正興電機製作所6653
SEIKO ELECTRIC CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがスマホを充電したり、部屋の明かりをつけたりするとき、その電気は発電所から長い道のりを経てコンセントに届いています。その途中で、電気を安全かつ安定して届けるための『関所』のような役割を果たすのが、正興電機製作所が作る受変電設備や開閉装置です。普段は気にしない電柱のそばの箱や、商業施設、工場の隅にある大きな設備の中で、同社の技術が私たちの暮らしの当たり前を静かに支えています。最近では、太陽光発電で作った電気を貯めておく蓄電池システムも手掛けており、クリーンな社会の実現にも貢献しています。
正興電機製作所は、電力会社向けの受変電設備を主力とする創業100年超の老舗メーカーです。2025期は売上高313.8億円(前期比7.8%増)、営業利益26.15億円(同29.7%増)と5期連続の増収、8期連続の増益を達成し、過去最高業績を更新しました。好業績の牽引役は、再生可能エネルギー関連の需要が旺盛な環境エネルギー部門で、利益率の高い製品が伸長しています。中期経営計画「SEIKO IC2026」のもと、成長投資と株主還元の両立を目指しており、連続増配も実施しています。
会社概要
- 業種
- 電気機器
- 決算期
- 12月
- 本社
- 福岡県福岡市博多区東光2丁目7番25号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 9.7% | 4.1% | - |
| 2022/12期 | 9.6% | 4.0% | - |
| 2023/12期 | 9.7% | 4.2% | - |
| 2024/12期 | 10.6% | 5.2% | 6.9% |
| 2025/12期 | 12.0% | 6.3% | 8.3% |
| 1Q FY2026/12 | 6.7%(累計) | 3.0%(累計) | 13.4% |
収益性指標は着実に改善傾向にあり、特に営業利益率は直近で8.3%まで向上しました。売上規模の拡大に伴う固定費の吸収と、付加価値の高い環境エネルギー部門の伸長が利益率の改善を主導しています。ROE(自己資本利益率)も11.3%へと上昇しており、効率的な資本運用と収益力の強化がバランスよく両立されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 246億円 | — | 10.6億円 | 87.2円 | - |
| 2022/12期 | 250億円 | — | 10.8億円 | 89.3円 | +1.7% |
| 2023/12期 | 271億円 | — | 12.0億円 | 98.9円 | +8.3% |
| 2024/12期 | 291億円 | 20.2億円 | 15.4億円 | 124.2円 | +7.5% |
| 2025/12期 | 314億円 | 26.1億円 | 20.4億円 | 150.7円 | +7.8% |
正興電機製作所は、電力や環境エネルギー分野での受注が堅調に推移し、5期連続の増収増益を達成しています。2025年3月期には売上高が約314億円、純利益が約20億円に達するなど成長を継続しており、2026年3月期も売上高360億円、純利益23億円と更なる過去最高益を見込んでいます。これは、電力インフラ整備やスマート化需要が追い風となり、事業ポートフォリオの拡大が着実に寄与しているためです。 【1Q 2026/12期実績】売上96億円(通期予想比27%)、営業利益13億円(同43%)、純利益11億円(同46%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業構成は「電力部門」を中核に、環境エネルギーやIT分野へ注力しており、再生可能エネルギー関連の需要拡大が収益を牽引しています。一方で、資材価格の高騰や公共事業の受注競争、システム開発における技術者不足などの事業リスクに適切に対応することが今後の安定成長の鍵となります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 330億円 | 360億円 | 314億円 | +4.2% |
| 2024期 | 300億円 | — | 291億円 | -3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 26億円 | 30億円 | 26億円 | +15.4% |
| 2024期 | 20億円 | — | 20億円 | +0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「SEIKO IC2026」は、最終年度の目標値を売上高360億円、営業利益30億円へ修正しています。当初計画(売上高400億円、営業利益36億円)からは下方修正となりましたが、直近の2025期実績は売上高313.8億円、営業利益26.15億円と順調に進捗しています。特に再生可能エネルギー関連事業の力強い成長が計画達成の鍵を握ります。配当性向30%以上の目標は達成しており、株主還元への意識も示されています。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年12月期決算にて営業利益26.15億円の増収増益を達成し、今期業績を上方修正。
株主還元の強化として株主優待制度の拡充を発表し、投資家からの注目を集めた。
第3四半期累計で経常利益27%増益となり、環境エネルギー部門が成長を牽引。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は強固であり、自己資本比率は52.1%と高い水準を維持しています。過去には有利子負債ゼロを達成するなど無借金経営に近い状態でしたが、現在は成長投資のための機動的な資金活用を行っています。豊富な純資産と適切な負債コントロールにより、安定した経営基盤と将来の事業展開に向けた強固な財務体質が構築されています。 【1Q 2026/12期】総資産363億円、純資産193億円、自己資本比率44.6%、有利子負債35億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 16.4億円 | 17.9億円 | 1.5億円 | 1.5億円 |
| 2022/12期 | 7,900万円 | 5.0億円 | 10.4億円 | 5.8億円 |
| 2023/12期 | 31.9億円 | 7.7億円 | 25.0億円 | 24.2億円 |
| 2024/12期 | 3.4億円 | 1.6億円 | 3.9億円 | 5.0億円 |
| 2025/12期 | 38.1億円 | 13.0億円 | 24.2億円 | 25.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを受け、直近では約38億円のプラスを創出しました。設備投資や成長戦略に伴う資金支出はあるものの、25億円規模のフリーキャッシュフローを生み出す体質が整っています。財務キャッシュフローは借入の返済や配当支払い等の還元に充てられており、稼いだ現金を成長投資と株主還元にバランスよく配分する好循環が形成されています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては、社外取締役比率が58%と高く、高い経営の透明性と監督機能の充実を図っています。女性役員比率は16.6%と改善の余地があるものの、健康経営優良法人の認定を継続するなど、多様な人材の活用と健全な組織運営に注力している企業です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 692万円 | 971人 | - |
従業員平均年収は692万円と、電気機器業界の標準と比較して堅実な水準を維持しています。福岡を拠点とする企業として、安定した電力・インフラ関連事業を背景に、地域内では高水準の処遇を実現していることが推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る成績)しています。これは、安定的な事業基盤を持つ一方で、市場全体の成長率と比較すると株価の伸びが限定的であったことを示唆します。ただし、2025期にはTSRが116.9%と大きく改善しており、近年の株価上昇が反映され始めています。今後の成長戦略が市場に評価され、TOPIXを上回るパフォーマンスを達成できるかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 15円 | 25.3% |
| 2017/12期 | 16円 | 29.7% |
| 2018/12期 | 18円 | 33.5% |
| 2019/12期 | 20円 | 34.5% |
| 2020/12期 | 25円 | 29.1% |
| 2021/12期 | 30円 | 34.4% |
| 2022/12期 | 30円 | 33.6% |
| 2023/12期 | 35円 | 35.4% |
| 2024/12期 | 40円 | 32.2% |
| 2025/12期 | 50円 | 33.2% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として、業績連動をベースに持続的な増配を重視した還元姿勢を示しています。直近では配当性向を30%台前半に維持しつつ、業績の成長に合わせて1株当たり配当金を順調に引き上げています。今後も安定した収益基盤を背景に、株主への利益還元を強化する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 56.7万円 | 43.3万円 | -43.3% |
| 2022期 | 47.2万円 | 52.8万円 | -52.8% |
| 2023期 | 55.1万円 | 44.9万円 | -44.9% |
| 2024期 | 59.5万円 | 40.5万円 | -40.5% |
| 2025期 | 116.9万円 | 16.9万円 | 16.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は55.68倍と非常に高く、信用買い残が積み上がっている状況です。これは将来的な株価上昇への期待感を示す一方で、将来の売り圧力となる可能性も内包しています。PERは業界平均と比較して割安な水準にあり、今後の業績成長が株価に織り込まれる余地があると考えられます。時価総額は業界内で中規模に位置しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 15.4億円 | 4.8億円 | 31.4% |
| 2022/12期 | 16.1億円 | 5.3億円 | 32.9% |
| 2023/12期 | 18.2億円 | 6.1億円 | 33.8% |
| 2024/12期 | 23.6億円 | 8.2億円 | 34.9% |
| 2025/12期 | 31.3億円 | 10.9億円 | 34.9% |
法人税等の支払額は税引前利益の拡大とともに増加しており、2025/03期期には約11億円を納税しています。実効税率は概ね34%台で推移しており、日本の標準的な税率水準に準拠しています。2026年3月期の予想実効税率が低いのは、税効果会計の影響や特定の税制優遇措置を考慮した一時的なものと推測されます。
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