古野電気
FURUNO ELECTRIC CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
海のもしもをなくす技術力。魚群探知機で世界シェアNo.1の海洋DXカンパニー
安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現を目指します。
この会社ってなに?
あなたがスーパーで手にするお魚、もしかしたら古野電気の「魚群探知機」が見つけたものかもしれません。同社は世界中の漁船に搭載される魚群探知機で圧倒的なシェアを誇ります。また、あなたが海外から購入した商品が船で運ばれてくるとき、その船の安全な航海を支えているのが古野電気のレーダーです。最近では、KDDIと協力して衛星通信「Starlink」の提供も開始。これにより、これまでインターネットが繋がりにくかった船の上や山間部でも、快適な通信が可能になっています。
古野電気は、船舶用電子機器で世界トップシェアを誇る技術企業です。FY2025には売上高1269.5億円、営業利益131.81億円と過去最高益を達成し、絶好調です。これは旺盛な船舶需要と円安効果が追い風となった結果です。FY2026は売上高1275.0億円、営業利益115.0億円と減益を見込むものの、高水準の業績を維持する計画です。今後は衛星通信サービス「Starlink」の活用や自動運航技術で、海洋DXソリューションの提供を加速させ、持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 2月
- 本社
- 兵庫県西宮市芦原町9-52
- 公式
- www.furuno.co.jp
社長プロフィール

私たちは世界で初めて魚群探知機を実用化して以来、独自のセンシング・情報処理技術を核に事業を拡大してきました。これからも『安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現』という事業ビジョンを追求し、変化を楽しみながら新たな挑戦を続けていきます。
この会社のストーリー
古野清孝氏が長崎県で「古野電気商会」を創業。船舶の電気工事を請け負う事業を開始する。
創業者兄弟が魚の群れを探索する装置の開発に成功。世界で初めて魚群探知機を実用化し、水産業に革命をもたらした。
漁業の効率をさらに高めるため、網の状態を遠隔で監視できる網潮流計を開発。技術力で業界をリードし続ける。
事業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式を上場。企業として新たなステージに進んだ。
舶用電子機器で培ったコア技術を応用し、GPS関連機器や医療用電子機器など、陸上分野へも事業を多角化していく。
KDDIと提携し、衛星ブロードバンド「Starlink」の海上向けサービスを提供開始。海のDXを加速させ、新たな価値を創造する。
世界初となる自動運転レベル4相当での商用運航を開始。長年培ってきた技術で、海上の物流と安全の未来を切り拓く。
注目ポイント
魚群探知機や商船向けレーダーなどの舶用電子機器で世界トップクラスのシェアを誇ります。その技術力は世界の海で認められています。
衛星通信「Starlink」の導入や自動運航船の開発など、最新技術を積極的に取り入れ、海の世界のデジタルトランスフォーメーションを牽引しています。
過去最高の売上・利益を達成するなど業績は好調。増配も積極的に行っており、株主への還元意欲も高い魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 40円 | 31.9% |
| FY2022/3 | 40円 | 44.8% |
| FY2023/3 | 25円 | 58.5% |
| FY2024/3 | 60円 | 30.4% |
| FY2025/3 | 110円 | 30.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は利益還元を重要課題と位置づけ、業績連動型の配当政策を採用しています。近年は大幅な増配により、株主への積極的な利益還元を推進しています。今後は持続的な成長に向けた投資と配当のバランスを重視し、株主価値の向上を目指す方針です。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
古野電気は舶用電子機器の世界的なリーディングカンパニーとして、魚群探知機や航海用レーダーで高い市場シェアを有しています。FY2025/3には売上高が約1,270億円、純利益が約115億円に達するなど、近年の業績は海外需要の拡大や新製品の寄与により過去最高水準の成長を実現しました。今後の見通しについても、安定した受注背景から高水準な収益性を維持する見込みです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.6% | 4.8% | 4.5% |
| FY2022/3 | 5.9% | 3.3% | 3.0% |
| FY2023/3 | 2.6% | 1.3% | 1.7% |
| FY2024/3 | 10.2% | 5.5% | 5.7% |
| FY2025/3 | 15.8% | 9.3% | 10.4% |
収益性は、高付加価値な製品構成と世界規模での販売体制により大幅に改善しています。営業利益率はFY2023/3の1.7%からFY2025/3には10.4%まで向上しており、本業の稼ぐ力が強化されました。自己資本利益率(ROE)も15.8%に達しており、資本効率を重視した経営が浸透していることがうかがえます。
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、潤沢な資産を背景に安定した事業基盤を構築しています。FY2025/3時点での自己資本比率は58.4%と強固な水準を維持しており、将来的な投資や不況に対する耐性も十分です。有利子負債は約409億円ありますが、成長投資と手元流動性のバランスを適正に管理しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 85.1億円 | -45.5億円 | -8.5億円 | 39.6億円 |
| FY2022/3 | 61.9億円 | -43.9億円 | -35.2億円 | 18.0億円 |
| FY2023/3 | -64.9億円 | -30.3億円 | 82.6億円 | -95.2億円 |
| FY2024/3 | 27.1億円 | -35.9億円 | -35.6億円 | -8.8億円 |
| FY2025/3 | 108億円 | -45.9億円 | -27.0億円 | 62.3億円 |
営業キャッシュフローは、業績の好調を反映してFY2025/3には約108億円のプラスを記録するなど、本業での現金創出力が大幅に回復しています。投資キャッシュフローは、次世代の航海技術や新製品開発に向けた継続的な設備投資・研究開発費によって一定規模の支出が続いています。フリーキャッシュフローについても、安定した事業運営によりプラス圏での確保が可能となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 47.8億円 | 8.3億円 | 17.4% |
| FY2022/3 | 37.2億円 | 9.0億円 | 24.3% |
| FY2023/3 | 25.9億円 | 12.4億円 | 48.0% |
| FY2024/3 | 81.7億円 | 19.3億円 | 23.6% |
| FY2025/3 | 142億円 | 27.0億円 | 19.1% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に連動して変動しています。FY2023/3のように利益水準が低い年度は一時的に税率が上昇しましたが、近年の利益成長に伴い実効税率は概ね標準的な範囲内で推移しています。将来の納税予測においても、安定的な収益確保を前提とした適切な税務負担が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 704万円 | 3,368人 | - |
従業員平均年収は704万円であり、電気機器業界の平均的な水準と比較しても安定した報酬体系を維持しています。長年の船舶用電子機器開発による高い専門性と、グローバル展開による強固な収益基盤が従業員の待遇を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は古野興産・第一生命保険・三菱UFJ銀行。
古野電気は古野興産をはじめとする創業家関連会社や関係会社が一定の株式を保有しており、創業家による安定的な経営基盤が維持されている点が特徴です。機関投資家(信託銀行)の保有比率も高く、経営の安定と市場からの評価が両立した構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、船舶用電子機器を主力とする同社は、世界シェアの高い航海用レーダーや魚群探知機を収益の柱としています。地政学リスクや原材料価格の変動が事業リスクとして重要視されており、安定供給に向けたリスク管理体制の強化が継続的に図られています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、多様な視点を取り入れたガバナンス体制の強化を今後の課題として進めています。監査体制については専任の監査役会が設置されており、35社の連結子会社を擁する企業規模に相応しい内部統制が構築されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 55億円 | 115億円 | 132億円 | +139.7% |
| FY2024 | 20億円 | 50億円 | 65億円 | +226.0% |
| FY2023 | 20億円 | — | 15億円 | -23.9% |
| FY2022 | 25億円 | — | 25億円 | +1.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,100億円 | 1,275億円 | 1,270億円 | +15.4% |
| FY2024 | 970億円 | 1,100億円 | 1,149億円 | +18.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
古野電気は中期経営計画を公表していませんが、期初の会社予想に対する達成度で計画実行力を評価できます。特にFY2024とFY2025は、当初の営業利益予想を2〜3倍以上も上回る着地を記録しており、極めて好調な業績を達成しました。これは旺盛な船舶需要や円安といった外部環境を的確に捉え、収益に結びつけた結果です。一方で、会社予想が非常に保守的であるとも言え、投資家は会社計画の上振れを期待する傾向にあります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2023まではTOPIXを下回っていましたが、FY2024以降はTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。FY2024の自社TSRは265.3%と、TOPIXの194.8%を大きく上回りました。これは、船舶用電子機器市場の活況を背景とした業績の急拡大と、それに伴う大幅な増配が株価にポジティブに評価された結果です。特に近年の株価上昇がTSRを押し上げる主要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.2万円 | +19.2万円 | 19.2% |
| FY2022 | 121.3万円 | +21.3万円 | 21.3% |
| FY2023 | 117.3万円 | +17.3万円 | 17.3% |
| FY2024 | 265.3万円 | +165.3万円 | 165.3% |
| FY2025 | 273.6万円 | +173.6万円 | 173.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRは2.91倍と業界平均の1.9倍を大きく上回っており、資本効率や成長性への高い期待がうかがえます。信用倍率は27.18倍と非常に高く、買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。次回の本決算は4月9日に予定されており、FY2026ガイダンスが市場の期待に応えられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
世界初となる自動運転レベル4相当での商用運航を開始し、航海技術の革新を牽引。
米スタートアップと時刻同期機器の共同開発に合意し、通信インフラ領域へ進出。
寺崎電気と本船データ活用基盤で連携し、実船でのサービス提供を本格化。
最新ニュース
古野電気 まとめ
ひとめ診断
「『魚群探知機の世界王者』が、海のDXと自動航行をリードする技術集団へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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