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日本セラミック

NIPPON CERAMIC CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE14.0%
BPS183.7円
自己資本比率84.4%
FY2025/3 有報データ

見えない光で世界をリードする、赤外線センサーのグローバルニッチトップ企業

独自のセンシング技術を深化させ、自動車、家電、産業機器などあらゆる分野で革新を創出し、人々の暮らしをより豊かで安全なものにすることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段、何気なく使っているエアコンのリモコン。そのボタンを押すと、見えない光で信号を送っているのが赤外線センサーです。また、部屋に入ると自動で照明が点灯したり、スーパーの自動ドアが開いたりするのも、人の動きを検知するセンサーのおかげ。実はこれらの多くに日本セラミックの技術が使われており、世界シェアは6割にも達します。あなたの快適で安全な暮らしは、鳥取県に本社を置くこの会社の「見えない」技術に支えられているのです。

日本セラミックは、赤外線センサーで世界シェア6割を誇るニッチトップ企業です。FY2025には売上高273.3億円(前期比9.1%増)、営業利益62.28億円(同25.5%増)と大幅な増益を達成し、好調な業績が続いています。自動車の電動化やスマートホームの普及を背景にセンサー需要は拡大しており、2028年12月期を最終年度とする新中期経営計画では売上高300億円、営業利益71.5億円を目指し、更なる成長を見込んでいます。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
12月
本社
鳥取県鳥取市広岡176番地17
公式
www.nicera.co.jp

社長プロフィール

谷口 真一
谷口 真一
代表取締役社長
戦略家
当社は独自のセラミック技術を核に、高品質なセンサー製品で社会の安全・快適・環境に貢献してきました。今後は資本コストや株価を常に意識した経営を実践し、資本効率の高い事業へ経営資源を集中させることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1975
日本セラミック株式会社、鳥取市に設立

創業者・谷口義晴氏が鳥取県鳥取市に会社を設立。セラミック技術を基盤とした事業を開始し、のちのグローバル企業への第一歩を踏み出した。

1984
フィリピンに生産拠点を設立

海外初の生産拠点としてニセラ・フィリピンINC.を設立。グローバルな生産体制を構築し、コスト競争力と供給能力を強化した。

1990
大阪証券取引所市場第二部に上場

株式上場を果たし、社会的信用を高めるとともに事業拡大のための資金調達手段を確保。企業として大きく飛躍する基盤を築いた。

2000
東証・大証一部へ指定替え

東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定。日本を代表する企業の一つとして認知される存在へと成長した。

2008
世界金融危機の影響

世界的な景気後退により、主要な市場である自動車や家電業界が打撃を受け、同社の業績も一時的に厳しい状況に直面した。

2013
創業家から谷口真一氏が社長就任

経営体制が新世代へと移行。グローバル市場の変化に対応し、新たな成長戦略を推進していく転換期を迎えた。

2024
新中期経営計画の策定

資本コストや株価を意識した経営を明確に打ち出し、事業ポートフォリオの見直しに着手。持続的な成長と企業価値向上を目指す新たなステージへ。

注目ポイント

世界トップクラスの市場シェア

主力製品の赤外線センサーは、国内シェア約9割、世界シェアでも約6割を誇ります。私たちの身の回りにあるエアコンや防犯装置など、多くの製品に採用されている隠れた巨人です。

自動運転・EV市場での成長期待

自動車の自動運転化やEV化の進展に伴い、人や障害物を検知する超音波センサーの需要が拡大しています。時代の変化を捉え、大きな成長が期待される分野です。

株主還元への積極的な姿勢

安定した財務基盤を背景に、高い配当利回りを維持しています。株主への利益還元を重視する姿勢は、投資家にとって大きな魅力の一つです。

サービスの実績は?

60%
赤外線センサー世界シェア
会社四季報より
トップシェア
90%
赤外線センサー国内シェア
会社四季報より
国内寡占
165
1株当たり配当金
FY2025実績
+32.0% YoY
25.5%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
加速
9.1%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
安定成長
1,985万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース
+8.5% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 165円
安全性
安定
自己資本比率 84.4%
稼ぐ力
高い
ROE 14.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
165
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2021/310090.4%
FY2022/312560.7%
FY2023/310063.9%
FY2024/312569.0%
FY2025/316550.8%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施しておりません。

同社は安定的な利益成長と財務基盤の強化を背景に、積極的な株主還元を行っています。配当性向を意識した適正な利益配分を実施しており、業績拡大に合わせて1株当たり配当金も順調に増加傾向にあります。今後はさらなる企業価値の向上を通じて、持続的かつ安定的な配当の維持を目指す方針です。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
14.0%
業界平均
10.2%
営業利益率上回る
この会社
22.8%
業界平均
8.0%
自己資本比率上回る
この会社
84.4%
業界平均
52.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3233億円
FY2023/3244億円
FY2024/3250億円
FY2025/3273億円
営業利益
FY2022/341.8億円
FY2023/345.7億円
FY2024/349.6億円
FY2025/362.3億円

日本セラミックは、赤外線センサーや超音波センサーにおいて世界トップクラスのシェアを誇り、車載・家電市場を中心に安定した需要を背景として売上高を拡大させています。FY2025/3には売上高が約273億円、純利益が約70億円と過去最高水準の業績を達成し、高付加価値製品の販売が利益率を押し上げました。今後はEV市場や自動運転技術の進展に伴うセンサー需要の増加により、持続的な成長が見込まれています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
14.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
12.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
22.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.5%5.0%15.8%
FY2022/39.9%8.5%18.0%
FY2023/37.0%6.4%18.7%
FY2024/38.0%7.1%19.8%
FY2025/314.0%12.4%22.8%

製品のニッチトップ戦略により高い価格支配力を持ち、営業利益率はFY2025/3時点で約22.8%という非常に高い収益性を維持しています。ROE(自己資本利益率)も近年上昇基調にあり、FY2025/3には14.0%に達するなど資本効率の改善が鮮明です。効率的な生産体制の構築と研究開発への集中投資が、この高い収益力を支える原動力となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率84.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
500億円

自己資本比率は84%を超えており、極めて高い財務の安全性を誇ります。有利子負債は実質的にゼロである「実質無借金」経営を徹底しており、強固なバランスシートが不透明な経済環境下での安定した経営を可能にしています。潤沢な手元資金を背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる強固な財務体質が特徴です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+48.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-42.5億円
投資CF
借入・返済など
-53.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+6.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/337.2億円-23.4億円-39.1億円13.8億円
FY2022/350.9億円-47.3億円-62.8億円3.6億円
FY2023/351.9億円-1.5億円-30.8億円50.4億円
FY2024/365.5億円86.5億円-64.3億円152億円
FY2025/348.9億円-42.5億円-53.7億円6.4億円

事業活動によるキャッシュフローは安定して創出されており、強固な本業の稼ぎが投資活動の原資となっています。FY2024/3には投資資産の売却等により一時的にフリー・キャッシュフローが大幅に増加しましたが、基本的には成長投資を維持しつつも潤沢なキャッシュを生成する構造です。稼いだ資金の多くを配当や自己株取得などの株主還元に充てるなど、規律ある財務運用が行われています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1当社グループの製品は家電業界や自動車業界などの顧客企業を通じ全世界へ供給されます
2当社グループでは全ての事業活動において環境を重視し、企業をとりまく様々な法令に従っております
3当社グループで研究開発によって得られた成果については、特許、その他の知的財産権によって保護を進めておりますが第三者からのその権利を侵害された場合、或いは当社が第三者の所有する知的財産権を侵害した場合は当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす場合があります
4当社グループの主要な原材料は、セラミックなどの素材原料、電子部品などであります
5当社グループの製品をより多くの企業、分野において使用して頂けるよう事業活動を行っておりますが、利用範囲が拡大するに従い競合会社との企業競争が激化する製品分野も存在し販売価格の下落を伴う可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/339.4億円11.2億円28.5%
FY2022/349.5億円0円0.0%
FY2023/353.1億円16.2億円30.5%
FY2024/358.4億円16.8億円28.8%
FY2025/370.5億円4,300万円0.6%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に応じて変動していますが、FY2022/3やFY2025/3のように税効果会計の影響等により実効税率が一時的に大きく低下するケースが見られます。通常期の実効税率は27%から30%程度の水準で推移しており、業績に応じた適切な納税が行われています。今後は安定的な利益成長に伴い、適正な水準での税負担が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
421万円
従業員数
1,377
平均年齢
40.2歳
平均年収従業員数前年比
当期421万円1,377-

従業員平均年収は421万円となっており、製造業としては標準的な水準です。赤外線センサー分野で圧倒的なグローバルシェアを誇るニッチトップ企業として、堅実な経営基盤に基づいた安定した給与水準を維持しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主43.1%
浮動株56.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関23.2%
事業法人等19.9%
外国法人等15.4%
個人その他39.7%
証券会社1.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日セラ興産。

谷口興産㈲(3,783,000株)17.85%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(3,214,000株)15.17%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,543,000株)7.28%
日セラ興産㈱(1,113,000株)5.26%
㈱山陰合同銀行 (常任代理人㈱日本カストディ銀行)(1,044,000株)4.93%
SG/UCITS V/INV (常任代理人香港上海銀行東京支店)(619,000株)2.93%
川﨑 晴子(489,000株)2.31%
谷口 真一(455,000株)2.15%
㈲山本自動車(347,000株)1.64%
PERSHING-DIV.OF DLJ SECS.CORP. (常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(273,000株)1.29%

同社は創業家関連の資産管理会社である谷口興産㈲が筆頭株主(17.85%)であり、創業家が強固な影響力を保持しています。次いで信託銀行等の機関投資家が上位を占めており、安定した株主構成を維持しつつも市場での流動性を確保しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,800万円
取締役2名の合計

主な事業内容は赤外線・超音波センサーの開発・製造であり、自動車や家電、セキュリティ分野など多岐にわたる市場へ供給しています。海外生産比率が高く、為替変動や半導体不足による部材調達リスクなどを事業リスクとして開示しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 6名)
女性 1名(16.7% 男性 5
17%
83%
監査報酬
2,300万円
連結子会社数
7
設備投資額
20.8億円
平均勤続年数(従業員)
12.7
臨時従業員数
2243

女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みが見られます。監査等委員会設置会社制度を採用し、外部からのチェック機能を強化することで経営の健全性を維持しており、連結子会社7社を統括する効率的なガバナンス体制を構築しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的な傾向があるが、新中計の目標達成に向けた進捗が注目される。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2026~FY2028
売上高: 目標 300億円 順調 (273.3億円)
91.1%
営業利益: 目標 71.5億円 順調 (62.28億円)
87.1%
ROE: 目標 12%以上 順調 (16.0%)
133.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202555億円62億円+13.2%
FY202450億円50億円-0.8%
FY202348億円46億円-4.7%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025260億円273億円+5.1%
FY2024260億円250億円-3.7%
FY2023248億円245億円-1.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2028年12月期を目標とする新中期経営計画では、売上高300億円、営業利益71.5億円という挑戦的な目標を掲げています。直近のFY2025実績は売上高273.3億円、営業利益62.28億円と、計画達成に向けて順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想はやや保守的で、期初予想を若干下回ることもありましたが、FY2025は大幅な上方超過で着地しており、市場の期待が高まっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2025に151%と高いリターンを記録したものの、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が安定的に推移する一方で、市場全体、特に大型株が大きく上昇した期間と重なったことが背景にあります。しかし、高い配当利回りが株価の下支え要因となっており、グローバルなセンサー需要の拡大を背景に、今後は市場平均を上回るパフォーマンスも期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+51.0%
100万円 →151.0万円
51.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.5万円+0.5万円0.5%
FY202289.1万円-10.9万円-10.9%
FY2023107.9万円+7.9万円7.9%
FY2024103.8万円+3.8万円3.8%
FY2025151.0万円+51.0万円51.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残235,100株
売り残16,900株
信用倍率13.91倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第2四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
第3四半期決算発表2026年11月上旬(予定)
通期決算発表2027年2月上旬(予定)

PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にあり、株価にはまだ上昇の余地がある可能性を示唆しています。特筆すべきは4.70%という高い配当利回りで、これは業界平均を大きく上回る魅力的な水準です。信用倍率は13.91倍とやや高めで、将来の株価上昇を期待した個人投資家の買いが多い状況ですが、需給の悪化には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やがて好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
24
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 会社四季報オンライン, ダイヤモンド・ザイ ほか
業界内ランキング
上位 15%
電気機器業種 600社中 88位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算発表45%
市場・株価分析30%
IoT技術・事業提携15%
経営計画・ガバナンス10%

最近の出来事

2026年2月中計発表

2028年度の売上高3000億円を目指す中期経営計画を公表。

2025年11月第3四半期

2025年12月期第3四半期累計の経常利益50億8800万円を達成。

2025年8月中間決算

2025年12月期中間決算にて経常利益31億2000万円を報告。

日本セラミック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 165円
安全性
安定
自己資本比率 84.4%
稼ぐ力
高い
ROE 14.0%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『見えないものを見る』センサー技術で、世界シェア6割を握る鳥取の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU