堀場製作所6856
HORIBA,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その中に入っている半導体を作る工程では、堀場製作所の装置が超精密なガス制御を担っています。また、街を走る自動車がクリーンな空気を保てるのも、同社の排ガス測定装置が世界中の自動車メーカーで使われているおかげです。さらに、病院での血液検査や、私たちが飲む水の水質管理など、健康や環境を守る場面でも堀場の「測る」技術は静かに活躍しています。目には見えなくても、あなたの安全で快適な暮らしは、この会社の技術に支えられているのです。
分析・計測機器の世界的メーカー。半導体製造工程で不可欠なマスフローコントローラで世界シェア60%、自動車排ガス測定装置で同80%と圧倒的な競争優位を誇ります。2025期の業績は売上高3,330.8億円、営業利益530.4億円と堅調に推移しており、増収増益を見込んでいます。積極的なM&Aを通じて新領域へも進出しており、中長期経営計画「MLMAP2028」では2028年に売上高4,500億円を目指すなど、持続的な成長戦略を描いています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 10.4% | 5.7% | - |
| 2022/12期 | 15.3% | 8.6% | - |
| 2023/12期 | 15.4% | 9.3% | - |
| 2024/12期 | 11.2% | 7.2% | 15.2% |
| 2025/12期 | 11.2% | 7.4% | 15.9% |
| 2025/12期 | 13.1% | 7.4% | 15.9% |
収益性は高い水準で安定しており、2022/03期には営業利益率が17.0%に達するなど、高付加価値な計測機器事業ならではの高い利益率を確保しています。ROEについても10%から14%前後で推移しており、資本効率を重視した経営が行われていることが分かります。研究開発や製品開発への積極的な投資を行いながらも、営業利益率は常に15%前後を維持しており、強固な価格競争力が高い収益性を支えています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 2,243億円 | — | 213億円 | 505.1円 | - |
| 2022/12期 | 2,701億円 | — | 341億円 | 807.1円 | +20.4% |
| 2023/12期 | 2,906億円 | — | 403億円 | 953.7円 | +7.6% |
| 2024/12期 | 3,174億円 | 483億円 | 336億円 | 799.4円 | +9.2% |
| 2025/12期 | 3,331億円 | 530億円 | 371億円 | 883.5円 | +5.0% |
堀場製作所は、半導体製造プロセスに欠かせないマスフローコントローラで世界トップシェアを誇り、堅調な半導体需要を背景に売上高は2021/03期の約2,243億円から2025/03期には約3,331億円へと継続的に拡大しています。足元では自動車開発・環境計測等の主力事業も安定しており、2026/03期予想では売上高3,450億円、純利益405億円を見込むなど、成長軌道を維持しています。グローバルな計測機器市場での強固な地位が、長期的な業績成長を支える要因となっています。 【2025/12期実績】売上3331億円(前期比5.0%)、営業利益530億円、純利益371億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
半導体用マスフローコントローラが世界シェア約6割を誇る等、ニッチトップ戦略による高収益体制が特徴です。一方で、自動車関連や半導体市場の景気変動に伴う需要リスクを抱えており、製品開発力の維持が最重要課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 2,500億円 | — | 2,701億円 | +8.1% |
| 2023期 | 2,900億円 | — | 2,906億円 | +0.2% |
| 2024期 | 3,210億円 | — | 3,174億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 350億円 | — | 458億円 | +31.0% |
| 2023期 | 460億円 | — | 473億円 | +2.8% |
| 2024期 | 520億円 | — | 483億円 | -7.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中長期経営計画「MLMAP2028」では、最終年度である2028年に売上高4,500億円、営業利益800億円という高い目標を掲げています。直近の2025期実績ベースで進捗率は売上高74.0%、営業利益66.3%と順調な滑り出しです。業績予想の精度も高く、特に2022期には予想を大幅に上回る着地を見せるなど、経営の安定感には定評があります。2024期は若干の未達となりましたが、全体としては目標達成に向けた力強い歩みを見せています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
豪州の分析機器販売企業であるAustralian Scientific社を買収し、現地法人を設立してオセアニア市場を強化。
半導体製造装置向けの薬液計測機器において、測定部分を従来比で6割小型化する新製品を発表。
2025年12月期の連結決算を発表し、売上高3330.8億円、営業利益530.4億円と過去最高水準の成長を維持。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で67.1%に達しており、強固な自己資本基盤を構築しています。2024/03期から有利子負債が見られますが、潤沢な資産規模と比較すれば負債比率は低く、事業拡大に向けた戦略的な投資や買収資金の調達余力も十分にあります。実質無借金経営に近い安定した財務体質は、将来的なM&Aや技術投資に向けた強いバックボーンとなっています。 【2025/12期】総資産5183億円、純資産3486億円、自己資本比率57.1%、有利子負債665億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 353億円 | 147億円 | 40.5億円 | 206億円 |
| 2022/12期 | 340億円 | 107億円 | 224億円 | 232億円 |
| 2023/12期 | 167億円 | 73.2億円 | 210億円 | 93.4億円 |
| 2024/12期 | 403億円 | 176億円 | 159億円 | 228億円 |
| 2025/12期 | 544億円 | 249億円 | 120億円 | 295億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、2025/03期には約544億円と高い創出力を示しています。本業で稼いだキャッシュを研究開発や事業拡大のための投資へ的確に振り向けるサイクルが構築されており、フリーキャッシュフローも黒字で推移しています。借入金の返済や配当支払いといった財務活動にも余裕があり、強固なキャッシュ創出能力は経営の大きな安定要因です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は17.0%であり、今後さらなる多様性の向上が期待されます。46社の連結子会社を擁するグローバル企業として監査体制を強化しており、経営の透明性と健全性の確保に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 821万円 | 9,101人 | - |
従業員平均年収821万円は、計測機器業界の中でも高い水準にあり、技術力とグローバルな市場シェアが安定した高待遇を支えています。中長期経営計画による利益成長が、継続的な待遇向上に寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。堀場製作所のTSRは、調査対象期間である2021期から2025期までの5年間すべてにおいてTOPIXを上回っており、特に2023期と2025期にはTOPIXを60ポイント以上もアウトパフォームしています。これは、半導体事業の力強い成長と積極的な株主還元策(増配)が両輪となり、市場平均を大きく超える株主価値を創出してきたことの証左と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 85円 | 27.6% |
| 2017/12期 | 116円 | 30.0% |
| 2018/12期 | 145円 | 27.4% |
| 2019/12期 | 130円 | 35.4% |
| 2020/12期 | 90円 | 28.8% |
| 2021/12期 | 150円 | 29.7% |
| 2022/12期 | 245円 | 30.4% |
| 2023/12期 | 290円 | 30.4% |
| 2024/12期 | 270円 | 33.8% |
| 2025/12期 | 450円 | 50.9% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向の向上を通じた株主への還元姿勢を強めています。2025/03期には年間配当を450円へと大幅に増配し、配当性向も50%水準まで引き上げました。長期的な企業価値の向上を図りつつ、今後も業績連動型の還元策が期待される安定的な配当政策を継続しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.2万円 | 14.2万円 | 14.2% |
| 2022期 | 101.2万円 | 1.2万円 | 1.2% |
| 2023期 | 193.6万円 | 93.6万円 | 93.6% |
| 2024期 | 167.1万円 | 67.1万円 | 67.1% |
| 2025期 | 287.0万円 | 187.0万円 | 187.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.97倍と均衡しており、過熱感は見られません。業界平均と比較すると、PERは24.9倍に対し19.0倍と割安な水準にあり、一方で配当利回りは業界平均を上回っています。これは、安定した収益基盤を持ちながらも、株価にまだ上昇の余地があることを示唆している可能性があります。今後の決算発表で市場の期待を上回る成長を示せるかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 320億円 | 107億円 | 33.5% |
| 2022/12期 | 469億円 | 128億円 | 27.3% |
| 2023/12期 | 483億円 | 79.5億円 | 16.5% |
| 2024/12期 | 502億円 | 166億円 | 33.0% |
| 2025/12期 | 542億円 | 171億円 | 31.6% |
実効税率は概ね30%前後で推移しており、法定実効税率に準じた納税が行われています。2023/03期は特有の税務要因により税率が低下していますが、基本的にはグローバル展開する企業として標準的な水準です。利益の成長に伴い納税額も増加傾向にあり、社会への貢献を果たしています。
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堀場製作所 まとめ
「見えないものを測る技術で、半導体と自動車という現代社会の心臓部を支える京都の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。