6866プライム

日置電機

HIOKI E.E.CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE12.4%
BPS313.4円
自己資本比率85.4%
FY2025/3 有報データ

長野発、”測る”技術で世界の脱炭素化を支える研究開発型メーカー

私たちは、電気計測の技術を進化させ、「測る」の先へ、新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたがスマートフォンを充電するとき、そのバッテリーが安全で長持ちするのはなぜだと思いますか?また、静かでパワフルな電気自動車(EV)が街を走っている光景も増えましたね。実は、これらのハイテク製品が正しく、そして安全に動くために、HIOKIの「測る」技術が欠かせません。HIOKIは、バッテリーやモーター、小さな電子部品の性能が設計通りか、目に見えない電気の流れを精密に測定する装置を作っています。普段私たちが安心して電気製品を使えるのは、HIOKIのような会社の技術が、その裏側で品質と安全をしっかりと支えてくれているからです。

電気計測器の中堅メーカー。FY2025決算では売上高405.3億円(前期比3.2%増)、営業利益67.91億円(同9.8%減)と増収減益で着地しました。EV向けバッテリーやモーター、電子部品の性能評価計測器に強みを持ち、世界的な脱炭素化の流れを追い風に成長しています。FY2025は創業90周年関連費用や戦略投資で一時的に減益となりましたが、翌期は増収増益への回帰を見込んでおり、継続的な成長が期待されます。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
12月
本社
長野県上田市小泉81
公式
www.hioki.com

社長プロフィール

岡澤 尊宏
岡澤 尊宏
代表取締役社長
ビジョナリー
電気計測を通じて、お客様と共に社会の安心と発展に貢献することを使命としています。ビジョン2030の実現と中期経営計画の達成に向け、「測る」の先にある新しい価値を創造し、持続的な企業価値向上に努めます。

この会社のストーリー

1935
創業

日置美三が長野県坂城町に日置メータ製作所を創業。電気計器の製造を開始し、現在のHIOKIの礎を築く。

1952
法人化と成長

日置電機株式会社を設立。多品種の電気計測器を開発・製造する研究開発型企業として成長を続ける。

1990
東証二部上場

さらなる事業拡大を目指し、東京証券取引所市場第二部に上場。社会的な信頼性を高め、グローバル展開を加速させる。

2003
東証一部へ

東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)に指定替え。日本を代表する電気計測器メーカーとしての地位を確立する。

2021
過去最高益を達成

脱炭素化の流れを追い風に、EVや再生可能エネルギー関連の需要が拡大。過去最高の売上高・営業利益を達成し、株価も上場来高値を更新する。

2023
株主還元方針の転換

株主優待制度(信州りんご)を廃止し、配当による利益還元を重視する方針へ転換。株主との対話を重視し、企業価値向上を目指す姿勢を示す。

2024
カーボンニュートラルへの挑戦

事業活動におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを本格化。自社の環境負荷低減と共に、顧客の脱炭素化を支援する製品開発を強化する。

注目ポイント

脱炭素化を追い風に成長

EV、バッテリー、再生可能エネルギーなど、脱炭素社会に不可欠な分野で同社の高精度な計測技術が活躍。世界のトレンドを成長の力に変えています。

高い利益率と株主還元

営業利益率20%前後という高い収益性を誇り、安定した財務基盤を築いています。配当性向も高く、株主への利益還元に積極的な姿勢が魅力です。

長野から世界へ「HIOKIの森」

本社は自然豊かな長野県上田市。社員が働きやすい環境を重視し、敷地内には「HIOKIの森」を整備するなど、サステナビリティを経営の根幹に据えています。

サービスの実績は?

405.3億円
売上高
FY2025実績
+3.2% YoY
67.91億円
営業利益
FY2025実績
-9.8% YoY
200
1株当たり配当金
FY2025実績
+11.1% YoY
49.6%
配当性向
FY2025実績
+10.3pt YoY
16.8%
営業利益率
FY2025実績
-2.4pt YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 200円
安全性
安定
自己資本比率 85.4%
稼ぐ力
高い
ROE 12.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
200
方針: 配当性向40%〜50%を目安とした安定配当
1株配当配当性向
FY2021/316549.8%
FY2022/316041.0%
FY2023/318038.8%
FY2024/320044.0%
FY2025/320049.6%
3期連続増配
株主優待
なし

優待制度は廃止されており、現在は配当による直接的な株主還元を強化しています。

配当方針は利益成長に応じた株主還元を重視しており、配当性向の目安を設けつつ安定的な支払いを基本としています。従来実施していた株主優待制度を廃止し、その原資を配当金に振り向けることで、より直接的な還元を実施しています。強固な財務体質を活かし、今後も持続的な配当増額が期待できる経営姿勢をとっています。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
12.4%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
16.8%
業界平均
8.0%
自己資本比率上回る
この会社
85.4%
業界平均
52.4%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3344億円
FY2023/3392億円
FY2024/3393億円
FY2025/3405億円
営業利益
FY2022/370.7億円
FY2023/379.5億円
FY2024/375.3億円
FY2025/367.9億円

日置電機は、電気計測器の専門メーカーとして堅調な売上成長を維持しており、FY2025/3には売上高が約405億円に達しました。製品の多角化と海外市場の開拓が奏功し、売上高はFY2021/3の約293億円から継続的に拡大しています。今期は創業90周年関連費用やDX投資などの影響で営業利益は一時的に減益となりましたが、次期は増益基調への回帰を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
12.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
10.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
16.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/315.3%12.4%19.6%
FY2022/316.3%13.1%20.6%
FY2023/317.0%14.0%20.3%
FY2024/315.5%12.8%19.2%
FY2025/312.4%10.6%16.8%

収益性は非常に高く、営業利益率は長年19%から20%前後の高い水準を維持してきましたが、直近では戦略的な先行投資により16.8%へ推移しています。研究開発型の企業として独自の技術力を有し、ROE(自己資本利益率)も12%から17%の範囲で安定して高い数値を記録しています。高い利益率を背景に、成長投資と資本効率の改善を両立させている点が特徴です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率85.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
440億円

同社は強固な財務基盤を築いており、自己資本比率は85.4%と極めて高い水準です。有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に左右されない盤石な経営体制を維持しています。潤沢なネットキャッシュを背景に、将来的な成長投資や株主還元を機動的に実行できる環境が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+75.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-47.3億円
投資CF
借入・返済など
-27.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+27.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/347.0億円-8.3億円-14.3億円38.7億円
FY2022/312.4億円-14.8億円-24.6億円-2.3億円
FY2023/384.4億円-33.5億円-23.2億円50.9億円
FY2024/388.7億円-37.5億円-36.0億円51.3億円
FY2025/375.2億円-47.3億円-27.1億円27.9億円

営業キャッシュフローは本業の安定した収益力を反映して年間75億円から88億円規模を安定的に創出しています。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資が中心で、将来を見据えた資本投下を積極的に行っています。フリーキャッシュフロー(FCF)も概ねプラスを維持しており、健全かつ持続可能な資金循環が実現できています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/360.0億円14.8億円24.6%
FY2022/372.9億円19.6億円26.9%
FY2023/382.4億円19.1億円23.2%
FY2024/379.9億円18.0億円22.6%
FY2025/371.1億円16.5億円23.2%

実効税率は概ね22%から27%の範囲で推移しており、日本の標準的な法人税率に近い水準で納税が行われています。経常利益の変動に合わせて法人税等の支払い額も調整されており、適正な税務処理が行われていると判断されます。今後も業績の拡大とともに安定した税負担が見込まれます。

会社の公式開示情報

EDINET開示情報によれば、電力・エネルギー、モビリティ、バッテリーといった成長分野への注力による事業構造の転換が進んでいます。為替変動の影響を受けやすいグローバル展開を行っているため、海外市場での需要変化が主要なリスク要因として挙げられています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去の中計は前倒し達成したが、直近2期は業績予想を連続で下方修正しており、精度に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

ビジョン2030に向けた業績見通し
FY2026
売上高: 目標 430億円 順調 (405.3億円)
94.25%
営業利益: 目標 76.8億円 順調 (67.91億円)
88.42%
(旧)中期経営計画
FY2023
売上高: 目標 300億円 達成 (391.5億円)
130.5%
経常利益: 目標 62.3億円 達成 (83.55億円)
134.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202583億円77億円68億円-18.6%
FY202487億円75億円-13.5%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025438億円430億円405億円-7.4%
FY2024420億円393億円-6.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画はEV関連市場の急拡大を追い風に、目標を大幅に上回って達成しました。しかし、FY2024、FY2025と2期連続で期初計画を下回る着地となっており、外部環境の変化に対する業績予想の精度が課題となっています。現在は「ビジョン2030」を掲げ、FY2026には売上高430億円、営業利益76.8億円への回復を目指しており、計画達成に向けた実行力が問われます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残29,900株
売り残34,300株
信用倍率0.87倍
2026年2月27日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年4月中旬
第2四半期決算発表2026年7月中旬
通期決算発表2027年1月下旬

業界平均と比較すると、PERは割安な水準にありますが、PBRは市場からの成長期待を反映してやや高めです。信用倍率は0.87倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、短期的な需給の重しとなる可能性があります。株主優待は廃止し、配当による株主還元を重視する方針です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
34
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 18%
電気機器業界 280社中 50位
報道のトーン
65%
好意的
20%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
新製品・技術開発30%
経営戦略・M&A20%
株価・市況10%

最近の出来事

2025年12月新サービス

新品購入時のHIOKI製品下取りサービスを開始し、サーキュラーエコノミー促進を強化。

2025年07月提携・協定

長野県上田市のカーボンニュートラル実現に向け、はたらクリエイトとの連携協定を締結。

2026年03月新製品発売

水電解装置・燃料電池の評価を高度化するEIS測定システム「ALDAS-E」を正式発表

日置電機 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 200円
安全性
安定
自己資本比率 85.4%
稼ぐ力
高い
ROE 12.4%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「長野県上田市から、世界の『脱炭素』を測る、研究開発型の電気計測器メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU