日置電機
HIOKI E.E.CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
長野発、”測る”技術で世界の脱炭素化を支える研究開発型メーカー
私たちは、電気計測の技術を進化させ、「測る」の先へ、新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたがスマートフォンを充電するとき、そのバッテリーが安全で長持ちするのはなぜだと思いますか?また、静かでパワフルな電気自動車(EV)が街を走っている光景も増えましたね。実は、これらのハイテク製品が正しく、そして安全に動くために、HIOKIの「測る」技術が欠かせません。HIOKIは、バッテリーやモーター、小さな電子部品の性能が設計通りか、目に見えない電気の流れを精密に測定する装置を作っています。普段私たちが安心して電気製品を使えるのは、HIOKIのような会社の技術が、その裏側で品質と安全をしっかりと支えてくれているからです。
電気計測器の中堅メーカー。FY2025決算では売上高405.3億円(前期比3.2%増)、営業利益67.91億円(同9.8%減)と増収減益で着地しました。EV向けバッテリーやモーター、電子部品の性能評価計測器に強みを持ち、世界的な脱炭素化の流れを追い風に成長しています。FY2025は創業90周年関連費用や戦略投資で一時的に減益となりましたが、翌期は増収増益への回帰を見込んでおり、継続的な成長が期待されます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 長野県上田市小泉81
- 公式
- www.hioki.com
社長プロフィール

電気計測を通じて、お客様と共に社会の安心と発展に貢献することを使命としています。ビジョン2030の実現と中期経営計画の達成に向け、「測る」の先にある新しい価値を創造し、持続的な企業価値向上に努めます。
この会社のストーリー
日置美三が長野県坂城町に日置メータ製作所を創業。電気計器の製造を開始し、現在のHIOKIの礎を築く。
日置電機株式会社を設立。多品種の電気計測器を開発・製造する研究開発型企業として成長を続ける。
さらなる事業拡大を目指し、東京証券取引所市場第二部に上場。社会的な信頼性を高め、グローバル展開を加速させる。
東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)に指定替え。日本を代表する電気計測器メーカーとしての地位を確立する。
脱炭素化の流れを追い風に、EVや再生可能エネルギー関連の需要が拡大。過去最高の売上高・営業利益を達成し、株価も上場来高値を更新する。
株主優待制度(信州りんご)を廃止し、配当による利益還元を重視する方針へ転換。株主との対話を重視し、企業価値向上を目指す姿勢を示す。
事業活動におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを本格化。自社の環境負荷低減と共に、顧客の脱炭素化を支援する製品開発を強化する。
注目ポイント
EV、バッテリー、再生可能エネルギーなど、脱炭素社会に不可欠な分野で同社の高精度な計測技術が活躍。世界のトレンドを成長の力に変えています。
営業利益率20%前後という高い収益性を誇り、安定した財務基盤を築いています。配当性向も高く、株主への利益還元に積極的な姿勢が魅力です。
本社は自然豊かな長野県上田市。社員が働きやすい環境を重視し、敷地内には「HIOKIの森」を整備するなど、サステナビリティを経営の根幹に据えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 165円 | 49.8% |
| FY2022/3 | 160円 | 41.0% |
| FY2023/3 | 180円 | 38.8% |
| FY2024/3 | 200円 | 44.0% |
| FY2025/3 | 200円 | 49.6% |
優待制度は廃止されており、現在は配当による直接的な株主還元を強化しています。
配当方針は利益成長に応じた株主還元を重視しており、配当性向の目安を設けつつ安定的な支払いを基本としています。従来実施していた株主優待制度を廃止し、その原資を配当金に振り向けることで、より直接的な還元を実施しています。強固な財務体質を活かし、今後も持続的な配当増額が期待できる経営姿勢をとっています。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日置電機は、電気計測器の専門メーカーとして堅調な売上成長を維持しており、FY2025/3には売上高が約405億円に達しました。製品の多角化と海外市場の開拓が奏功し、売上高はFY2021/3の約293億円から継続的に拡大しています。今期は創業90周年関連費用やDX投資などの影響で営業利益は一時的に減益となりましたが、次期は増益基調への回帰を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 15.3% | 12.4% | 19.6% |
| FY2022/3 | 16.3% | 13.1% | 20.6% |
| FY2023/3 | 17.0% | 14.0% | 20.3% |
| FY2024/3 | 15.5% | 12.8% | 19.2% |
| FY2025/3 | 12.4% | 10.6% | 16.8% |
収益性は非常に高く、営業利益率は長年19%から20%前後の高い水準を維持してきましたが、直近では戦略的な先行投資により16.8%へ推移しています。研究開発型の企業として独自の技術力を有し、ROE(自己資本利益率)も12%から17%の範囲で安定して高い数値を記録しています。高い利益率を背景に、成長投資と資本効率の改善を両立させている点が特徴です。
財務は安全?
同社は強固な財務基盤を築いており、自己資本比率は85.4%と極めて高い水準です。有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に左右されない盤石な経営体制を維持しています。潤沢なネットキャッシュを背景に、将来的な成長投資や株主還元を機動的に実行できる環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 47.0億円 | -8.3億円 | -14.3億円 | 38.7億円 |
| FY2022/3 | 12.4億円 | -14.8億円 | -24.6億円 | -2.3億円 |
| FY2023/3 | 84.4億円 | -33.5億円 | -23.2億円 | 50.9億円 |
| FY2024/3 | 88.7億円 | -37.5億円 | -36.0億円 | 51.3億円 |
| FY2025/3 | 75.2億円 | -47.3億円 | -27.1億円 | 27.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定した収益力を反映して年間75億円から88億円規模を安定的に創出しています。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資が中心で、将来を見据えた資本投下を積極的に行っています。フリーキャッシュフロー(FCF)も概ねプラスを維持しており、健全かつ持続可能な資金循環が実現できています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.0億円 | 14.8億円 | 24.6% |
| FY2022/3 | 72.9億円 | 19.6億円 | 26.9% |
| FY2023/3 | 82.4億円 | 19.1億円 | 23.2% |
| FY2024/3 | 79.9億円 | 18.0億円 | 22.6% |
| FY2025/3 | 71.1億円 | 16.5億円 | 23.2% |
実効税率は概ね22%から27%の範囲で推移しており、日本の標準的な法人税率に近い水準で納税が行われています。経常利益の変動に合わせて法人税等の支払い額も調整されており、適正な税務処理が行われていると判断されます。今後も業績の拡大とともに安定した税負担が見込まれます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によれば、電力・エネルギー、モビリティ、バッテリーといった成長分野への注力による事業構造の転換が進んでいます。為替変動の影響を受けやすいグローバル展開を行っているため、海外市場での需要変化が主要なリスク要因として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 83億円 | 77億円 | 68億円 | -18.6% |
| FY2024 | 87億円 | — | 75億円 | -13.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 438億円 | 430億円 | 405億円 | -7.4% |
| FY2024 | 420億円 | — | 393億円 | -6.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画はEV関連市場の急拡大を追い風に、目標を大幅に上回って達成しました。しかし、FY2024、FY2025と2期連続で期初計画を下回る着地となっており、外部環境の変化に対する業績予想の精度が課題となっています。現在は「ビジョン2030」を掲げ、FY2026には売上高430億円、営業利益76.8億円への回復を目指しており、計画達成に向けた実行力が問われます。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割安な水準にありますが、PBRは市場からの成長期待を反映してやや高めです。信用倍率は0.87倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、短期的な需給の重しとなる可能性があります。株主優待は廃止し、配当による株主還元を重視する方針です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
新品購入時のHIOKI製品下取りサービスを開始し、サーキュラーエコノミー促進を強化。
長野県上田市のカーボンニュートラル実現に向け、はたらクリエイトとの連携協定を締結。
水電解装置・燃料電池の評価を高度化するEIS測定システム「ALDAS-E」を正式発表。
最新ニュース
日置電機 まとめ
ひとめ診断
「長野県上田市から、世界の『脱炭素』を測る、研究開発型の電気計測器メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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