山一電機6941
YAMAICHI ELECTRONICS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、運転する自動車。これらが正しく動くのは、内部にある無数の小さな「半導体」のおかげです。山一電機は、この半導体が工場から出荷される前に「不良品ではないか?」をチェックするための、超精密な検査器具(ICソケット)を作っている会社です。普段目にすることのない部品ですが、最先端の電子機器の品質と安全性を根底で支える、非常に重要な役割を担っています。あなたのデジタルライフの裏側で、山一電機の技術が活躍しているのです。
半導体検査用ソケット大手。2025期は売上高453.0億円、営業利益82.25億円と、前年度の落ち込みからV字回復を達成しました。半導体市場の回復とAI関連需要の拡大が追い風となり、2026期は売上高474.0億円、営業利益85.0億円と更なる成長を見込んでいます。中期経営計画では2025年度(2026期)に営業利益100億円超えを掲げており、目標達成に向けた収益性の向上が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都大田区南蒲田2丁目16番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.1% | 7.3% | - |
| 2022/03期 | 23.5% | 16.8% | - |
| 2023/03期 | 20.9% | 15.1% | - |
| 2024/03期 | 5.5% | 4.1% | 8.1% |
| 2025/03期 | 13.4% | 10.0% | 18.2% |
| 3Q FY2026/3 | 18.2%(累計) | 12.5%(累計) | 23.5% |
収益性は非常に高く、2022/03期には営業利益率が21.2%に達するなど、高い技術力を背景とした高付加価値製品による収益構造を確立しています。2024/03期は需要の谷間により営業利益率が8.1%まで低下したものの、直近では18.2%へと迅速に改善しました。ROE(自己資本利益率)も二桁水準を維持しており、株主資本を効率的に活用した経営を行っていることが分かります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 277億円 | — | 25.9億円 | 121.1円 | - |
| 2022/03期 | 396億円 | — | 67.7億円 | 319.2円 | +43.0% |
| 2023/03期 | 470億円 | — | 72.1億円 | 346.1円 | +18.7% |
| 2024/03期 | 364億円 | 29.3億円 | 20.6億円 | 100.4円 | -22.5% |
| 2025/03期 | 453億円 | 82.3億円 | 52.4億円 | 259.5円 | +24.4% |
山一電機は、半導体検査用ICソケットの需要変動に業績が強く依存しており、2022/03期には過去最高水準の営業利益約84億円を達成しました。その後、半導体市況の調整期には一時的な減益に見舞われましたが、2025/03期には売上高約453億円、営業利益約82億円へと力強く回復しています。2026/03期も成長基調を維持し、営業利益約85億円を見込むなど、高水準な収益性を維持する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上396億円(通期予想比84%)、営業利益93億円(同110%)、純利益70億円(同127%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業リスクとして、特定業界の投資動向による業績変動や急速な生産工場のグローバル化に伴う競争激化が挙げられます。EDINETデータによれば連結子会社数は11社に達しており、海外拠点を含めたグループ全体の効率的な経営管理が求められる体制です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 295億円 | — | 396億円 | +34.1% |
| 2023期 | 403億円 | — | 470億円 | +16.6% |
| 2024期 | 420億円 | — | 364億円 | -13.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 37億円 | — | 84億円 | +126.4% |
| 2023期 | 74億円 | — | 91億円 | +23.4% |
| 2024期 | 66億円 | — | 29億円 | -55.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度である2025年度(2026期)に売上高500億円、営業利益100億円を目標としています。直近の2025期実績は売上高453.0億円(進捗率90.6%)、営業利益82.25億円(進捗率82.3%)であり、目標達成に向けては最終年度での大幅な上積みが求められます。過去の業績予想は、半導体好況期には予想を大幅に上回る一方、市況悪化局面(2024期)では大きく未達となるなど、外部環境への感応度が高い点には注意が必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算に伴い、通期の純利益予想を80億5000万円へ上方修正し、市場の好感を集め株価が急伸しました。
フィジカルAI市場の拡大に伴い、ロボット向けコネクターソリューションへの需要増加と将来的な成長期待が報道されました。
経営体制の強化を図るべく、組織改編および役員の異動を実施し、ガバナンス体制の継続的な見直しを行いました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は74.0%と非常に強固な水準を維持しています。長年無借金経営を続けてきましたが、近年は成長投資や資本効率化の一環として有利子負債を約77億円計上しています。潤沢な現預金と自己資本により、半導体サイクルの荒波に耐えうる盤石な財務基盤を築いています。 【3Q 2026/03期】総資産583億円、純資産442億円、自己資本比率68.7%、有利子負債32億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.3億円 | 23.5億円 | 13.6億円 | 13.7億円 |
| 2022/03期 | 76.4億円 | 22.8億円 | 17.7億円 | 53.5億円 |
| 2023/03期 | 108億円 | 48.6億円 | 33.6億円 | 59.9億円 |
| 2024/03期 | 32.3億円 | 42.2億円 | 34.3億円 | 9.9億円 |
| 2025/03期 | 90.1億円 | 36.6億円 | 54.9億円 | 53.5億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、高い利益率を背景に年間90億円前後の創出能力を有しています。投資キャッシュフローは工場の設備投資や研究開発に継続的に充てられ、競争力の維持に貢献しています。一時的にフリーキャッシュフローがマイナスになる年度もありますが、全体として成長投資を完遂しつつ株主還元にも配分する健全な循環を保っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%であり、多様性の推進においては今後の拡大が課題となります。一方で、しっかりとした監査体制や中期経営計画の開示を通じて経営の透明性を高めており、中堅規模の製造業として堅実なガバナンス体制を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 695万円 | 2,061人 | - |
従業員平均年収は695万円であり、電気機器業界の中でも安定した水準を維持しています。半導体検査用ソケットなどの技術開発型企業として、専門性の高い人材の確保に向けた処遇が反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2024期と2025期においては、株価が好調であったにもかかわらずTOPIXの上昇率には及ばず、市場平均を下回る(アンダーパフォーム)結果となりました。これは同期間に日本株全体が大きく上昇したため相対的に見劣りした格好です。ただし2023期以前はTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、半導体市況の波に乗りながらも長期的な株主価値向上を実現してきた実績があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 24.2% |
| 2017/03期 | 20円 | 20.9% |
| 2018/03期 | 35円 | 23.1% |
| 2019/03期 | 32円 | 30.4% |
| 2020/03期 | 38円 | 30.9% |
| 2021/03期 | 37円 | 30.6% |
| 2022/03期 | 96円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 104円 | 30.1% |
| 2024/03期 | 31円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 89円 | 34.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針は、連結配当性向30%を目標としており、業績に応じた利益還元を実施しています。業績の変動に合わせて配当額も機動的に調整する仕組みとなっており、健全な成長投資を優先しつつも安定的な配分を維持しています。半導体市場の成長を取り込みながら、今後も継続的な還元を目指す姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 110.8万円 | 10.8万円 | 10.8% |
| 2022期 | 145.0万円 | 45.0万円 | 45.0% |
| 2023期 | 159.0万円 | 59.0万円 | 59.0% |
| 2024期 | 199.0万円 | 99.0万円 | 99.0% |
| 2025期 | 175.0万円 | 75.0万円 | 75.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
株価急騰を受け、PER・PBRは業界平均を上回る水準で推移しており、市場からの高い期待がうかがえます。信用買残が売残を大きく上回る信用倍率7.17倍となっており、将来的な株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況です。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが、株価を維持する上で重要なポイントとなります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 31.4億円 | 5.5億円 | 17.5% |
| 2022/03期 | 87.5億円 | 19.8億円 | 22.6% |
| 2023/03期 | 94.5億円 | 22.4億円 | 23.7% |
| 2024/03期 | 29.1億円 | 8.5億円 | 29.3% |
| 2025/03期 | 76.9億円 | 24.5億円 | 31.8% |
実効税率は年度によって変動していますが、近年は30%台前半で安定的に推移しています。これは主に国内の法人税等に加えて、海外拠点の事業活動に伴う各国の税制が反映されているためです。今後の業績見通しに基づき、税負担額も年間約30億円規模で安定的に見積もられています。
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「半導体検査の『最後の砦』、AI・スマホ進化の影の立役者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。