ヨコオ6800
YOKOWO CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日乗るかもしれない自動車。そのカーナビやラジオがスムーズに電波を受信できるのは、ヨコオが作るアンテナのおかげかもしれません。実は、車載アンテナでは国内トップクラスのシェアを誇っています。また、普段使っているスマートフォンの心臓部である半導体。その性能を工場で検査するための超精密な「針」のような部品もヨコオの得意分野です。さらには、病院で使われるカテーテルなど、命を救う医療機器の重要な部品も手掛けており、私たちの生活の見えないところで最先端技術を支えています。
車載用アンテナを主力とする創業100年超の技術企業。直近の2025期は売上高828.8億円、営業利益42.26億円と、前期の大幅な減益からV字回復を遂げました。来期2026期は売上高890.0億円、営業利益45.0億円と更なる成長を見込んでいます。新中期経営計画では2029年3月期までに売上高1,000億円以上を目標に掲げ、半導体検査用機器や医療機器分野の育成、M&Aによる事業領域拡大を積極的に進めています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田須田町1-25 JR神田万世橋ビル14F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.5% | 6.7% | - |
| 2022/03期 | 11.6% | 7.5% | - |
| 2023/03期 | 6.9% | 4.6% | - |
| 2024/03期 | 3.1% | 2.1% | 2.1% |
| 2025/03期 | 4.3% | 2.9% | 5.1% |
| 3Q FY2026/3 | 5.2%(累計) | 2.9%(累計) | 4.9% |
収益性に関しては、原材料費の高騰や先行投資の影響で2024年3月期に営業利益率が2.1%まで低下しましたが、生産効率の改善により直近では5.1%まで回復しています。ROE(自己資本利益率)は低水準での推移が続いていますが、高付加価値製品へのシフトによる利益率向上で改善を図っています。今後は製品ラインナップの刷新とコスト管理の徹底により、資本効率を高める方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 600億円 | — | 38.2億円 | 184.6円 | — |
| 2022/03期 | 668億円 | — | 46.6億円 | 202.3円 | +11.5% |
| 2023/03期 | 780億円 | — | 31.5億円 | 135.0円 | +16.6% |
| 2024/03期 | 769億円 | 16.2億円 | 15.1億円 | 64.9円 | -1.4% |
| 2025/03期 | 829億円 | 42.3億円 | 22.3億円 | 95.6円 | +7.8% |
ヨコオの業績は、車載アンテナや通信機器事業のグローバル展開により、2026年3月期には売上高が890億円に到達する見通しで順調に推移しています。2024年3月期には一時的な利益の減少が見られたものの、その後は半導体検査機器などの高付加価値製品が寄与し、回復基調を維持しています。今後は既存の主力事業に加え、新たな成長分野への投資を通じて、連結売上高1,000億円以上の目標達成を目指す強固な経営体制を構築しています。 【3Q 2026/03期実績】売上661億円(通期予想比74%)、営業利益33億円(同73%)、純利益24億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業ポートフォリオは車載アンテナや通信機器、半導体検査用プローブなど多岐にわたります。車載市場の変革や半導体需要の変動が直接的な収益リスクとして作用する一方、近年では医療機器事業などの新規分野への出資も進めており、収益構造の多角化によるリスク低減を図る戦略がうかがえます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 812億円 | 875億円 | 829億円 | +2.1% |
| 2024期 | 770億円 | — | 769億円 | -0.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 45.5億円 | 40億円 | 42.3億円 | -7.1% |
| 2024期 | 32億円 | — | 16.2億円 | -49.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中計では売上目標を達成したものの、営業利益は目標を大きく下回り未達となりました。進行中の新中計では「売上1,000億円」を掲げていますが、足元では2024期に営業利益予想を約半減させる大幅な下方修正を行うなど、利益計画の達成力に課題を残します。外部環境の変化に対応し、収益性を安定させられるかが今後の評価の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
世界最小の100μmピッチ半導体検査用プローブの開発を発表し、技術優位性をアピール。
タムラ製作所子会社の光波からネットワークソリューション事業を承継し、事業領域の拡大を推進。
26年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比2.5%減となり、一時的に市場の警戒感を呼んだ。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
ヨコオの財務体質は極めて健全であり、自己資本比率が68.1%と高い水準を維持しています。過去には無借金経営を誇っていましたが、現在は将来の成長に向けた積極的な設備投資や事業拡大のために有利子負債を適宜活用しています。豊富な内部留保と安定した資産背景により、不透明な経済環境下でも柔軟な投資判断が可能な財務基盤を築いています。 【3Q 2026/03期】総資産838億円、純資産557億円、自己資本比率54.6%、有利子負債58億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.4億円 | ▲46.2億円 | 19.1億円 | 5.2億円 |
| 2022/03期 | 36.8億円 | ▲59.7億円 | 1.7億円 | ▲22.9億円 |
| 2023/03期 | 73.1億円 | ▲58.6億円 | 15.3億円 | 14.6億円 |
| 2024/03期 | 48.2億円 | ▲51.3億円 | ▲2.6億円 | ▲3.0億円 |
| 2025/03期 | 72.4億円 | ▲40.9億円 | ▲46.1億円 | 31.5億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業で稼ぐ力が強固であることを証明しています。設備投資への積極的な支出がある一方で、2025年3月期にはフリーキャッシュフローが約31億円の黒字へと大きく改善しました。財務キャッシュフローでは必要に応じて調達や返済を機動的に行っており、経営の安定と成長投資のバランスを重視した資金運用を行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%で、取締役会には複数の社外取締役を登用するなど、独立性を高めた監督体制の構築に注力しています。21社の連結子会社を抱えるグローバル企業として、監査役会設置会社として適切なガバナンス体制を維持し、透明性の高い経営情報の開示を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 778万円 | 7,733人 | - |
従業員の平均年収は778万円であり、電気機器業界の中堅・大手メーカーとして比較的高水準を維持しています。創業以来の精密加工技術を基盤とした高付加価値な製品展開が、安定した収益と従業員への着実な還元につながっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、2024期にかけての業績悪化に伴う株価の下落が主な要因です。株価は2025年以降回復基調にあるものの、過去数年間の配当と株価のトータルリターンでは市場平均に及んでいません。新中期経営計画の達成による持続的な成長と株価上昇を通じて、株主還元の改善が課題となっています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 67.9% |
| 2017/03期 | 18円 | 15.1% |
| 2018/03期 | 22円 | 19.0% |
| 2019/03期 | 26円 | 23.8% |
| 2020/03期 | 30円 | 17.7% |
| 2021/03期 | 36円 | 19.5% |
| 2022/03期 | 40円 | 19.8% |
| 2023/03期 | 50円 | 37.0% |
| 2024/03期 | 44円 | 67.8% |
| 2025/03期 | 48円 | 50.2% |
現在、株主優待制度は実施していません。
ヨコオは安定的な配当を重視しており、連結ベースでの純資産配当率(DOE)2.2%を目安とした還元方針を掲げています。業績連動のみならず、安定した成長を反映した「安定成長配当」を軸とすることで、長期保有株主への還元姿勢を明確にしています。株主優待は導入していませんが、経営環境に応じた機動的な自己株式取得も含め、資本効率を意識した還元策を推進しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 127.2万円 | 27.2万円 | 27.2% |
| 2022期 | 123.2万円 | 23.2万円 | 23.2% |
| 2023期 | 102.5万円 | 2.5万円 | 2.5% |
| 2024期 | 80.9万円 | ▲19.1万円 | -19.1% |
| 2025期 | 73.4万円 | ▲26.6万円 | -26.6% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは24.0倍と業界平均(22.3倍)をやや上回っており、市場からの成長期待がうかがえます。一方でPBRは1.39倍と業界平均(1.8倍)より低く、資産価値の面では割安感も残ります。信用倍率は1.77倍と比較的落ち着いており、過度な過熱感は見られません。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが、株価の方向性を左右するでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.2億円 | 15.0億円 | 28.2% |
| 2022/03期 | 65.3億円 | 18.7億円 | 28.6% |
| 2023/03期 | 56.8億円 | 25.3億円 | 44.5% |
| 2024/03期 | 37.1億円 | 22.0億円 | 59.3% |
| 2025/03期 | 39.3億円 | 17.0億円 | 43.3% |
法人税の実効税率は、税効果会計の影響や一時的な費用の計上により年度によって変動が見られます。特に2024年3月期には利益水準に対して税負担率が高まりましたが、これは主にグローバル展開に伴う税制上の要因によるものです。今期以降は通常の税率水準へ戻る見込みであり、適正な税務管理を行っています。
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ヨコオ まとめ
「車載アンテナの老舗が、半導体検査と医療機器のニッチ市場で次世代の収益源を育てる技術屋集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。