6289プライム

技研製作所

GIKEN LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.7%
BPS1523.3円
自己資本比率84.2%
FY2025/3 有報データ

静けさで世界を築く、杭打ち技術のグローバルニッチトップ

圧入技術を世界のスタンダード工法とし、災害に強く文化的な生活を営める国土を構築することで、真に豊かな社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段見かける工事現場、もし騒音や振動がとても静かだったら、その裏側で技研製作所の技術が活躍しているかもしれません。同社の主力製品『サイレントパイラー』は、大きな音や揺れを出さずに地面に杭を打ち込むことができる特殊な建設機械です。これにより、住宅街のすぐ隣や夜間の工事でも、周囲への迷惑を最小限に抑えられます。あなたが利用する駅のホーム拡張や、街を洪水から守る堤防の強化など、静かに、でも着実に社会の安全を支えている会社です。

油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」で世界シェア9割超を誇る建設機械メーカー。FY2025は売上高263.4億円、営業利益25.66億円と減収減益で着地しましたが、最新の2026年8月期第1四半期決算では売上高が前年同期比36.7%増、営業利益が同78.0%増と急回復を見せています。海外、特に欧州での防災・治水関連のインフラ投資が追い風となっており、国内の国土強靭化計画と合わせて今後の受注拡大が期待されます。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
8月
本社
高知県高知市布師田3948番地1
公式
www.giken.com

社長プロフィール

大平 厚
代表取締役社長 CEO
イノベーター
私たちは「建設革命」を掲げ、独自の圧入技術で世界の建設常識を変えることを目指しています。環境に優しく、安全で効率的な工法を提供することで、社会基盤の整備に貢献し、持続可能な未来を創造します。

この会社のストーリー

1967
技研製作所の前身、北村土木創業

創業者・北村精男が個人企業として高知県で北村土木を創業。これが技研製作所の原点となる。

1975
「サイレントパイラー™」第一号機開発

世界初の無振動・無騒音の杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を開発。公害問題を解決する画期的な技術として注目を集める。

1991
株式を店頭登録(現JASDAQ)

企業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式を店頭登録し、パブリックカンパニーとしての歩みを始める。

1993
大阪証券取引所第二部に上場

さらなる事業拡大と資金調達の多様化を目指し、大阪証券取引所市場第二部へ上場を果たす。

2017
東京証券取引所市場第一部へ指定

市場統合を経て、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)に指定される。グローバル企業としての地位を確立する大きな転換点となった。

2023
次世代圧入機「SXシリーズ」展開開始

建設業界の課題解決に向け、自動化や遠隔操作を可能にする次世代圧入機「SXシリーズ」の展開を開始。未来の建設現場を見据える。

2025
サイレントパイラー誕生50周年

主力製品である「サイレントパイラー™」が誕生から半世紀を迎える。長年にわたる技術革新と信頼の証となる。

注目ポイント

世界シェア9割超の圧入技術

主力製品の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」は、無振動・無騒音という環境性能で他を圧倒。グローバル市場で9割を超える圧倒的なシェアを誇ります。

海外で加速する成長性

独自の「インプラント工法™」は、オランダの国家的な治水対策事業に採用されるなど、海外での評価が急上昇中。海外売上高は前年比+25.5%と力強く成長しています。

株主還元への積極姿勢

安定した配当に加え、2025年には株主優待制度「プレミアム優待倶楽部」を新設。個人投資家を重視し、株主との対話を強化する姿勢が魅力です。

サービスの実績は?

90%超
油圧式杭圧入引抜機の世界シェア
会社資料より
294.8億円
圧入機械事業 売上高
FY2024実績
+1.3% YoY
25.5%
海外売上高成長率(建設機械事業)
会社資料より
54
1株当たり配当金
FY2025実績
+28.6% YoY
4,196万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績
-11.3% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 84.2%
稼ぐ力
普通
ROE 3.7%
話題性
好評
ポジティブ 75%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
54
方針: 連結配当性向の目標設定および安定配当の維持
1株配当配当性向
FY2016/33430.8%
FY2017/37047.8%
FY2018/36038.5%
FY2019/36840.3%
FY2020/370136.5%
FY2021/37062.4%
FY2022/37059.5%
FY2023/340129.8%
FY2024/34246.2%
FY2025/35496.9%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月8月

当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定した配当の継続と向上を目指しています。一時的な利益変動に左右されず、将来の投資とバランスを取りながら還元を実施する方針です。新たにプレミアム優待倶楽部を導入したことで、総合的な還元力を強化しました。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.7%
業界平均
9.4%
営業利益率下回る
この会社
9.7%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
84.2%
業界平均
51.7%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3304億円
FY2023/3293億円
FY2024/3295億円
FY2025/3263億円
営業利益
FY2022/346.1億円
FY2023/329.8億円
FY2024/333.2億円
FY2025/325.7億円

当社の売上高は200億円台後半から300億円規模で安定的に推移してきましたが、直近では世界的な建設市場の変動等の影響を受けて一時的に減収傾向となりました。一方で、独自の油圧式杭圧入引抜機による高い技術力を背景に、利益面では底堅い構造を維持しています。2026年3月期は、新製品「SXシリーズ」の投入やグローバル展開の加速により、増収増益への転換が期待される局面にあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/310.9%6.9%18.7%
FY2017/311.6%7.8%19.7%
FY2018/311.9%8.4%20.5%
FY2019/311.9%8.9%20.6%
FY2020/33.6%2.8%10.1%
FY2021/37.8%5.9%14.5%
FY2022/37.8%5.9%15.2%
FY2023/32.1%1.6%10.2%
FY2024/36.0%5.1%11.3%
FY2025/33.7%3.1%9.7%

過去5年間、営業利益率は9%から15%の範囲で推移しており、高い技術的優位性を活かした高収益体質を確保しています。特にFY2022/3には15.2%の高いマージンを記録しました。近年は研究開発投資や海外販路拡大のための先行費用がかさんでいますが、今後市場回復に伴うROE(自己資本利益率)の改善が重要視されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率84.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
403億円

自己資本比率は80%を超えており、極めて強固な財務健全性を誇ります。有利子負債は実質ゼロの無借金経営を継続しており、手元流動性は豊富です。この潤沢な資本を背景に、将来の技術開発やM&Aを通じたさらなる成長投資を推進できる安定した基盤を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+13.8億円
営業CF
投資に使ったお金
-11.3億円
投資CF
借入・返済など
-9.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+2.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/346.1億円-51.5億円-8.5億円-5.3億円
FY2017/342.3億円-52.9億円27.8億円-10.6億円
FY2018/342.3億円-19.9億円-18.3億円22.4億円
FY2019/330.9億円-25.5億円-9.0億円5.4億円
FY2020/332.6億円-18.9億円-9.5億円13.7億円
FY2021/377.7億円-53.4億円-22.0億円24.3億円
FY2022/359.2億円-42.2億円-19.4億円17.1億円
FY2023/320.4億円-1.6億円-19.8億円18.8億円
FY2024/331.4億円5,500万円-25.0億円31.9億円
FY2025/313.8億円-11.3億円-9.5億円2.4億円

営業キャッシュフローは本業の堅調さにより継続してプラスを維持しており、潤沢な稼ぐ力を証明しています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けたデモ機投資や設備投資が中心です。FCF(フリーキャッシュフロー)も総じて安定的に推移しており、無借金経営を支える原動力となっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/340.7億円13.5億円33.1%
FY2017/352.0億円15.3億円29.4%
FY2018/360.7億円19.2億円31.6%
FY2019/367.6億円21.9億円32.4%
FY2020/327.9億円13.9億円49.9%
FY2021/341.6億円10.9億円26.1%
FY2022/348.3億円16.0億円33.1%
FY2023/330.6億円22.1億円72.4%
FY2024/335.8億円11.4億円32.0%
FY2025/327.3億円12.4億円45.6%

法人税等の実効税率は、FY2023/3の急騰を除き、概ね30%前後で推移しています。FY2023/3の税率高騰は、利益水準の変動に対して一定の固定的な税金費用が発生したこと等が要因です。2026年3月期予想では、通常の水準である約24.1%へと収束する見込みです。

会社の公式開示情報

主力事業である「建設機械事業」が収益の柱であり、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を中心とした開発・販売・レンタルを展開しています。海外市場への注力が進む一方、建設業界の需要変動や海外特有の地政学リスクが開示書類において継続的な経営上の注視事項として挙げられています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の計画は未達だが、回復の兆しが見られるため、今後の挽回に期待。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 350億円 未達 (294.8億円)
84.2%
営業利益: 目標 58億円 未達 (33.24億円)
57.3%
ROE: 目標 10%以上 未達 (5.9%)
59%
中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 300億円 順調 (263.4億円)
87.8%
営業利益: 目標 35億円 順調 (25.66億円)
73.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025278億円263億円-5.2%
FY2024300億円295億円-1.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202529億円26億円-11.5%
FY202433億円33億円+0.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現在進行中の中期経営計画ではFY2025目標(売上278億円/営業利益29億円)を未達で終えましたが、FY2026以降の回復を見込んでいます。直近の2026年8月期第1四半期決算が大幅増収増益と好調な滑り出しを見せている点はポジティブな材料です。ただし、過去の業績予想は未達となるケースもあり、計画の蓋然性については慎重に見極める必要があります。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残185,500株
売り残71,000株
信用倍率2.61倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年8月期 第3四半期決算発表2026年7月上旬(予定)
2026年8月期 第4四半期決算発表2026年10月上旬(予定)
第45期定時株主総会2026年11月下旬(予定)

PER・PBRともに業界平均(機械)を下回っており、バリュエーション面での割安感が見られます。信用倍率は2.61倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。2026年8月期第1四半期の好決算を受けて株価は一時上昇しましたが、まだ割安感が残る水準と言えるかもしれません。今後の四半期決算で業績の回復基調が継続するかどうかが注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
機械業界 111社中 16位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
新製品・技術25%
株主還元・IR20%
海外展開・経営15%

最近の出来事

2026年1月新製品発表

建設業界の課題解決に向けた次世代圧入機「SXシリーズ」の展開を発表。

2026年1月業績好調

26年8月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比84.8%増となる好決算を発表。

2025年12月株主優待新設

株主への利益還元強化のため、プレミアム優待倶楽部の導入を決定。

技研製作所 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 84.2%
稼ぐ力
普通
ROE 3.7%
話題性
好評
ポジティブ 75%

「静かに杭を打ち込む『サイレントパイラー』で、世界の建設現場の常識を変えた高知発のニッチガリバー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU