6752プライム

パナソニック ホールディングス

Panasonic Holdings Corporation

最終更新日: 2026年4月30日

ROE7.9%
BPS-円
自己資本比率50.2%
FY2025/3 有報データ

「手を打たねばいずれ滅ぶ」──100年企業の覚悟の構造改革で、日本のモノづくりの未来を切り拓く

「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、一人ひとりのくらしを、一つひとつ、よくしていく。

この会社ってなに?

パナソニックの製品は私たちの日常に深く根づいています。冷蔵庫・洗濯機・エアコン・ドライヤーなどの白物家電から、照明・換気扇・トイレ・キッチンなどの住宅設備、テスラをはじめとするEV向け車載電池、工場の電子部品まで、「見えないところで暮らしを支えるインフラ企業」です。スーパーやコンビニの業務用冷蔵ショーケース、空港の手荷物預けシステム、スタジアムの映像システムなど、外出先でも実はパナソニック製品に囲まれて生活しています。

パナソニック ホールディングスは、松下幸之助が1918年に創業した日本を代表する総合電機メーカーです。2022年に持株会社体制へ移行し、くらし事業(家電・空調・照明)、コネクト(現場ソリューション・ブルーヨンダー)、インダストリー(電子部品・FA)、エナジー(車載電池・産業用電池)の4事業を中核に展開。FY2025/3は売上高8兆4,582億円(前期比0.5%減)と微減収ながら、営業利益4,265億円(同18.2%増)と増益を確保し、4年連続増配(1株48円)を実現しました。一方、2025年12月には1万人規模の人員削減を含む構造改革を発表し、2026年4月には新パナソニック株式会社の発足、コネクト社への初の外国人CEO就任、住設子会社のYKKグループ移管と、過去最大規模の事業再編を断行しています。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
大阪府門真市大字門真1006番地
公式
holdings.panasonic

社長プロフィール

楠見雄規
楠見雄規
代表取締役 社長執行役員 グループCEO
改革断行型
パナソニックは創業から100年以上、「社会生活の改善と向上」を使命に歩んできました。しかし、過去30年間の成長停滞は事実です。私はこの現実から目を背けず、「黒字のうちに手を打つ」という覚悟で構造改革に踏み切りました。1万人の人員削減は痛みを伴う決断ですが、社員一人ひとりが競争力のある仕事に集中できる環境を整えることが、長期的に全員の雇用を守ることにつながると信じています。くらし事業とエナジー事業を成長の柱に、お客様の暮らしに本当に役立つ価値を提供し続ける会社に生まれ変わります。

この会社のストーリー

1918
松下幸之助、二股ソケットで創業

大阪市で松下幸之助が松下電気器具製作所を創業。二股ソケットから事業をスタートし、「水道哲学」のもと安価で良質な家電を大量生産する思想を確立。

1961
ナショナルブランドで家電王国に

テレビ・冷蔵庫・洗濯機の「三種の神器」で日本の家庭に浸透。ナショナルブランドは信頼の代名詞となり、総合家電メーカーとしての地位を確立。

2008
Panasonicへ社名変更

グローバル展開を見据えてナショナル・パナソニックの二ブランドを「Panasonic」に統一。プラズマテレビに巨額投資するも、液晶に敗北し巨額赤字に。

2021
楠見CEO就任、持株会社化

技術畑出身の楠見雄規が社長CEOに就任。2022年に持株会社体制へ移行し、事業会社の自主責任経営を推進。ブルーヨンダーを約8,000億円で買収。

2025
「甘えを絶つ」構造改革を断行

1万人規模の人員削減、PAS売却、住設子会社移管を矢継ぎ早に実行。「手を打たねばいずれ滅ぶ」と危機感を示し、くらし・エナジーを軸とした成長フェーズへの転換を宣言。

注目ポイント

日本の暮らしを100年支えた信頼

冷蔵庫・洗濯機・エアコン・ドライヤーから住宅設備まで、日本の家庭に最も深く根づいたブランドのひとつ。製品の品質と耐久性への信頼は世代を超えて受け継がれています。

EV電池で世界をリードするエナジー事業

テスラ向けを中心に円筒形リチウムイオン電池で世界トップクラスのシェア。IRA補助金の追い風で高利益率を実現し、AIサーバー向け電源にも展開を開始。

100年企業の覚悟ある構造改革

楠見CEOのもと、黒字のうちに手を打つ先手改革を断行。PAS売却・住設移管・1万人削減と聖域なき事業再編で、成長分野への経営資源集中を進めています。

サービスの実績は?

8兆4,582億円
年間売上高
FY2025/3実績
-0.5% YoY
4,265億円
営業利益
FY2025/3実績
+18.2% YoY
5.0%
営業利益率
FY2025/3実績
+0.8pt YoY
48
1株配当
FY2025/3実績(4年連続増配)
+37.1% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 48円
安全性
安定
自己資本比率 50.2%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
不評
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
48
方針: 業績連動型(配当性向30%程度を目安)
1株配当配当性向
FY2016/32530.0%
FY2017/32538.9%
FY2018/33029.6%
FY2019/33024.6%
FY2020/33031.0%
FY2021/32028.3%
FY2022/33027.4%
FY2023/33026.4%
FY2024/33518.4%
FY2025/34830.6%
4期連続増配
株主優待
なし

なし

FY2025/3は1株48円と前期比37.1%の大幅増配を実施。FY2021/3の20円から4年で2.4倍に増加しました。ただしFY2026/3予想は40円と減配見込み。PAS連結除外による減益が主因で、配当性向30%程度を維持する方針に沿った水準です。現在の株価2,715円に対する予想配当利回りは約1.5%と、総合電機セクターでは平均的な水準です。構造改革の成果が出れば、再度の増配基調に戻る可能性があります。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.9%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
5.0%
業界平均
8.1%
自己資本比率下回る
この会社
50.2%
業界平均
54.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/37.4兆円
FY2023/38.4兆円
FY2024/38.5兆円
FY2025/38.5兆円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/33,610億円
FY2025/34,265億円

パナソニックHDの業績は構造改革の過渡期にあります。FY2024/3はIRA補助金(米インフレ抑制法)の恩恵でエナジー事業が好調、純利益4,440億円と過去最高水準を記録。FY2025/3は売上微減ながらコスト削減効果で営業利益は18.2%増の4,265億円を確保しました。一方、FY2026/3予想は売上高7.8兆円(7.8%減)と大幅減収を見込みます。これはPAS(車載事業)の連結除外が主因で、営業利益も3,700億円(13.2%減)と減益予想。事業ポートフォリオの入替期であり、くらし事業とエナジーを柱とした新体制での成長が問われます。

事業ごとの売上・利益

くらし事業
約3兆3,800億円47.0%)
コネクト
約1兆2,600億円17.5%)
インダストリー
約9,200億円12.8%)
エナジー
約8,285億円11.5%)
オートモーティブ
約8,000億円11.1%)
くらし事業約3兆3,800億円
利益: 約1,279億円利益率: 3.8%

家電・空調・照明・住宅設備など。2026年4月に新パナソニック(株)として再発足。白物家電は国内トップクラスだが、海外では中国メーカーとの競争が激化。

コネクト約1兆2,600億円
利益: 約772億円利益率: 6.1%

現場プロセスイノベーション事業とSCMソフトのブルーヨンダー。ブルーヨンダーの収益化が課題だが、生成AI活用による差別化を模索中。2026年4月に外国人CEOが就任。

インダストリー約9,200億円
利益: 約432億円利益率: 4.7%

電子部品・FA機器・電子材料。車載向け・産業機器向けの需要に依存。半導体サイクルの影響を受けやすい。

エナジー約8,285億円
利益: 約1,202億円利益率: 14.5%

テスラ向けを中心としたEV用円筒形リチウムイオン電池と産業用電池。IRA補助金により高利益率を実現。AIサーバー向け電源にも注力し始めている。

オートモーティブ約8,000億円
利益: 約301億円利益率: 3.8%

車載インフォテインメント・ADAS関連。2024年12月にPAS株式の8割を米アポロに売却し、FY2026/3からは連結から外れる。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.2%2.4%-
FY2022/38.9%3.2%-
FY2023/37.8%3.3%-
FY2024/310.9%4.7%4.2%
FY2025/37.9%3.9%5.0%

パナソニックHDの収益性は総合電機として標準的な水準ですが、改善基調にあります。営業利益率はFY2023/3の3.4%を底にFY2025/3は5.0%まで回復。ROEは楠見CEO就任以降、7〜9%台で推移しており、目標の10%にはまだ距離があります。FY2024/3のROE 9.4%はIRA補助金によるエナジー事業の利益押上げが主因で、構造的な改善かどうかは今後の推移を見る必要があります。構造改革による固定費削減が進めば、FY2027/3以降のマージン改善が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.5兆円
会社の純資産
4.7兆円

総資産9.3兆円の巨大なバランスシートを持ちます。自己資本比率は37.9%→50.2%と着実に改善しており、財務健全性は向上。有利子負債は約2.86兆円と高水準ですが、これはブルーヨンダー買収(2021年、約8,000億円)に伴う借入が主因。PAS売却で得たキャッシュの一部を返済に充てる見通しです。BPS(1株純資産)は2,010円とPBR 1.35倍水準で、資産価値に対してやや割安な評価と言えます。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+7,961億円
営業CF
投資に使ったお金
-8,599億円
投資CF
借入・返済など
-1,903億円
財務CF
手元に残ったお金
-638億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/38,669億円-5,788億円-835億円2,881億円
FY2025/37,961億円-8,599億円-1,903億円-638億円

営業CFは安定的に5,000〜8,000億円を創出しており、キャッシュ創出力は高い水準です。FY2022/3の投資CF大幅マイナスはブルーヨンダー買収(約8,000億円)が主因。FY2025/3は投資CFが-8,599億円と再び大きなマイナスとなっていますが、これはEV電池工場への設備投資が主因です。FCFはFY2025/3に-638億円とマイナス転換しましたが、大型投資の一巡後はFCF黒字化が見込まれます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1構造改革の実行リスク:1万人規模の人員削減と低収益事業の整理を計画しているが、労使交渉の難航や組織の士気低下により、計画通りに進まない可能性がある。改革の遅延は追加コストやシェア喪失につながりうる。
2ブルーヨンダーの収益化リスク:約8,000億円を投じて買収したSCMソフト企業だが、買収から4年以上経過しても期待通りの収益貢献に至っていない。生成AIの台頭により既存SaaS市場が激変するリスクもあり、追加の減損費用が発生する可能性がある。
3EV市場の変動リスク:エナジー事業はテスラ向け電池に大きく依存しており、テスラの販売動向やEV市場全体の成長鈍化が業績に直結する。また、中国CATLやBYDとの価格競争も激化している。
4IRA補助金の政策変更リスク:エナジー事業の高利益率はIRA(米インフレ抑制法)の生産税額控除に大きく依存。米国の政権交代や政策変更により補助金が縮小・廃止された場合、利益率が大幅に低下する。
5為替変動リスク:海外売上比率が約60%と高く、円高進行時に業績が下押しされる。特にドル建て取引が多いエナジー事業への影響が大きい。
6家電市場の構造的縮小リスク:主力のくらし事業は国内家電市場の成熟化と人口減少の影響を受ける。中国ハイアール・美的集団など格安メーカーの台頭も脅威となっている。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/32,608億円957億円36.7%
FY2022/33,604億円1,051億円29.2%
FY2023/33,164億円509億円16.1%
FY2024/34,252億円0円0.0%
FY2025/34,863億円1,201億円24.7%

FY2026/3予想の実効税率は16.2%と低水準ですが、これはIRA補助金(米インフレ抑制法の税額控除)がエナジー事業の税負担を軽減していることが主因です。米国の北米EV電池工場で生産する電池に対する生産税額控除(45X)が大きく寄与しており、通常の法定税率(約30%)を大幅に下回っています。IRA補助金の政策変更リスクには注意が必要です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
956万円
従業員数
207,548
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期956万円207,548-

2022年4月のホールディングス化に伴い、FY2023/3から持株会社単体の従業員約1,400名のデータに変更。HD社員は経営企画・財務等の幹部人材が中心のため平均年収は956万円と高水準。グループ全体(約23万人)の実態を示すFY2022/3の758万円も参考値として重要。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.8%
浮動株64.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.9%
事業法人等4.9%
外国法人等38.8%
個人その他22.2%
証券会社3.2%

金融機関30.9%と事業法人4.9%を安定株主として分類。松下不動産(創業家関連)が1.24%を保有するものの、創業家の直接的な経営関与はなく、プロフェッショナル経営体制。外国人投資家38.8%は海外機関投資家が中心で、グローバル大型株としての高い流動性を維持。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)2(381,443,000株)16.33%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)3(201,705,000株)8.63%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人株式会社みずほ銀行)(48,610,000株)2.08%
日本生命保険相互会社(48,339,000株)2.07%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人株式会社みずほ銀行)(43,276,000株)1.85%
MOXLEY & CO LLC (常任代理人株式会社みずほ銀行)(38,209,000株)1.63%
住友生命保険相互会社(37,465,000株)1.6%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人シティバンク、エヌ・エイ)(35,675,000株)1.52%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人株式会社みずほ銀行)(32,635,000株)1.39%
松下不動産株式会社(29,121,000株)1.24%

日本マスタートラスト信託銀行が16.3%を筆頭に、日本カストディ銀行8.6%と、信託銀行経由の機関投資家保有が大半を占める典型的な大型株の株主構成です。日本生命・住友生命など生保が合計約3.7%、松下不動産(創業家関連)が1.24%を保有し、松下家の持分は象徴的な水準にとどまります。外国人比率38.8%はノルウェー政府年金基金(1.52%)をはじめ海外年金・SWFが主体。個人投資家比率22.2%は大型電機としてはやや高く、配当増配による個人マネー流入が見られます。

会社の公式開示情報

役員報酬

9億8,400万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
くらし事業約3兆3,800億円約1,279億円3.8%
コネクト約1兆2,600億円約772億円6.1%
インダストリー約9,200億円約432億円4.7%
エナジー約8,285億円約1,202億円14.5%
オートモーティブ約8,000億円約301億円3.8%

研究開発費

約4,800億円
売上比 5.7%

パナソニックHDのセグメント構成はくらし事業(売上構成比40%)とエナジー(利益構成比30%超)が二本柱です。特にエナジー事業はIRA補助金により営業利益率14.5%と突出した高収益を実現し、グループ利益の牽引役。コネクト事業はブルーヨンダーの統合効果が徐々に表れ利益率6.1%に改善。一方、PAS売却後のFY2026/3からはオートモーティブが連結対象外となり、くらし・コネクト・インダストリー・エナジーの4事業体制に移行します。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 18名)
女性 3名(16.7% 男性 15
17%
83%
監査報酬
13億8,000万円
設備投資額
1216.0億円
平均勤続年数(従業員)
17.9
臨時従業員数
31880

同社はガバナンス体制の強化を経営の最優先事項とし、女性役員比率16.7%を達成するなど、多様性のある意思決定プロセスを構築しています。監査体制についても指名・報酬諮問委員会を通じて透明性を担保しており、日本を代表する巨大企業として厳格なリスク管理とコンプライアンスを両立させています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
改革の方向性は明確だが、成果の発現にはまだ時間を要する

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

楠見CEOのリーダーシップのもと、PAS売却・住設移管・1万人削減と矢継ぎ早に改革を断行。方向性は評価できるが、ROE目標10%は未達であり、ブルーヨンダーの収益化も道半ば。売上予想はやや甘いが、利益は上振れる傾向があり、コスト管理には手堅さが見られます。
グループ経営改革(楠見CEO 2021年〜)
2021年〜2027年
ROE: 目標 10%以上 順調 (FY2025/3: 7.5%)
75%
累積営業CF: 目標 3年で2兆円(FY2023〜FY2025) 達成 (約2.09兆円(3年合計))
100%
事業ポートフォリオ再編: 目標 低収益事業の整理・選択と集中 順調 (PAS売却・住設移管完了)
80%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/38兆6,000億円8兆4,582億円-1.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/33,800億円4,265億円+12.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

楠見CEO就任以降、パナソニックHDは「計画未達の常態化」からの脱却を最重要課題に掲げています。累積営業CF目標2兆円は達成し、PAS売却・住設移管など大胆な事業ポートフォリオ再編も実行。しかしROE 10%目標は未達が続いており、東洋経済は「計画未達、前言撤回が相次ぎ迷走する経営」と厳しく評しています。FY2025/3の営業利益は期初予想3,800億円に対し4,265億円と12.2%上振れたものの、FY2026/3は事業再編の過渡期で減収減益予想。真価が問われるのはFY2027/3以降の再成長局面です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

パナソニックHDのTSR(株主総利回り)は5年累積で234.5%とTOPIX(213.4%)を約21ポイント上回りました。FY2023〜FY2024にかけてはTOPIXに劣後していましたが、FY2025に構造改革期待で急回復し、逆転。配当込みベースでは投資元本が2.3倍以上になっており、近年の株価上昇と増配の恩恵が大きく表れています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+134.5%
100万円 →234.5万円
134.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021176.2万円+76.2万円76.2%
FY2022150.1万円+50.1万円50.1%
FY2023153.0万円+53.0万円53.0%
FY2024189.2万円+89.2万円89.2%
FY2025234.5万円+134.5万円134.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,122,700株
売り残1,141,600株
信用倍率0.98倍
2026年3月28日時点
今後の予定
FY2026/3 本決算発表2026年5月上旬

信用倍率0.98倍と売り残が買い残をわずかに上回る珍しい状況で、株価上昇に伴う空売り増加を反映。PER 20.4倍は電気機器セクター平均(18.5倍)をやや上回り、構造改革による将来の利益成長を織り込みつつあります。PBR 1.35倍はBPS 2,010円に対して妥当な水準。次回決算(FY2026/3本決算)は2026年5月上旬に発表予定で、構造改革費用の計上と来期見通しが焦点です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
550
前月比 +12%
メディア数
150
日本経済新聞, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド・オンライン, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日経ビジネス, PR TIMES
業界内ランキング
上位 3%
電気機器業界 280社中 5位
報道のトーン
30%
好意的
35%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

構造改革・人員削減30%
事業再編・組織変更25%
決算・業績20%
EV電池・エナジー15%
株主還元10%

最近の出来事

2026年4月大規模事業再編

くらし事業を主体とする新パナソニック株式会社が発足。同時にパナソニック HVAC&CC株式会社が発足、コネクト社にはグループ初の外国人CEOが就任。グローバル経営体制への転換を加速。

2026年3月住設子会社移管

パナソニック ハウジングソリューションズをYKKグループへ移管。かつての成長事業だったが、グループ内でのシナジー限界と判断し、切り離しを決断。

2025年12月1万人削減

楠見CEO主導で1万人規模の人員削減と低収益事業の整理を含む構造改革を発表。「手を打たねばいずれ滅ぶ」と危機感を示し、黒字下での先手改革を断行。

2025年5月営業増益18.2%

FY2025/3通期決算を発表。売上高8兆4,582億円(前期比0.5%減)、営業利益4,265億円(同18.2%増)。コスト削減効果が表れ営業増益を確保。配当は1株48円へ増配。

2024年12月PAS売却

車載事業子会社パナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)の発行済み株式の8割を米アポロに売却。選択と集中を進め、エナジー事業に経営資源を集中。

最新ニュース

中立
くらし事業を主体とする新パナソニック株式会社が発足、事業再編完了
4/01 · PR TIMES
ポジティブ
コネクト社に初の外国人CEO就任、グローバル経営へ一歩
4/01 · 日本経済新聞
中立
住設子会社パナソニックハウジングソリューションズがYKKグループへ移管
3/31 · 日本経済新聞
ネガティブ
1万人の人員削減・低収益事業整理の構造改革を発表、「甘えを絶つ」
12/15 · 日経ビジネス
中立
車載事業PAS株式の8割を米アポロに売却完了、選択と集中を加速
12/01 · 日本経済新聞

パナソニック ホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 48円
安全性
安定
自己資本比率 50.2%
稼ぐ力
普通
ROE 7.9%
話題性
不評
ポジティブ 30%

「総合家電の巨人──構造改革と事業再編で『選択と集中』を断行、エナジー・くらし事業を軸に成長フェーズへの転換を目指す」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU