6823プライム

リオン

RION CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE9.1%
BPS254.6円
自己資本比率80.3%
FY2025/3 有報データ

「聞こえ」と「微粒子計測」の技術で世界を支えるニッチトップ企業

すべてのステークホルダーから信頼され、期待される企業グループとして、人と技術を育て、新たな価値を創造し、持続的成長をめざす。

この会社ってなに?

あなたのおじいちゃん、おばあちゃんが使っている補聴器は、もしかしたらリオンの製品かもしれません。同社は日本の補聴器市場でトップシェアを誇り、人々の「聞こえ」をサポートしています。また、あなたが毎日使うスマートフォンやパソコンの心臓部である半導体は、目に見えない小さなチリが大敵です。そのチリを見つけ出す「微粒子計測器」という特殊な機械の分野で、リオンは世界トップクラスの技術力を持っています。普段は意識しないけれど、私たちの快適な生活やハイテク製品の裏側で、リオンの技術が活躍しているのです。

補聴器で国内首位を誇るリオンは、FY2025に売上高278.8億円、営業利益40.33億円と過去最高益を更新し、安定成長を継続しています。医療機器事業の堅調な需要に加え、半導体製造プロセスで不可欠な液中微粒子計測器が世界トップクラスのシェアを持ち、高収益事業として成長を牽引。安定した財務基盤と増配基調の株主還元も魅力であり、ニッチな分野での高い技術力が強みの企業です。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
東京都国分寺市東元町3-20-41
公式
www.rion.co.jp

社長プロフィール

加藤 公規
加藤 公規
代表取締役社長
堅実派
私たちは創業以来培ってきた音響・振動技術を核に、医療機器、環境機器、微粒子計測器の3つの事業で社会に貢献しています。株主の皆様の期待に応えるべく、資本コストや株価を意識した経営を推進し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1944
小林理学研究所の音響研究部門を母体に創業

物理学者である小林理学博士が創設した小林理学研究所を母体とし、音響研究を事業化するために「小林理研製作株式会社」として設立。水晶振動子を応用した製品開発からスタートした。

1948
国産初の量産型補聴器を発売

創業間もない中、国産初の量産型補聴器「マイク付アサヒ補聴器」を開発・発売し、医療機器事業の礎を築いた。

1960
「リオン株式会社」へ社名変更

理学(RIgaku)と音響(ONkyo)の頭文字を組み合わせ、ライオン(LION)の力強いイメージを重ねた「リオン」へと社名を変更。新たなブランドでグローバルな展開を目指す。

1966
世界初の液中微粒子計測器を開発

半導体製造プロセスに不可欠な、液体中の微粒子を計測する「液中微粒子カウンター」を世界で初めて開発。微粒子計測器事業の基盤を確立し、技術力を世界に示した。

1996
株式を店頭登録(現JASDAQ)

創業から約50年を経て株式を公開し、社会的な信用を高めるとともに、さらなる事業拡大に向けた経営基盤を強化した。

2022
ノルウェーの音響計測器メーカーを子会社化

ノルウェーのNorsonic ASを子会社化し、グローバル市場での競争力を強化。環境モニタリングシステム分野で新たなサービス展開を目指す。

2024
パナソニックHDと補聴器の共同開発で提携

パナソニック ホールディングスと補聴器の共同開発アライアンスを締結。互いの技術とノウハウを融合させ、次世代補聴器の開発を加速させる。

2026
中期経営計画の推進

2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進。ROEや営業利益率の目標を掲げ、「規模の拡大」と「質の向上」の両立による持続的な成長を目指す。

注目ポイント

2つの事業で国内・世界トップクラス

補聴器で国内シェアNo.1、半導体製造に不可欠な液中微粒子計測器では世界2強の一角を占めます。ニッチな市場で高い技術力とブランド力を誇るのが強みです。

安定した財務と株主還元

堅実な経営により安定した財務基盤を構築しています。配当利回りは約3%と高水準で、長期保有で追加される株主優待(ジェフグルメカード)も魅力です。

未来に向けた積極的な事業展開

海外企業のM&Aやパナソニックとの共同開発など、将来の成長に向けた戦略的な投資を積極的に行っています。安定性に加え、今後の成長性にも期待が持てます。

サービスの実績は?

278.8億円
連結売上高
FY2025実績
+8.4% YoY
40.33億円
連結営業利益
FY2025実績
+16.1% YoY
70
1株当たり配当金
FY2025実績
+27.3% YoY
28.59億円
連結純利益
FY2025実績
+7.8% YoY
1
M&A件数(Norsonic AS子会社化)
2022年7月
トップシェア
国内補聴器市場シェア
会社四季報より

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 80.3%
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2021/34332.3%
FY2022/34524.8%
FY2023/34530.8%
FY2024/35525.5%
FY2025/37030.1%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

リオンは株主への利益還元を重視し、配当性向30%を目標水準として業績連動型の安定的な配当を継続しています。近年は増益基調に伴い配当額も引き上げられており、長期保有者への優待も用意することで株主との絆を深めています。財務体質が強固なため、今後も安定的かつ魅力的な配当が期待できる方針です。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.1%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
14.5%
業界平均
8.0%
自己資本比率上回る
この会社
80.3%
業界平均
52.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3226億円
FY2023/3239億円
FY2024/3257億円
FY2025/3279億円
営業利益
FY2022/331.0億円
FY2023/328.4億円
FY2024/334.7億円
FY2025/340.3億円

リオンの業績は、補聴器や音響・振動計測器といった主力事業が安定した需要を背景に成長を続けており、売上高はFY2021/3の約205億円からFY2025/3には約279億円へ着実に拡大しています。利益面でも生産性の向上や高付加価値製品の販売が寄与し、営業利益はFY2025/3時点で約40億円を達成するなど、収益体質が強化されています。今後は海外展開や次世代製品の投入により、FY2026/3には過去最高水準の利益更新を目指す強固な成長トレンドを維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
14.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.9%5.3%10.8%
FY2022/38.8%6.7%13.7%
FY2023/36.8%5.2%11.9%
FY2024/39.1%7.1%13.5%
FY2025/39.1%7.3%14.5%

収益性の指標であるROE(自己資本利益率)は概ね9%前後で推移しており、株主から預かった資本を効率的に活用できていることを示しています。営業利益率はFY2025/3に14.5%まで改善しており、高付加価値な計測機器事業の利益貢献とコスト管理が効果的に働いていることがわかります。ROAについても7%台を維持するなど、資産を効率よく活用し利益を生み出す「質の高い経営」が実現されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率80.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
314億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で80.3%に達しており、極めて強固な資本基盤を有しています。実質無借金経営を継続しており、有利子負債がゼロであることは外部環境の変化に対して非常に高い耐性があることを意味します。十分な純資産と手元資金により、将来の成長投資や研究開発に積極的な資金を投じられる盤石な財務体制が構築されています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+34.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-16.9億円
投資CF
借入・返済など
-7.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+17.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/320.6億円-11.4億円-5.7億円9.3億円
FY2022/328.4億円-9.5億円-5.4億円18.9億円
FY2023/317.8億円-32.5億円-5.8億円-14.6億円
FY2024/328.6億円-26.5億円-5.7億円2.0億円
FY2025/334.4億円-16.9億円-7.5億円17.5億円

営業キャッシュフローは本業の好調さから安定して20億円から30億円規模を創出しており、強固な稼ぐ力があることを示しています。投資キャッシュフローは、海外メーカーの買収や積極的な研究開発投資によりマイナス傾向ですが、これは将来の成長に向けた必要な支出です。全体として、本業で得たキャッシュを成長投資と株主還元にバランスよく振り向ける健全なサイクルが確立されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外展開について当社グループは、更なる業容拡大に向けて海外市場の開拓を進めており、当連結会計年度における売上高のうち、海外セグメントの割合は30%程度となっております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/323.0億円6.6億円28.8%
FY2022/332.1億円9.8億円30.6%
FY2023/330.1億円12.1億円40.2%
FY2024/335.6億円9.1億円25.5%
FY2025/341.1億円12.5億円30.4%

法人税等の支払額は税引前利益の増加に伴い、年間10億円から12億円程度で推移しています。実効税率は概ね30%前後で安定しており、日本の標準的な法人税率に準じた納税が行われています。一時的な税率の変動は、会計上の繰延税金資産の調整などが要因であり、納税状況は会計的に適切です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
793万円
従業員数
1,009
平均年齢
41.5歳
平均年収従業員数前年比
当期793万円1,009-

従業員の平均年収は793万円であり、国内の製造業の中でも高水準な給与水準を維持しています。補聴器や音響計測機器という高い技術力が求められるニッチトップ分野での収益力が、従業員への安定した還元を支える背景となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.8%
浮動株46.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関24.4%
事業法人等29.5%
外国法人等15.3%
個人その他28.2%
証券会社2.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は一般財団法人小林理学研究所・リオン取引先持株会。

一般財団法人小林理学研究所(3,130,000株)25.41%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,337,000株)10.86%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(940,000株)7.63%
リオン取引先持株会(482,000株)3.91%
株式会社みずほ銀行(210,000株)1.7%
JPモルガン証券株式会社(195,000株)1.58%
リオン従業員持株会(164,000株)1.34%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)(158,000株)1.28%
NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)(156,000株)1.27%
日本生命保険相互会社(150,000株)1.22%

一般財団法人小林理学研究所が25.41%を保有する筆頭株主であり、創業関連の安定株主が強固な基盤を形成しています。また、信託銀行等の機関投資家が上位を占めており、リオン取引先持株会や従業員持株会など、ステークホルダーとの協調関係も維持された構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,239万円
取締役4名の合計

主な事業として補聴器や医療機器、環境計測機器を展開し、高い技術力を背景に特定のニッチ市場で世界・国内トップシェアを誇ります。事業リスクとしては、競合他社との激しい販売競争や、原材料調達の変動、海外市場への依存度が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 3名(27.3% 男性 8
27%
73%
監査報酬
3,800万円
連結子会社数
6
設備投資額
5.6億円
平均勤続年数(従業員)
16.7
臨時従業員数
138

女性役員比率が27.3%と日本企業の中では相対的に高い水準にあり、多様な視点を取り入れた意思決定が期待できる体制です。また、連結子会社6社を統括し、監査報酬として3,800万円を充てるなど、強固な監査体制と適正なガバナンス構築に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
期初予想はやや保守的で未達が続くが、長期的な成長目標達成に向けた施策は着実に進行中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 300億円以上 順調 (278.8億円)
92.9%
営業利益率: 目標 15%以上 順調 (14.47%)
96.5%
ROE: 目標 10%以上 順調 (8.2%)
82%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025289億円279億円-3.5%
FY2024269億円257億円-4.4%
FY2023258億円239億円-7.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202544億円40億円-8.3%
FY202437億円35億円-6.1%
FY202330億円28億円-5.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

リオンは毎期ローリング方式で中期経営計画を策定しており、現在は2031年3月期を見据えたROE 10%以上、営業利益率15%以上の達成を長期目標としています。直近のFY2025実績は売上高278.8億円、営業利益40.33億円と増収増益を達成しており、計画は順調に進行中と評価できます。ただし、近年の期初会社予想はやや保守的で、実績が下回る傾向が見られる点には注意が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、リオンは継続してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の安定的ながらも爆発的な成長が見込みにくい事業特性や、電気機器セクターの中でも時価総額が比較的小さいことなどが市場から評価されにくかったと考えられます。しかし、近年の増配や自己株取得といった株主還元強化策により、今後はTSRの改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+19.9%
100万円 →119.9万円
19.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021134.5万円+34.5万円34.5%
FY2022106.9万円+6.9万円6.9%
FY202391.2万円-8.8万円-8.8%
FY2024140.8万円+40.8万円40.8%
FY2025119.9万円+19.9万円19.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残87,000株
売り残40,600株
信用倍率2.14倍
2026年3月20日時点
今後の予定
FY2026 第1四半期決算発表2026年7月下旬
FY2026 第2四半期決算発表2026年10月下旬
第104期定時株主総会2026年6月下旬

リオンのPERは11.1倍、PBRは1.11倍と、電気機器業界の平均と比較して割安な水準にあります。一方で配当利回りは2.99%と業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さが伺えます。信用倍率は2.14倍と均衡しており、需給面での大きな偏りはありません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +5.2%
メディア数
48
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, 松井証券, IRBANK
業界内ランキング
上位 32%
電気機器業界 250社中 80位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
補聴器技術30%
環境・音響計測20%
株主還元・IR10%

最近の出来事

2026年1月配当増額

第3四半期決算にて今期配当の15円増額修正を発表し、株主還元の強化を市場に印象付けました。

2025年12月調査発表

2025年「心に残った音」の調査を実施し、音響技術メーカーとしてのブランド価値向上を図りました。

2025年7月中間決算

2026年3月期第2四半期にて連結経常利益20.31億円を達成し、コンセンサス水準を維持しました。

リオン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
安定
自己資本比率 80.3%
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『聞こえ』の国内王者が、半導体製造を支える『目』で世界と戦う技術者集団」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU