ソニーグループ6758
SONY GROUP CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが日常的に触れるPlayStation、Spotify経由の音楽、映画館で観るソニー・ピクチャーズ作品、スマートフォンのカメラに搭載されたイメージセンサー――これらすべてがソニーグループの事業です。推しのアニメやゲームを楽しむたびに、ソニーの収益が生まれる仕組みが構築されています。KADOKAWAとの提携により、ライトノベル・アニメ・ゲームのIPエコシステムはさらに拡大中です。
ソニーグループは、祖業のエレクトロニクスから構造改革を経て、ゲーム(PlayStation)・音楽(Sony Music)・映画(Sony Pictures)・半導体(イメージセンサー)を成長の柱に据えるグローバルコングロマリットです。2025年4月に十時裕樹氏がCEOに就任し、コンテンツIP戦略を加速。2025年9月にはソニーフィナンシャルグループをスピンオフ上場させ、エンタメ・半導体への経営資源集中を鮮明にしました。KADOKAWAへの約500億円出資で筆頭株主となり、バンダイナムコHDとの業務提携も締結。2026年3月にはテレビ事業をTCLとの合弁会社BRAVIAに移管するなど、事業ポートフォリオの再構築を断行しています。第5次中計では金融除く営業利益CAGR10%以上を掲げ、2026/03期は営業利益1兆5,400億円(上方修正後)と過去最高更新を見込みます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南1-7-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
PlayStation 5本体・ソフト販売、PS Plusサブスクリプション、PC向けゲーム展開。売上構成比約33%の最大セグメント。PS Plus会員数は堅調に推移。
音楽出版・レコード(Sony Music)。ストリーミング収入の成長で営業利益率18.7%と全セグメント最高の収益性を誇る。
ソニー・ピクチャーズ。映画製作・配信・テレビ番組制作。Crunchyrollによるアニメ配信がグローバルで急成長中。
テレビ・カメラ・オーディオ等。2026年3月にテレビ事業をTCLとの合弁BRAVIAに移管し、今後はカメラ・オーディオが中核に。
CMOSイメージセンサー。スマホ向けで世界シェア約50%。AI・自動運転向けセンサーへの展開も加速中。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 24.2% | 3.7% | 10.6% |
| 2022/03期 | 12.8% | 2.9% | 12.1% |
| 2023/03期 | 16.4% | 3.2% | 11.9% |
| 2024/03期 | 13.7% | 2.8% | 9.3% |
| 2025/03期 | 14.5% | 3.2% | 10.9% |
ROEは12〜13%台で安定的に推移しており、グローバル企業として十分な資本効率を維持しています。2021/03期のROE 20.8%は金融事業の特殊要因を含む一時的な高水準。営業利益率は2025/03期に10.9%へ回復し、エンタメ・IP事業への構造転換が利益率の改善に寄与しています。金融事業のスピンオフにより2026/03期以降はエンタメ・半導体に特化した収益構造となり、営業利益率12%超への改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.0兆円 | 9,553億円 | 1.0兆円 | 34.3円 | — |
| 2022/03期 | 9.9兆円 | 1.2兆円 | 8,822億円 | 29.2円 | +10.3% |
| 2023/03期 | 11.0兆円 | 1.3兆円 | 1.0兆円 | 33.4円 | +10.6% |
| 2024/03期 | 13.0兆円 | 1.2兆円 | 9,706億円 | 32.3円 | +18.6% |
| 2025/03期 | 13.0兆円 | 1.4兆円 | 1.1兆円 | 188.7円 | -0.5% |
売上高は2024/03期の約13兆円をピークに、2026/03期予想では約12.3兆円と表面上は減収ですが、これはソニーFGのスピンオフ上場による金融事業の連結除外が主因です。金融除きベースでは前年比約2%の増収。一方で営業利益は2026/03期に1兆5,400億円(上方修正後)と過去最高を更新する見込みで、ゲーム・音楽・映画を中心としたエンタメ事業の高収益体質が鮮明です。EPSは2024年10月の株式5分割後の調整値で統一しています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ゲーム&ネットワークサービス(G&NS) | 約4兆2,677億円 | 約3,708億円 | 8.7% |
| 音楽 | 約1兆8,382億円 | 約3,430億円 | 18.7% |
| 映画 | 約1兆4,874億円 | 約1,199億円 | 8.1% |
| エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S) | 約2兆4,455億円 | 約2,020億円 | 8.3% |
| イメージング&センシング・ソリューション(I&SS) | 約1兆7,026億円 | 約2,716億円 | 16.0% |
G&NSが売上の約33%を占める最大セグメントで、音楽事業が利益率18.7%と最も高い収益性を誇ります。注目すべきはI&SS(イメージセンサー)の利益率16.0%で、半導体事業がエンタメと並ぶ利益の柱となっています。ソニーFGスピンオフ後は金融セグメントが連結外となり、2026年3月のテレビ事業TCL合弁化によりET&Sも構造が変化。今後はG&NS・音楽・映画・I&SSの4セグメントが実質的な中核となります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 1兆1,700億円 | — | 1兆4,072億円 | +20.3% |
| 2026/03期 | 1兆2,800億円 | — | → 1兆5,400億円(上方修正) | +20.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中計では累計調整後EBITDAが目標4.3兆円に対し5.1兆円(達成率119%)と大幅超過を達成しました。現行の第5次中計でも初年度2025/03期に営業利益1兆4,072億円と過去最高水準を記録し、2026/03期は1兆5,400億円への上方修正と好調を持続。配当性向40%目標の達成にはまだ距離がありますが、段階的な増配と大規模自社株買いにより株主還元の実質的な拡充は着実に進行しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
テレビ事業の株式51%とマレーシア工場を計754億円で中国TCLに譲渡し、合弁会社「BRAVIA」を設立。祖業の象徴であるテレビ事業を切り離し、エンタメ・半導体への集中を加速。
2026/03期第3四半期累計で営業利益1兆2,839億円(前年同期比21.0%増)を達成。通期最終利益予想を8%上方修正し、自社株買い枠も1,000億円積み増し。
ソニーフィナンシャルグループが東証プライムにスピンオフ上場。金融事業を切り離し、エンタメ・テクノロジー企業としての純粋な評価を目指す。
十時裕樹氏がCEOに就任(7年ぶりのCEO交代)。吉田憲一郎氏は会長に専念。財務・金融畑出身の十時氏がコンテンツ重点投資路線を継承・加速。
KADOKAWAへ約500億円を出資し筆頭株主(議決権10%)に。アニメ・ゲーム・ライトノベルのIPを共同展開し、グローバルなコンテンツエコシステムを構築。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は約35.3兆円と5期連続で拡大しており、エンタメ事業への積極投資が反映されています。自己資本比率は21〜23%台で安定推移し、金融事業を含む複合企業としては健全な水準です。BPSは株式5分割(2024年10月実施)後の調整値で統一。有利子負債は約4.2兆円ですが、2025/03期の営業CF 2.3兆円で十分にカバーされており、デットキャパシティには余裕があります。ソニーFGスピンオフ後は金融資産・負債が連結外となり、BSの構造は大きく変化する見込みです。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 1.4兆円 | ▲8,189億円 | ▲2,107億円 | 5,543億円 |
| 2025/03期 | 2.3兆円 | ▲9,301億円 | ▲2,982億円 | 1.4兆円 |
2025/03期の営業CFは約2兆3,217億円と過去最高を記録し、エンタメ事業の好調が鮮明です。投資CFは約9,301億円の支出ですが、圧倒的な営業CFによりFCFは約1兆3,916億円と潤沢です。2023/03期に営業CFが大幅に縮小したのはBungie買収等の一時的要因で、翌期以降は力強く回復。この強固なキャッシュ創出力が、KADOKAWA出資(500億円)やTCL合弁(754億円)、大規模な自社株買い(3,303億円)を支えるエンジンとなっています。
この会社のガバナンスは?
取締役14名中女性4名(28.6%)と国内大手企業の中でも高水準のダイバーシティを確保しています。指名委員会等設置会社を採用し、社外取締役が過半数を占めることで透明性の高い経営監視体制を構築。設備投資額は約5,082億円と積極的な成長投資を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,118万円 | 112,300人 | - |
平均年収1,118万円は電気機器メーカーの中でもトップクラスの給与水準です。持株会社であるため単体従業員数は約2,200名ですが、連結では約11.2万名を擁するグローバル企業です。平均年齢42.5歳と若い経営陣が特徴で、エンタメ・テクノロジー企業として優秀な人材を惹きつけています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5期にわたりTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。2025期のTSRは299.1%に達し、TOPIX(213.4%)を約86ポイント上回りました。2024期にはTOPIXに一時劣後する場面もありましたが、エンタメ・半導体事業の成長とCEO交代への期待感から急回復。長期投資家に優れたリターンを提供し続けている銘柄です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 4.1円 | 16.7% |
| 2017/03期 | 4.1円 | 34.4% |
| 2018/03期 | 5.7円 | 7.1% |
| 2019/03期 | 7.2円 | 4.8% |
| 2020/03期 | 9.2円 | 9.5% |
| 2021/03期 | 11.3円 | 5.8% |
| 2022/03期 | 13.3円 | 9.1% |
| 2023/03期 | 15.4円 | 9.9% |
| 2024/03期 | 17.4円 | 10.8% |
| 必要株数 | 100株以上(約33.2万円) |
| 金額相当 | 購入金額による |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は6期連続増配を継続中で、2026/03期は25円/株(会社予想)と前期から25%増配を見込みます。配当性向は約14%とまだ低水準ですが、第5次中計で2027/03期までに配当性向40%への引き上げを目標に掲げており、今後の大幅増配が期待されます。自社株買いも積極的で、2026/03期は累計3,303億円の取得枠を設定。配当と自社株買いを合わせた総還元性向は着実に上昇しており、株主還元姿勢の転換が進行中です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 181.4万円 | 81.4万円 | 81.4% |
| 2022期 | 200.1万円 | 100.1万円 | 100.1% |
| 2023期 | 189.7万円 | 89.7万円 | 89.7% |
| 2024期 | 206.6万円 | 106.6万円 | 106.6% |
| 2025期 | 299.1万円 | 199.1万円 | 199.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER17.6倍は電気機器業界平均(15.5倍)をやや上回る水準で、エンタメ・IPプラットフォーマーとしてのプレミアムが付与されています。PBR2.45倍も業界平均の1.5倍を大幅に上回り、市場がソニーの成長性を高く評価していることが分かります。配当利回りは0.75%と低水準ですが、配当性向40%目標の達成により利回り改善が見込めます。信用倍率は29倍台と買い残が多く、個人投資家の押し目買い意欲の強さが伺えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9,980億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 1.1兆円 | 2,353億円 | 21.1% |
| 2023/03期 | 1.3兆円 | 2,692億円 | 21.1% |
| 2024/03期 | 1.3兆円 | 2,981億円 | 23.5% |
| 2025/03期 | 1.5兆円 | 3,321億円 | 22.5% |
実効税率は27%前後で安定的に推移しており、グローバルに事業展開する企業として適切な水準です。2025/03期は約3,470億円の法人税を納付。2026/03期は営業利益の上方修正に伴い税引前利益約1.55兆円、法人税約4,180億円と、社会への貢献度がさらに増す見込みです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
ソニーグループ まとめ
「ゲーム・音楽・映画・半導体──テクノロジーとエンタメの融合で世界を感動で満たすグローバルプラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。