ホーチキ6745
HOCHIKI CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するオフィスビルや商業施設、学校、マンションの天井についている丸い火災報知器。あれが、ホーチキの製品かもしれません。ホーチキは、100年以上も前から火災から人々の命や財産を守るための製品を作り続けている会社です。火事の煙や熱をいち早く感知して警報を鳴らすだけでなく、スプリンクラーなどの消火設備や、警備会社と連携した防犯システムも手掛けています。普段は意識しないかもしれませんが、あなたの毎日の安全は、こうした縁の下の力持ちによって支えられているのです。
日本初の火災報知器メーカーで業界2位のホーチキは、安定した防災・防犯事業を基盤に成長を続けています。2025年3月期には売上高1,009.0億円、営業利益95.53億円を達成し、5期連続で増収、4期連続で過去最高益を更新する見込みです。現在は中長期経営計画「GLOBAL VISION 2030」を推進しており、防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」の展開など、ストックビジネスの強化とDXによる収益性向上に注力しています。株価はPBR1倍割れと割安感があり、今後の資本効率改善策が注目されます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区上大崎2丁目10番43号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8% | 5.7% | - |
| 2022/03期 | 10.1% | 5.8% | - |
| 2023/03期 | 9.9% | 5.8% | - |
| 2024/03期 | 11.4% | 6.9% | 7.9% |
| 2025/03期 | 13.6% | 8.7% | 9.5% |
| 3Q FY2026/3 | 10.1%(累計) | 6.3%(累計) | 10.4% |
主力事業での収益性改善と価格転嫁が功を奏し、売上高営業利益率は2021年3月期の6.8%から2025年3月期には9.5%まで着実に向上しました。これによりROE(自己資本利益率)も12.9%へと高まっており、資本効率を意識した経営が成果を上げています。高付加価値な防災クラウドサービスの導入やスマート化の推進が、今後の収益性維持の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 766億円 | — | 38.3億円 | 152.8円 | — |
| 2022/03期 | 813億円 | — | 41.2億円 | 164.7円 | +6.1% |
| 2023/03期 | 855億円 | — | 44.2億円 | 176.7円 | +5.2% |
| 2024/03期 | 935億円 | 73.8億円 | 56.6億円 | 228.2円 | +9.4% |
| 2025/03期 | 1,009億円 | 95.5億円 | 76.5億円 | 307.9円 | +7.9% |
ホーチキは火災報知器メーカー国内2位として、新築工事のみならず保守・点検のストック型ビジネスを強化し、5期連続で売上高と利益の成長を達成しました。特に2025年3月期には売上高が約1,009億円、営業利益が約96億円に達し、防災設備需要の堅調さと価格転嫁が奏功しました。次期も高水準の利益を見込んでおり、防災クラウドサービスなどの新規事業によるさらなる成長が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上758億円(通期予想比75%)、営業利益79億円(同79%)、純利益57億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力の火災報知設備に加え、保守・点検のストックビジネスが収益の柱となっており、防災クラウドサービスなどの新規事業への展開により利益成長を追求しています。一方で、原材料価格の変動や労働力不足が事業リスクとして挙げられ、これらに対してはDX推進や業務効率化によって対応を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 950億円 | — | 1,009億円 | +6.2% |
| 2024期 | 865億円 | — | 935億円 | +8.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 76億円 | — | 95.5億円 | +25.7% |
| 2024期 | 61億円 | — | 73.8億円 | +20.9% |
| 2023期 | 59億円 | — | 55.9億円 | -5.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中計「GLOBAL VISION 2030」は、Phase1(〜2027期)で強固な事業基盤の構築を目指します。2026期の会社計画を実質的なマイルストーンと見ると、売上高1,009億円、営業利益100億円という高い目標を掲げており、これは2025期の実績を上回る水準です。近年の業績は期初予想を大幅に上回って達成する傾向が強く、価格転嫁や高付加価値製品へのシフトが奏功しています。ストックビジネスの強化とDX推進による収益性向上が計画通りに進むか注視が必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の経常利益が前年同期比19.4%増となる81.4億円を達成し、株式分割も発表。
防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」の提供を開始し、ストックビジネスを強化。
株式会社アジラと業務提携し、AIを活用した次世代のセキュリティソリューション開発に着手。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
有利子負債をほぼゼロに抑える極めて強固な財務体質を維持しており、自己資本比率は65.9%へと向上しました。潤沢なネットキャッシュを背景に、成長投資や株主還元を機動的に行える基盤が整っています。現預金や資産が着実に積み上がっており、景気変動に対する耐性も高い水準にあります。 【3Q 2026/03期】総資産897億円、純資産645億円、自己資本比率64.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 40.5億円 | ▲9.5億円 | ▲11.7億円 | 31.0億円 |
| 2022/03期 | 77.9億円 | ▲6.7億円 | ▲12.2億円 | 71.2億円 |
| 2023/03期 | 4.2億円 | ▲22.0億円 | ▲16.2億円 | ▲17.9億円 |
| 2024/03期 | 7.8億円 | ▲25.4億円 | ▲25.1億円 | ▲17.6億円 |
| 2025/03期 | 119億円 | ▲6.4億円 | ▲17.4億円 | 112億円 |
営業キャッシュフローは主力事業の好調により、2025年3月期には約119億円の大型黒字を創出し、高い稼ぐ力を証明しました。過去2期は設備投資や事業基盤強化のための支出が先行しフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、直近では利益の積み上げにより大幅なキャッシュ流入を記録しています。今後も安定した本業の利益を源泉に、成長投資と株主還元の両立を目指す見込みです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けて一定の進展が見られるものの、更なる登用が期待される段階にあります。監査報酬として5,500万円を投じて外部監査体制を強化しており、連結子会社15社を擁するグループ全体で、透明性の高い経営管理体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 731万円 | 2,383人 | - |
平均年収は731万円となっており、国内の電気機器メーカーや防災業界の水準と比較しても比較的高い報酬水準を維持しています。業績が過去最高を更新するなど好調に推移していることが、従業員への安定した還元を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ホーチキのTSRは、2024期まではTOPIXを一貫して下回るアンダーパフォームが続いていました。これは、安定した事業基盤を持つ一方で、市場全体の成長率と比較して株価の伸びが限定的だったことを示唆します。しかし、2025期には自社TSRが203.7%となり、TOPIXの213.4%に肉薄し、過去の劣後を挽回しつつあります。これは、近年の継続的な増配と好業績による株価見直しが反映された結果と考えられ、今後の資本効率改善への期待がうかがえます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18円 | 20.4% |
| 2017/03期 | 22円 | 13.6% |
| 2018/03期 | 25円 | 17.6% |
| 2019/03期 | 25円 | 18.8% |
| 2020/03期 | 27円 | 18.1% |
| 2021/03期 | 29円 | 19.0% |
| 2022/03期 | 49円 | 29.8% |
| 2023/03期 | 51円 | 28.9% |
| 2024/03期 | 58円 | 25.4% |
| 2025/03期 | 80円 | 26.0% |
優待制度は設けておりません。
ホーチキは業績拡大に合わせて配当を増額させる方針をとっており、安定的な増配姿勢が投資家の評価を高めています。配当性向は20-30%の範囲を目標に掲げつつ、資本効率の向上を重視した経営を行っています。今後も成長投資とのバランスを考慮しながら、持続的な還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.3万円 | 2.3万円 | 2.3% |
| 2022期 | 96.0万円 | ▲4.0万円 | -4.0% |
| 2023期 | 122.8万円 | 22.8万円 | 22.8% |
| 2024期 | 177.4万円 | 77.4万円 | 77.4% |
| 2025期 | 203.7万円 | 103.7万円 | 103.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場データを見ると、ホーチキの株価は業界平均と比較してPER・PBR共に大幅に割安な水準にあります。これは、安定しているものの成長期待が株価に織り込まれにくいディフェンシブ銘柄の特性を反映している可能性があります。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家には魅力的です。信用倍率は1倍を割り込んでおり、売り圧力が意識されるものの、過熱感はなく、需給バランスは比較的安定していると言えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.7億円 | 14.5億円 | 27.5% |
| 2022/03期 | 56.3億円 | 15.0億円 | 26.7% |
| 2023/03期 | 58.6億円 | 14.3億円 | 24.5% |
| 2024/03期 | 77.8億円 | 21.2億円 | 27.3% |
| 2025/03期 | 97.4億円 | 20.9億円 | 21.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の拡大に伴い増加傾向にあります。2025年3月期は実効税率が21.4%と一時的に低下しましたが、通常期は概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。将来の利益成長を見越した適切な税務管理を行っており、業績拡大に応じた納税を実施しています。
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「創業100年超の防災老舗が、ALSOKとの連携とクラウド化で『守りのDX』を仕掛ける」
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