6498プライム

キッツ

KITZ CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE9.6%
BPS136.8円
自己資本比率64.1%
FY2025/3 有報データ

暮らしと産業を支える流体制御のプロフェッショナル、日本No.1バルブメーカー

優れた流体制御技術を通じて、地球環境の保全と、豊かで持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図ります。

この会社ってなに?

普段の生活で「バルブ」を意識することは少ないかもしれませんが、キッツの製品は社会のあらゆる場面で活躍しています。あなたが家で水道の蛇口をひねるとき、その裏側にある配管ではキッツのバルブが水の流れを制御しているかもしれません。また、オフィスビルや商業施設の快適な空調、都市ガスや水道といったライフラインの安定供給も、目に見えない場所で働く無数のバルブによって支えられています。私たちが使う様々な工業製品が作られる工場の生産ラインでも、キッツのバルブは液体や気体を正確にコントロールし、ものづくりの心臓部を担っているのです。

総合バルブメーカー国内最大手のキッツは、安定した収益基盤を背景に持続的な成長を遂げています。2025年12月期(FY2025)は売上高1,766.8億円、営業利益154.54億円と増収増益を達成しました。新たに始動した中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」では、2027年度に売上高2,000億円、営業利益200億円という野心的な目標を掲げています。直近では半導体向け特殊バルブメーカーの買収を発表するなど、既存事業の強化に加え、半導体や水素といった成長分野への戦略的投資を加速させています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
12月
本社
東京都港区東新橋1丁目9番1号 東京汐留ビルディング
公式
www.kitz.co.jp

社長プロフィール

河野 誠
代表執行役社長
挑戦者
創業以来の「素材が命」という理念を継承し、高品質な製品で社会基盤を支えてきました。新たな中期経営計画のもと、半導体や水素エネルギーなどの成長分野に注力し、M&Aも活用しながらグローバル市場での持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1951
創業 - 北澤製作所として発足

創業者・北澤利男が「株式会社北澤製作所」を設立。国産バルブの製造を開始し、日本の産業発展の礎を築きました。

1961
東京証券取引所へ上場

創業から10年で東京証券取引所市場第二部に上場。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を確立しました。

1975
社名を「株式会社キッツ」に変更

ブランド名として浸透していた「KITZ」を正式な社名とし、グローバル企業としての飛躍を誓いました。

2002
世界トップクラスのバルブメーカーへ

スペインのバルブメーカーを買収するなど海外展開を加速。世界トップクラスの総合バルブメーカーとしての地位を固めました。

2022
創業70周年とイノベーションセンター設立

創業70周年を記念し、次世代技術の研究開発拠点「KITZ Groupイノベーションセンター」を開設。未来への投資を本格化させました。

2024
半導体分野への戦略的投資

半導体向け特殊バルブメーカーのブイテックスを買収。成長著しい半導体市場への事業展開を強化し、新たな収益の柱を育てています。

2025
新中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」始動

2027年度に売上高2,000億円、営業利益200億円を目指す野心的な新中期経営計画がスタート。持続的な成長に向けた挑戦が始まります。

注目ポイント

国内シェアNo.1の安定基盤

バルブ業界の国内最大手として、建設設備から石油化学プラントまで、幅広い分野で圧倒的なシェアを誇ります。社会インフラに不可欠な製品で、安定した事業基盤を築いています。

半導体・水素など成長分野へ積極展開

M&Aを通じて半導体関連事業を強化するなど、将来性豊かな成長分野へ果敢に挑戦しています。脱炭素社会の切り札となる水素エネルギー分野にも注力し、未来の需要を捉えます。

積極的な株主還元

業績向上に伴い、2期連続で増配を実施するなど株主還元に積極的です。長期保有で特典が追加される株主優待制度もあり、投資家にとっての魅力も高まっています。

サービスの実績は?

1,766.8億円
連結売上高
2025年12月期実績
+2.7% YoY
154.5億円
連結営業利益
2025年12月期実績
+8.7% YoY
114.6億円
連結純利益
2025年12月期実績
-3.0% YoY
53
1株当たり配当金
2025年12月期実績
+15.2% YoY
11.1%
海外売上高比率
2025年12月期実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 53円
安全性
安定
自己資本比率 64.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
53
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2021/32036.2%
FY2022/33334.6%
FY2023/34134.7%
FY2024/34634.7%
FY2025/35340.2%
4期連続増配
株主優待
あり
自社グループ優待券、オリジナルQUOカード、カタログギフト等から選択
必要株数100株以上(約16万円)
金額相当約2,000円〜相当
権利確定月12月

キッツは株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当性向の向上を通じた増配を積極的に実施しています。業績の拡大に伴い、直近数年で配当額を大幅に引き上げており、株主に対する利益還元の姿勢を明確にしています。今後も成長投資とのバランスを考慮しながら、持続的かつ安定的な配当を目指す方針を掲げています。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.6%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
8.7%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
64.1%
業界平均
52.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,599億円
FY2023/31,669億円
FY2024/31,720億円
FY2025/31,767億円
営業利益
FY2022/3111億円
FY2023/3137億円
FY2024/3142億円
FY2025/3155億円

キッツは国内バルブ専業最大手として、建築・設備向けやプラント向けの堅調な需要を背景に5期連続の増収を達成しました。FY2025/3には売上高が約1,767億円、営業利益が約155億円に達し、付加価値の高い製品展開と海外市場の拡大が収益を押し上げています。FY2026/3には過去最高益の更新を見込み、半導体製造装置向けバルブメーカーの買収など、さらなる成長に向けた事業投資を加速させています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.1%3.5%6.6%
FY2022/39.4%5.6%6.9%
FY2023/310.4%6.4%8.2%
FY2024/310.8%6.9%8.3%
FY2025/39.6%6.2%8.7%

収益性については、営業利益率がFY2021/3の6.6%からFY2025/3には8.7%まで着実に改善しており、生産効率の向上と高付加価値製品の販売比率高まりが奏功しています。ROE(自己資本利益率)も10%前後で安定して推移しており、資本効率を重視した経営が定着しています。今後も国内外での需要獲得と生産拠点の最適化を通じて、収益力のさらなる強化を図る方針です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
547億円
会社の純資産
1,198億円

財務健全性は非常に高く、自己資本比率はFY2025/3時点で64.1%に達しており、盤石な財務基盤を維持しています。FY2024/3以降はM&Aなどの成長投資に伴い有利子負債を計上していますが、強固な自己資本により負債比率は十分にコントロールされています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、将来的な成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+136億円
営業CF
投資に使ったお金
-103億円
投資CF
借入・返済など
-60.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+33.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/382.8億円-32.4億円-115億円50.4億円
FY2022/385.4億円-74.7億円-55.7億円10.7億円
FY2023/3160億円-74.1億円-51.9億円86.0億円
FY2024/3186億円-78.4億円-99.1億円107億円
FY2025/3136億円-103億円-60.7億円33.5億円

営業活動によるキャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定して高い水準でキャッシュを創出し続けています。一方で、積極的な設備投資や子会社化を通じた戦略的投資も継続しており、将来の成長のための資金配分をバランスよく行っています。財務キャッシュフローでは配当支払いや借入金の返済・管理が適切に行われており、総じて健全なキャッシュサイクルを実現しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです
2なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです
3(1)リスクマネジメントの基本的な考え方 当社は、企業経営に重大な影響を及ぼす可能性がある様々なリスクをコントロールするため、当社及びグループ各社においてリスクマネジメントに取り組んでいます
4また、取締役会の定めるグループ共通の「リスクマネジメント基本方針」により、リスクマネジメントの目的及びその実現のための行動指針を明確にすると共に、その内容を当社ホームページで公開しています
5そのうえで、監督側では、取締役会によるリスクマネジメントの監督を補助し、経営戦略と一体のものとして、その高度化に資するため、委員長及びその委員の過半数を社外取締役とする任意の機関である「リスク委員会」を設置しています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/389.8億円40.2億円44.8%
FY2022/3120億円35.0億円29.0%
FY2023/3145億円38.6億円26.7%
FY2024/3153億円34.5億円22.6%
FY2025/3161億円46.1億円28.7%

法人税等の支払額は、税引前利益の増大に合わせて推移しており、各期の税負担は概ね標準的な範囲内に収まっています。FY2021/3は一時的な税務要因により実効税率が高まりましたが、以降は20%台後半で安定しています。今後も業績拡大に伴い税負担は増加する見込みですが、健全な利益成長を通じて納税能力を確保しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
630万円
従業員数
5,415
平均年齢
40.1歳
平均年収従業員数前年比
当期630万円5,415-

従業員の平均年収は630万円であり、日本の製造業の平均水準と比較しても堅実な給与水準を維持しています。創業以来の素材からの一貫生産体制を強みとしており、安定した収益基盤が従業員への適正な報酬還元を支えている背景があります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主38.8%
浮動株61.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27%
事業法人等11.8%
外国法人等21.5%
個人その他37.7%
証券会社2%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は北沢会持株会・日本生命保険相互会社・公益財団法人北澤育英会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(10,463,000株)11.99%
北沢会持株会(5,342,000株)6.12%
日本生命保険相互会社(4,303,000株)4.93%
公益財団法人北澤育英会(3,416,000株)3.92%
住友生命保険相互会社(3,413,000株)3.91%
キッツ取引先持株会(3,377,000株)3.87%
株式会社日本カストディ銀行(2,838,000株)3.25%
キッツ従業員持株会(2,035,000株)2.33%
セコム損害保険株式会社(1,702,000株)1.95%
全国キッツ持株会(1,499,000株)1.72%

株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行などの金融機関が上位を占めており、安定した機関投資家の存在感が強いです。また、北沢会持株会や創業家関連の公益財団法人、キッツの取引先・従業員持株会が名を連ねており、創業者の理念を継承する体制と企業間の安定株主関係が維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

8,900万円
取締役2名の合計

EDINETデータによると、バルブ事業を主力としつつ、伸銅品事業などで安定した収益を上げています。中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」を通じ、半導体向け特殊バルブの買収や海外市場の強化など、積極的な事業拡大とポートフォリオの転換を図っている点が最大のリスクかつ成長要因です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 15名)
女性 2名(13.3% 男性 13
13%
87%
監査報酬
1億200万円
連結子会社数
35
設備投資額
103.1億円
平均勤続年数(従業員)
13.9
臨時従業員数
659

女性役員比率は13.3%となっており、多様性の確保に向けて改善の余地がある段階です。連結子会社35社を抱えるグローバル企業として、監査報酬に1億200万円を投じており、強固な監査体制の構築とガバナンスの実効性向上に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
新中計は野心的な目標を掲げるが、近年の業績予想はやや未達傾向。M&A等の非連続な成長が達成の鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 “SHIN GLOBAL 2027”
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 2,000億円 順調 (1,766.8億円)
88.3%
営業利益: 目標 200億円 順調 (154.5億円)
77.2%
ROE: 目標 11%以上 順調 (10.0%)
90.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,950億円1,767億円-9.4%
FY20241,800億円172億円-4.4%
FY20231,700億円167億円-1.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025170億円155億円-9.1%
FY2024150億円142億円-5.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2025年から新中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」がスタートし、2027年度に売上高2,000億円、営業利益200億円という高い目標を掲げています。進捗率は売上高88.3%、営業利益77.2%と順調な滑り出しとは言えないものの、半導体向け特殊バルブメーカー「ブイテックス」の買収など、目標達成に向けた戦略的投資を積極的に実行しています。一方で、過去数年の業績予想は期初計画に対して未達で着地するケースが見られ、計画の精度向上が今後の課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

2021年度から2025年度までの5年間で、TOPIXを上回るTSR(株主総利回り)を達成したのは2023年度と2024年度の2回のみで、総合的には市場平均をやや下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。特に2024年度は自社TSRが200.5%とTOPIXを上回り、好調な業績と増配が株価を押し上げ、株主還元が大きく進んだことが示されています。しかし、2025年度は市場全体の好調さに追いつけず、再びTOPIXを下回っており、安定して市場平均を上回るパフォーマンスを出すことが今後の課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+96.9%
100万円 →196.9万円
96.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202197.4万円-2.6万円-2.6%
FY2022113.5万円+13.5万円13.5%
FY2023130.3万円+30.3万円30.3%
FY2024200.5万円+100.5万円100.5%
FY2025196.9万円+96.9万円96.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残419,900株
売り残64,400株
信用倍率6.52倍
2025年7月25日時点
今後の予定
第2四半期決算発表2026年8月中旬
第3四半期決算発表2026年11月中旬
通期決算発表2027年2月中旬

同業種(機械)の平均PER16.6倍、PBR1.4倍と比較すると、キッツの株価はやや割安な水準にあると評価できます。配当利回りは2.96%と業界平均を上回っており、株主還元への意識も高いと言えるでしょう。信用倍率は6.52倍と買い残が多く、短期的な需給面では上値が重くなる可能性も指摘されますが、市場からの期待感の表れと見ることもできます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
38
日本経済新聞, 日刊工業新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
機械業種 450社中 68位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
M&A・提携30%
製品・技術15%
サステナビリティ15%

最近の出来事

2026年3月子会社化

産業用特殊バルブメーカーの株式会社ブイテックスを約93億円で買収し、半導体製造装置向け事業を強化。

2026年3月中期経営計画

新中期経営計画「SHIN GLOBAL 2027」を発表し、2027年12月期に営業利益200億円を目指す方針を掲げた。

2026年2月増収増益

2025年12月期決算にて、売上高1766.8億円、営業利益154.54億円を達成し過去最高を更新する見通しを発表。

キッツ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 53円
安全性
安定
自己資本比率 64.1%
稼ぐ力
普通
ROE 9.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「社会インフラを支えるバルブの巨人が、半導体・水素という未来のパイプラインにも流れ込もうとしている」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU