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ブラザー工業6448

BROTHER INDUSTRIES, LTD.

プライムUpdated 2026/04/30
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(営業利益699億円(+40%)と大幅回復。FY2026/3は730億円予想で増益継続へ)
配当
少なめ
1株 100円(配当100円(利回り3.4%)、下限100円設定。自社株買い600億円も計画)
安全性
安定
自己資本比率 74.1%(自己資本比率74.1%、BPS 2,704円。実質無借金経営で財務は盤石)
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%(ROE 7.9%に改善もプライム水準にはやや不足。自社株買いで資本効率改善を図る)
話題性
好評
ポジ 50%(MUTOH TOB成立で産業印刷拡大への期待。PER 14倍未満のバリュエーションは割安感あり)

この会社ってなに?

家庭やオフィスで使うプリンター・複合機、手芸や裁縫で使うミシン。実はどちらもブラザーの製品です。さらに自動車部品や半導体部品を削り出す工作機械、食品パッケージや医薬品ラベルに印字する産業用プリンターなど、私たちの生活の「裏側」でもブラザーの技術が活躍しています。

ブラザー工業は1908年にミシンの修理業として創業し、1934年に法人化された名古屋発のグローバルメーカー。プリンター・複合機を主力とする「P&S(プリンティング&ソリューションズ)」事業が売上の約5割を占め、工業用ミシン世界首位級の「マシナリー」事業、2015年に約1,890億円で買収した英Domino Printing Sciencesを核とする「産業印刷」事業、家庭用ミシンの「パーソナル&ホーム」事業の4セグメントで構成されます。2025/03期期は売上高8,766億円・営業利益699億円を計上。海外売上比率は約8割に達し、中国・ベトナム等で生産し欧米を中心にグローバル展開。2025年度からの中期戦略「CS B2027」では、1株100円を配当下限に配当性向40%を目安とする株主還元方針を掲げ、期間中に合計600億円の自己株式取得も計画しています。連結従業員数は約42,800名。

電気機器プライム市場

注目ポイント

ミシンからプリンターへ、事業転換を成功させた稀有な老舗

1908年のミシン修理業から出発し、タイプライター→プリンター→産業印刷と時代に合わせて主力事業を転換。118年の歴史の中で複数回の構造転換を成功させた日本でも稀有な企業です。

配当下限100円+自社株買い600億円の手厚い株主還元

中期戦略「CS B2027」で1株100円を配当下限として明確に設定。加えて3年間で600億円の自社株買いを計画。配当利回り3%台と総還元利回りの高さは、バリュー投資家にとって大きな魅力です。

産業印刷・工作機械で成長、プリンター依存からの脱却

英Domino買収による産業印刷事業は利益率11%と高収益。MUTOH買収でさらに大判プリンター分野を強化。工業用ミシン世界首位の地位と合わせ、プリンター一本足からの脱却が着実に進んでいます。

会社概要

業種
電気機器
決算期
3月
本社
愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15-1
公式
global.brother

サービスの実績は?

No.1
工業用ミシン
世界シェア首位級
首位
80%
海外売上比率
欧米・アジア中心
高水準
100
配当下限
CS B2027方針
下限保証
600億円
自社株買い計画
CS B2027期間中
株主還元
4
連続増配
2025/03期時点
継続
42,801
従業員数
連結ベース
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

P&S(プリンティング&ソリューションズ)
約4,400億円51.8%)
マシナリー
約1,700億円20.0%)
産業印刷(ドミノ)
約1,800億円21.2%)
パーソナル&ホーム
約600億円7.1%)
P&S(プリンティング&ソリューションズ)約4,400億円
利益: 約350億円利益率: 約8.0%

インクジェット・レーザープリンター、複合機、ラベルプリンターが主力。中国・ベトナムで生産し欧米を中心に販売。売上構成比約50%。在宅・オフィス向け需要の反動減から回復基調。

マシナリー約1,700億円
利益: 約170億円利益率: 約10.0%

工業用ミシン(世界首位級)とCNCコンパクト加工機の2本柱。自動車・アパレル向けに世界展開。半導体・EV部品加工向け工作機械の需要拡大に注力。売上構成比約19%。

産業印刷(ドミノ)約1,800億円
利益: 約200億円利益率: 約11.0%

2015年に買収した英Domino Printing Sciencesを中核に、食品・医薬品のパッケージ印字、産業用インクジェット印刷を展開。安定的なインク・消耗品のストック収入が強み。売上構成比約21%。

パーソナル&ホーム約600億円
利益: 約50億円利益率: 約8.3%

家庭用ミシン・カッティングマシン。ハンドメイド・DIY市場向け。北米を中心にホビー用途で安定した需要。売上構成比約7%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.1%
株主資本の利回り
ROA
5.9%
総資産の活用度
Op. Margin
8.0%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期5.4%3.3%-
2022/03期11.7%7.5%-
2023/03期6.8%4.6%-
2024/03期5.0%3.5%6.1%
2025/03期8.1%5.9%8.0%

2022/03期にはROE 10.9%・営業利益率12.0%と高水準を記録しましたが、インクジェットプリンター需要の反動減で2024/03期にはROE 4.7%・営業利益率6.1%まで低下。2025/03期は産業印刷と工作機械の回復でROE 7.9%・営業利益率8.0%に改善しました。自己資本比率74%と財務は盤石ですが、ROE 8%未満は東証プライムの資本コスト要請に課題が残ります。中期戦略「CS B2027」では自社株買い600億円で資本効率の改善を図ります。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期6,318億円0円245億円94.4円-
2022/03期7,109億円0円610億円234.9円+12.5%
2023/03期8,153億円0円391億円152.7円+14.7%
2024/03期8,229億円498億円316億円123.8円+0.9%
2025/03期8,766億円699億円548億円214.3円+6.5%

売上高は2021/03期の6,318億円から2025/03期の8,766億円まで5期で39%成長。2022/03期には営業利益855億円と過去最高を記録しましたが、2023/03期〜2024/03期はインクジェットプリンター市場の需要一巡で利益率が低下。2025/03期は営業利益699億円(前期比40%増)と回復基調に転じました。2026/03期は売上高8,750億円・営業利益730億円を予想し、微減収ながら増益を見込みます。為替影響と産業印刷のMUTOH統合効果が焦点です。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

電気機器の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.1%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
8.0%
業界平均
8.1%
自己資本比率上回る
この会社
74.1%
業界平均
54.5%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

6,300万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
P&S(プリンティング&ソリューションズ)約4,400億円約350億円約8.0%
マシナリー約1,700億円約170億円約10.0%
産業印刷(ドミノ)約1,800億円約200億円約11.0%
パーソナル&ホーム約600億円約50億円約8.3%

P&S事業が売上の約5割を占める収益の柱で、産業印刷(ドミノ)が利益率約11%と最も高収益。マシナリー事業は工業用ミシン世界首位の地位を活かし利益率約10%。役員報酬は2025/03期期で取締役11名に対し総額5億100万円(1人あたり平均約4,600万円)。監査報酬は2億400万円。従業員の平均年収804万円は電気機器セクターでも高水準です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
FY2025/3は会社予想を大幅上振れ、予想精度改善の兆し

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2024/3は売上上振れ・利益下振れの混在。FY2025/3は売上・利益ともに大幅上振れで着地し、特に営業利益は期初予想を15%上回る好実績。為替の追い風もあるが、保守的な予想を出す傾向がある。
CS B2027(Change & Strengthen for Brother 2027)
2025年4月〜2028年3月(3カ年)
売上収益: 目標 未開示 大幅遅れ
33%
配当下限: 目標 1株100円 達成
100%
配当性向: 目標 40%目安 やや遅れ
50%
自己株式取得: 目標 600億円(期間合計) 大幅遅れ
30%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/03期8,100億円8,229億円+1.6%
2025/03期8,490億円8,766億円+3.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/03期510億円498億円-2.4%
2025/03期610億円699億円+14.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2024/03期は売上高が予想を上回った一方、営業利益は2.4%下振れとまちまちの結果。2025/03期は売上高3.2%上振れに加え、営業利益が期初予想を14.6%上回る大幅な上振れ着地。中期戦略「CS B2027」初年度の2026/03期は売上高8,750億円・営業利益730億円を見込み、産業印刷のMUTOH統合効果と自社株買い600億円の実行が焦点です。

最新ニュース

ポジティブ
MUTOHホールディングスへのTOB成立、産業印刷事業を拡大
03/24 · 日本経済新聞
中立
長野県茅野市に工作機械テクノロジーセンターを新設
03/16 · 日本経済新聞
ポジティブ
株価3,341円の52週高値を記録、自社株買い進捗が好感
02/05 · 株探
中立
2026/03期期3Q累計は売上3.6%増の6,610億円、セグメント利益5.8%減
01/29 · Yahoo!ファイナンス
ポジティブ
アフリカ新興企業Dots forと資本業務提携、新市場開拓へ
08/05 · 日本経済新聞

どんな話題が多い?

決算・業績25%
M&A・TOB25%
中期戦略 CS B202720%
株主還元・配当15%
その他15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや期待
報道件数(30日)
110
前月比 +20%
メディア数
35
日本経済新聞, 東洋経済オンライン, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日経ビジネス, NewsPicks
業界内ランキング
上位 15%
電気機器 250社中 38位
報道のトーン
50%
好意的
35%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1908年
安井ミシン商会として創業

安井兼吉が名古屋でミシンの修理業を開始。「兄弟(ブラザー)」の名は、息子たちが兄弟で力を合わせて事業を継いだことに由来する。

1934年
ブラザー工業として法人化

国産ミシンの製造を本格化。戦時中は軍需生産に転換するも、戦後はミシン生産を再開し高度成長期の家庭に普及。

1971年
タイプライター事業に進出

ミシンで培った精密機械技術を応用し、電子タイプライターに参入。欧米オフィス市場で大きなシェアを獲得し、情報機器メーカーへの転換が始まる。

1987年
レーザープリンター発売

タイプライターからプリンターへの事業転換を成功させ、複合機・ファクスへと製品ラインを拡大。P&S事業の基盤を確立した。

2015年
英Domino Printing Sciencesを買収

約1,890億円で産業用印刷大手のドミノを買収。食品・医薬品パッケージ印字分野に参入し、B2B産業印刷という新たな成長エンジンを獲得。創業以来最大のM&A。

2025年〜
CS B2027で三本柱の強化へ

中期戦略「CS B2027」を始動。MUTOH買収で産業印刷を拡大、配当下限100円と自社株買い600億円で株主還元を強化。「At your side.」の精神でグローバル多角化経営の次章に挑む。

出来事の年表

2026年3月TOB成立

産業用プリンターのMUTOHホールディングスへのTOBが成立。2年越しの産業印刷事業拡大に向けた宿願が実現。大判プリンター分野を強化。

2026年2月52週高値

株価が3,341円の52週高値を記録。自己株式取得の進捗と中期戦略への期待感が株価を押し上げた。

2025年8月海外展開

アフリカで無線インターネット事業を展開するDots forと資本業務提携。新興国でのプリンター需要開拓を目指す。

2025年5月決算発表

2025/03期期通期決算を発表。売上高8,766億円・営業利益699億円(前期比40%増)。配当は年間100円で4期連続増配。

2024年5月TOB断念

ローランドDGへの同意なきTOBを断念。MBO側の提示価格を上回れず撤退。産業印刷拡大の戦略は仕切り直しに。

社長プロフィール

池田 和史
代表取締役社長
多角化経営の舵取り役
ブラザーグループは1908年の創業以来、ミシンに始まりプリンター、工作機械、産業印刷と事業領域を拡大してきました。中期戦略「CS B2027」のもと、お客様の「At your side.」であり続けることを使命に、既存事業の収益力強化と新たな成長領域への挑戦を進めてまいります。株主の皆様への安定的な還元と持続的な企業価値向上の両立に全力を尽くします。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
78.2億円
借金(有利子負債)
Net Assets
6,914億円
会社の純資産

総資産9,327億円に対し純資産6,915億円、自己資本比率74.1%と非常に堅固な財務基盤。有利子負債はEDINET開示データ上ゼロ表示ですが、IFRSベースではリース負債等を計上しています。BPSは5期連続で増加し2,704円に到達。2015年のDomino買収(約1,890億円)を消化しつつも自己資本を着実に積み増しており、資本余力を活かした成長投資とM&Aの余地があります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+900億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-482億円
投資に使ったお金
Financing CF
-346億円
借入・返済など
Free CF
+419億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期0円0円0円0円
2022/03期0円0円0円0円
2023/03期0円0円0円0円
2024/03期1,410億円421億円616億円990億円
2025/03期900億円482億円346億円419億円

営業CFは2021/03期の1,093億円から2024/03期の1,410億円まで拡大。ただし2023/03期は在庫調整の影響で144億円と大幅減少し、FCFがマイナス178億円に転落するなど業績変動がキャッシュフローに大きく影響する体質です。投資CFは年間250〜480億円規模で推移し、設備投資460億円(2025/03期)と成長投資を継続。2025/03期のFCFは419億円と黒字回復しました。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 16名)
女性 2名(12.5% 男性 14
13%
88%
監査報酬
2億400万円
設備投資額
459.9億円
平均勤続年数(従業員)
14.2
臨時従業員数
5441

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主30.7%
浮動株69.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関26.7%
事業法人等4%
外国法人等40%
個人その他25%
証券会社4.3%

金融機関26.7%・事業法人4%が安定株主。従業員持株会1.8%を加算。外国法人比率が高く流動性のある株主構成。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(40,138,000株)15.66%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(15,048,000株)5.87%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(12,060,000株)4.71%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(8,848,000株)3.45%
株式会社三井住友銀行(5,398,000株)2.11%
JPモルガン証券株式会社(5,063,000株)1.98%
ブラザーグループ従業員持株会(4,695,000株)1.83%
住友生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(4,499,000株)1.76%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,111,000株)1.6%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(3,306,000株)1.29%

筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(15.7%)、次いで日本カストディ銀行(5.9%)と信託口が上位。日本生命保険(3.5%)と三井住友銀行(2.1%)が政策保有株主として安定株主の中核を担います。外国法人ではSTATE STREET BANK(計6.3%)やJPモルガン(計3.3%)など欧米機関投資家が幅広く保有。ブラザーグループ従業員持株会(1.8%)も安定株主。創業家の持株はなく、三菱UFJが保有比率5%超の大量保有報告書を2026年3月に提出しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動リスク。海外売上比率約80%に達し、米ドル・ユーロ・英ポンド等の為替変動が連結業績に大きく影響。円高局面では海外子会社の収益が目減りする構造的リスクがある
2プリンター市場の構造変化リスク。ペーパーレス化やクラウド化の進展により、オフィス向けプリンター・複合機の需要が中長期的に縮小する可能性。インクジェットからレーザーへの移行やサブスク化への対応も課題
3M&A統合リスク。MUTOHホールディングスの統合やDomino事業とのシナジー創出が計画通りに進まない場合、のれん減損や統合コストが業績を圧迫する可能性がある
4原材料・部品調達リスク。半導体やIC部品、樹脂材料の供給不足や価格高騰が発生した場合、製品の生産遅延やコスト増大につながるリスク
5地政学リスク。中国・ベトナムでの生産比率が高く、米中貿易摩擦の激化や関税引き上げ、地域の政治的不安定化が事業に影響を与える可能性
6知的財産権リスク。第三者による模倣品の販売や特許侵害訴訟のリスク。また第三者から特許侵害の訴えが提起される可能性もある

社員の給料はどのくらい?

平均年収
804万円
従業員数
42,801
平均年齢
43.6歳
平均年収従業員数前年比
当期804万円42,801-

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

5年累積TSRは185.6%(投資元本が約1.86倍)でTOPIXを28ポイント下回るアンダーパフォーム。2024期にTSR 187.3%とTOPIXに接近しましたが、2025期にかけてプリンター市場の成熟懸念で逆転されました。配当利回り3%台の安定した株主還元がTSRを下支えしていますが、株価のモメンタムではキヤノンやエプソンに後れを取る展開が続いています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
100
方針: 1株100円を配当下限とし、配当性向40%を目安に還元。CS B2027期間中に合計600億円の自社株買いも計画。
1株配当配当性向
2016/03期3630.1%
2017/03期4223.1%
2018/03期5428.0%
2019/03期6028.9%
2020/03期6031.4%
2021/03期6063.6%
2022/03期6427.2%
2023/03期6844.5%
2024/03期8467.8%
2025/03期10046.7%
9期連続増配
株主優待
なし

2021/03期の60円から2025/03期の100円まで4期連続増配で67%増額。配当性向は27〜68%と業績に連動して変動しますが、中期戦略「CS B2027」で1株100円を配当下限として設定し、減配リスクを限定。配当利回りは約3.4%と電気機器セクター平均を上回ります。株主優待は実施していませんが、自社株買い600億円(期間中合計)による総還元利回りの向上を重視しています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 185.6万円 になりました (85.6万円)
+85.6%
年度末時点評価額損益TSR
2021期151.7万円51.7万円51.7%
2022期142.7万円42.7万円42.7%
2023期132.0万円32.0万円32.0%
2024期187.3万円87.3万円87.3%
2025期185.6万円85.6万円85.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残153,600株
売り残83,600株
信用倍率1.84倍
2026年3月中旬時点
今後の予定
本決算発表2026年5月8日(予定)
第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)

PER 13.8倍・PBR 1.10倍と電気機器セクター平均を下回るバリュエーションで取引されています。プリンター市場の成熟化懸念がディスカウント要因ですが、配当利回り3.4%はセクター平均を大幅に上回ります。信用倍率1.84倍は買い長ながら過熱感はなく、52週高値3,341円から安値2,188円まで約53%のレンジで推移。自社株買い進捗と産業印刷の成長期待がバリュエーション修正の鍵です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期429億円184億円42.9%
2022/03期864億円254億円29.4%
2023/03期570億円179億円31.4%
2024/03期525億円209億円39.8%
2025/03期747億円199億円26.7%

2026/03期予想では税引前利益730億円に対し法人税等180億円、実効税率24.7%。グローバルに生産・販売拠点を持つため、各国の税率差異や移転価格税制の影響を受けますが、法定実効税率(約30%)を下回る効率的な税務構造を実現しています。

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まとめと、関連情報・似た会社へ

ブラザー工業 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(営業利益699億円(+40%)と大幅回復。FY2026/3は730億円予想で増益継続へ)
配当
少なめ
1株 100円(配当100円(利回り3.4%)、下限100円設定。自社株買い600億円も計画)
安全性
安定
自己資本比率 74.1%(自己資本比率74.1%、BPS 2,704円。実質無借金経営で財務は盤石)
稼ぐ力
普通
ROE 8.1%(ROE 7.9%に改善もプライム水準にはやや不足。自社株買いで資本効率改善を図る)
話題性
好評
ポジ 50%(MUTOH TOB成立で産業印刷拡大への期待。PER 14倍未満のバリュエーションは割安感あり)

「プリンター・ミシン・工作機械の三本柱で世界に展開。産業印刷とM&Aで新たな成長軸を築く名古屋の多角化メーカー」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU