6859プライム

エスペック

ESPEC CORP.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE10.6%
BPS238.4円
自己資本比率74.7%
FY2025/3 有報データ

先端技術の開発を支える、環境試験器の世界トップメーカー

私たちは、地球環境に配慮しつつ、世界中のものづくりを革新的な試験技術で支え、人々の安全で豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが新しいスマートフォンを手にしたとき、そのスマホが夏の猛暑や冬の寒さ、雨の中でも問題なく使えるのはなぜだと思いますか?実は、世に出る前の製品は、エスペックが作る『特殊な部屋』で、灼熱の砂漠から極寒の地まで、あらゆる過酷な環境を再現して徹底的にテストされています。最近よく耳にする電気自動車(EV)のバッテリーや、AIを動かす高性能サーバーも、安全性と性能を保つために同社の装置で厳しく試験されています。私たちの快適で安全なデジタルライフは、普段は目にしないエスペックのような企業の技術によって支えられているのです。

環境試験装置で世界シェア30%を誇るトップ企業。直近のFY2025決算では売上高672.9億円、営業利益75.26億円と過去最高を更新し、力強い成長が続いています。EV向けバッテリーやAI関連半導体など、先端技術分野での旺盛な研究開発需要を的確に捉え、受注残高も高水準を維持。今後は、カスタム製品の収益性改善と国内の生産能力増強が、更なる成長の鍵を握っています。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区天神橋3丁目5番6号
公式
www.espec.co.jp

社長プロフィール

荒田 知
荒田 知
代表取締役 執行役員社長
堅実な挑戦者
私たちは、最先端技術の進化に不可欠な環境試験ソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。IoTや次世代自動車といった成長市場に注力し、技術革新を通じて新たな価値を創造し続けることで、企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1947
創業 - 田葉井製作所の設立

創業者・田葉井九一が大阪市で理化学機器の製造・販売を開始。後のエスペックの原点となる第一歩を踏み出しました。

1960
環境試験器の開発に着手

日本の産業界の発展とともに、製品の品質と信頼性を保証する必要性が高まる中、環境試験器の開発という新たな分野へ進出しました。

1983
大阪証券取引所市場第二部に上場

事業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式上場を達成。企業としてさらなる飛躍を目指す基盤を築きました。

2002
「エスペック株式会社」へ社名変更

グローバル市場でのブランド認知度向上を目指し、旧社名「タバイエスペック」から「エスペック株式会社」へと社名を変更しました。

2015
米国QUALMARK社を子会社化

加速寿命試験装置の分野で強みを持つ米国企業を子会社化し、グローバルな事業ポートフォリオと技術力を強化しました。

2023
日立ジョンソンコントロールズ空調の事業を譲受

環境試験装置事業を譲受し、新会社を設立。IoTや次世代自動車市場への対応力を強化し、国内での生産能力と技術基盤を拡大しました。

2025
AIサーバーなど先端分野への挑戦

高発熱に対応するウォークインチャンバーを発売するなど、AIやデータセンターといった次世代技術の信頼性評価ニーズに応えています。

注目ポイント

世界トップシェアを誇る環境試験器

あらゆる製品の品質と信頼性を保証する「環境試験器」で、国内シェア60%以上、世界シェア30%以上を誇るトップ企業。日本のものづくりを根底から支えています。

EV・AIなど成長市場が事業領域

EV向けバッテリーやAI向け半導体など、今後の成長が期待される最先端分野に不可欠な試験装置を提供。時代の変化を捉え、事業を拡大しています。

積極的な株主還元姿勢

安定したキャッシュフローを創出し、成長投資だけでなく株主への配当にも積極的に資金を配分する方針を掲げています。株主を重視した経営が魅力です。

サービスの実績は?

60%以上
環境試験装置の国内シェア
日経新聞記事より
30%以上
環境試験装置の世界シェア
日経新聞記事より
75
1株当たり配当金(FY2024実績)
2024年3月期
+8.7% YoY
95
1株当たり配当金(FY2025実績)
2025年3月期
+26.7% YoY
621.3億円
売上高(FY2024実績)
2024年3月期
+17.5% YoY
672.9億円
売上高(FY2025実績)
2025年3月期
+8.3% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 95円
安全性
安定
自己資本比率 74.7%
稼ぐ力
高い
ROE 10.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
95
方針: 配当性向30%〜40%目標
1株配当配当性向
FY2021/35159.4%
FY2022/36070.7%
FY2023/36945.9%
FY2024/37533.0%
FY2025/39534.5%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施しておりません。

配当方針として、安定的な株主還元を重視した配当を行っています。FY2025/3期には年間95円の配当を実施するなど、業績の成長に合わせて着実な増配傾向を維持しています。今後も配当性向30%〜40%を目安に、株主への利益還元を強化していく姿勢です。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.6%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
11.2%
業界平均
8.1%
自己資本比率上回る
この会社
74.7%
業界平均
52.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3419億円
FY2023/3529億円
FY2024/3621億円
FY2025/3673億円
営業利益
FY2022/319.7億円
FY2023/343.7億円
FY2024/365.8億円
FY2025/375.3億円

エスペックは、環境試験器で世界シェアトップクラスを誇る強みを背景に、EV(電気自動車)や半導体分野の需要を的確に取り込み、右肩上がりの成長を実現しています。FY2021/3期以降、売上高は約387億円からFY2025/3期には約673億円まで拡大しました。旺盛な設備投資需要を背景に利益面でも改善が続いており、今後も安定した高水準の収益力が見込まれます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
11.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.4%3.3%6.7%
FY2022/34.2%3.1%4.7%
FY2023/37.1%5.0%8.3%
FY2024/39.4%6.4%10.6%
FY2025/310.6%7.9%11.2%

製品競争力の高さとカスタム製品の収益性改善により、営業利益率はFY2021/3期の6.7%から直近では11.2%まで着実に向上しました。ROEも改善傾向にあり、FY2025/3期には10.6%と資本効率が大きく向上しています。付加価値の高い環境試験装置の提供を通じて、業界内でも高い収益体質を維持している点が強みです。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.3億円
会社の純資産
567億円

同社は強固な財務基盤を有しており、FY2025/3期末時点での自己資本比率は74.7%と非常に高い水準を維持しています。一時的に有利子負債が増加する局面もありましたが、現在はほぼ無借金に近い健全な状態へ戻りました。潤沢な資本を活用し、成長投資と株主還元をバランスよく両立できる財務体質を構築しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+44.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-11.5億円
投資CF
借入・返済など
-72.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+32.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/330.4億円-20.3億円-15.0億円10.1億円
FY2022/320.2億円-9.3億円-28.3億円10.9億円
FY2023/319.2億円-10.6億円-29.0億円8.6億円
FY2024/327.4億円-37.8億円28.0億円-10.4億円
FY2025/344.5億円-11.5億円-72.5億円32.9億円

営業活動によるキャッシュ・フローは安定してプラスを維持しており、本業で十分な稼ぐ力があることを示しています。FY2024/3期は積極的な投資に伴いフリー・キャッシュ・フローが一時的にマイナスとなりましたが、FY2025/3期には約33億円のFCFを創出し回復しました。創出したキャッシュを、将来の成長のための投資や配当等の株主還元へ戦略的に振り向けています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1情報セキュリティ事故に伴うリスク 当社は、業務を遂行するうえで個人情報や機密情報を取り扱うことがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/328.4億円8.8億円31.0%
FY2022/323.2億円4.2億円18.0%
FY2023/346.6億円13.3億円28.6%
FY2024/369.2億円19.5億円28.2%
FY2025/377.9億円17.9億円23.0%

法人税等の支払額は、税引前利益の変動に伴い連動しています。年度によって実効税率に乖離が見られるのは、税効果会計の影響や特定の控除項目によるものです。今後は、おおむね法定実効税率に近い水準で推移することが見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
763万円
従業員数
1,860
平均年齢
40.3歳
平均年収従業員数前年比
当期763万円1,860-

従業員平均年収は763万円と、製造業の中でも比較的高水準を維持しています。これは環境試験装置で世界シェアトップクラスという高い収益性を背景に、技術者への還元が適切に行われていることが主な要因です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.5%
浮動株58.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30%
事業法人等11.5%
外国法人等15.8%
個人その他40.2%
証券会社2.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はエスペック取引先持株会・エスペック従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口)(3,342,000株)15.14%
エスペック取引先持株会(1,673,000株)7.58%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,567,000株)7.1%
エスペック従業員持株会(732,000株)3.31%
日本生命保険相互会社(553,000株)2.5%
MSIP CLIENT  SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG 証券株式会社)(503,000株)2.28%
第一生命保険株式会社(276,000株)1.25%
住友生命保険相互会社(268,000株)1.21%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(257,000株)1.16%
BNP PARIBAS  LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURGFUNDS/ UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(250,000株)1.13%

同社は日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占める安定した株主構成です。また、エスペック取引先持株会や従業員持株会が合計で10%以上を保有しており、経営陣と従業員・取引先が長期的な視点で連携する強固なガバナンス体制が構築されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,700万円
取締役7名の合計

売上高の大部分を環境試験装置事業が占め、特に半導体やEV電池分野からの需要が収益の柱となっています。事業上のリスクとしては、原材料価格の変動や為替影響、およびグローバル展開に伴う地政学的リスクが挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
4,600万円
連結子会社数
13
設備投資額
36.9億円
平均勤続年数(従業員)
15.3
臨時従業員数
171

女性役員比率は20.0%で、多様な視点を経営に取り入れる体制が整いつつあります。また、監査役会の機能強化と社外役員の積極登用により、中堅以上の企業規模として透明性の高いガバナンスが確保されています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
主要な財務目標を前倒しで達成しており、計画遂行能力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 Progressive Plan 2025
FY2023-FY2025
売上高: 目標 650億円 前倒し達成 (672.9億円)
103.52%
営業利益: 目標 65億円 前倒し達成 (75.26億円)
115.78%
ROE: 目標 10%以上 達成 (12.8%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025680億円673億円-1.0%
FY2024560億円621億円+10.9%
FY2023500億円529億円+5.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202585億円75億円-11.5%
FY202450億円66億円+31.7%
FY202350億円44億円-12.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「Progressive Plan 2025」では、売上高650億円、営業利益65億円を最終年度目標としていましたが、EV・半導体関連の旺盛な需要を背景に、これを前倒しで達成しました。FY2025実績は売上高672.9億円、営業利益75.26億円と目標を大幅に上回っています。一方、業績予想は期初計画に対してやや未達となるケースも見られ、需要変動への対応が今後の課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、ほぼ一貫してTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、同社の着実な業績成長や増配にもかかわらず、半導体サイクルの影響や地政学リスクなど外部環境の変化を受けやすく、株価が市場全体のパフォーマンスに追いついていないことを示唆しています。PBR1倍割れの時期が長かったことも一因と考えられ、今後の資本効率改善と成長戦略の市場への浸透が、TSR向上の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+66.4%
100万円 →166.4万円
66.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021115.7万円+15.7万円15.7%
FY2022126.6万円+26.6万円26.6%
FY2023134.9万円+34.9万円34.9%
FY2024201.3万円+101.3万円101.3%
FY2025166.4万円+66.4万円66.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残30,300株
売り残20,400株
信用倍率1.49倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年10月下旬

同社のPER(11.0倍)およびPBR(1.20倍)は、精密機器業界の平均(PER 30.2倍、PBR 1.9倍)と比較して割安な水準にあります。これは、市場が同社の成長性をまだ完全には織り込んでいない可能性を示唆しています。一方で、配当利回りは3.04%と業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さが伺えます。信用倍率は1.49倍と拮抗しており、短期的な需給バランスは中立的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
42
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 15%
電気機器業界 600社中 88位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

新製品・技術開発40%
業績・決算情報30%
市場シェア・戦略20%
ESG・IR活動10%

最近の出来事

2025年12月新製品発売

AIサーバー市場の急拡大に対応する高発熱負荷対応の恒温恒湿室を発売。

2025年10月機能強化

高度加速寿命試験装置に大型基板対応モデルを追加投入し製品ラインナップを拡充。

2023年8月事業譲受

日立ジョンソンコントロールズ空調から環境試験装置事業を18億円で取得し技術革新を推進。

エスペック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 95円
安全性
安定
自己資本比率 74.7%
稼ぐ力
高い
ROE 10.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「あらゆるハイテク製品の品質を保証する『環境試験』の巨人、EV・AI半導体の成長を陰で支える世界トップメーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU