メイコー6787
Meiko Electronics Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや、家族で乗る自動車、家で楽しむゲーム機。これらの電子機器が正しく動くためには、中に緑色の板に複雑な回路が描かれた「電子回路基板」という部品が不可欠です。メイコーは、この電子機器の"神経"や"血管"にあたる基板を設計・製造している会社です。普段、私たちが直接目にすることはありませんが、メイコーの作る高性能な基板が、世界中のハイテク製品の心臓部を支えているのです。
プリント基板製造大手。2025期は売上高2,068.1億円(前期比15.2%増)、営業利益190.8億円(同63.7%増)と大幅な増収増益を達成しました。主力の車載向け、スマートフォン向けが堅調な上、台湾企業との合弁によるベトナムでのAIサーバー向け基板生産や、M&AによるEMS事業の強化など、成長領域への投資を加速させています。株価もこれらの成長期待を背景に好調に推移しており、市場の注目度が高い状況です。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県綾瀬市深谷上4丁目5番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.4% | 3.3% | - |
| 2022/03期 | 23.1% | 7.4% | - |
| 2023/03期 | 12.4% | 4.8% | - |
| 2024/03期 | 11.9% | 5.2% | 6.5% |
| 2025/03期 | 13.5% | 6.1% | 9.2% |
| 3Q FY2026/3 | 16.8%(累計) | 5.1%(累計) | 10.2% |
収益性については、高付加価値製品へのシフトや生産効率の改善により、営業利益率は2021/03期の5.6%から2025/03期には9.2%へと大きく向上しました。ROE(自己資本利益率)も二桁水準を維持しており、効率的な資産運用が行われていることを示しています。今後もAIサーバー向けなどの成長分野への投資を通じ、収益力の持続的な強化が期待される構造となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,193億円 | — | 46.4億円 | 177.3円 | - |
| 2022/03期 | 1,513億円 | — | 115億円 | 444.2円 | +26.8% |
| 2023/03期 | 1,673億円 | — | 88.5億円 | 338.9円 | +10.6% |
| 2024/03期 | 1,795億円 | 117億円 | 113億円 | 428.7円 | +7.3% |
| 2025/03期 | 2,068億円 | 191億円 | 149億円 | 569.5円 | +15.2% |
メイコーはプリント配線板の製造において車載およびスマートフォン向けを主軸とし、過去5年間で売上高を約1,193億円から2,068億円まで大幅に伸長させました。特にEV(電気自動車)シフトに伴う車載需要の拡大や高付加価値な多層基板の売上増加が業績を牽引し、2025年3月期には営業利益が約191億円と成長軌道を描いています。2026年3月期も堅調な需要を背景に、売上高2,130億円および純利益155億円の増収増益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1720億円(通期予想比81%)、営業利益175億円(同88%)、純利益148億円(同95%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業はプリント配線板等の電子関連事業であり、車載向けおよびスマートフォン向けの需要が収益の柱となっています。開示資料では、為替変動や原材料価格の高騰を主要な事業リスクとして挙げており、グローバルな生産体制によるリスク分散と効率的な設備投資により、競争力を確保しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,950億円 | — | 2,068億円 | +6.1% |
| 2024期 | 1,650億円 | — | 1,795億円 | +8.8% |
| 2023期 | 1,700億円 | — | 1,673億円 | -1.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 160億円 | — | 191億円 | +19.3% |
| 2024期 | 90億円 | — | 117億円 | +29.6% |
| 2023期 | 155億円 | — | 96億円 | -38.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となっています。特に2024期、2025期と2期連続で期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、市場環境の変化への対応力と成長力の高さを示しています。2026期の予想も売上高2,130億円、営業利益200億円と過去最高を目指す強気な計画であり、AIサーバーやM&Aといった新領域が計画達成の鍵を握ります。
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競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて経常利益が前年同期比18.4%増となり、通期純利益予想を200億円へ上方修正しました。
電子機器受託製造(EMS)を手掛ける長野FCLコンポーネントの買収を発表し、製品ラインナップと技術基盤の拡充を図りました。
台湾ACCLと合弁会社を設立し、AIサーバー向け高多層基板の需要拡大に対応するためベトナムでの生産体制を強化しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性の面では、積極的な設備投資に伴い有利子負債が2024/03期以降で急増していますが、同時に自己資本の蓄積も進んでいます。直近の自己資本比率は42.2%を維持しており、盤石な財務基盤を背景に成長投資を継続できる状態です。豊富な総資産2,564億円を元手に、次世代通信や車載市場などの成長市場に向けた戦略的な生産体制の強化を加速させています。 【3Q 2026/03期】総資産3276億円、純資産1352億円、自己資本比率28.6%、有利子負債1018億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 78.5億円 | 94.9億円 | 6.2億円 | 16.4億円 |
| 2022/03期 | 140億円 | 118億円 | 47.3億円 | 21.9億円 |
| 2023/03期 | 157億円 | 290億円 | 200億円 | 133億円 |
| 2024/03期 | 234億円 | 216億円 | 6.8億円 | 17.7億円 |
| 2025/03期 | 217億円 | 243億円 | 41.4億円 | 26.7億円 |
営業キャッシュフローは、主力製品の販売拡大により2024/03期には約234億円を創出するなど安定的な稼ぐ力を示しています。一方で、AIサーバーや車載向け基盤の需要増に対応するための設備投資(投資CF)が年間200億円規模で継続しており、成長のための資金投下を優先しています。この積極投資を支えるため、借入金等の財務活動によるキャッシュフローも適切に活用し、事業成長の加速を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様な視点を取り入れるための登用が進められています。連結子会社15社を擁する大規模な体制を支えるため、監査報酬に7,300万円を投じるなど監査体制の強化に注力しており、プライム市場上場企業として高いガバナンス水準を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 659万円 | 12,706人 | - |
従業員平均年収は659万円となっており、電子回路基板という高度な技術を要する製造業の平均と比較しても堅調な水準を維持しています。業績連動型のインセンティブやグローバル展開に伴う事業拡大が、着実な給与の底上げに寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は5期連続でTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、株主価値の創造に成功していることを明確に示しています。特に2025期には531.8%という極めて高い数値を記録しました。これは、継続的な業績成長と増配に加え、AIサーバーや宇宙関連事業への進出といった将来性への期待が株価を押し上げた結果です。優れた事業パフォーマンスが株価に反映される好循環が生まれています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 10円 | 18.5% |
| 2018/03期 | 20円 | 12.5% |
| 2019/03期 | 35円 | 13.6% |
| 2020/03期 | 30円 | 30.4% |
| 2021/03期 | 20円 | 11.3% |
| 2022/03期 | 45円 | 10.1% |
| 2023/03期 | 55円 | 16.2% |
| 2024/03期 | 68円 | 15.9% |
| 2025/03期 | 88円 | 15.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
メイコーは成長投資を最優先しつつ、利益成長に応じて配当額を増やす方針をとっています。過去数年間で配当額を20円から88円まで着実に引き上げており、成長と株主還元をバランス良く両立させる姿勢が鮮明です。今後も持続的な業績拡大をベースに、さらなる還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 202.3万円 | 102.3万円 | 102.3% |
| 2022期 | 307.9万円 | 207.9万円 | 207.9% |
| 2023期 | 227.4万円 | 127.4万円 | 127.4% |
| 2024期 | 419.1万円 | 319.1万円 | 319.1% |
| 2025期 | 531.8万円 | 431.8万円 | 431.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待が伺えます。一方で配当利回りは低く、株主還元よりも成長投資を優先する方針が見て取れます。信用倍率は12.47倍と高く、個人投資家の買い意欲が強い状況ですが、将来的な売り圧力になる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 57.0億円 | 10.6億円 | 18.6% |
| 2022/03期 | 143億円 | 28.4億円 | 19.9% |
| 2023/03期 | 112億円 | 23.6億円 | 21.1% |
| 2024/03期 | 143億円 | 29.6億円 | 20.7% |
| 2025/03期 | 188億円 | 38.4億円 | 20.5% |
税引前利益の推移に伴い、法人税等の支払額も増加傾向にあり、2025/03期期は約38億円となりました。実効税率は概ね20%前後で推移しており、法的に妥当な税負担が行われています。今後も業績拡大に伴い利益額の増大が見込まれるため、税負担額も並行して増加する見通しです。
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メイコー まとめ
「プリント基板の老舗が、車載とスマホを両輪に、AIサーバーと宇宙開発という新エンジンを搭載した状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。