6358プライム

酒井重工業

SAKAI HEAVY INDUSTRIES,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE4.8%
BPS338.9円
自己資本比率70.5%
FY2025/3 有報データ

100年以上の歴史を誇る、世界の道づくりを支えるロードローラーのパイオニア

道路建設機械の提供を通じて、世界中の人々が安全で快適に暮らせる社会インフラの未来を創造すること。

この会社ってなに?

あなたが毎日クルマで走る道路や、歩いているアスファルトの歩道。あの滑らかで頑丈な地面は、巨大な鉄のローラーで何度も押し固められて作られています。酒井重工業は、まさにその「ロードローラー」と呼ばれる建設機械を作っている専門メーカーのトップ企業です。高速道路や空港の滑走路、街中の道路工事など、普段何気なく目にしている社会インフラの裏側で、同社の黄色い機械が日本の足元を固めています。

ロードローラーで国内首位を誇る建設機械メーカー。FY2024は売上高330.2億円、営業利益33.18億円と好調な業績を記録しました。しかし、続くFY2025は反動減から売上高278.5億円、営業利益15.83億円と大幅な減益を見込んでおり、業績の波が大きい点が課題です。PBRは0.61倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、高配当を維持しつつも市場からの評価は低いまま。今後の資本効率改善策が株価浮上の鍵を握ります。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル5F
公式
www.sakainet.co.jp

社長プロフィール

酒井 一郎
代表取締役社長
堅実派
当社は100年以上にわたり『誠実・奉仕・堅実』の社是のもと、道路建設機械の専門メーカーとして社会インフラ整備に貢献してきました。これからも『道』づくりを通して世界の人々の安全・安心な暮らしを支え、持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1918
創業

酒井一郎(現社長の曽祖父)が東京・芝に「酒井製作所」を創業し、機関車や貨車の製造・修理を開始。

1929
国産初のロードローラ完成

日本の道路整備の黎明期に、内燃機関を搭載した国産初のロードローラを開発。社会インフラ整備の歴史に名を刻む。

1949
酒井重工業株式会社設立

戦後の復興需要に応えるべく、株式会社として新たなスタートを切り、建設機械の専門メーカーとしての基盤を固める。

1972
インドネシアに合弁会社設立

東南アジアでの需要拡大を見据え、初の海外生産拠点となる合弁会社をインドネシアに設立し、グローバル展開を本格化。

1976
米国に現地法人 SAKAI AMERICA, INC. 設立

世界最大の建設機械市場である米国へ本格進出。現地法人を設立し、北米での販売・サービス網を構築。

2000
中国に現地法人を設立

著しい経済成長を遂げる中国市場に参入するため、上海に製造・販売を行う現地法人を設立。

2024
中期経営計画の推進

2026年3月期の売上高300億円、営業利益31億円を目標とする中期経営計画を推進。収益性向上と持続的成長を目指す。

注目ポイント

安定した高配当利回り

株主還元に積極的で、安定した配当を継続。検索結果時点では4%を超える高い配当利回りが魅力となっている。

100年超の歴史とグローバル展開

日本初のロードローラ開発から100年以上、業界を牽引。アメリカ、インドネシア、中国に生産・販売拠点を持ち、世界中のインフラ整備に貢献している。

道路機械の専業大手

ロードローラをはじめとする道路建設・維持補修機械に特化。特に大型機に強みを持ち、ニッチな市場で高い競争力を誇る専業メーカー。

サービスの実績は?

330.2億円
連結売上高
2024年3月期実績
+4.9% YoY
33.18億円
連結営業利益
2024年3月期実績
+32.4% YoY
10.0%
営業利益率
2024年3月期実績
+2.1pt YoY
285
1株当たり配当金
2024年3月期実績
+85円 YoY
49.6%
配当性向
2024年3月期実績
安定的に50%を目標

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 15.8円
安全性
安定
自己資本比率 70.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
15.8
方針: 配当性向50%目標
1株配当配当性向
FY2021/34.48602.2%
FY2022/39.249.0%
FY2023/311.149.9%
FY2024/315.849.6%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

酒井重工業は株主還元を重視しており、配当性向50%を目標とした利益配分を基本的な方針としています。近年の業績拡大に伴い配当額を積極的に増額しており、投資家に対して魅力的な還元を行っています。なお、優待制度は導入しておらず、配当金を通じた直接的な還元に注力する姿勢を鮮明にしています。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.8%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
5.7%
業界平均
11.6%
自己資本比率上回る
この会社
70.5%
業界平均
52.8%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3266億円
FY2023/3315億円
FY2024/3330億円
FY2025/3279億円
営業利益
FY2022/313.8億円
FY2023/325.1億円
FY2024/333.2億円
FY2025/315.8億円

酒井重工業は、ロードローラーなどの建設機械専業メーカーとして国内外に展開しており、FY2024/3には売上高が330億円に達するなど堅調に推移しました。しかし、FY2025/3以降は市場環境の変化や受注動向の影響により、売上高は278億円、純利益は14億円規模へと一時的に減速しています。FY2026/3に向けては、売上高300億円水準への回復を目指すなど、収益基盤の安定化を図る見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/30.0%0.0%3.2%
FY2022/36.2%3.8%5.2%
FY2023/36.7%4.2%8.0%
FY2024/38.4%5.5%10.0%
FY2025/34.8%3.4%5.7%

収益性に関しては、FY2024/3に営業利益率が10.0%まで向上し、効率的な生産体制の構築が進んだことで高い収益力を示しました。一方で、直近のFY2025/3には営業利益率が5.7%に低下しており、原材料高や販売競争の激化によるコスト圧力が収益を一時的に押し下げた側面があります。ROEについては、利益水準の変動に合わせて4.8%から8.4%の範囲で推移しており、資本効率の改善を今後の課題としています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
65.0億円
会社の純資産
301億円

同社の財務健全性は、自己資本比率が70.5%(FY2025/3時点)と極めて高い水準にあり、盤石な財務体質を維持しています。有利子負債はFY2024/3から発生していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバー可能な範囲にあります。長年蓄積された利益剰余金が厚く、不況期にも耐えうる強固な貸借対照表を構築できている点は強みです。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+4.0億円
営業CF
投資に使ったお金
+3,900万円
投資CF
借入・返済など
-12.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+4.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/315.3億円-5.1億円-8.1億円10.2億円
FY2022/323.6億円-2.6億円-12.3億円21.0億円
FY2023/318.9億円-4.0億円-22.4億円14.9億円
FY2024/324.8億円-3.5億円-14.2億円21.3億円
FY2025/34.0億円3,900万円-12.2億円4.4億円

営業活動によるキャッシュフローは、業績連動で安定した創出能力を有しており、高いフリーキャッシュフローの創出が株主還元原資となっています。投資活動については、主要な生産設備の維持・更新に向けた支出が継続して行われています。財務活動では、配当金の支払いや借入金の返済など、株主還元と健全な負債管理のバランスを重視した動きが見られます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1法的規制等について 当企業グループは、国内の法的規制のほかに事業展開している各国の法的規制、たとえば事業・投資の許可、関税・輸出入規制等の適用を受けております
2株式保有リスクについて 当企業グループは、金融機関や販売又は仕入に係る取引会社の株式を保有しているため、株式市場の価格変動リスクを負っております
3売上債権管理上のリスクについて 当企業グループの販売形態については、商社及び有力代理店を通した間接販売とユーザへの直接販売があります
4繰延税金資産の回収可能性について 繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります
5感染症の拡大等に関するリスクについて 新型コロナウイルス等の感染症の流行により、国内外において都市封鎖、外出制限等実施された場合、また、役員及び従業員が感染症に罹患した場合には、需要の減少や生産ラインの閉鎖等により当企業グループの事業運営に支障を来たし、財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/36.6億円6.5億円99.4%
FY2022/314.1億円0円0.0%
FY2023/323.3億円6.3億円27.2%
FY2024/333.2億円8.8億円26.6%
FY2025/314.9億円5,900万円3.9%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。FY2022/3などは税効果会計等の影響により税率が大きく低下する年もありましたが、通常期はおおむね法定実効税率に近い水準で納税が行われています。FY2025/3は特定の税務処理や損益構成により一時的に実効税率が低くなっておりますが、長期的には安定した納税を継続しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
645万円
従業員数
622
平均年齢
40歳
平均年収従業員数前年比
当期645万円622-

従業員の平均年収は645万円と、建設機械業界の平均と比較しても堅実な水準を維持しています。長年の歴史を持つ企業として安定した収益基盤があり、継続的な雇用と適切な報酬の支払いが実現されている環境といえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44%
浮動株56%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関33.4%
事業法人等10.6%
外国法人等11.5%
個人その他41.9%
証券会社2.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三菱UFJ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(987,000株)11.57%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(415,000株)4.86%
株式会社三菱UFJ銀行(415,000株)4.86%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(301,000株)3.53%
第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(297,000株)3.48%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(278,000株)3.25%
酒井 一郎(275,000株)3.23%
ニチレキグループ株式会社(163,000株)1.91%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(140,000株)1.64%
油研工業株式会社(134,000株)1.57%

筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行をはじめ、金融機関や保険会社などの機関投資家が安定株主として上位を占めているのが特徴です。創業家関連と思われる酒井一郎氏も上位株主に名を連ねており、一定の影響力を維持しつつも、長年にわたり安定した経営体制が敷かれています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,933万円
取締役2名の合計

酒井重工業は道路舗装機械の専業大手として国内外で強みを持っていますが、グローバルな原材料価格の高騰や為替変動、地政学リスクなどが主な事業リスクとして挙げられます。収益の安定化に向けて、特定地域に依存しない市場開拓や高付加価値製品への転換が重要な経営課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 1名(20.0% 男性 4
20%
80%
監査報酬
4,560万円
連結子会社数
7
設備投資額
4.1億円
平均勤続年数(従業員)
13

女性役員比率20.0%を達成しており、多様な視点を取り入れた経営ガバナンスの強化に努めています。監査等委員会設置会社として、独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会を活用するなど、透明性の高い経営監視体制が整えられています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的で上振れ着地が多いが、中計目標の達成には不透明感が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 300億円 順調 (278.5億円 (FY2025予想))
92.83%
営業利益: 目標 31億円 やや遅れ (15.83億円 (FY2025予想))
51.06%
ROE: 目標 8.0% 順調 (5.8% (FY2025予想ベース))
72.5%
配当性向: 目標 50% 順調 (49.6% (FY2024実績))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025279億円修正なし
FY2024330億円330億円+0.1%
FY2023293億円315億円+7.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202430億円33億円+12.5%
FY202315億円25億円+67.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2026を最終年度とする中期経営計画では売上高300億円、営業利益31億円を掲げています。FY2024で先行して好業績を記録したものの、FY2025の会社予想はその水準を大きく下回っており、最終年度での目標達成には不透明感が漂います。一方、配当性向50%という株主還元目標は達成が続いており、この点は評価できます。過去の業績予想は保守的な傾向があり、期初予想を上回って着地することが多い点は投資家にとってポジティブな材料です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2021、FY2022はTOPIXを下回っていましたが、FY2023以降はTOPIXを上回るパフォーマンスを見せています。特にFY2024には自社TSRが306.2%と、TOPIXの216.8%を大きくアウトパフォームしました。これは、堅調な業績を背景とした大幅な増配が株価にポジティブに作用し、キャピタルゲインとインカムゲインの両方が株主価値向上に寄与した結果と考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+115.7%
100万円 →215.7万円
115.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202196.1万円-3.9万円-3.9%
FY2022142.4万円+42.4万円42.4%
FY2023184.1万円+84.1万円84.1%
FY2024306.2万円+206.2万円206.2%
FY2025215.7万円+115.7万円115.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残106,000株
売り残26,300株
信用倍率4.03倍
2026年3月時点(週次)時点
今後の予定
第1四半期決算発表2025年08月08日
第2四半期決算発表2025年11月13日
第3四半期決算発表2026年02月13日

業界平均と比較すると、PERは割高ですが、PBRは0.61倍と著しく割安な水準です。これは、資産価値に対して株価が評価されていないことを示唆します。配当利回りは4.95%と業界平均を大幅に上回っており、高配当銘柄としての魅力があります。信用倍率は4.03倍とやや買い残が多い水準で、将来の売り圧力には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 -12.5%
メディア数
18
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 35%
機械業種 1,150社中 402位
報道のトーン
20%
好意的
35%
中立
45%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績修正50%
株価・市場動向25%
経営・資本政策15%
製品・技術10%

最近の出来事

2026年3月下方修正

2026年3月期通期連結業績予想を修正し、営業利益27.30億円などの計画未達を公表しました。

2026年2月決算発表

第3四半期累計期間において経常利益が前年同期比50.2%減の7億円となり、市場の期待を下回る着地となりました。

2025年8月決算発表

2026年3月期第1四半期の決算を発表し、引き続き道路舗装機械事業を中心とした収益動向が注目されました。

酒井重工業 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 15.8円
安全性
安定
自己資本比率 70.5%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「アスファルトを固めるロードローラー国内首位、PBR1倍割れの地味な優等生」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU