日本セラミック
NIPPON CERAMIC CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
見えない光で世界をリードする、赤外線センサーのグローバルニッチトップ企業
独自のセンシング技術を深化させ、自動車、家電、産業機器などあらゆる分野で革新を創出し、人々の暮らしをより豊かで安全なものにすることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段、何気なく使っているエアコンのリモコン。そのボタンを押すと、見えない光で信号を送っているのが赤外線センサーです。また、部屋に入ると自動で照明が点灯したり、スーパーの自動ドアが開いたりするのも、人の動きを検知するセンサーのおかげ。実はこれらの多くに日本セラミックの技術が使われており、世界シェアは6割にも達します。あなたの快適で安全な暮らしは、鳥取県に本社を置くこの会社の「見えない」技術に支えられているのです。
日本セラミックは、赤外線センサーで世界シェア6割を誇るニッチトップ企業です。FY2025には売上高273.3億円(前期比9.1%増)、営業利益62.28億円(同25.5%増)と大幅な増益を達成し、好調な業績が続いています。自動車の電動化やスマートホームの普及を背景にセンサー需要は拡大しており、2028年12月期を最終年度とする新中期経営計画では売上高300億円、営業利益71.5億円を目指し、更なる成長を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 鳥取県鳥取市広岡176番地17
- 公式
- www.nicera.co.jp
社長プロフィール

当社は独自のセラミック技術を核に、高品質なセンサー製品で社会の安全・快適・環境に貢献してきました。今後は資本コストや株価を常に意識した経営を実践し、資本効率の高い事業へ経営資源を集中させることで、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
創業者・谷口義晴氏が鳥取県鳥取市に会社を設立。セラミック技術を基盤とした事業を開始し、のちのグローバル企業への第一歩を踏み出した。
海外初の生産拠点としてニセラ・フィリピンINC.を設立。グローバルな生産体制を構築し、コスト競争力と供給能力を強化した。
株式上場を果たし、社会的信用を高めるとともに事業拡大のための資金調達手段を確保。企業として大きく飛躍する基盤を築いた。
東京証券取引所及び大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定。日本を代表する企業の一つとして認知される存在へと成長した。
世界的な景気後退により、主要な市場である自動車や家電業界が打撃を受け、同社の業績も一時的に厳しい状況に直面した。
経営体制が新世代へと移行。グローバル市場の変化に対応し、新たな成長戦略を推進していく転換期を迎えた。
資本コストや株価を意識した経営を明確に打ち出し、事業ポートフォリオの見直しに着手。持続的な成長と企業価値向上を目指す新たなステージへ。
注目ポイント
主力製品の赤外線センサーは、国内シェア約9割、世界シェアでも約6割を誇ります。私たちの身の回りにあるエアコンや防犯装置など、多くの製品に採用されている隠れた巨人です。
自動車の自動運転化やEV化の進展に伴い、人や障害物を検知する超音波センサーの需要が拡大しています。時代の変化を捉え、大きな成長が期待される分野です。
安定した財務基盤を背景に、高い配当利回りを維持しています。株主への利益還元を重視する姿勢は、投資家にとって大きな魅力の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 100円 | 90.4% |
| FY2022/3 | 125円 | 60.7% |
| FY2023/3 | 100円 | 63.9% |
| FY2024/3 | 125円 | 69.0% |
| FY2025/3 | 165円 | 50.8% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
同社は安定的な利益成長と財務基盤の強化を背景に、積極的な株主還元を行っています。配当性向を意識した適正な利益配分を実施しており、業績拡大に合わせて1株当たり配当金も順調に増加傾向にあります。今後はさらなる企業価値の向上を通じて、持続的かつ安定的な配当の維持を目指す方針です。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日本セラミックは、赤外線センサーや超音波センサーにおいて世界トップクラスのシェアを誇り、車載・家電市場を中心に安定した需要を背景として売上高を拡大させています。FY2025/3には売上高が約273億円、純利益が約70億円と過去最高水準の業績を達成し、高付加価値製品の販売が利益率を押し上げました。今後はEV市場や自動運転技術の進展に伴うセンサー需要の増加により、持続的な成長が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.5% | 5.0% | 15.8% |
| FY2022/3 | 9.9% | 8.5% | 18.0% |
| FY2023/3 | 7.0% | 6.4% | 18.7% |
| FY2024/3 | 8.0% | 7.1% | 19.8% |
| FY2025/3 | 14.0% | 12.4% | 22.8% |
製品のニッチトップ戦略により高い価格支配力を持ち、営業利益率はFY2025/3時点で約22.8%という非常に高い収益性を維持しています。ROE(自己資本利益率)も近年上昇基調にあり、FY2025/3には14.0%に達するなど資本効率の改善が鮮明です。効率的な生産体制の構築と研究開発への集中投資が、この高い収益力を支える原動力となっています。
財務は安全?
自己資本比率は84%を超えており、極めて高い財務の安全性を誇ります。有利子負債は実質的にゼロである「実質無借金」経営を徹底しており、強固なバランスシートが不透明な経済環境下での安定した経営を可能にしています。潤沢な手元資金を背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる強固な財務体質が特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 37.2億円 | -23.4億円 | -39.1億円 | 13.8億円 |
| FY2022/3 | 50.9億円 | -47.3億円 | -62.8億円 | 3.6億円 |
| FY2023/3 | 51.9億円 | -1.5億円 | -30.8億円 | 50.4億円 |
| FY2024/3 | 65.5億円 | 86.5億円 | -64.3億円 | 152億円 |
| FY2025/3 | 48.9億円 | -42.5億円 | -53.7億円 | 6.4億円 |
事業活動によるキャッシュフローは安定して創出されており、強固な本業の稼ぎが投資活動の原資となっています。FY2024/3には投資資産の売却等により一時的にフリー・キャッシュフローが大幅に増加しましたが、基本的には成長投資を維持しつつも潤沢なキャッシュを生成する構造です。稼いだ資金の多くを配当や自己株取得などの株主還元に充てるなど、規律ある財務運用が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 39.4億円 | 11.2億円 | 28.5% |
| FY2022/3 | 49.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 53.1億円 | 16.2億円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 58.4億円 | 16.8億円 | 28.8% |
| FY2025/3 | 70.5億円 | 4,300万円 | 0.6% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に応じて変動していますが、FY2022/3やFY2025/3のように税効果会計の影響等により実効税率が一時的に大きく低下するケースが見られます。通常期の実効税率は27%から30%程度の水準で推移しており、業績に応じた適切な納税が行われています。今後は安定的な利益成長に伴い、適正な水準での税負担が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 421万円 | 1,377人 | - |
従業員平均年収は421万円となっており、製造業としては標準的な水準です。赤外線センサー分野で圧倒的なグローバルシェアを誇るニッチトップ企業として、堅実な経営基盤に基づいた安定した給与水準を維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日セラ興産。
同社は創業家関連の資産管理会社である谷口興産㈲が筆頭株主(17.85%)であり、創業家が強固な影響力を保持しています。次いで信託銀行等の機関投資家が上位を占めており、安定した株主構成を維持しつつも市場での流動性を確保しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業内容は赤外線・超音波センサーの開発・製造であり、自動車や家電、セキュリティ分野など多岐にわたる市場へ供給しています。海外生産比率が高く、為替変動や半導体不足による部材調達リスクなどを事業リスクとして開示しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みが見られます。監査等委員会設置会社制度を採用し、外部からのチェック機能を強化することで経営の健全性を維持しており、連結子会社7社を統括する効率的なガバナンス体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 55億円 | — | 62億円 | +13.2% |
| FY2024 | 50億円 | — | 50億円 | -0.8% |
| FY2023 | 48億円 | — | 46億円 | -4.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 260億円 | — | 273億円 | +5.1% |
| FY2024 | 260億円 | — | 250億円 | -3.7% |
| FY2023 | 248億円 | — | 245億円 | -1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年12月期を目標とする新中期経営計画では、売上高300億円、営業利益71.5億円という挑戦的な目標を掲げています。直近のFY2025実績は売上高273.3億円、営業利益62.28億円と、計画達成に向けて順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想はやや保守的で、期初予想を若干下回ることもありましたが、FY2025は大幅な上方超過で着地しており、市場の期待が高まっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2025に151%と高いリターンを記録したものの、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が安定的に推移する一方で、市場全体、特に大型株が大きく上昇した期間と重なったことが背景にあります。しかし、高い配当利回りが株価の下支え要因となっており、グローバルなセンサー需要の拡大を背景に、今後は市場平均を上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.5万円 | +0.5万円 | 0.5% |
| FY2022 | 89.1万円 | -10.9万円 | -10.9% |
| FY2023 | 107.9万円 | +7.9万円 | 7.9% |
| FY2024 | 103.8万円 | +3.8万円 | 3.8% |
| FY2025 | 151.0万円 | +51.0万円 | 51.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にあり、株価にはまだ上昇の余地がある可能性を示唆しています。特筆すべきは4.70%という高い配当利回りで、これは業界平均を大きく上回る魅力的な水準です。信用倍率は13.91倍とやや高めで、将来の株価上昇を期待した個人投資家の買いが多い状況ですが、需給の悪化には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2028年度の売上高3000億円を目指す中期経営計画を公表。
2025年12月期第3四半期累計の経常利益50億8800万円を達成。
2025年12月期中間決算にて経常利益31億2000万円を報告。
最新ニュース
日本セラミック まとめ
ひとめ診断
「『見えないものを見る』センサー技術で、世界シェア6割を握る鳥取の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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