デンヨー6517
Denyo Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段街で見かける工事現場、その機械を動かしているのは、デンヨーの発電機かもしれません。また、夏祭りや野外コンサートで使う大量の電気も、同社の発電機が支えています。実は、可搬型エンジン発電機では国内シェア約7割を誇るトップ企業です。災害時に停電した際、避難所や病院で明かりが灯るのも、デンヨーの非常用発電機のおかげ。目立たないけれど、私たちの生活の様々な場面で「電源」を供給している縁の下の力持ちなのです。
可搬形エンジン発電機・溶接機で国内トップシェアを誇るメーカー。2025期は売上高707.5億円、営業利益73.93億円と減収増益を達成しました。国内の堅調な建設・防災需要に加え、コスト削減が利益を押し上げています。現在は中期経営計画「Denyo2026」を推進中で、アメリカ市場の回復を織り込みながら、持続的な成長に向けた投資を進めており、今後の収益拡大が期待されます。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋堀留町二丁目8番5号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.3% | 4.9% | - |
| 2022/03期 | 4.4% | 3.4% | - |
| 2023/03期 | 5.5% | 4.3% | - |
| 2024/03期 | 7.1% | 5.4% | 9.7% |
| 2025/03期 | 7.2% | 5.5% | 10.4% |
| 3Q FY2026/3 | 5.2%(累計) | 3.4%(累計) | 9.4% |
収益性は、高付加価値製品の販売増や生産効率の改善により、営業利益率は2025/03期期に10.4%まで向上しました。ROE(自己資本利益率)も緩やかな改善傾向にあり、資産効率の向上が着実に進んでいます。今後も主力の発電機・溶接機分野で効率的な事業運営を行い、収益性の維持・向上を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 550億円 | — | 38.6億円 | 185.1円 | - |
| 2022/03期 | 552億円 | — | 27.5億円 | 132.0円 | +0.3% |
| 2023/03期 | 643億円 | — | 36.3億円 | 175.6円 | +16.6% |
| 2024/03期 | 731億円 | 70.9億円 | 51.0億円 | 246.8円 | +13.7% |
| 2025/03期 | 708億円 | 73.9億円 | 56.5億円 | 274.0円 | -3.3% |
デンヨーは可搬形エンジン発電機で国内トップシェアを誇り、防災や建設需要を背景に売上高は2024/03期に過去最高水準の約731億円を達成しました。その後は微減となりましたが、利益面では高付加価値製品へのシフトやコスト管理が奏功し、営業利益は安定的な成長基調を維持しています。2026/03期期も引き続き堅調な需要を取り込み、高水準の利益を確保する計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上513億円(通期予想比71%)、営業利益48億円(同66%)、純利益35億円(同70%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力である発電機・溶接機事業は震災や防災意識の高まりにより堅調な需要がありますが、海外市場の変動や原材料価格の高騰が主要なリスク要因として認識されています。安定した財務体質を持ちつつ、世界各地の生産拠点でグローバルな展開を推進しているのが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 740億円 | 708億円 | 708億円 | -4.4% |
| 2024期 | 650億円 | — | 731億円 | +12.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 67億円 | 74億円 | 74億円 | +10.3% |
| 2024期 | 50億円 | — | 71億円 | +41.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Denyo2026」では具体的な数値目標は限定的ですが、2026期の会社予想では売上720億円、営業利益73億円を目指しています。過去の業績予想を見ると、売上高は期初予想に対してやや未達になる傾向がある一方、営業利益は大幅に上振れするケースが目立ちます。これは、同社がコスト管理を徹底し、保守的な売上見通しの中から利益を最大化する戦略をとっていることを示唆しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中期経営計画を策定し、持続的な成長に向けた施策を公表しました。
音楽フェス「LuckyFes'24」と発電機パートナー契約を締結し、高品質な電力を供給しました。
第3四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比7.5%減の53.9億円となる減益を発表しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
デンヨーの財務基盤は極めて強固であり、自己資本比率は75.0%という高い水準を維持しています。近年は成長投資に伴い有利子負債を一部計上していますが、潤沢な現預金と比較しても財務健全性に懸念はありません。無借金経営に近い強固なバランスシートは、将来の成長投資や安定配当を支える重要な源泉となっています。 【3Q 2026/03期】総資産1047億円、純資産828億円、自己資本比率65.9%、有利子負債29億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 49.4億円 | 17.5億円 | 10.9億円 | 31.9億円 |
| 2022/03期 | 26.9億円 | 8.2億円 | 16.4億円 | 18.8億円 |
| 2023/03期 | 20.3億円 | 41.2億円 | 9.4億円 | 20.9億円 |
| 2024/03期 | 41.8億円 | 18.4億円 | 8.2億円 | 23.4億円 |
| 2025/03期 | 73.2億円 | 55.5億円 | 17.9億円 | 17.7億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により安定的にプラスで推移しており、2025/03期期には約73億円と大幅な稼ぎを生み出しました。投資キャッシュフローは工場の設備更新や成長投資に伴う支出が継続していますが、営業活動で得た資金の範囲内で賄われています。フリーキャッシュフローは変動があるものの概ね黒字を維持しており、健全なキャッシュ創出能力を示しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%と一定水準を確保しており、指名・報酬諮問委員会を設置するなど透明性の高い経営体制を構築しています。連結子会社11社を抱える堅実な企業規模に対し、監査等委員会設置会社として適切な監視機能が働いています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 652万円 | 1,377人 | - |
従業員平均年収は652万円であり、製造業の平均水準と比較して安定した給与水準を維持しています。可搬形発電機での圧倒的な市場シェアという強固な収益基盤があり、継続的な利益還元が従業員の厚遇に繋がっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2021期から2025期まで一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社の安定した事業基盤や配当がありながらも、市場全体の成長率と比較すると株価の上昇が緩やかであったことを示しています。特に成長株が注目された市場環境では、同社のような安定志向のバリュー株は相対的に見劣りしがちだったと分析できます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 20.4% |
| 2017/03期 | 30円 | 22.4% |
| 2018/03期 | 40円 | 30.8% |
| 2019/03期 | 42円 | 28.0% |
| 2020/03期 | 46円 | 23.7% |
| 2021/03期 | 47円 | 25.4% |
| 2022/03期 | 47円 | 35.6% |
| 2023/03期 | 50円 | 28.5% |
| 2024/03期 | 64円 | 25.9% |
| 2025/03期 | 75円 | 27.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約36万円) |
| 金額相当 | 1,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
デンヨーは安定的な配当の継続を基本方針としつつ、業績連動型の増配を積極的に実施しています。配当性向は25%から35%程度を目安としており、収益成長に合わせて株主還元を強化しています。今後も強固な財務基盤を背景に、安定的かつ長期的な配当還元を図る姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 111.1万円 | 11.1万円 | 11.1% |
| 2022期 | 89.9万円 | 10.1万円 | -10.1% |
| 2023期 | 95.8万円 | 4.2万円 | -4.2% |
| 2024期 | 131.5万円 | 31.5万円 | 31.5% |
| 2025期 | 141.5万円 | 41.5万円 | 41.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER(14.4倍)とPBR(0.95倍)は割安な水準にあり、株価に出遅れ感があります。一方で配当利回りは2.78%と業界平均より高く、株主還元への意識が評価できます。信用倍率は3.16倍と標準的で、短期的な需給の偏りは見られません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 56.5億円 | 17.9億円 | 31.6% |
| 2022/03期 | 40.3億円 | 12.8億円 | 31.7% |
| 2023/03期 | 51.8億円 | 15.5億円 | 29.9% |
| 2024/03期 | 73.8億円 | 22.8億円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 80.0億円 | 23.6億円 | 29.4% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動して推移しており、大きな特殊要因は見当たりません。実効税率は概ね30%前後で推移しており、標準的な税負担水準と言えます。今後も適正な納税を通じて企業の社会的責任を果たすとともに、税効果会計の影響を含めた適切な損益管理が行われます。
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デンヨー まとめ
「『工事現場の黒子』が、防災・イベント需要で表舞台に立つ発電機の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。