スミダコーポレーション
SUMIDA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
世界をつなぐコイル技術で、EV・グリーンエネルギーの未来を巻き起こすグローバル企業
コイル技術を核とした革新的な製品で、グリーンエネルギー社会の実現をリードし、持続可能な未来に貢献するグローバルリーダーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使っているスマートフォンやパソコン、家でくつろぐ時に見るテレビの中にも、実はスミダの製品が隠れています。さらに、最近よく見かけるようになった電気自動車(EV)やハイブリッドカーがスムーズに走るためにも、同社の『コイル』という電子部品が欠かせません。これは電気の流れを整えたり、無線通信を助けたりする重要な役割を担っています。普段は目にすることのない小さな部品ですが、私たちの便利な暮らしを裏側で力強く支えているのです。
コイル部品専業大手で、2025年12月期は売上高1,471.9億円、営業利益74.39億円と増収増益を達成。2024年12月期は主要市場のEV補助金停止などで一時的に減速したが、中期経営計画ではグリーンエネルギー関連を成長の柱に設定し、回復基調にある。xEV(電動車)や再生可能エネルギー市場の拡大が今後の業績を大きく左右する。海外売上高比率が約9割と高く、グローバルな需要動向が株価の鍵となる。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区入船三丁目7番2号
- 公式
- www.sumida.com
社長プロフィール
当社はコア技術であるコイル技術を応用し、自動車、エレクトロニクス、産業機器分野でグローバルに事業を展開しています。特に、今後の成長の柱としてグリーンエネルギー関連事業を位置づけており、持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。技術革新と積極的なM&Aを通じて、変化する市場ニーズに応え、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
隅田商会として創業後、スミダ電機株式会社を設立。ラジオやテレビ向けのコイル(巻線)部品の製造を開始し、日本のエレクトロニクス産業の黎明期を支えた。
台湾に初の海外生産拠点を設立。これを皮切りにアジア、北米、欧州へと生産・販売ネットワークを積極的に拡大し、グローバル化を推進した。
事業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式を店頭登録。企業としての透明性を高め、さらなる飛躍のための基盤を築いた。
ドイツの大手電子部品メーカーVOGT electronic AGを買収。欧州市場でのプレゼンスを大幅に向上させ、事業ポートフォリオを強化した。
グループ全体の経営効率化とガバナンス強化を目指し、純粋持株会社「スミダコーポレーション株式会社」へ移行。新たな経営体制をスタートさせた。
「中期経営計画2024-2026」を発表。成長の柱としてEVや再生可能エネルギーなどの「グリーンエネルギー関連」を明確に位置づけ、事業転換を加速させる。
中期経営計画の目標として、グループ売上全体の35%以上をグリーンエネルギー関連事業で占めることを目指す。持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続ける。
注目ポイント
中期経営計画でEVや再生可能エネルギー関連事業を成長の柱に設定。2026年には売上全体の35%以上を目指すという明確な目標を掲げ、将来性ある市場へ積極的にシフトしています。
4期連続増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。配当利回りは4%を超えており(2024年3月時点)、安定したインカムゲインを期待する投資家にとって魅力的です。
売上の約9割を海外で稼ぎ出す真のグローバル企業。世界中の自動車、家電、産業機器メーカーを顧客に持ち、特定の国や地域の経済状況に左右されにくい安定した事業基盤を築いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 28円 | 29.0% |
| FY2022/3 | 47円 | 25.1% |
| FY2023/3 | 51円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 53円 | 295.1% |
| FY2025/3 | 53円 | 48.4% |
株主優待制度は実施していません。
配当方針は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、業績連動かつ持続的な配当の実施を目指しています。近年の配当額は増配基調にあり、特に安定したキャッシュフローを原資とした累進的な還元姿勢が評価されています。今後も中長期的な業績成長に合わせて、適切な配当性向を維持する方針です。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
スミダコーポレーションの業績は、自動車・産業機器・家電向けコイル製品の堅調な需要に支えられ、売上高1,500億円規模を維持する成長基調にあります。FY2024/3には一時的な収益の落ち込みが見られましたが、グローバルな生産体制の効率化とグリーンエネルギー分野への注力により回復を見せています。FY2026/3予想では売上高1,560億円、純利益36.5億円を見込み、着実な業績拡大を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.6% | 2.2% | 5.1% |
| FY2022/3 | 10.4% | 3.8% | 5.9% |
| FY2023/3 | 8.8% | 3.5% | 5.8% |
| FY2024/3 | 1.0% | 0.4% | 3.1% |
| FY2025/3 | 5.5% | 2.2% | 5.1% |
収益性は、高付加価値製品へのシフトとコスト削減努力によって、営業利益率は5%前後の水準を安定的に確保しています。FY2024/3には収益性が一時低下しましたが、足元では生産拠点最適化の成果が現れ、再び向上傾向にあります。今後も、エネルギー効率の高い製品提供を通じて、ROA(総資産利益率)2%台から3%台への改善を目指す経営体質が強固になっています。
財務は安全?
財務健全性は、純資産が着実に積み上がり、自己資本比率が約38%と安定した水準を維持しています。有利子負債については、潤沢なキャッシュフローを背景に機動的な返済を進め、実質的な無借金経営に近い健全な財務基盤を構築しています。これにより、M&Aなどの成長投資や、将来的な市場変動にも耐えうる強固な貸借対照表を実現しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.0億円 | -67.1億円 | 47.5億円 | -61.1億円 |
| FY2022/3 | 106億円 | -81.7億円 | -41.3億円 | 23.9億円 |
| FY2023/3 | 183億円 | -107億円 | -77.8億円 | 76.4億円 |
| FY2024/3 | 149億円 | -88.3億円 | -52.7億円 | 60.9億円 |
| FY2025/3 | 165億円 | -129億円 | -19.6億円 | 35.7億円 |
営業キャッシュフローは安定して100億円から180億円を創出しており、主力事業の安定した収益力を証明しています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けた設備投資やM&Aのために100億円規模を充てており、積極的な経営姿勢が伺えます。これらの投資を内部資金で賄いつつ、余剰分を配当や債務の削減に充当する効率的な資本運用を行っています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 53.3億円 | 27.0億円 | 50.6% |
| FY2022/3 | 81.9億円 | 30.9億円 | 37.7% |
| FY2023/3 | 85.6億円 | 35.0億円 | 40.9% |
| FY2024/3 | 45.1億円 | 39.2億円 | 86.9% |
| FY2025/3 | 74.4億円 | 38.2億円 | 51.4% |
実効税率が法定税率よりも高く推移している背景には、グローバル展開に伴う海外拠点での繰延税金資産の取り扱いや、地域ごとの税制差異の影響があります。特に利益水準が変動した期には、税負担の影響が利益率へ大きく反映されています。今後も各国の税務コンプライアンスを遵守しながら、税効率の最適化を図る方針です。
会社の公式開示情報
coil(電子部品)事業を軸に自動車や産業機械向け製品を展開するグローバルメーカーです。グリーンエネルギー関連を成長の柱と位置づけ、欧州のEV市場動向や為替リスクを経営上の重要課題として開示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,560億円 | — | 1,472億円 | -5.6% |
| FY2024 | 1,586億円 | — | 1,440億円 | -9.2% |
| FY2023 | 1,440億円 | — | 1,477億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 75億円 | — | 74億円 | -0.8% |
| FY2024 | 95億円 | — | 45億円 | -52.5% |
| FY2023 | 86億円 | — | 86億円 | -0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、グリーンエネルギー関連を成長の柱に据え、2026年度に売上1,900億円、営業利益135億円を目標としています。しかし、2024年度はEV市場の減速という外部環境の悪化を受け、期初予想を大幅に下回る結果となりました。目標達成のハードルは高い状況ですが、xEV(電動車)や再生可能エネルギー市場の長期的成長トレンドは変わらず、今後の巻き返しが期待されます。投資家としては、外部環境の変化に対応し、計画を達成できるかどうかの実行力を注視する必要があります。
株の売買状況と今後の予定
同業の電気機器セクターと比較して、PER・PBRともに大幅に割安な水準で評価されています。一方で、配当利回りは4.67%と業界平均を大きく上回っており、株価の割安感と高い利回りが投資魅力となっています。信用倍率は149.15倍と非常に高く、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況ですが、需給の緩みが株価の上値を抑える要因となる可能性もあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画「Vision to 2035 2026-2028」を策定し、グループ連結営業利益額等の目標を公表。
第3四半期決算にて売上収益と利益の着実な進捗を報告し、市場の評価が高まる。
ドイツの大型コイルメーカーSchmidbauer社の買収を発表し、欧州事業の拡大を強化。
最新ニュース
スミダコーポレーション まとめ
ひとめ診断
「スマホからEVまで、見えないところで世界を動かす『巻き線』の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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