平田機工6258
HIRATA Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや、通勤で乗る自動車。その一つ一つの部品は、巨大な工場でロボットアームによって正確に組み立てられています。平田機工は、そうした「製品を作るための工場そのもの」を設計し、製造している会社です。普段は目にすることのない生産ラインの裏側で、ロボットや機械がスムーズに動く仕組みを丸ごと提供しています。私たちの便利な暮らしは、こうした「工場の仕掛け人」の技術によって支えられているのです。
自動車や半導体向けの生産設備エンジニアリング大手。2025期は売上高884.8億円(前期比6.8%増)、営業利益68.98億円(同14.1%増)と増収増益を達成しました。EV関連の設備投資や「シリコンアイランド九州」を背景とした半導体需要が追い風となり、2026期は売上高960億円、営業利益84億円とさらなる成長を見込んでいます。次期社長は売上高1,000億円の大台を目指しており、今後の設備投資サイクルの波に乗れるかが焦点です。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 熊本県熊本市北区植木町一木111番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.8% | 4.4% | - |
| 2022/03期 | 5.0% | 2.8% | - |
| 2023/03期 | 7.5% | 4.0% | - |
| 2024/03期 | 7.0% | 3.5% | 7.3% |
| 2025/03期 | 7.1% | 3.7% | 7.8% |
| 3Q FY2026/3 | 7.9%(累計) | 3.4%(累計) | 9.9% |
当社の営業利益率は概ね7%台で推移しており、製造請負というビジネスモデルの特性上、一定の利益率を確保しつつ着実な利益成長を実現しています。ROE(自己資本利益率)は6%から7%台と、資本効率を意識した経営を継続しています。今後はDX推進や新サービスによる生産性向上を通じ、さらなる収益力の底上げが期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 653億円 | — | 40.8億円 | 130.9円 | - |
| 2022/03期 | 671億円 | — | 26.8億円 | 86.1円 | +2.8% |
| 2023/03期 | 784億円 | — | 42.7億円 | 137.1円 | +16.9% |
| 2024/03期 | 828億円 | 60.5億円 | 43.4億円 | 139.4円 | +5.6% |
| 2025/03期 | 885億円 | 69.0億円 | 47.8億円 | 154.3円 | +6.8% |
平田機工は自動車や半導体向けの製造ライン構築を主力としており、近年の業績は半導体需要の回復等を背景に安定的な成長基調を維持しています。2024/03期には売上高が828億円に達し、2025/03期には885億円まで拡大するなど、堅調な受注環境が継続しています。2026/03期予想では売上高960億円、純利益57億円を見込んでおり、高水準な成長が続く見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上691億円(通期予想比72%)、営業利益68億円(同81%)、純利益47億円(同83%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
平田機工は自動車、半導体、家電など多岐にわたる産業向けの生産設備インテグレーターとして開示を行っています。国内外での設備投資需要や為替リスク、半導体市場の変動が事業リスクとして挙げられており、世界的な供給網を抱える企業としてリスク管理体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,000億円 | — | 885億円 | -11.5% |
| 2024期 | 900億円 | — | 828億円 | -7.9% |
| 2023期 | 800億円 | — | 784億円 | -2.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 75億円 | — | 69億円 | -8.0% |
| 2024期 | 54億円 | — | 60億円 | +12.0% |
| 2023期 | 30億円 | — | 59億円 | +97.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績予想を振り返ると、売上高は期初予想に対して未達となる傾向が見られます。これは、顧客の設備投資計画の変更など外部環境の影響を受けやすい事業特性を示唆しています。一方で、2023期や2024期の営業利益は期初予想を大幅に上回っており、コスト管理や高付加価値案件の獲得が進んでいる可能性があります。2026期は大幅な増益予想を掲げており、この達成確度が今後の株価を左右する重要なポイントです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
創業家の平田雄一郎社長が会長へ退き、前田繁副社長が初の生え抜き社長として就任。
CBD含有製品の検査サービス参入を発表し、多角的な技術活用の姿勢を明確化した。
第3四半期決算にて前年同期比53.9%増の経常利益を計上し、業績拡大を裏付けた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は1,300億円規模まで拡大しており、自己資本比率は50%前後で推移するなど盤石な財務基盤を維持しています。2024/03期以降は有利子負債が増加していますが、これは積極的な設備投資や事業展開に伴うものであり、健全な財務構造を保っています。現預金等の流動資産も豊富であり、長期的な事業投資を支える余力は十分に備わっています。 【3Q 2026/03期】総資産1443億円、純資産725億円、自己資本比率42.7%、有利子負債387億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.9億円 | 23.8億円 | 35.4億円 | 16.9億円 |
| 2022/03期 | 34.4億円 | 10.8億円 | 41.5億円 | 45.3億円 |
| 2023/03期 | 56.9億円 | 20.6億円 | 51.0億円 | 77.5億円 |
| 2024/03期 | 45.9億円 | 22.3億円 | 58.7億円 | 68.3億円 |
| 2025/03期 | 94.3億円 | 20.2億円 | 55.9億円 | 74.0億円 |
長らく在庫積み増しや運転資金負担により営業キャッシュフローが低迷していましたが、2025/03期には約94億円の営業キャッシュ・インを達成し、劇的な改善を見せました。投資活動には継続的に年間約20億円を投じており、研究開発や生産設備への投資が成長の源泉となっています。これによりフリーキャッシュフローも黒字転換を果たしており、今後は安定した資金循環が期待されます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は17.0%であり、取締役会における多様性の確保を進めています。監査役会設置会社として適正な監査体制を敷いており、売上高1,000億円規模を目指す成長戦略において強固なガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 695万円 | 1,995人 | - |
平田機工の従業員平均年収は695万円です。これは、自動車や半導体関連の高度な生産設備を手掛ける高い技術力を要する機械業界の中では相応の水準にあり、専門的なエンジニアリング人材を確保するために一定の報酬水準が維持されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2025期までの5年間で、TOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特に2024期以降はTOPIXの上昇ペースに追いつけておらず、差が拡大しました。これは、同社の株価が市場全体のトレンドほどには上昇せず、配当利回りの高さだけではカバーしきれなかったことを意味します。株価の長期的な停滞がTSRを押し下げる主な要因となっており、資本効率の改善と持続的な成長による株価上昇が、今後の株主価値向上のための大きな課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 17.5% |
| 2017/03期 | 100円 | 16.0% |
| 2018/03期 | 125円 | 19.5% |
| 2019/03期 | 125円 | 28.4% |
| 2020/03期 | 40円 | 23.8% |
| 2021/03期 | 65円 | 16.6% |
| 2022/03期 | 65円 | 25.2% |
| 2023/03期 | 90円 | 21.9% |
| 2024/03期 | 100円 | 23.9% |
| 2025/03期 | 120円 | 77.8% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当を継続しつつ、業績に応じた利益還元を基本方針としています。配当水準は年々引き上げられており、2025/03期には1株当たり120円に増配されました。今後も強固な財務基盤を背景に、持続的な成長と株主還元の両立を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 150.4万円 | 50.4万円 | 50.4% |
| 2022期 | 120.1万円 | 20.1万円 | 20.1% |
| 2023期 | 153.5万円 | 53.5万円 | 53.5% |
| 2024期 | 177.4万円 | 77.4万円 | 77.4% |
| 2025期 | 109.1万円 | 9.1万円 | 9.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.72倍と比較的落ち着いており、過度な投機的売買の対象とはなっていません。一方、PER・PBRともに業界平均を下回っており、市場からはまだ成長性を完全には織り込まれていない割安な水準にあると評価できます。配当利回りが4.75%と業界平均を大きく上回っている点は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。今後の決算で力強い成長を示すことができれば、株価指標の見直し(バリュエーション向上)が期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.8億円 | 11.0億円 | 21.3% |
| 2022/03期 | 42.6億円 | 15.8億円 | 37.0% |
| 2023/03期 | 58.0億円 | 15.3億円 | 26.4% |
| 2024/03期 | 62.6億円 | 19.1億円 | 30.6% |
| 2025/03期 | 68.9億円 | 21.1億円 | 30.6% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に応じて推移しており、近年の実効税率は約30%前後で安定しています。2022/03期には一時的に税率が37.0%まで上昇しましたが、その後は概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。2026/03期予想においても約27億円の納税が見込まれており、業績拡大に伴い負担額も増加する見込みです。
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