6728プライム

アルバック

ULVAC, Inc.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.2%
BPS468.2円
自己資本比率59.6%
FY2025/3 有報データ

真空技術で未来を拓く、半導体製造装置のグローバルリーダー

真空技術の可能性を最大限に引き出し、あらゆる産業と科学技術の進化を支え、持続可能な未来社会の実現に貢献することを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやタブレット、その綺麗なディスプレイやサクサク動く頭脳(半導体)は、どうやって作られているか知っていますか?実は、それらの超精密部品を作るには「真空」という特殊な環境が必要です。アルバックは、その真空を作り出し制御する特別な装置を世界中に提供している会社です。普段私たちが目にするハイテク製品のほとんどは、アルバックの技術がなければ生まれないかもしれません。テレビを見たり、パソコンで仕事をしたりするとき、その裏側でアルバックの装置が活躍していることを思い出してみてください。

真空技術を核とする半導体・FPD製造装置大手。2025年6月期は売上高2,511億円、営業利益265億円と、市況の調整局面で前期比減収減益となったものの、市場コンセンサスを上回る着地を見せました。新たに策定した中長期経営計画では、2031年6月期に営業利益790億円という野心的な目標を掲げており、AI半導体やパワー半導体、先端パッケージングといった成長領域への注力が期待されます。利益体質の改善も進んでおり、売上総利益率は過去最高水準を達成するなど、収益性向上への取り組みが実を結びつつあります。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
6月
本社
神奈川県茅ヶ崎市萩園2500
公式
www.ulvac.co.jp

社長プロフィール

岩下 節生
岩下 節生
代表取締役 社長 兼 CEO
テクノロジスト
アルバックは創業以来、真空技術を応用した装置やソリューションを提供し、産業と科学の発展に貢献してきました。これからも真空技術とその応用技術の可能性を追求し、省エネルギーや省資源といった地球環境や社会が抱える課題解決に貢献する製品・サービスを創出し続けます。

この会社のストーリー

1952
財界の支援を受け、日本真空技術株式会社として創業

松下幸之助氏など日本の有力財界人6名の支援を受け、日本の真空産業の未来を切り拓くために設立されました。

1995
グローバル展開を加速、ULVAC KOREA設立

韓国ソウル市にULVAC KOREA, Ltd.を設立し、アジア市場への本格的な進出を開始。グローバルなサービス体制の構築を進めました。

2001
「株式会社アルバック」へ商号変更

グローバルブランド「ULVAC」を社名に冠し、世界市場でのさらなる飛躍とブランドイメージの統一を図りました。

2004
東京証券取引所第一部に上場

株式上場を果たし、さらなる事業拡大と経営基盤の強化に向けた新たなステージへと歩みを進めました。

2010
TSVターンキーソリューション開発に着手

次世代半導体パッケージング技術であるTSV(シリコン貫通電極)プロセス向けに、装置とプロセスを組み合わせた包括的なソリューション開発を開始しました。

2023
量子コンピュータ用希釈冷凍機を開発

日本初の純国産による量子コンピュータ実現に向けたプロジェクトに参画し、極低温環境を維持する希釈冷凍機の開発に成功しました。

2024
新中長期経営計画「Value Creation 2030」を策定

持続的な成長を目指し、新中長期経営計画を発表。2031年6月期には営業利益790億円という高い目標を掲げ、企業価値向上への強い意志を示しました。

注目ポイント

真空技術のパイオニア

創業以来培ってきたコア技術「真空技術」を軸に、半導体やディスプレイ製造装置で世界トップクラスのシェアを誇ります。この独自技術が企業の揺るぎない強みです。

未来を創る先端技術への挑戦

半導体だけでなく、AIや量子コンピュータ、医療分野など、未来の成長領域へ積極的に技術を応用。社会の進化を支えるイノベーションに挑戦し続けています。

意欲的な成長目標と株主還元

新中長期経営計画では2031年6月期に営業利益790億円という高い目標を設定。業績拡大と共に安定的な配当も実施しており、株主への利益還元にも積極的です。

サービスの実績は?

2,511億円
売上高
2025年6月期
-3.8% YoY
265億円
営業利益
2025年6月期
-10.9% YoY
31.8%
売上総利益率
2025年6月期
過去最高水準
164
1株当たり配当金
2025年6月期実績
+13.9% YoY
1.52億円
従業員一人当たり売上高
2025年6月期時点
N/A

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 164円
安全性
安定
自己資本比率 59.6%
稼ぐ力
普通
ROE 7.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
164
方針: 配当性向目標
1株配当配当性向
FY2021/39531.5%
FY2022/312430.2%
FY2023/310937.9%
FY2024/314435.1%
FY2025/316448.4%
2期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、業績の成長やキャッシュ・フローの状況を総合的に勘案した還元を基本としています。配当性向の目標を掲げつつ、長期的な企業価値の向上とともに株主への還元強化に取り組んでいます。FY2025/3には1株あたり配当金164円を実施するなど、利益成長に応じた適宜の配当増額を行っています。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.2%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
10.6%
業界平均
8.1%
自己資本比率上回る
この会社
59.6%
業界平均
52.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/32,413億円
FY2023/32,275億円
FY2024/32,611億円
FY2025/32,512億円
営業利益
FY2022/3301億円
FY2023/3199億円
FY2024/3298億円
FY2025/3265億円

アルバックの業績は、半導体や電子デバイス製造装置の需要変動に左右されやすく、FY2024/3には売上高2,611億円、純利益202億円を達成し力強い回復を見せました。続くFY2025/3は微減収減益となったものの、最先端技術を用いた装置需要は依然として底堅く推移しています。FY2026/3予想では売上高2,500億円に対し、200億円の純利益確保を見込み、安定した収益体制の構築を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
10.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.5%5.1%9.4%
FY2022/310.3%5.7%12.5%
FY2023/36.9%4.0%8.8%
FY2024/38.9%5.2%11.4%
FY2025/37.2%4.4%10.6%

当社の収益性は、真空技術という独自のコア技術を武器に営業利益率が10%前後で安定的に推移しており、高い競争力を維持しています。FY2022/3には営業利益率12.5%を記録するなど、高付加価値製品の販売が利益率の向上に寄与しました。一方で、研究開発費の先行投資や市場環境の変化によりROEやROAには変動が見られますが、体質転換による利益重視の経営を推進しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率59.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
2,311億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率が約60%という強固な財務基盤を有しています。特筆すべきは有利子負債がゼロである「実質無借金」経営を継続しており、外部環境の悪化にも耐えうる高い安全性を備えています。豊富な自己資本を背景に、将来的な成長投資や株主還元にも機動的に対応できる体制を確立しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+348億円
営業CF
投資に使ったお金
-108億円
投資CF
借入・返済など
-142億円
財務CF
手元に残ったお金
+240億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3255億円-69.3億円-161億円186億円
FY2022/3339億円-74.3億円-64.5億円265億円
FY2023/310.1億円-157億円-54.4億円-147億円
FY2024/3172億円-195億円-27.8億円-23.6億円
FY2025/3348億円-108億円-142億円240億円

営業キャッシュフローは、製造装置の受注納入サイクルに伴い変動がありますが、FY2025/3には約348億円のプラスを計上するなど高い稼ぐ力を証明しました。投資キャッシュフローは将来の成長を見据えた設備投資を継続的に行っているためマイナス傾向ですが、適切な投資配分を維持しています。本業で得たキャッシュを成長投資と株主還元にバランスよく振り向ける好循環なサイクルを形成しています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3180億円31.4億円17.5%
FY2022/3322億円120億円37.2%
FY2023/3229億円87.1億円38.1%
FY2024/3298億円95.5億円32.1%
FY2025/3286億円119億円41.7%

法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に比例して推移しています。FY2022/3以降は実効税率が30%から40%程度の範囲で変動しており、これは税制改正や繰延税金資産の取崩しなど、会計上の処理が影響しています。各決算期において税法に基づき適正に納税を行っています。

会社の公式開示情報

EDINET開示情報では、真空技術を核とした半導体・ディスプレイ・電子デバイス製造装置のグローバル展開が主要セグメントとして位置付けられています。リスク要因としては、半導体市況の変動や地政学リスク、さらには海外拠点におけるサイバーセキュリティ上の脅威などが明記されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は市況に左右されるが、長期目標は野心的で評価できる

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中長期経営計画
〜FY2031
営業利益: 目標 790億円 大幅遅れ (265億円)
33.57%
営業利益率: 目標 12.5% 順調 (10.56%)
84.4%
ROE: 目標 10.1% やや遅れ (6.9%)
68.32%
(旧)中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 2,750億円 順調 (2,511億円)
91.34%
営業利益: 目標 345億円 順調 (265億円)
76.81%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,500億円2,512億円+0.47%
FY20242,450億円2,611億円+6.58%
FY20232,500億円2,275億円-8.99%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025285億円265億円-6.94%
FY2024230億円298億円+29.44%
FY2023345億円199億円-42.18%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2023は市況悪化で期初予想を大幅に下回りましたが、FY2024には予想を上回る回復を見せました。新たに策定した2031年6月期に営業利益790億円を目指す新中長期経営計画は、AI関連など成長分野への強いコミットメントを示しており、投資家の期待を集めています。短期的な業績のブレは大きいものの、高い利益成長目標を掲げる姿勢はポジティブに評価されます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残156,300株
売り残17,100株
信用倍率9.14倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年6月期 第3四半期決算発表2026年5月中旬
2026年6月期 通期決算発表2026年8月中旬

PER、PBRともに業界平均と比較して割安な水準にあり、株価の上昇余地を示唆している可能性があります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も見られます。信用倍率は9.14倍とやや高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが焦点となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
22
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, ブルームバーグ, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 15%
電気機器業界 600社中 85位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
技術開発・新製品30%
株主還元・ファイナンス15%
セキュリティ・リスク15%

最近の出来事

2025年6月好業績

FY2025の売上総利益率が31.8%と上場来最高水準を記録。

2025年8月中計策定

2031年6月期を最終年度とする新中長期経営計画を公表。

2026年2月セキュリティ

海外連結子会社においてランサムウェア被害が発生。

アルバック まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 164円
安全性
安定
自己資本比率 59.6%
稼ぐ力
普通
ROE 7.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「真空技術で世界を掌握し、半導体から量子コンピュータまで未来の基盤を創り出す縁の下の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU