大崎電気工業6644
Osaki Electric Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたの家の外壁についている電気メーター、最近スマートメーターに変わっていませんか?大崎電気工業は、そのスマートメーターで国内トップシェアを誇る会社です。毎月の電気使用量が自動で電力会社に送られるため、検針員が訪問不要になったのは、この会社の技術のおかげかもしれません。さらに、今後はオフィスビルや工場向けに、AIが電気の使い方を分析して自動で節電してくれるサービスも展開しています。普段何気なく使っている電気の裏側で、計測から効率化まで幅広く支えている企業です。
スマートメーター国内首位の大崎電気工業は、電力インフラの更新需要を追い風に業績を拡大しています。2025年3月期は売上高971.0億円、営業利益57.01億円と堅調に推移しました。今後は国内の安定収益を基盤に、子会社EDMIを通じた海外展開と、京セラ等と提携するAIを活用したエネルギーマネジメント事業の成長が焦点となります。株価は52週高値圏で推移しており、市場の期待感の高さが伺えます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東五反田2-10-2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.8% | 0.5% | - |
| 2022/03期 | 1.1% | 0.7% | - |
| 2023/03期 | 2.3% | 1.4% | - |
| 2024/03期 | 4.0% | 2.5% | 6.2% |
| 2025/03期 | 5.6% | 3.6% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 0.7%(累計) | 0.3%(累計) | 6.0% |
収益性は、2022/03期の赤字期を経て回復基調にあります。営業利益率は直近で約6%水準まで向上しており、スマートメーター事業の効率化やコスト削減策が寄与しています。ROE(自己資本利益率)についても改善傾向にあり、さらなる資本効率の向上に向けた経営改革が求められています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 763億円 | — | 4.8億円 | 9.8円 | - |
| 2022/03期 | 762億円 | — | 6.6億円 | -13.4円 | -0.1% |
| 2023/03期 | 893億円 | — | 13.2億円 | 27.9円 | +17.2% |
| 2024/03期 | 951億円 | 58.7億円 | 24.1億円 | 51.4円 | +6.6% |
| 2025/03期 | 971億円 | 57.0億円 | 35.0億円 | 75.5円 | +2.1% |
大崎電気工業はスマートメーターで国内首位の地位を確立しており、電力会社向けの安定した需要を背景に成長を続けています。2024/03期以降は売上高が900億円台に定着し、営業利益も大幅に改善するなど収益構造が強化されています。2026/03期予想においても増収増益を見込んでおり、デジタル化需要を取り込むことで着実な業績拡大を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上721億円(通期予想比74%)、営業利益44億円(同75%)、純利益2.9億円(同8%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
国内のスマートメーター事業で首位のシェアを誇り、売上の過半を電力会社が占める非常に安定した事業モデルを有しています。一方で、海外事業(EDMI社)の展開や新たなエネルギーマネジメントシステムの開発など、既存事業の枠を超えた成長戦略への投資を積極的に進めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 900億円 | — | 971億円 | +7.9% |
| 2024期 | 880億円 | — | 952億円 | +8.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 47億円 | — | 57億円 | +21.3% |
| 2024期 | 28億円 | — | 59億円 | +109.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度の2027年3月期に営業利益90億円とROE10%以上の達成を掲げています。国内のスマートメーター事業を安定収益源とし、海外事業とエネルギーソリューション事業の成長に注力する方針です。過去の計画では売上高目標は未達でしたが、利益目標は達成しました。近年の会社予想は保守的な傾向があり、2024期の営業利益は期初予想を倍以上上回るなど、ポジティブなサプライズが続いています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
京セラおよび台湾プラスチックグループとのエネルギーマネジメントシステム開発に関する合意を締結。
AI制御と蓄電池を用いた電力料金最適化サービス「SmaRe:C」を発表し、スマートメーター以外の成長領域を強化。
LiLzと業務提携し、スポット計測サービスへAIによるアナログメーター自動点検機能を導入。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、自己資本比率が50%強で推移しており、一定の安定性を維持しています。有利子負債は近年増加傾向にあるものの、事業成長のための投資資金として活用されており、総資産も1,000億円の大台を突破しました。BPS(1株あたり純資産)も上昇基調にあり、株主価値の維持・拡大に向けた資産管理が行われています。 【3Q 2026/03期】総資産927億円、純資産620億円、自己資本比率46.1%、有利子負債41億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 105億円 | 11.9億円 | 69.4億円 | 93.2億円 |
| 2022/03期 | 44.2億円 | 12.2億円 | 29.3億円 | 32.0億円 |
| 2023/03期 | 2.6億円 | 13.5億円 | 50.7億円 | 16.1億円 |
| 2024/03期 | 41.9億円 | 28.9億円 | 29.9億円 | 12.9億円 |
| 2025/03期 | 68.9億円 | 12.3億円 | 30.3億円 | 56.6億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、電力会社向けの安定的な事業を背景に概ねプラスで推移しています。2025/03期には営業CFが約69億円に拡大し、強固な稼ぐ力を示しました。一方で、投資および財務CFについては成長投資や借入金の管理に伴う支出が継続しており、手元資金と投資のバランスを考慮した経営が行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.0%と製造業としては高い水準を維持しており、経営陣の多様性を重視する姿勢が見られます。24社の連結子会社を統括する大規模な体制下で、監査報酬に6,000万円を投じるなど、堅実な監査体制による透明性の高いガバナンスを構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 678万円 | 2,558人 | - |
従業員の平均年収は678万円となっており、製造業における電気機器セクターの中でも堅実な給与水準を維持しています。スマートメーターを中心とした電力会社向けの安定した受注基盤が、長期的な雇用と待遇の維持に寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、配当は安定的であったものの、2023年以前の株価が長期的に低迷していたことが主な要因です。しかし、直近の2025期ではTSRが169.7%と急上昇しており、アンダーパフォームの幅は縮小傾向にあります。今後の株価上昇と増配が続けば、TOPIXを上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 35.9% |
| 2017/03期 | 20円 | 24.8% |
| 2018/03期 | 20円 | 36.6% |
| 2019/03期 | 20円 | 54.1% |
| 2020/03期 | 20円 | 81.7% |
| 2021/03期 | 20円 | 203.3% |
| 2022/03期 | 20円 | - |
| 2023/03期 | 20円 | 71.8% |
| 2024/03期 | 20円 | 38.9% |
| 2025/03期 | 22円 | 29.2% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当方針として、安定的な配当の継続を基本としつつ、業績に応じた還元を目指しています。2025/03期には1株あたりの配当を22円に引き上げるなど、成長に応じた株主還元が図られています。今後は、更なる利益成長と共に配当性向を意識した適正な還元方針が継続される見込みです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 118.0万円 | 18.0万円 | 18.0% |
| 2022期 | 95.1万円 | 4.9万円 | -4.9% |
| 2023期 | 110.9万円 | 10.9万円 | 10.9% |
| 2024期 | 142.9万円 | 42.9万円 | 42.9% |
| 2025期 | 169.7万円 | 69.7万円 | 69.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PERは業界平均並み、PBRはやや高めと評価されており、成長性がある程度株価に織り込まれていると言えます。信用倍率は4.59倍とやや高水準で、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い一方、需給の緩みを警戒する見方もあります。株価が52週高値圏にあるため、次の決算発表が市場の期待に応えられるかどうかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 28.9億円 | 24.1億円 | 83.3% |
| 2022/03期 | 11.9億円 | 18.5億円 | 155.3% |
| 2023/03期 | 18.9億円 | 5.7億円 | 30.0% |
| 2024/03期 | 54.9億円 | 30.8億円 | 56.1% |
| 2025/03期 | 53.9億円 | 18.8億円 | 34.9% |
税引前利益に対する法人税等の支払額は、業績変動の影響を大きく受けています。特に2021/03期や2022/03期は、利益水準が低い中で繰延税金資産の取り崩し等の会計的要因により実効税率が一時的に高騰しました。直近では2025/03期以降、利益水準の安定に伴い実効税率も標準的な範囲へ落ち着く傾向にあります。
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大崎電気工業 まとめ
「電力計の老舗ガリバーが、スマートメーターで稼いだキャッシュを元手に、AI省エネサービス企業への脱皮を図る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。