6594プライム

ニデック

NIDEC CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE9.4%
BPS146.2円
自己資本比率51.8%
FY2025/3 有報データ

世界No.1のモーター技術を核に、M&Aで未来を切り拓くグローバル部品メーカー

世界No.1の総合モーターメーカーとして、軽薄短小技術、高効率技術を追求し、地球環境保護と人類社会の発展に貢献する未来を目指します。

この会社ってなに?

ニデックの製品は、あなたの生活のあらゆる場面で静かに活躍しています。例えば、パソコンのハードディスクがデータを読み込むときの「ウィーン」という音、あれはニデックの超精密小型モーターが動いている証拠です。あなたが毎日使うスマートフォンのバイブレーション機能や、エアコンから涼しい風を送るファン、洗濯機のドラムを力強く回すのも、同社のモーターが担っています。最近では電気自動車(EV)の心臓部である駆動モーターも手掛けており、あなたが街で見かける静かでパワフルなEVの走りを、まさに縁の下の力持ちとして支えているのです。

世界No.1の総合モーターメーカー。FY2025の売上高は2兆6,078億円、営業利益は2,381億円と増収増益を達成。主力のHDD用精密小型モーターから、成長戦略の柱であるEV向け駆動モーター「E-Axle」など車載事業へのシフトを加速させています。一方で、過去の積極的なM&Aに起因する会計不正問題が浮上し、現在は創業者の経営体制からの移行とガバナンス強化が最重要課題となっています。

電気機器プライム市場

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
京都府京都市南区久世殿城町338
公式
www.nidec.com

社長プロフィール

永守 重信
永守 重信
創業者 取締役ファウンダー名誉会長
ビジョナリー
1973年、4人の仲間と共に創業し「世界一の会社をつくる」という夢を掲げました。情熱・熱意・執念を持って挑戦を続けることで、モーター分野で世界No.1の地位を築き、今もなお成長を続けています。これからも「世界一」への挑戦は続きます。

この会社のストーリー

1973
日本電産株式会社、創業

永守重信氏が3人の技術者と共に京都市の自宅で会社を設立。「世界一になる」という大きな夢を掲げ、精密小型モーターの開発から事業をスタートさせた。

1984
初の海外M&A実施

米国のファンモーターメーカー「トリン社」のファン部門を買収。これを皮切りに積極的なM&A戦略で事業をグローバルに拡大していく。

1988
大阪証券取引所第二部、京都証券取引所に上場

創業から15年で株式上場を果たす。社会的な信用を得て、さらなる成長への基盤を築いた。

1998
東京証券取引所第一部に上場

日本を代表する企業の一つとして東証一部に上場。HDD用モーターで世界シェアを不動のものとし、グローバル企業としての地位を確立した。

2010s
車載事業への本格シフト

HDD市場の成熟を見据え、EV化の流れを捉えて車載モーター事業を強化。M&Aを通じて技術と販路を獲得し、次の成長の柱へと育てていく。

2023
社名を「ニデック株式会社」へ変更

創業50周年を機に、グローバルブランドとして浸透している「Nidec」を正式社名に変更。新たなステージへの進化を誓う。

2024
ガバナンス改革と新たな挑戦

会計不正問題を経て、ガバナンス体制の再構築に取り組む。創業者の永守氏は経営の第一線から退き、新たな経営体制で信頼回復と持続的成長を目指す。

2028
新中期経営計画の目標達成へ

2028年3月期に営業利益3500億円を目指す中期経営計画を推進。EV向けトラクションモーターや省エネ家電向けモーターを軸に、さらなる飛躍を目指す。

注目ポイント

世界シェアNo.1のモーター技術力

パソコンのHDDなどに使われる精密小型モーターで世界シェアNo.1を誇ります。その高い技術力を武器に、今後はEVや家電、ロボットなど成長分野へ展開しています。

M&Aによるダイナミックな事業展開

これまで70社以上の企業を買収し、事業領域を拡大してきました。異なる技術や文化を取り込みながら成長を続ける、ダイナミックな経営戦略が魅力です。

地球の未来を支える「回るもの、動かすもの」

EVの駆動モーターや省エネ家電など、同社の製品は脱炭素社会の実現に不可欠です。地球環境に貢献しながら成長する、未来志向の事業を展開しています。

サービスの実績は?

