TOA6809
TOA CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが空港で搭乗アナウンスを聞くとき、駅のホームで電車の接近放送を耳にするとき、そのスピーカーはTOA製かもしれません。同社は、私たちの暮らしの安全と快適を支える「音」のプロフェッショナルです。学校のチャイムや非常放送、商業施設のBGMシステムなど、普段意識しない場所でTOAの技術が活躍しています。いわば、社会インフラの「声」を届ける縁の下の力持ちなのです。
TOAは空港や鉄道で使われる業務用放送設備の国内トップメーカー。2025期は売上高506.3億円、営業利益35.89億円と増収増益を達成した。続く2026期も会社予想で売上高545.0億円、営業利益45.00億円と過去最高業績を見込んでおり、旺盛な更新需要や海外展開が成長を牽引している。近年は配当方針の変更により株主還元姿勢を強めており、安定成長と高配当が魅力の銘柄として注目される。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神戸市中央区港島中町7-2-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.4% | 2.7% | - |
| 2022/03期 | 3.1% | 2.5% | - |
| 2023/03期 | 3.7% | 2.8% | - |
| 2024/03期 | 4.1% | 3.1% | 6.2% |
| 2025/03期 | 4.6% | 3.5% | 7.1% |
| 3Q FY2026/3 | 5.1%(累計) | 3.2%(累計) | 8.0% |
収益性については、営業利益率が2023/03期の3.8%から2025/03期には7.1%まで改善するなど、経営効率が着実に高まっています。自己資本利益率(ROE)や総資産利益率(ROA)も、コスト削減と高付加価値製品へのシフトにより緩やかな上昇基調を辿っています。今後も音響デジタル技術を活用した付加価値向上により、さらなる収益力の強化が見込まれます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 406億円 | — | 16.0億円 | 48.9円 | - |
| 2022/03期 | 409億円 | — | 14.7億円 | 45.1円 | +0.7% |
| 2023/03期 | 451億円 | — | 17.6億円 | 54.5円 | +10.4% |
| 2024/03期 | 488億円 | 30.3億円 | 20.0億円 | 62.6円 | +8.2% |
| 2025/03期 | 506億円 | 35.9億円 | 23.6億円 | 78.7円 | +3.7% |
TOAは音響・映像機器事業を核として安定的な成長を続けており、2026年3月期には売上高545億円、営業利益45億円を見込むなど、過去最高水準の業績を達成する見通しです。原材料価格の高騰が一段落したことに加え、製造段階でのコスト管理強化や国内販売の堅調さが利益を押し上げています。今後は長期経営戦略「NEXT100 TOA」のもと、海外市場の加速や事業変革を通じて、さらなる飛躍を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上386億円(通期予想比71%)、営業利益31億円(同69%)、純利益22億円(同81%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、主力事業は放送設備やセキュリティシステム等の音響・映像関連製品であり、国内外での安定した受注が強みです。リスク要因として原材料価格の変動や為替リスクを挙げていますが、海外成長の加速と高付加価値化への事業変革により、利益構造の強化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 520億円 | — | 506億円 | -2.6% |
| 2024期 | 480億円 | — | 488億円 | +1.7% |
| 2023期 | 440億円 | — | 451億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 37億円 | — | 36億円 | -3.0% |
| 2024期 | 25億円 | — | 30億円 | +21.1% |
| 2023期 | 29億円 | — | 17億円 | -41.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(2022期-2026)は最終年度を迎えています。2025期実績は売上高506.3億円と計画に対して順調ですが、営業利益は目標45億円に対し35.89億円と進捗に課題を残します。しかし、2026期の会社予想は売上高545億円、営業利益45億円と目標達成を見込んでおり、業績の上方修正も発表されるなど勢いがあります。過去の業績予想はブレがあるものの、株主還元強化を背景に計画達成へのコミットメントは高いと見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期連結決算の経常利益予想を47億円から50億円へ上方修正し、成長基調を維持。
米国子会社における資金流出事案を受け、再発防止策の策定と役員報酬の自主返納を発表。
配当方針の変更による大幅増配を発表し、市場の評価が向上。
音響案内システムの強化のため、オランダのPA-Vox Holding B.V.を完全子会社化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%台を維持しており、盤石な財務基盤を築いています。有利子負債は極めて軽微な水準に抑えられており、長期的には無借金経営に近い健全なバランスシートが強みです。潤沢な自己資本を背景に、成長投資や株主還元を機動的に行える余力がある点は投資家にとって大きな魅力と言えます。 【3Q 2026/03期】総資産733億円、純資産579億円、自己資本比率64.3%、有利子負債21億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.9億円 | 20.7億円 | 30.6億円 | 32.2億円 |
| 2022/03期 | 16.3億円 | 7.5億円 | 4.6億円 | 8.8億円 |
| 2023/03期 | 5.8億円 | 27.9億円 | 14.4億円 | 22.0億円 |
| 2024/03期 | 50.7億円 | 9.3億円 | 52.3億円 | 41.5億円 |
| 2025/03期 | 56.2億円 | 24.0億円 | 20.9億円 | 32.2億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定的な収益により、毎期プラスを維持し、強力なキャッシュ創出力を有しています。2023/03期には一時的な投資増によりフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、以降は再び大幅なプラスへ回復しました。潤沢な営業CFを原資として、将来成長に向けた投資と、配当などの株主還元をバランスよく両立させています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%であり、今後さらなる登用が期待される領域です。26社もの連結子会社を統括する大規模な体制を敷いており、監査報酬5,000万円を投じた堅実な監査体制の構築を通じて、コーポレート・ガバナンスの透明性向上に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 696万円 | 3,144人 | - |
従業員平均年収は696万円となっており、電気機器業界の標準的な水準と比較しても安定した給与水準を維持しています。近年は業績の好調や増配など、企業価値向上に向けた取り組みが続いており、従業員への還元も適正に配分される環境が整っていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、過去の株価が業績に比べて伸び悩んでいた時期が長かったことを示唆しています。しかし、直近の株価上昇と増配により、今後のTSR改善が期待されます。投資家は、企業が安定した利益成長を株価に反映させ、このアンダーパフォームを解消できるかに注目しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 22円 | 35.6% |
| 2017/03期 | 22円 | 42.6% |
| 2018/03期 | 23円 | 36.4% |
| 2019/03期 | 26円 | 35.1% |
| 2020/03期 | 26円 | 42.6% |
| 2021/03期 | 20円 | 40.9% |
| 2022/03期 | 20円 | 44.4% |
| 2023/03期 | 40円 | 73.4% |
| 2024/03期 | 40円 | 63.9% |
| 2025/03期 | 40円 | 50.9% |
現在、株主優待制度は実施していません。
TOAは配当を重要な株主還元策と位置づけており、業績動向や財務状況を総合的に勘案した安定的な配当を実施しています。配当性向は概ね30%から50%程度を目途としており、成長投資とのバランスを重視した資本政策を継続中です。今後も経営基盤の強化を通じて、持続的な利益還元を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.1万円 | 22.1万円 | 22.1% |
| 2022期 | 89.4万円 | 10.6万円 | -10.6% |
| 2023期 | 112.4万円 | 12.4万円 | 12.4% |
| 2024期 | 160.6万円 | 60.6万円 | 60.6% |
| 2025期 | 134.8万円 | 34.8万円 | 34.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社と比較してPER・PBRは割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4.63%と業界平均を大きく上回っており、高配当株としての魅力が高いです。信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は16.48倍と高水準のため、将来的な需給悪化には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.6億円 | 9.6億円 | 37.6% |
| 2022/03期 | 24.1億円 | 9.4億円 | 39.1% |
| 2023/03期 | 21.0億円 | 3.4億円 | 16.1% |
| 2024/03期 | 37.1億円 | 17.1億円 | 46.2% |
| 2025/03期 | 39.2億円 | 15.6億円 | 39.7% |
法人税等の支払いは概ね法定実効税率に近い水準で推移していますが、2024/03期には税効果会計の影響などにより一時的に実効税率が高まりました。税引前利益は業績拡大に伴い増加傾向にあり、これに連動して納税額も堅調に推移しています。企業の税負担は適切に管理されており、今後も安定した利益成長に伴う納税が期待されます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
TOA まとめ
「空港のアナウンスから防災無線まで、社会インフラを「音」で支えるニッチトップ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。