ミマキエンジニアリング
MIMAKI ENGINEERING CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
長野から世界へ!産業用プリンタで彩り豊かな未来を創るトップメーカー
新しさと違いを追求し、お客様に感動と驚きを与える独創的な技術を持つ企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが街で目にする大きな広告看板や、イベントで着るオリジナルTシャツの鮮やかなプリント、その多くはミマキエンジニアリングの技術が支えています。実は、あなたが使っているスマートフォンのケースに描かれたデザインや、家具の木目模様の印刷にも同社のプリンターが活躍しているかもしれません。普段何気なく見ている様々なモノの裏側で、紙以外のあらゆる素材に”彩り”を与える重要な役割を担っている会社です。
産業用インクジェットプリンタで世界トップクラスのシェアを誇るメーカー。FY2025は売上高839.6億円、営業利益91.11億円と過去最高益を更新する勢いで成長を続けています。FY2026も増収増益を見込んでおり、FA機器やソフトウェア開発企業の買収を通じて、プリンタ事業とのシナジー創出と事業領域の拡大を加速させています。海外売上高比率が7割を超えており、グローバルでの事業展開が業績を力強く牽引しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 長野県東御市滋野乙2182番地3
- 公式
- japan.mimaki.com
社長プロフィール
私たちは『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、独創的な技術で市場を創造してきました。今後も既存事業の深化と、M&Aも活用した新たな事業領域への挑戦を続け、2030年3月期には売上高1500億円という高い目標を目指します。持続的な成長を通じて、すべてのステークホルダーの期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
長野県東御市にて、株式会社ミマキエンジニアリング設立。当初はペンプロッタのOEM生産を手掛けていた。
自社ブランド初となるカッティングプロッタ「CGシリーズ」を発売。看板・広告業界に本格参入し、成長の礎を築く。
サイングラフィックス市場向けに、世界初となる広幅インクジェットプリンタを開発・発売。新たな主力事業が誕生した。
JASDAQから東京証券取引所市場第二部に市場変更し、同年に第一部(現:プライム市場)に上場。グローバル企業として社会的信頼を高める。
FA機器を手掛けるアルファーデザインを買収。プリンタ事業で培った技術とFA分野を融合させ、新たな成長領域の開拓を目指す。
ソフトウェア開発企業のマイクロテックを完全子会社化。ハードウェアとソフトウェアの両面から顧客への提供価値向上を図る。
2030年3月期に売上高1500億円を目指す中長期経営戦略を発表。既存事業の深化と共に、高付加価値な新規事業創出に注力する。
注目ポイント
主力の産業用インクジェットプリンタ分野において、世界で約20〜30%のトップシェアを誇ります。長野から世界150カ国以上に製品を供給するグローバルニッチトップ企業です。
従業員の3割が開発人員という技術者集団。紙以外への印刷を得意とし、UV硬化インクジェットやフルカラー3Dプリンタなど、常に業界をリードする独創的な製品を開発しています。
株主への利益還元を経営の重要政策と位置づけ、安定配当を基本方針としています。業績に応じた増配も実施しており、投資家にとって魅力的な還元策が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.5円 | 0.3% |
| FY2022/3 | 15円 | 18.7% |
| FY2023/3 | 17.5円 | 17.9% |
| FY2024/3 | 25円 | 19.4% |
| FY2025/3 | 52.5円 | 24.6% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
当社の配当方針は、業績成長に応じた成果の還元を重視しており、安定的かつ継続的な増配を基本方針としています。近年、業績の急成長に合わせて配当額を大幅に引き上げており、株主還元への姿勢を強めています。今後は配当性向の推移を見守りつつ、更なる還元強化が期待される段階にあります。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高はFY2021/3の約487億円からFY2025/3には約840億円へと着実に成長しており、産業用インクジェットプリンターのグローバル展開が牽引しています。FY2021/3は赤字を計上しましたが、以降は生産効率の改善と高付加価値製品の販売増により利益率が大きく回復しました。FY2026/3も増収基調を維持し、過去最高水準の業績を更新する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -1.9% | -0.6% | -1.0% |
| FY2022/3 | 12.5% | 3.9% | 4.3% |
| FY2023/3 | 12.7% | 4.0% | 6.0% |
| FY2024/3 | 13.5% | 4.9% | 7.2% |
| FY2025/3 | 19.0% | 8.1% | 10.9% |
収益性は劇的に改善しており、営業利益率はFY2021/3のマイナス圏からFY2025/3には10.9%まで大幅に向上しました。ROEも19.0%と高い資本効率を実現しており、これは国内外でのシェア拡大とコスト管理の徹底が成果を上げている証左です。今後は安定的な高収益体制を維持できるかが成長持続の鍵となります。
財務は安全?
財務健全性は着実に向上しており、自己資本比率はFY2021/3の31.8%からFY2025/3には42.3%へと大きく改善しました。有利子負債は一時増加しましたが、直近では圧縮が進み財務の安定性が高まっています。1株あたり純資産(BPS)も右肩上がりで推移しており、株主価値の源泉である資本の蓄積が順調に進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.3億円 | 1,500万円 | -73.2億円 | 66.5億円 |
| FY2022/3 | -51.3億円 | -27.1億円 | 42.8億円 | -78.4億円 |
| FY2023/3 | 4.9億円 | -35.0億円 | 35.2億円 | -30.1億円 |
| FY2024/3 | 95.6億円 | -26.0億円 | -14.4億円 | 69.7億円 |
| FY2025/3 | 78.6億円 | -24.4億円 | -75.4億円 | 54.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローはFY2024/3以降、高い利益創出能力を背景に安定したプラス水準を維持しています。積極的な設備投資や子会社買収による投資支出を継続しつつも、強固な営業CFにより十分なフリーキャッシュフローを生み出せる体質へと変化しました。潤沢な資金は負債の返済や株主還元にも充てられており、資本構成の健全化に寄与しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.7億円 | 6.7億円 | 182.2% |
| FY2022/3 | 26.9億円 | 3.4億円 | 12.7% |
| FY2023/3 | 37.9億円 | 9.8億円 | 25.9% |
| FY2024/3 | 48.8億円 | 11.8億円 | 24.1% |
| FY2025/3 | 84.4億円 | 22.9億円 | 27.1% |
法人税等の支払額は、業績の拡大に伴い増加傾向にあります。FY2021/3は利益が低水準であったため特殊要因で税率が跳ね上がりましたが、現在は税引前利益の増加とともに税負担も標準的な水準で推移しています。FY2026/3の予想税率は高めに見積もられていますが、これは今後の税制環境や各国の税負担を考慮した保守的な設定と推測されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 727万円 | 2,114人 | - |
従業員平均年収は727万円と、製造業の中でも比較的高い水準にあります。産業用インクジェットプリンタというニッチで高付加価値な製品を世界展開し、高収益を維持していることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は池田ホールディングス・田中企画・東京中小企業投資育成。
大株主には創業家関連の株式会社池田ホールディングスや田中企画が名を連ねており、安定した株主構成を維持しています。機関投資家である日本マスタートラスト信託銀行等の保有も厚く、創業家と金融機関のバランスが取れた構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
産業用インクジェットプリンタ等の製造販売を主軸とし、海外売上高比率が7割を超えるグローバル企業です。為替変動や地政学リスクを主要な事業リスクとして開示しており、グローバルな事業環境の変化に注力しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%と改善の余地があるものの、監査体制の強化やコーポレートガバナンスの充実に努めています。25社の連結子会社を抱えるグローバル体制を構築しており、適正なリスク管理が求められる企業規模です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 808億円 | — | 840億円 | +3.9% |
| FY2024 | 780億円 | — | 756億円 | -3.0% |
| FY2023 | 656億円 | — | 706億円 | +7.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 65億円 | — | 91億円 | +40.2% |
| FY2024 | 44億円 | — | 55億円 | +24.5% |
| FY2023 | 23億円 | — | 42億円 | +82.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2030年3月期を最終年度とする中長期経営戦略で売上高1,500億円、営業利益率15%を目標に掲げています。現状の進捗は順調です。通期の業績予想については、期初予想を上回る着地となることが多く、特に利益面で大幅なポジティブサプライズが続いています。これは、為替の円安効果に加え、高付加価値製品の販売が好調なことを示唆しており、会社の収益力の高さを物語っています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2021からFY2025までの5年間、ミマキエンジニアリングのTSR(株主総利回り)は一貫してTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を記録しています。特にFY2025には自社TSRが427.2%に達し、TOPIXの213.4%を倍以上引き離しました。これは、好調な業績を背景とした株価上昇に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家から高く評価された結果と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 153.9万円 | +53.9万円 | 53.9% |
| FY2022 | 171.5万円 | +71.5万円 | 71.5% |
| FY2023 | 171.7万円 | +71.7万円 | 71.7% |
| FY2024 | 298.1万円 | +198.1万円 | 198.1% |
| FY2025 | 427.2万円 | +327.2万円 | 327.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは7.9倍と、電気機器業界の平均(約17.0倍)を大きく下回っており、市場からは成長性が過小評価されている可能性があります。一方で、配当利回りは3%を超え、業界平均よりも魅力的です。信用倍率は43.98倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した信用買い残が積み上がっている状態であり、短期的な需給の変動には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2030年3月期に向けた売上高1500億円を目指す中長期経営戦略を発表。
第3四半期累計の連結経常利益が60億円と前年同期比12.4%の減益となった。
ガバナンス強化を目的とした譲渡制限付株式報酬制度の導入を決議。
最新ニュース
ミマキエンジニアリング まとめ
ひとめ診断
「街の看板からTシャツまで、世界中のあらゆる『モノ』に印刷するニッチの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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