26,078億円
連結売上高
FY2025実績
+11.1% YoY
2,381億円
連結営業利益
FY2025実績
+46.3% YoY
75
年間配当金(1株あたり)
FY2024実績
+7.1% YoY
70件以上
累計M&A実施件数
1984年以降
継続拡大
89.5%
経営層・重要ポスト内部継承率
2023年度実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 37.5円
安全性
安定
自己資本比率 51.8%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
不評
ポジティブ 25%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
37.5
方針: 連結配当性向30%を目標とした安定配当
1株配当配当性向
FY2021/33028.8%
FY2022/332.527.7%
FY2023/33589.5%
FY2024/337.534.4%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として持続的な増配と安定した株主還元を掲げており、業績成長に合わせて配当額を引き上げる傾向にあります。一時的に利益が圧迫された期でも配当を維持するなど、株主重視の姿勢が鮮明です。今後は安定的なキャッシュフローに基づき、配当性向の最適化を図りつつ、中長期的な還元拡充を目指しています。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.4%
業界平均
10.3%
営業利益率上回る
この会社
9.1%
業界平均
8.1%
自己資本比率下回る
この会社
51.8%
業界平均
52.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31.9兆円
FY2023/32.2兆円
FY2024/32.3兆円
FY2025/32.6兆円
営業利益
FY2022/31,715億円
FY2023/31,001億円
FY2024/31,628億円
FY2025/32,381億円

ニデックは、精密小型モーターの世界的メーカーとして積極的なM&A(企業買収)戦略により売上高を拡大し、FY2025/3には売上高2.6兆円を達成しました。一時的に車載セグメントでの引当金計上や会計上の不適切処理疑いによる影響で利益面が変動したものの、データセンター向け液冷モジュールなど高付加価値製品への転換を進めています。次期(FY2026/3)も引き続き、過去最高水準の利益更新を目指す成長路線を維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.9%5.4%9.9%
FY2022/310.4%5.1%8.9%
FY2023/33.3%1.6%4.5%
FY2024/37.5%4.0%6.9%
FY2025/39.4%5.0%9.1%

当社の収益性は、事業構成の高度化と採算管理の強化によって回復基調にあります。FY2023/3には構造改革費用やのれん減損の影響でROEが3.3%まで低下しましたが、その後は車載事業などの不採算部門の改善が進み、FY2025/3にはROE 9.4%まで戻しました。今後は高成長が見込まれる産業機器やデータセンター関連事業の比率を高め、営業利益率の持続的な向上を図る方針です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率51.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
1.7兆円

財務健全性は、強固な純資産と実質的な無借金経営によって高い安全性を維持しています。総資産は3.3兆円規模へと着実に拡大しており、自己資本比率も50%強で安定推移しています。ただし、ニデックは実質無借金経営を標榜しつつも、M&Aに伴う有利子負債は一定程度存在しており、事業拡大に必要なキャッシュポジションを慎重に管理しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+2,844億円
営業CF
投資に使ったお金
-1,473億円
投資CF
借入・返済など
-802億円
財務CF
手元に残ったお金
+1,372億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/32,192億円-1,006億円-1,362億円1,186億円
FY2022/3950億円-1,126億円-644億円-176億円
FY2023/31,435億円-1,649億円-192億円-215億円
FY2024/33,208億円-1,536億円-1,816億円1,672億円
FY2025/32,844億円-1,473億円-802億円1,372億円

営業キャッシュフローは堅調に推移しており、安定した本業の稼ぎが投資資金をカバーする構造を確立しています。過去には積極的な企業買収(投資CFのマイナス幅拡大)によりフリーキャッシュフロー(FCF)が一時的にマイナスとなる局面もありましたが、現在は事業統合によるシナジー効果で資金創出力が強化されました。今後も、成長分野への戦略的な設備投資を行いながら、キャッシュ創出効率を維持する計画です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/31,600億円380億円23.8%
FY2022/31,715億円346億円20.2%
FY2023/31,001億円551億円55.0%
FY2024/31,628億円377億円23.1%
FY2025/32,381億円738億円31.0%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、FY2023/3には減損損失などの税務上の調整項目が影響し、実効税率が一時的に55%まで上昇しました。基本的には各国での事業展開に応じた実効税率となっており、今後は平準化が進む見通しです。会社予想ベースでは税負担の最適化により、23%程度の税率を見込んでいます。

会社の公式開示情報

精密小型モーターを核としつつ、車載、産業機器、家電など幅広いセグメントを展開しています。直近では車載セグメントでの引当金計上や会計上の不適切会計疑いがリスク要因として注目されており、ガバナンス体制の健全化が今後の業績回復の鍵となります。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上高は計画を上回るも、利益目標の未達や予想の大幅下方修正が続き、収益性に課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画(26年3月期目標)
FY2021〜FY2026
売上高: 目標 未定 未達
0%
営業利益: 目標 2,200億円 未達 (1,628億円)
74%
配当性向: 目標 30%以上 達成 (34.4%)
114.7%
中期経営計画(Vision2025)
FY2021〜FY2025
売上高: 目標 2兆2,000億円 順調 (2兆6,078億円)
118.5%
営業利益率: 目標 10% 順調 (9.1%)
91.3%
新中期経営計画 目標
FY2028
営業利益: 目標 3,500億円 やや遅れ (2,381億円)
68%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252兆6,000億円2兆6,078億円+0.3%
FY20242兆4,000億円2兆3,472億円-2.2%
FY20232兆1,000億円2兆2,428億円+6.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,600億円2,381億円-8.4%
FY20242,300億円1,628億円-29.2%
FY20232,100億円1,001億円-52.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

売上高目標はM&Aの効果もあり前倒しで達成するなど拡大路線は維持していますが、利益面での計画未達や業績予想の大幅な未達が常態化しています。特に、車載事業における構造改革費用や買収した企業ののれん減損など、M&A後の統合作業(PMI)の課題が収益を圧迫。28年3月期に営業利益3,500億円を目指す新計画を掲げるものの、まずは足元の収益性改善とガバナンス体制の再構築が信頼回復の鍵となります。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残6,490,300株
売り残4,907,600株
信用倍率1.32倍
2026年1月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年7月下旬
第2四半期決算発表2026年10月下旬
定時株主総会2026年6月20日

PER、PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安圏にあると判断できます。これは、同社の成長性に対する期待が残る一方で、会計不正問題に起因するガバナンスリスクが株価の重しとなっていることを示唆しています。信用倍率は1.32倍と拮抗しており、買い方と売り方の力がぶつかり合っている状況です。今後の決算発表で信頼を回復できるかが、株価の方向性を決めるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
485
前月比 -12.4%
メディア数
142
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ダイヤモンド・オンライン, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 5%
電気機器業界 620社中 12位
報道のトーン
25%
好意的
20%
中立
55%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

会計不正・ガバナンス50%
決算・業績25%
M&A・事業戦略15%
製品・技術開発10%

最近の出来事

2025年8月事業連携

AIデータセンター向け冷却システムにおいて第一実業等との戦略的アライアンスを発表。

2025年10月業績修正

26年3月期業績予想を未定に変更し中間配当を無配とする決定を発表。

2026年3月不適切会計

第三者委員会が不適切会計に関する調査報告書を公表し、経営体制への懸念が拡大。

ニデック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 37.5円
安全性
安定
自己資本比率 51.8%
稼ぐ力
普通
ROE 9.4%
話題性
不評
ポジティブ 25%

「モーター世界王者がEVシフトの波に乗りつつ、創業以来最大のガバナンス改革に挑むM&Aの巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU