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パワーエックス485A

PowerX, Inc.

グロースUpdated 2026/05/12
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 23.5%
稼ぐ力
低い
ROE -43.0%
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

「再エネで作った電気を、船に積んで運ぶ」——SFのような構想を本気で実現しようとしているのがパワーエックスです。元ZOZOの伊藤正裕CEOが2021年に創業し、2025年12月に上場。本業は岡山県玉野市の自社工場で作る大型蓄電池「PowerX Mega Power」で、再エネ電力を貯めて、必要なときに送り出すバッテリーステーションのような役割を担います。さらに、アウディやBMWのディーラーに置かれている蓄電池内蔵の超急速EV充電器「PowerX Hypercharger」、再エネ100%の電力小売、そして本命の電気運搬船「Power Ark」(240MWh)も2026年内の進水を目指します。2025/12期売上193億円から、26年は380億円・黒字化を計画。あなたが街で見かける赤いEV充電器やニュースで話題の系統蓄電所、その裏側でこの会社が動き始めています。

パワーエックスは2021年3月、元ZOZO COOの伊藤正裕氏が創業した蓄電池・EV充電のスタートアップで、2025年12月19日に東証グロース市場へ新規上場しました(公開価格1,220円・初値1,130円)。岡山県玉野市の自社工場「Power Base」(年産約3.9GWh)で、系統用大型蓄電池「PowerX Mega Power」、中型蓄電システム「PowerX cube」、超急速EV充電器「PowerX Hypercharger」を製造販売しています。2025/12期は売上高193億円(+213.4%増)と急成長しましたが、営業損失6.8億円・親会社株主に帰属する当期純損失16.5億円と赤字スタートアップ。一方、決算短信時点(2026年2月13日)の受注残高は346億円に積み上がっており、2026/12期通期予想は売上高380億円(+96.8%)・営業利益20〜25億円・親会社株主純利益10〜15億円と初の黒字化を計画しています。アウディ・BMW等の輸入車ディーラー向けHypercharger設置、森トラスト・ヘキサ・関西電力等との系統用蓄電所案件、モンテネグロ国営電力EPCGとの海外展開、量産型コンテナデータセンター(DC事業)参入などテーマ性が極めて豊富で、IPO後5ヶ月で株価が約12倍まで急騰しました。

電気機器グロース市場

注目ポイント

国内最大級の蓄電池工場「Power Base」

岡山県玉野市に年産約3.9GWhの自社工場を保有し、大型定置用蓄電池「PowerX Mega Power」を量産。中韓勢に対抗する数少ない国内製造拠点で、パッケージング・直流電力制御・熱管理など独自技術を蓄積

「電気を運ぶ船」Power Ark構想

洋上風力で発電した電気を、240MWhの大型蓄電池搭載船で陸地に運ぶ世界初の試み。子会社Marine Power Gridを通じて2026年内の1号船進水を目指す。SF的だが特許・実証で着実に前進中

2026/12期初の黒字化計画

2025/12期売上193億円(+213%)→2026/12期は売上380億円・営業利益20〜25億円のレンジで初の黒字化計画。受注残高346億円が裏付け、補助金政策とエネルギー基本計画の追い風が続く

会社概要

業種
電気機器
決算期
12月
本社
岡山県玉野市田井6-9-1
公式
power-x.jp

サービスの実績は?

3.9GWh
年間生産能力
岡山・Power Base工場
346億円
受注残高
2026年2月13日時点
179
従業員数
2025/12期末
+15.5%
240MWh
電気運搬船容量
Power Ark 1号船計画値
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

BESS事業
171.0億円88.6%)
EVCS事業
11.5億円6.0%)
電力事業
10.5億円5.4%)
BESS事業171.0億円
利益: 38.7億円利益率: 22.6%

大型定置用蓄電システム「PowerX Mega Power」、中型「PowerX cube」の製造販売。2025/12期は前期比+312.8%増収。系統用蓄電所・再エネ併設・産業用が主要用途。森トラスト・ヘキサ・関西電力等の事業者向け納品が進む。売上の88.6%を占める主力セグメント

EVCS事業11.5億円
利益: -4.2億円

蓄電池型急速EV充電器「PowerX Hypercharger」「Hypercharger Pro」の製造販売およびB2C充電サービス。アウディ・BMW等の輸入車ディーラーへの設置が進むが、EV普及鈍化で顧客投資が後ろ倒し。前期比-29.4%減収・営業損失

電力事業10.5億円
利益: 0.4億円利益率: 3.3%

再生可能エネルギー由来電力の小売・卸・取次、系統用蓄電所の電力運用サービス。前期比+170.6%増収で黒字転換。蓄電所事業者への蓄電システム販売収益も含む

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-43.0%
株主資本の利回り
ROA
-8.9%
総資産の活用度
Op. Margin
-3.5%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2023/12期119.2%72.5%-
2024/12期242.7%82.9%80.2%
2025/12期43.0%8.9%3.5%

創業期の3期はすべて赤字のためROE/ROAはマイナス。2024/12期は赤字額がピークでROE -242.7%と異常値ですが、2025/12期は売上急拡大によりROE -43.0%・ROA -8.9%まで改善、営業利益率も-80.2%→-3.5%と黒字化目前まで縮小しました。2026/12期予想ベースの営業利益率は中央値で5.9%(営業利益22.5億円÷売上380億円)と初の黒字計画。先行投資型ハードウェア・スタートアップとして典型的な収益カーブを描いています。

儲かってるの?

赤字です
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2023/12期3.3億円61.7億円-253.8円-
2024/12期61.6億円49.4億円80.1億円-280.1円+1784.1%
2025/12期193億円6.8億円16.5億円-51.4円+213.4%

2021年創業のスタートアップで、上場初期は赤字先行投資フェーズ。2023/12期は売上わずか3.3億円・純損失61.7億円、2024/12期は売上61.6億円ながら営業損失49.4億円と研究開発・工場立ち上げ費用がかさみました。2025/12期は売上193億円(+213.4%)と急拡大し、営業損失も6.8億円まで縮小。BESS事業の量産化と「PowerX Mega Power」の納品増加が主因です。2026/12期は売上380億円(+96.8%)・営業利益20〜25億円・純利益10〜15億円のレンジ予想で初の黒字化を計画。受注残高346億円(2026年2月時点)が業績の確度を裏付けています。営業利益はレンジ中央値、純利益はレンジ中央値で記載。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-43.0%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
-3.5%
業界平均
8.0%
自己資本比率下回る
この会社
23.5%
業界平均
54.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

今期の業績予想と進捗

FY2025/12 通期決算2026年2月13日公表)予想据置

単純進捗ベース
オンペース
期間経過 0%
売上高
累計実績
0円
通期予想 380億円
0.0%
前年同期
営業利益
累計実績
0円
通期予想 22.5億円
0.0%
前年同期
最終利益
累計実績
0円
通期予想 12.5億円
0.0%
前年同期

2026/12期通期予想はリチウム価格高騰・為替変動・新規DC事業の不確実性を踏まえてレンジ形式で開示。売上高380億円(+96.8%)、EBITDA25〜30億円、営業利益20〜25億円、経常利益10〜15億円、親会社株主純利益10〜15億円。本テーブルにはレンジ中央値(営業利益22.5億円・純利益12.5億円)を記載。決算短信時点の受注残高346億円が予想の裏付け。なお下半期偏重の季節性があるため進捗評価は通期完了時まで保留が無難。

会社の公式開示情報

役員報酬

4,000万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
BESS事業171.0億円38.7億円22.6%
EVCS事業11.5億円-4.2億円-
電力事業10.5億円0.4億円3.3%

2025/12期のセグメント別売上はBESS事業171.0億円(88.6%)が圧倒的主力で、利益面でも38.7億円のセグメント利益を稼ぐ収益の柱。EVCS事業11.5億円はEV普及鈍化と顧客投資の後ろ倒しで前期比減収・営業損失。電力事業10.5億円は再エネ電力販売の伸長で黒字転換。役員報酬総額4,000万円(取締役2名)、監査報酬5,300万円、設備投資13.7億円。BESS事業が業績拡大のドライバーで、EVCS・電力は補完的な位置付け。

最新ニュース

ポジティブ
モンテネグロ国営電力会社EPCGと蓄電システムに関する戦略的協力の覚書締結。欧州開拓の起点に
5/08 · TDnet
ポジティブ
84億円規模の大口受注を獲得(売上計上は2027年12月期)。受注残高さらに積み上げ
5/01 · TDnet
ポジティブ
森トラスト初の系統用蓄電所「琵琶湖蓄電プロジェクト」(出力8.7MW/19.7MWh)に採用
4/03 · PR TIMES
ポジティブ
2025/12期通期決算は売上193億円(+213.4%)、2026/12期は売上380億円・営業利益20〜25億円で黒字化計画
2/13 · 決算短信
情報
東証グロース市場へ新規上場。公開価格1,220円・初値1,130円。創業4年半でのIPO達成
12/19 · 日経新聞

どんな話題が多い?

系統用蓄電所受注35%
海外展開20%
業績・黒字化計画20%
EV充電・DC事業15%
IPO・株価動向10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ポジティブ
報道件数(30日)
14
前月比 +180%
メディア数
10
日経新聞, 東洋経済, PR TIMES, ログミーFinance, 株探
業界内ランキング
上位 5%
電気機器 270社中 12位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1983
伊藤正裕、兵庫県芦屋市に生まれる

伊藤ハム創業者・伊藤傳三の孫として生まれる。大阪インターナショナル・スクール在学中の高校時代から起業を志す

2000
17歳で株式会社ヤッパ創業

Javaベースの3Dソリューションを開発する株式会社ヤッパを高校在学中に創業。自動車・電機・小売業界等に展開し若手起業家として頭角を現す

2014
ZOZOへ事業売却、COOに就任

ヤッパをスタートトゥデイ(現ZOZO)にM&A。ZOZOテクノロジーズ代表取締役CEOを経て、2019年にはZOZO取締役兼COOに就任し「ZOZOSUIT」等の計測技術開発を担当

2021
パワーエックス創業

3月にパワーエックスを設立。「日本のエネルギー自給国化」を掲げ、洋上風力で発電した電力を蓄電池搭載の電気運搬船で運ぶ構想を発表

2024
岡山・玉野に蓄電池工場開設

岡山県玉野市に自社工場「Power Base」(年産約3.9GWh)を開設し、PowerX Mega Powerの量産を開始。同年7月から船舶用バッテリーモジュールの試運転も

2025
東証グロース上場

12月19日、東証グロース市場へ新規上場。公開価格1,220円。創業からわずか4年半でのIPO達成

2026
黒字化と海外展開を加速

2026/12期は売上380億円・営業利益20〜25億円で初の黒字化計画。モンテネグロ進出、森トラスト・関西電力等への納品、コンテナデータセンター事業参入と多方面で展開

出来事の年表

2026年5月海外覚書締結

モンテネグロ国営電力会社EPCGと蓄電システムに関する戦略的協力の覚書を締結。欧州市場開拓の起点に。発表後株価は上場来高値16,730円を記録

2026年5月大口受注

84億円規模の大口受注を獲得(売上計上は2027年12月期)。受注残高は決算短信時点346億円から更に積み上がる構造

2026年4月森トラスト採用

森トラスト初の系統用蓄電所「琵琶湖蓄電プロジェクト」(滋賀県守山市・出力8.7MW/容量19.7MWh)にPowerX Mega Powerが採用。2027年下期稼働予定

2026年2月FY2025/12決算

売上高193億円(+213.4%)、営業損失6.8億円、純損失16.5億円。BESS事業の急成長で売上は計画達成。2026/12期は売上380億円・営業利益20〜25億円で初の黒字化計画

2025年12月東証グロース上場

2025年12月19日、東証グロース市場へ新規上場。公開価格1,220円・初値1,130円。創業から約4年半でのIPO達成、主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券

社長プロフィール

伊藤 正裕
伊藤 正裕
取締役兼代表執行役社長 CEO
起業家連続挑戦者
日本のエネルギー自給率は約12%と先進国で最低水準。一方、再生可能エネルギーは天候による変動が大きく、そのまま使うには「蓄える技術」が不可欠です。私たちパワーエックスは、岡山の自社工場で大型蓄電池を量産し、系統用蓄電所・EV充電・電力小売・そして本命の「電気運搬船」まで、エネルギーの蓄積・移動・利用の全領域でソリューションを提供します。2021年の創業から4年で上場を達成しましたが、まだ赤字スタートアップです。2026/12期には初の黒字化を計画し、ここから「日本発の蓄電池グローバル企業」を目指します。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率23.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
80.6億円
借金(有利子負債)
Net Assets
66.5億円
会社の純資産

2024/12期は累積赤字で純資産が16.7億円まで毀損し自己資本比率13.2%と危機的水準でしたが、2025/12期は新規上場による株式発行(資本金・資本剰余金それぞれ+31.8億円)と業績改善で純資産66.5億円・自己資本比率23.5%まで回復。総資産262億円へ拡大、製品販売契約に係る前受金(契約負債)+80.4億円・短期借入金+13.1億円が主な増加要因です。有利子負債は80.6億円。BPS171.4円に対して株価13,590円のためPBR79.3倍と異常に高い水準ですが、これは赤字累積でBPSが極端に低い構造的要因によるもの。2026/12期の黒字化と株式数増加でBPSは大きく上昇する見通しです。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+13.7億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-14.7億円
投資に使ったお金
Financing CF
+63.1億円
借入・返済など
Free CF
-9,700万円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2023/12期54.7億円41.2億円49.9億円95.9億円
2024/12期69.7億円14.6億円86.7億円84.3億円
2025/12期13.7億円14.7億円63.1億円9,700万円

2023/12期はFCF -95.9億円、2024/12期も-84.3億円と大規模なキャッシュバーン期でしたが、2025/12期は契約負債(前受金)増加+80.7億円が貢献し営業CF +13.7億円とプラス転換。投資CF -14.7億円は有形固定資産の取得(工場設備)、財務CF +63.1億円はIPOによる株式発行収入+63.6億円が主因です。FCFは-1.0億円まで赤字幅が縮小し、期末現金74.5億円を確保。2026/12期の黒字化達成によりキャッシュフロー面でも自立フェーズへ移行する計画です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 0名(0.0% 男性 12
100%
監査報酬
5,300万円
連結子会社数
2
設備投資額
13.7億円
平均勤続年数(従業員)
1.8
臨時従業員数
18

取締役・執行役合計12名は全員男性(女性0%)と多様性面で課題が残ります(上場初期のスタートアップに典型的)。連結子会社は2社(蓄電池組立を担う「PowerX Manufacturing」と電気運搬船事業の「Marine Power Grid」)。監査報酬5,300万円は新規上場対応に伴う初期コストを反映した水準。設備投資13.7億円は岡山・玉野工場の能力増強と充電器・船舶用バッテリー試作機の取得が主体です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主57.9%
浮動株42.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関8.5%
事業法人等49.4%
外国法人等13.3%
個人その他22.6%
証券会社6.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はFAROUT・アキュメン・今治造船。

株式会社FAROUT(4,742株)13.04%
アキュメン株式会社(3,197株)8.8%
今治造船株式会社(2,184株)6.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,447株)3.98%
日本瓦斯株式会社(1,140株)3.14%
伊藤忠商事株式会社(900株)2.48%
Spiral Capital Japan Fund2号投資事業有限責任組合(773株)2.13%
株式会社SBI証券(769株)2.12%
NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人 野村證券株式会社)(751株)2.07%
持田 昌典(696株)1.91%

筆頭株主は創業者・代表執行役社長CEO伊藤正裕氏の資産管理会社とみられる株式会社FAROUT(13.04%)。第2位は西山郁夫氏(取締役)の資産管理会社とみられるアキュメン株式会社(8.8%)。事業会社株主としてエネルギー・物流大手の今治造船(6.01%)・日本瓦斯(3.14%)・伊藤忠商事(2.48%)が並び、創業期VCのSpiral Capital Japan Fund・MUFG Bank・Frontive X等も上位を占めます。事業法人比率49.4%が際立って高く、エネルギーインフラ企業との戦略的な資本関係が安定株主構造の中核を成しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1黒字化計画達成リスク。2026/12期は売上380億円・営業利益20〜25億円・親会社株主純利益10〜15億円のレンジ予想で初の黒字化を計画していますが、リチウム原料価格高騰・為替変動(想定155円/$)・新規DC事業の不確実性等の外部環境リスクが業績に影響を与える可能性があります
2中国サプライチェーン依存リスク。蓄電池の基幹部品(リチウムイオン電池モジュール等)を現在ほぼ全量中国から調達しており、米中貿易摩擦・中国によるVAT輸出還付段階的廃止・地政学リスクが業績を直撃する可能性があります。2027年から東南アジアへの調達先多様化を計画中ですが移行期にはリスクが残ります
3電気運搬船「Power Ark」事業化リスク。子会社Marine Power Gridを通じた電気運搬船事業は2026年内の1号船建造を目指していますが、世界初の取組みであり技術・法規制・採算性の不確実性が極めて大きい挑戦事業。投資先行が長期化する可能性があります
4競合参入リスク。系統用蓄電池市場にはテスラMegapack・CATL・BYD等のグローバル巨大プレイヤーが存在し、国内ではエネオス・商社系も参入。価格競争が激化した場合、PowerXの優位性(国産・パッケージング技術)が揺らぐ可能性があります
5再エネ補助金政策依存リスク。顧客の蓄電池導入は政府・自治体の補助金制度(再エネ主力電源化策等)に依存している面が大きく、補助金削減・要件変更等の政策変更が需要に直接影響を与える可能性があります
6創業者CEO伊藤正裕氏への依存リスク。同氏が筆頭株主FAROUT(13.04%)を通じて経営の中核を担っており、健康問題等が発生した場合、経営の継続性に影響が及ぶ可能性があります
7株価ボラティリティ・需給リスク。上場後5ヶ月で株価が約12倍まで上昇した一方、信用買残113.7万株・信用倍率406倍と極端な需給状態。期待先行で買われており、業績見通しの修正があった場合の調整リスクが大きい状況です

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,185万円
従業員数
179
平均年齢
39.7歳
平均年収従業員数前年比
2025/12期1,185万円179-

平均年収1,185万円は電気機器業界の中でも極めて高水準で、エンジニア・電力業界出身者を中核とする少数精鋭の組織構成。従業員数は179名(前期155名から+15.5%増)と段階的に拡大しており、創業4期前の10名から急速に組織を整備してきました。平均年齢39.7歳・平均勤続年数1.8年と若く、エネルギー業界・自動車業界・テック業界の中堅人材を積極採用しています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 現在は無配。先行投資フェーズのため成長投資と内部留保の充実を最優先する方針。中長期的には黒字化定着後に株主還元を検討
1株配当配当性向
2025/12期00.0%
2026/12期(予想)00.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度はありません。

パワーエックスは創業以来無配。2026/12期も予想配当金ゼロです。蓄電池工場の増設・電気運搬船「Power Ark」の建造・コンテナデータセンター事業の立ち上げなど成長投資が目白押しのため、当面は内部留保の充実を最優先する方針。株主優待制度もありません

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,137,000株
売り残2,800株
信用倍率406.07倍
2026/05時点
今後の予定
2026/12期 第1四半期決算2026年5月予定
2026/12期 第2四半期決算2026年8月予定
2026/12期 通期決算2027年2月予定

PBR79.3倍は電気機器業界平均(約2倍)を桁違いに上回りますが、これはBPSが171円と極めて低い(2024期まで累積赤字でBPSがマイナスだったところからの回復途中)水準にあるためで、機械的な異常値ではありません。PERは赤字のため算定不能。信用買残113.7万株に対し売残わずか2,800株で信用倍率406倍と極端な買い長で、IPO後5ヶ月で株価約12倍となった人気銘柄の特徴を反映。2026/12期の黒字化達成度が今後の評価軸になります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2023/12期-57.4億円0円-
2024/12期-57.0億円0円-
2025/12期-18.0億円0円-

創業以来3期連続で税引前赤字のため、納税額はゼロが続いています。2025/12期は税引前損失17.96億円。2026/12期に黒字化が実現した場合も、累積欠損金が約184億円あるとみられ、繰越欠損金の活用により当面は実効税率が法定実効税率(約31%)を大きく下回る見込み。黒字化定着後、数年間は税負担が軽い特殊な収益構造になる可能性があります。

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まとめと、関連情報・似た会社へ

パワーエックス まとめ

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 23.5%
稼ぐ力
低い
ROE -43.0%
話題性
好評
ポジ 65%

「電気を運ぶ船」を構想する蓄電池スタートアップ。2025/12期は売上193億円・2026/12期は売上380億円&黒字化計画

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/05/12 / データ提供: OSHIKABU