日本セラミック6929
NIPPON CERAMIC CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、何気なく使っているエアコンのリモコン。そのボタンを押すと、見えない光で信号を送っているのが赤外線センサーです。また、部屋に入ると自動で照明が点灯したり、スーパーの自動ドアが開いたりするのも、人の動きを検知するセンサーのおかげ。実はこれらの多くに日本セラミックの技術が使われており、世界シェアは6割にも達します。あなたの快適で安全な暮らしは、鳥取県に本社を置くこの会社の「見えない」技術に支えられているのです。
日本セラミックは、赤外線センサーで世界シェア6割を誇るニッチトップ企業です。2025期には売上高273.3億円(前期比9.1%増)、営業利益62.28億円(同25.5%増)と大幅な増益を達成し、好調な業績が続いています。自動車の電動化やスマートホームの普及を背景にセンサー需要は拡大しており、2028年12月期を最終年度とする新中期経営計画では売上高300億円、営業利益71.5億円を目指し、更なる成長を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 鳥取県鳥取市広岡176番地17
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 5.5% | 5.0% | - |
| 2022/12期 | 9.9% | 8.7% | - |
| 2023/12期 | 7.1% | 6.3% | - |
| 2024/12期 | 7.9% | 7.2% | 19.8% |
| 2025/12期 | 13.7% | 12.2% | 22.8% |
| 2025/12期 | - | - | 22.8% |
製品のニッチトップ戦略により高い価格支配力を持ち、営業利益率は2025/03期時点で約22.8%という非常に高い収益性を維持しています。ROE(自己資本利益率)も近年上昇基調にあり、2025/03期には14.0%に達するなど資本効率の改善が鮮明です。効率的な生産体制の構築と研究開発への集中投資が、この高い収益力を支える原動力となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 214億円 | — | 28.2億円 | 110.7円 | - |
| 2022/12期 | 233億円 | — | 50.2億円 | 206.0円 | +8.9% |
| 2023/12期 | 244億円 | — | 36.9億円 | 156.6円 | +5.1% |
| 2024/12期 | 250億円 | 49.6億円 | 41.6億円 | 181.3円 | +2.4% |
| 2025/12期 | 273億円 | 62.3億円 | 70.0億円 | 324.6円 | +9.1% |
日本セラミックは、赤外線センサーや超音波センサーにおいて世界トップクラスのシェアを誇り、車載・家電市場を中心に安定した需要を背景として売上高を拡大させています。2025/03期には売上高が約273億円、純利益が約70億円と過去最高水準の業績を達成し、高付加価値製品の販売が利益率を押し上げました。今後はEV市場や自動運転技術の進展に伴うセンサー需要の増加により、持続的な成長が見込まれています。 【2025/12期実績】売上273億円(前期比9.1%)、営業利益62億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業内容は赤外線・超音波センサーの開発・製造であり、自動車や家電、セキュリティ分野など多岐にわたる市場へ供給しています。海外生産比率が高く、為替変動や半導体不足による部材調達リスクなどを事業リスクとして開示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 55億円 | — | 62億円 | +13.2% |
| 2024期 | 50億円 | — | 50億円 | -0.8% |
| 2023期 | 48億円 | — | 46億円 | -4.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 260億円 | — | 273億円 | +5.1% |
| 2024期 | 260億円 | — | 250億円 | -3.7% |
| 2023期 | 248億円 | — | 245億円 | -1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年12月期を目標とする新中期経営計画では、売上高300億円、営業利益71.5億円という挑戦的な目標を掲げています。直近の2025期実績は売上高273.3億円、営業利益62.28億円と、計画達成に向けて順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想はやや保守的で、期初予想を若干下回ることもありましたが、2025期は大幅な上方超過で着地しており、市場の期待が高まっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2028年度の売上高3000億円を目指す中期経営計画を公表。
2025年12月期第3四半期累計の経常利益50億8800万円を達成。
2025年12月期中間決算にて経常利益31億2000万円を報告。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は84%を超えており、極めて高い財務の安全性を誇ります。有利子負債は実質的にゼロである「実質無借金」経営を徹底しており、強固なバランスシートが不透明な経済環境下での安定した経営を可能にしています。潤沢な手元資金を背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる強固な財務体質が特徴です。 【2025/12期】総資産564億円、純資産500億円、自己資本比率80.7%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 37.2億円 | 23.4億円 | 39.1億円 | 13.8億円 |
| 2022/12期 | 50.9億円 | 47.3億円 | 62.8億円 | 3.6億円 |
| 2023/12期 | 51.9億円 | 1.5億円 | 30.8億円 | 50.4億円 |
| 2024/12期 | 65.5億円 | 86.5億円 | 64.3億円 | 152億円 |
| 2025/12期 | 48.9億円 | 42.5億円 | 53.7億円 | 6.4億円 |
事業活動によるキャッシュフローは安定して創出されており、強固な本業の稼ぎが投資活動の原資となっています。2024/03期には投資資産の売却等により一時的にフリー・キャッシュフローが大幅に増加しましたが、基本的には成長投資を維持しつつも潤沢なキャッシュを生成する構造です。稼いだ資金の多くを配当や自己株取得などの株主還元に充てるなど、規律ある財務運用が行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みが見られます。監査等委員会設置会社制度を採用し、外部からのチェック機能を強化することで経営の健全性を維持しており、連結子会社7社を統括する効率的なガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 421万円 | 1,377人 | - |
従業員平均年収は421万円となっており、製造業としては標準的な水準です。赤外線センサー分野で圧倒的なグローバルシェアを誇るニッチトップ企業として、堅実な経営基盤に基づいた安定した給与水準を維持しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2025期に151%と高いリターンを記録したものの、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が安定的に推移する一方で、市場全体、特に大型株が大きく上昇した期間と重なったことが背景にあります。しかし、高い配当利回りが株価の下支え要因となっており、グローバルなセンサー需要の拡大を背景に、今後は市場平均を上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 50円 | 56.6% |
| 2017/12期 | 50円 | 55.3% |
| 2018/12期 | 70円 | 65.0% |
| 2019/12期 | 70円 | 69.3% |
| 2020/12期 | 70円 | 85.2% |
| 2021/12期 | 100円 | 90.4% |
| 2022/12期 | 125円 | 60.7% |
| 2023/12期 | 100円 | 63.9% |
| 2024/12期 | 125円 | 69.0% |
| 2025/12期 | 165円 | 50.8% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
同社は安定的な利益成長と財務基盤の強化を背景に、積極的な株主還元を行っています。配当性向を意識した適正な利益配分を実施しており、業績拡大に合わせて1株当たり配当金も順調に増加傾向にあります。今後はさらなる企業価値の向上を通じて、持続的かつ安定的な配当の維持を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.5万円 | 0.5万円 | 0.5% |
| 2022期 | 89.1万円 | 10.9万円 | -10.9% |
| 2023期 | 107.9万円 | 7.9万円 | 7.9% |
| 2024期 | 103.8万円 | 3.8万円 | 3.8% |
| 2025期 | 151.0万円 | 51.0万円 | 51.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にあり、株価にはまだ上昇の余地がある可能性を示唆しています。特筆すべきは4.70%という高い配当利回りで、これは業界平均を大きく上回る魅力的な水準です。信用倍率は13.91倍とやや高めで、将来の株価上昇を期待した個人投資家の買いが多い状況ですが、需給の悪化には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 39.4億円 | 11.2億円 | 28.5% |
| 2022/12期 | 49.5億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 53.1億円 | 16.2億円 | 30.5% |
| 2024/12期 | 58.4億円 | 16.8億円 | 28.8% |
| 2025/12期 | 70.5億円 | 4,300万円 | 0.6% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に応じて変動していますが、2022/03期や2025/03期のように税効果会計の影響等により実効税率が一時的に大きく低下するケースが見られます。通常期の実効税率は27%から30%程度の水準で推移しており、業績に応じた適切な納税が行われています。今後は安定的な利益成長に伴い、適正な水準での税負担が見込まれます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
日本セラミック まとめ
「『見えないものを見る』センサー技術で、世界シェア6割を握る鳥取の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。