ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699
DIAMOND ELECTRIC HOLDINGS Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている自動車のエンジンが、スムーズにかかるのはなぜだと思いますか?その心臓部で、ガソリンに火をつける重要な役割を担っているのが「点火コイル」という部品です。ダイヤモンドエレクトリックホールディングスは、この点火コイルで世界的なシェアを誇る老舗メーカー。普段はボンネットの中で目にすることはありませんが、あなたの快適で安全なカーライフを縁の下で支えている、そんな会社なのです。もしかしたら、あなたの愛車のエンジンにも、この会社の技術が使われているかもしれません。
自動車用点火コイルを主力とする電装部品メーカー。2025期は売上高917.2億円、営業利益22.70億円と大幅な黒字転換を達成しましたが、前年度(2024期)は18.97億円の最終赤字を計上するなど業績の変動が激しいのが特徴です。新中長期経営計画「炎のスクラム」を掲げ、既存事業の強化と新規事業創出による収益基盤の安定化を急いでいます。株価はPBR0.46倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、経営再建の進捗が最大の注目点となっています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市淀川区塚本1丁目15番27号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.3% | 0.1% | - |
| 2022/03期 | 14.8% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 10.2% | 1.5% | - |
| 2024/03期 | 17.9% | 2.4% | 0.2% |
| 2025/03期 | 3.8% | 0.5% | 2.5% |
| 3Q FY2026/3 | 10.5%(累計) | 1.0%(累計) | 2.7% |
ROE(自己資本利益率)は2023/03期から2024/03期にかけて赤字の影響でマイナス圏に沈みましたが、2025/03期には収益性改善により3.6%へとプラスへ復帰しました。営業利益率も2024/03期の0.2%から2025/03期には2.5%まで改善し、効率的な経営体制への転換が進んでいます。今後は、付加価値の高い自動車用電子部品などの製品ポートフォリオを強化し、持続的な利益率向上を目指すフェーズです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 706億円 | — | 9,500万円 | 13.9円 | - |
| 2022/03期 | 763億円 | — | 12.9億円 | 179.0円 | +8.0% |
| 2023/03期 | 911億円 | — | 10.8億円 | -139.5円 | +19.5% |
| 2024/03期 | 933億円 | 2.3億円 | 19.0億円 | -226.6円 | +2.4% |
| 2025/03期 | 917億円 | 22.7億円 | 4.1億円 | 49.1円 | -1.7% |
売上高は2023/03期以降900億円規模で安定推移していますが、営業利益は原材料高騰や開発投資の増加により2023/03期に11.9億円の赤字を計上するなど苦戦しました。その後は構造改革やコスト削減の徹底により、2025/03期には22.7億円の営業利益を確保するまで回復しています。2026/03期予想では、引き続き堅調な受注を背景に、売上高943億円、営業利益20億円を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上710億円(通期予想比75%)、営業利益19億円(同94%)、純利益8.5億円(同341%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は自動車用電装品などを軸とする事業を展開し、連結子会社21社を有するグローバルな体制を構築しています。為替変動リスクや原材料価格の高騰を経営上の主な事業リスクとして特定しており、強固なサプライチェーンの構築による収益性の確保を最優先課題としています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 943億円 | — | 917億円 | -2.7% |
| 2024期 | 980億円 | — | 933億円 | -4.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 20億円 | — | 23億円 | +13.5% |
| 2024期 | 9億円 | — | 2億円 | -72.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中長期経営計画「炎のスクラム」では、最終年度の2026期に売上高1,000億円、営業利益50億円を目標に掲げています。直近の2025期実績は営業利益22.70億円と大幅な黒字転換を果たし、経営再建が軌道に乗り始めた点は評価できます。しかし、売上高は目標に対して進捗率91.7%と順調な一方、利益面では進捗率45.4%とまだ道半ばです。目標達成には、既存の自動車機器事業の収益性改善に加え、電子機器やアミューズメント機器といった非自動車分野の事業拡大が不可欠です。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第2四半期決算にて為替差益を含めた営業利益の伸長を発表。
「炎のスクラム」に基づき、グローバルサプライチェーンの再構築を強化。
スタンダード市場への市場区分変更承認および上場維持基準の適合計画を発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産規模は800億円前後で推移しており、自己資本比率は2025/03期時点で14.4%と、製造業としては低い水準に留まっています。特に2024/03期以降、有利子負債が600億円超と急増しており、資金調達による負債依存度の高まりが見て取れます。今後は安定的なキャッシュフローの創出を通じて負債の圧縮を図り、財務健全性の向上を最優先課題として取り組む必要があります。 【3Q 2026/03期】総資産850億円、純資産127億円、自己資本比率10.0%、有利子負債391億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.2億円 | 18.6億円 | 55.1億円 | 18.5億円 |
| 2022/03期 | 43.9億円 | 38.7億円 | 32.3億円 | 82.5億円 |
| 2023/03期 | 34.9億円 | 28.4億円 | 49.1億円 | 63.3億円 |
| 2024/03期 | 21.2億円 | 40.1億円 | 1.3億円 | 18.9億円 |
| 2025/03期 | 35.9億円 | 6.4億円 | 37.8億円 | 29.5億円 |
営業キャッシュフローは一時的な赤字期間を経て、2025/03期には約36億円まで回復し、本業での稼ぐ力が戻ってきていることを示しています。投資CFは将来の成長に向けた技術投資や設備投資のため恒常的にマイナスですが、2025/03期は支出が抑制されました。財務CFが大きくマイナスに転じたことは、獲得した営業利益を元手に負債の返済や財務基盤の強化を優先した結果であり、経営の健全化が進んでいます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.2%(1名/6名)であり、多様な視点を取り入れた経営体制の構築を図っています。社外取締役を4名選任する高い監査体制を確保しており、東証プライム市場上場企業として、グローバルな事業規模に応じた透明性の高いガバナンス環境の維持に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。2024期および2025期において、当社のTSRはTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、2023期、2024期と続いた最終赤字など、不安定な業績を背景とした株価の低迷が主な要因です。2025期は増配したものの、株価下落の影響をカバーするには至りませんでした。今後のTSR改善には、継続的な業績回復による企業価値向上と株価上昇が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019/03期 | 12.5円 | 31.4% |
| 2020/03期 | 17.5円 | - |
| 2021/03期 | 15円 | 107.9% |
| 2022/03期 | 25円 | 14.0% |
| 2023/03期 | 25円 | - |
| 2024/03期 | 12.5円 | - |
| 2025/03期 | 25円 | 50.9% |
株主優待は現在実施しておりません。
当社は業績に応じた利益配分を基本としつつ、安定的な配当の維持を方針として掲げています。業績が好調な時期には増配を行う一方、財務基盤の強化を優先すべき時期には配当額を調整する柔軟な姿勢をとっています。現状では配当性向を意識した適正な利益還元を目指しており、中長期的な企業価値の向上を通じて投資家へのリターンを最大化させる考えです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 609.3万円 | 509.3万円 | 509.3% |
| 2022期 | 235.9万円 | 135.9万円 | 135.9% |
| 2023期 | 199.8万円 | 99.8万円 | 99.8% |
| 2024期 | 174.6万円 | 74.6万円 | 74.6% |
| 2025期 | 152.1万円 | 52.1万円 | 52.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は746.73倍と極めて高く、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が大量に積み上がっている状態です。これは将来的な売り圧力にもなり得るため注意が必要です。業界平均と比較すると、PBRは0.46倍と著しく割安で、市場からの評価が低いことを示唆しています。一方で、予想配当利回りは4.05%と業界平均を大きく上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 24.7億円 | 23.8億円 | 96.2% |
| 2022/03期 | 12.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | -8.2億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 13.1億円 | 32.1億円 | 244.5% |
| 2025/03期 | 14.7億円 | 10.6億円 | 72.0% |
実効税率が法廷税率を大きく上回る年度が散見されますが、これは過去の赤字による繰越欠損金の有効活用や、海外子会社を含むグループ全体の課税所得の算定において生じる一時的な調整によるものです。特に2024/03期や2025/03期は、税引前利益に対して法人税負担額が重いように見えますが、これには税効果会計の影響などが含まれています。企業としては、今後の利益創出に伴い、これらの税制上の調整を経て実効税率の正常化を図っていく見込みです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。