酒井重工業6358
SAKAI HEAVY INDUSTRIES,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日クルマで走る道路や、歩いているアスファルトの歩道。あの滑らかで頑丈な地面は、巨大な鉄のローラーで何度も押し固められて作られています。酒井重工業は、まさにその「ロードローラー」と呼ばれる建設機械を作っている専門メーカーのトップ企業です。高速道路や空港の滑走路、街中の道路工事など、普段何気なく目にしている社会インフラの裏側で、同社の黄色い機械が日本の足元を固めています。
ロードローラーで国内首位を誇る建設機械メーカー。2024期は売上高330.2億円、営業利益33.18億円と好調な業績を記録しました。しかし、続く2025期は反動減から売上高278.5億円、営業利益15.83億円と大幅な減益を見込んでおり、業績の波が大きい点が課題です。PBRは0.61倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、高配当を維持しつつも市場からの評価は低いまま。今後の資本効率改善策が株価浮上の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル5F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.0% | 0.0% | - |
| 2022/03期 | 6.3% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 7.0% | 4.3% | - |
| 2024/03期 | 9.0% | 5.7% | 10.1% |
| 2025/03期 | 4.8% | 3.3% | 5.7% |
| 3Q 2026/03期 | 2.0%(累計) | 1.1%(累計) | 0.0% |
収益性に関しては、2024/03期に営業利益率が10.0%まで向上し、効率的な生産体制の構築が進んだことで高い収益力を示しました。一方で、直近の2025/03期には営業利益率が5.7%に低下しており、原材料高や販売競争の激化によるコスト圧力が収益を一時的に押し下げた側面があります。ROEについては、利益水準の変動に合わせて4.8%から8.4%の範囲で推移しており、資本効率の改善を今後の課題としています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 216億円 | — | 400万円 | 0.5円 | — |
| 2022/03期 | 266億円 | — | 14.3億円 | 168.4円 | +23.0% |
| 2023/03期 | 315億円 | — | 16.9億円 | 200.4円 | +18.3% |
| 2024/03期 | 330億円 | 33.2億円 | 24.4億円 | 287.4円 | +5.0% |
| 2025/03期 | 279億円 | 15.8億円 | 14.4億円 | 168.5円 | -15.6% |
酒井重工業は、ロードローラーなどの建設機械専業メーカーとして国内外に展開しており、2024/03期には売上高が330億円に達するなど堅調に推移しました。しかし、2025/03期以降は市場環境の変化や受注動向の影響により、売上高は278億円、純利益は14億円規模へと一時的に減速しています。2026/03期に向けては、売上高300億円水準への回復を目指すなど、収益基盤の安定化を図る見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上18.7兆円(通期予想比62315%)、営業利益2.9億円(同24%)、純利益4777億円(同53073%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
酒井重工業は道路舗装機械の専業大手として国内外で強みを持っていますが、グローバルな原材料価格の高騰や為替変動、地政学リスクなどが主な事業リスクとして挙げられます。収益の安定化に向けて、特定地域に依存しない市場開拓や高付加価値製品への転換が重要な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 279億円 | — | — | 修正なし |
| 2024期 | 330億円 | — | 330億円 | +0.1% |
| 2023期 | 293億円 | — | 315億円 | +7.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 29.5億円 | — | 33.2億円 | +12.5% |
| 2023期 | 15億円 | — | 25.1億円 | +67.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026期を最終年度とする中期経営計画では売上高300億円、営業利益31億円を掲げています。2024期で先行して好業績を記録したものの、2025期の会社予想はその水準を大きく下回っており、最終年度での目標達成には不透明感が漂います。一方、配当性向50%という株主還元目標は達成が続いており、この点は評価できます。過去の業績予想は保守的な傾向があり、期初予想を上回って着地することが多い点は投資家にとってポジティブな材料です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期通期連結業績予想を修正し、営業利益27.30億円などの計画未達を公表しました。
第3四半期累計期間において経常利益が前年同期比50.2%減の7億円となり、市場の期待を下回る着地となりました。
2026年3月期第1四半期の決算を発表し、引き続き道路舗装機械事業を中心とした収益動向が注目されました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
同社の財務健全性は、自己資本比率が70.5%(2025/03期時点)と極めて高い水準にあり、盤石な財務体質を維持しています。有利子負債は2024/03期から発生していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバー可能な範囲にあります。長年蓄積された利益剰余金が厚く、不況期にも耐えうる強固な貸借対照表を構築できている点は強みです。 【3Q 2026/03期】総資産44.4兆円、純資産30.4兆円、自己資本比率53.3%、有利子負債5.2兆円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.3億円 | ▲5.1億円 | ▲8.1億円 | 10.2億円 |
| 2022/03期 | 23.6億円 | ▲2.6億円 | ▲12.3億円 | 21.0億円 |
| 2023/03期 | 18.9億円 | ▲4.0億円 | ▲22.4億円 | 14.9億円 |
| 2024/03期 | 24.8億円 | ▲3.5億円 | ▲14.2億円 | 21.3億円 |
| 2025/03期 | 4.0億円 | 3,900万円 | ▲12.2億円 | 4.4億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、業績連動で安定した創出能力を有しており、高いフリーキャッシュフローの創出が株主還元原資となっています。投資活動については、主要な生産設備の維持・更新に向けた支出が継続して行われています。財務活動では、配当金の支払いや借入金の返済など、株主還元と健全な負債管理のバランスを重視した動きが見られます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率20.0%を達成しており、多様な視点を取り入れた経営ガバナンスの強化に努めています。監査等委員会設置会社として、独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会を活用するなど、透明性の高い経営監視体制が整えられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 645万円 | 622人 | - |
従業員の平均年収は645万円と、建設機械業界の平均と比較しても堅実な水準を維持しています。長年の歴史を持つ企業として安定した収益基盤があり、継続的な雇用と適切な報酬の支払いが実現されている環境といえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2021期、2022期はTOPIXを下回っていましたが、2023期以降はTOPIXを上回るパフォーマンスを見せています。特に2024期には自社TSRが306.2%と、TOPIXの216.8%を大きくアウトパフォームしました。これは、堅調な業績を背景とした大幅な増配が株価にポジティブに作用し、キャピタルゲインとインカムゲインの両方が株主価値向上に寄与した結果と考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.5円 | 25.7% |
| 2017/03期 | 7円 | 16.3% |
| 2019/03期 | 100円 | 51.6% |
| 2020/03期 | 100円 | 91.0% |
| 2021/03期 | 80円 | 8602.2% |
| 2022/03期 | 165円 | 49.0% |
| 2023/03期 | 200円 | 49.9% |
| 2024/03期 | 142円 | 49.6% |
株主優待制度は実施していません。
酒井重工業は株主還元を重視しており、配当性向50%を目標とした利益配分を基本的な方針としています。近年の業績拡大に伴い配当額を積極的に増額しており、投資家に対して魅力的な還元を行っています。なお、優待制度は導入しておらず、配当金を通じた直接的な還元に注力する姿勢を鮮明にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 96.1万円 | ▲3.9万円 | -3.9% |
| 2022期 | 142.4万円 | 42.4万円 | 42.4% |
| 2023期 | 184.1万円 | 84.1万円 | 84.1% |
| 2024期 | 306.2万円 | 206.2万円 | 206.2% |
| 2025期 | 215.7万円 | 115.7万円 | 115.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割高ですが、PBRは0.61倍と著しく割安な水準です。これは、資産価値に対して株価が評価されていないことを示唆します。配当利回りは4.95%と業界平均を大幅に上回っており、高配当銘柄としての魅力があります。信用倍率は4.03倍とやや買い残が多い水準で、将来の売り圧力には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.6億円 | 6.5億円 | 99.4% |
| 2022/03期 | 14.1億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 23.3億円 | 6.3億円 | 27.2% |
| 2024/03期 | 33.2億円 | 8.8億円 | 26.6% |
| 2025/03期 | 14.9億円 | 5,800万円 | 3.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。2022/03期などは税効果会計等の影響により税率が大きく低下する年もありましたが、通常期はおおむね法定実効税率に近い水準で納税が行われています。2025/03期は特定の税務処理や損益構成により一時的に実効税率が低くなっておりますが、長期的には安定した納税を継続しています。
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