ創出力の向上に伴う財務規律が強化されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%となっており、多様な視点を取り入れるための組織改善が進められています。社外取締役比率が60%に達する高いガバナンス体制を敷いており、計40社の連結子会社を抱える大企業として、健全な監査と透明性の高い経営監視機能が整備されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 761万円 | 9,886人 | - |
従業員の平均年収は761万円であり、製造業の中でも重電業界として一定の競争力がある給与水準を維持しています。長年の技術蓄積とインフラ事業という安定した収益基盤が、社員の待遇を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。2025期のTSRは287.4%と、TOPIX(東証株価指数)の213.4%を大きく上回るアウトパフォームを記録しました。これは、2025期における大幅な増益とそれに伴う増配(前期比+64%)、そして世界的な電力需要の高まりやEV市場の拡大といった事業環境の好転が株価に強く反映された結果です。過去5年間のうち4年間でTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、株主価値の向上に成功している企業と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 8円 | 26.1% |
| 2017/03期 | 8円 | 31.6% |
| 2018/03期 | 9円 | 28.9% |
| 2020/03期 | 50円 | 27.6% |
| 2021/03期 | 48円 | 29.8% |
| 2022/03期 | 50円 | 33.7% |
| 2023/03期 | 50円 | 31.8% |
| 2024/03期 | 75円 | 30.4% |
| 2025/03期 | 123円 | 30.2% |
現在、株主優待制度は導入しておりません。
当社は配当による継続的かつ安定的な利益還元を基本方針として掲げており、業績連動型の増配を積極的に実施しています。配当性向30%程度を目途とした還元を行い、2025/03期には年間123円まで増配を行いました。今後も強固な財務基盤を背景に安定した還元を継続する姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 151.4万円 | 51.4万円 | 51.4% |
| 2022期 | 162.7万円 | 62.7万円 | 62.7% |
| 2023期 | 127.6万円 | 27.6万円 | 27.6% |
| 2024期 | 194.8万円 | 94.8万円 | 94.8% |
| 2025期 | 287.4万円 | 187.4万円 | 187.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに業界平均を上回っており、市場からの成長期待が高いことが示唆されます。特にPBRは2.68倍と、資本効率の改善や将来性への評価が株価に織り込まれている状態です。信用取引では買い残が売り残を大幅に上回る「信用倍率12.56倍」となっており、短期的な株価上昇を見込む個人投資家が多いことを示していますが、将来の売り圧力となる可能性には注意が必要です。配当利回りは業界平均よりやや低い水準ですが、これは株価上昇による相対的な低下が要因と考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 84.7億円 | 11.6億円 | 13.7% |
| 2022/03期 | 102億円 | 34.7億円 | 34.0% |
| 2023/03期 | 88.2億円 | 16.9億円 | 19.2% |
| 2024/03期 | 134億円 | 21.8億円 | 16.3% |
| 2025/03期 | 212億円 | 27.1億円 | 12.8% |
税負担は利益水準の変動に加え、税額控除や繰延税金資産の活用などにより年度ごとの実効税率に変動が見られます。特に2025/03期の実効税率は約12.8%と低水準ですが、これは税務上の調整項目が影響しています。次期予想では法定税率に近い30.0%を見込んでおり、適正な納税体制を維持しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
明電舎 まとめ
「電力インフラの重鎮が、EVとデータセンター需要を追い風に成長を再加速させる120年企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。