アズビル6845
Azbil Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段働くオフィスビルや、週末に訪れるショッピングモールがいつも快適な温度に保たれているのは、アズビルの技術のおかげかもしれません。同社は、空調や照明を自動でコントロールするシステムで国内トップクラスのシェアを誇ります。また、あなたが使っているスマートフォンや食品が作られる工場の裏側でも、アズビルのセンサーやバルブが活躍しています。人々の目には直接触れませんが、安全で効率的な生産ラインを支えることで、私たちの暮らしを根底から支えている会社です。
制御・自動化機器大手のアズビルは、ビルや工場の省エネ・自動化で高い競争力を誇ります。2025年3月期は売上高3,003.8億円、営業利益414.86億円と増収増益を達成し、安定した成長を示しました。新たに策定した中期経営計画(2025-2027年度)では、最終年度に売上高3,400億円、営業利益510億円という野心的な目標を掲げています。近年はAIスタートアップ「DATAFLUCT」との資本業務提携などDX投資を積極化しており、既存事業の付加価値向上と新規事業創出による更なる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内2-7-3
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.9% | 7.0% | - |
| 2022/03期 | 10.3% | 7.4% | - |
| 2023/03期 | 11.1% | 7.8% | - |
| 2024/03期 | 14.0% | 9.9% | 12.7% |
| 2025/03期 | 17.6% | 13.0% | 13.8% |
| 3Q FY2026/3 | 10.6%(累計) | 7.3%(累計) | 14.0% |
収益性指標は年々着実に改善しており、売上高営業利益率は直近の2025/03期で13.8%に到達するなど、付加価値の高いソリューション提供によって効率的な稼ぐ力を強めています。資本効率を示すROEも2025/03期には17.0%まで上昇しており、資本を有効活用して利益を創出する体制が整っていると言えます。強みである計測・制御技術を活かした保守・サービス事業の積み上げが、高い収益性を下支えしています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,468億円 | — | 199億円 | 35.7円 | - |
| 2022/03期 | 2,566億円 | — | 208億円 | 37.7円 | +3.9% |
| 2023/03期 | 2,784億円 | — | 226億円 | 42.1円 | +8.5% |
| 2024/03期 | 2,909億円 | 368億円 | 302億円 | 57.1円 | +4.5% |
| 2025/03期 | 3,004億円 | 415億円 | 410億円 | 78.0円 | +3.2% |
アズビルは、ビルディングオートメーション事業を中心に堅調な需要を捉え、売上高が2021/03期の約2,468億円から2025/03期には約3,003億円まで着実に拡大しました。特に空調制御やエネルギー管理サービスの需要が安定しており、営業利益も2025/03期時点で約415億円と高い収益力を示しています。今後は中期経営計画に基づき、DX推進や商品開発への投資を加速させることで、持続的な成長と利益率の向上を目指す構えです。 【3Q 2026/03期実績】売上2081億円(通期予想比70%)、営業利益292億円(同68%)、純利益227億円(同73%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
ビル管理や工場オートメーションといった計測・制御技術を核とし、エネルギーマネジメントサービス等の高収益事業による安定的な収益基盤を構築しています。一方で、グローバル展開に伴う為替リスクや地政学的な変化、原材料価格の変動などが事業上の主要なリスクとして認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,970億円 | — | 3,004億円 | +1.1% |
| 2024期 | 2,820億円 | — | 2,909億円 | +3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 430億円 | — | 415億円 | -3.5% |
| 2024期 | 320億円 | — | 368億円 | +15.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(2021期-2024)では、売上高・営業利益は目標に僅かに届かなかったものの、収益性の指標であるROE(自己資本利益率)は目標を上回って達成しました。これは事業構造改革が進んだことを示唆します。進行中の新中計(2025期-2027)では、最終年度に営業利益510億円、営業利益率15.0%という、過去最高益の更新を大きく上回る野心的な目標を掲げています。業績予想の精度は比較的安定しており、経営陣の計画実行力に対する一定の信頼感が持てます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
マレーシアにアズビルJS株式会社を設立し、海外市場での事業拡大を加速。
AIスタートアップのDATAFLUCTと提携し、建物運用のDX推進に向けた技術協力体制を構築。
第3四半期累計で前年同期比9.5%増の経常利益を記録し、通期計画の達成に向け順調に推移。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で75.3%に達しており、盤石な財務基盤を保持しています。有利子負債は極めて低水準に抑えられており、将来の成長投資や研究開発に向けた資金調達余力も十分に備わっています。資産構成を見ても自己資本が厚く、長期的に安定した経営を継続するための財務的安全性は業界内でもトップクラスと言えます。 【3Q 2026/03期】総資産3039億円、純資産2393億円、自己資本比率69.3%、有利子負債103億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 226億円 | 2.8億円 | 70.0億円 | 229億円 |
| 2022/03期 | 101億円 | 39.9億円 | 206億円 | 61.3億円 |
| 2023/03期 | 131億円 | 19.8億円 | 197億円 | 111億円 |
| 2024/03期 | 275億円 | 23.6億円 | 225億円 | 252億円 |
| 2025/03期 | 440億円 | 20.3億円 | 298億円 | 460億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、2025/03期には約440億円に達するなど好調を維持しています。潤沢な営業キャッシュフローを背景に、成長のための投資を行いながらも、フリーキャッシュフローを安定的に創出しており、強固な稼ぐ力を証明しています。財務キャッシュフローのマイナスは、積極的な株主還元や借入金の返済・配当支払いに充てられていることを示唆しており、健全な資金循環が実現されています。
この会社のガバナンスは?
指名委員会等設置会社として、女性役員比率を約18.7%まで高めるなど、多様な視点を取り入れた経営監視体制を構築しています。監査報酬も1億円を超えており、企業規模に応じた厳格な監査体制とコーポレート・ガバナンスの強化を継続的に進めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 834万円 | 8,922人 | - |
従業員の平均年収は834万円と、製造業の中でも高水準を維持しており、人への投資を重視する経営姿勢が反映されています。人的資本経営への取り組みとして中期経営計画でも手厚い投資が掲げられており、優秀な人材の定着を図る戦略が見て取れます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
2021年度から2025年度までの5年間を見ると、アズビルのTSR(株主総利回り)は4期間でTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2024年度と2025年度は、市場全体の強い上昇トレンドに乗り切れず、TOPIXとの差が拡大しました。これは、同社の安定成長性は評価される一方、半導体関連などより高い成長が期待されるセクターに市場の資金が向かったことが背景にあると考えられます。新中期経営計画の達成による利益成長の加速が、今後のTSR向上への鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 67円 | 59.4% |
| 2017/03期 | 77円 | 42.9% |
| 2018/03期 | 10.9円 | 33.4% |
| 2020/03期 | 50円 | 35.5% |
| 2021/03期 | 55円 | 38.5% |
| 2022/03期 | 60円 | 39.8% |
| 2023/03期 | 66円 | 39.2% |
| 2024/03期 | 19.2円 | 33.3% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当方針として、持続的な成長と株主への利益還元を両立させるため、配当性向の向上や安定的な増配を重視した還元政策をとっています。業績の拡大に合わせて1株あたりの配当金も着実に引き上げており、株主還元への姿勢が明確です。今後は中期経営計画における目標達成を通じ、さらなる企業価値向上と還元策の充実に注力する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 171.9万円 | 71.9万円 | 71.9% |
| 2022期 | 150.0万円 | 50.0万円 | 50.0% |
| 2023期 | 135.2万円 | 35.2万円 | 35.2% |
| 2024期 | 158.7万円 | 58.7万円 | 58.7% |
| 2025期 | 176.9万円 | 76.9万円 | 76.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERはほぼ同水準ですが、PBRはやや割高と評価されています。これは、同社の高い収益性(ROE)が資本市場で評価されているためと考えられます。信用倍率は0.87倍と売り残が買い残を上回っており、株価の下落を見込む投資家がやや多い状況ですが、これは短期的な需給要因である可能性もあります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も評価できるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 263億円 | 64.2億円 | 24.4% |
| 2022/03期 | 295億円 | 87.3億円 | 29.6% |
| 2023/03期 | 321億円 | 95.4億円 | 29.7% |
| 2024/03期 | 390億円 | 87.9億円 | 22.5% |
| 2025/03期 | 422億円 | 12.2億円 | 2.9% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動しており、税務上の調整項目や繰延税金資産の取り扱い等により実効税率に一時的な変動が見られることがあります。2025/03期期については一時的な要因により税負担額が低減していますが、翌期以降は通常の水準へ戻る見通しです。会社予想ベースでは税引前利益に対して適正な水準での納税が計画されており、透明性の高い税務運営がなされています。
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