技研製作所6289
GIKEN LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段見かける工事現場、もし騒音や振動がとても静かだったら、その裏側で技研製作所の技術が活躍しているかもしれません。同社の主力製品『サイレントパイラー』は、大きな音や揺れを出さずに地面に杭を打ち込むことができる特殊な建設機械です。これにより、住宅街のすぐ隣や夜間の工事でも、周囲への迷惑を最小限に抑えられます。あなたが利用する駅のホーム拡張や、街を洪水から守る堤防の強化など、静かに、でも着実に社会の安全を支えている会社です。
油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」で世界シェア9割超を誇る建設機械メーカー。2025期は売上高263.4億円、営業利益25.66億円と減収減益で着地しましたが、最新の2026年8月期第1四半期決算では売上高が前年同期比36.7%増、営業利益が同78.0%増と急回復を見せています。海外、特に欧州での防災・治水関連のインフラ投資が追い風となっており、国内の国土強靭化計画と合わせて今後の受注拡大が期待されます。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 8月
- 本社
- 高知県高知市布師田3948番地1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/8実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/08期 | 10.9% | 6.9% | 18.7% |
| 2017/08期 | 13.0% | 8.5% | 19.7% |
| 2018/08期 | 12.5% | 8.6% | 20.5% |
| 2019/08期 | 12.5% | 9.1% | 20.6% |
| 2020/08期 | 3.6% | 2.8% | 10.1% |
| 2021/08期 | 7.9% | 6.1% | 14.5% |
| 2022/08期 | 8.0% | 6.1% | 15.2% |
| 2023/08期 | 2.1% | 1.6% | 10.2% |
| 2024/08期 | 6.1% | 4.9% | 11.3% |
| 2025/08期 | 3.7% | 3.1% | 9.7% |
| 2Q FY2026/8 | 3.0%(累計) | 2.5%(累計) | 10.5% |
過去5年間、営業利益率は9%から15%の範囲で推移しており、高い技術的優位性を活かした高収益体質を確保しています。特に2022/03期には15.2%の高いマージンを記録しました。近年は研究開発投資や海外販路拡大のための先行費用がかさんでいますが、今後市場回復に伴うROE(自己資本利益率)の改善が重要視されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/08期 | 276億円 | 40.0億円 | 30.7億円 | 112.2円 | +12.1% |
| 2022/08期 | 304億円 | 46.1億円 | 32.3億円 | 117.7円 | +10.0% |
| 2023/08期 | 293億円 | 29.8億円 | 8.5億円 | 30.8円 | -3.6% |
| 2024/08期 | 295億円 | 33.2億円 | 24.4億円 | 91.0円 | +0.7% |
| 2025/08期 | 263億円 | 25.7億円 | 14.9億円 | 55.7円 | -10.7% |
当社の売上高は200億円台後半から300億円規模で安定的に推移してきましたが、直近では世界的な建設市場の変動等の影響を受けて一時的に減収傾向となりました。一方で、独自の油圧式杭圧入引抜機による高い技術力を背景に、利益面では底堅い構造を維持しています。2026年3月期は、新製品「SXシリーズ」の投入やグローバル展開の加速により、増収増益への転換が期待される局面にあります。 【2Q 2026/08期実績】売上141億円(通期予想比51%)、営業利益15億円(同51%)、純利益12億円(同54%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
主力事業である「建設機械事業」が収益の柱であり、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を中心とした開発・販売・レンタルを展開しています。海外市場への注力が進む一方、建設業界の需要変動や海外特有の地政学リスクが開示書類において継続的な経営上の注視事項として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 278億円 | — | 263億円 | -5.2% |
| 2024期 | 300億円 | — | 295億円 | -1.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 29億円 | — | 25.7億円 | -11.5% |
| 2024期 | 33億円 | — | 33.2億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画では2025期目標(売上278億円/営業利益29億円)を未達で終えましたが、2026期以降の回復を見込んでいます。直近の2026年8月期第1四半期決算が大幅増収増益と好調な滑り出しを見せている点はポジティブな材料です。ただし、過去の業績予想は未達となるケースもあり、計画の蓋然性については慎重に見極める必要があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
建設業界の課題解決に向けた次世代圧入機「SXシリーズ」の展開を発表。
26年8月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比84.8%増となる好決算を発表。
株主への利益還元強化のため、プレミアム優待倶楽部の導入を決定。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2Q FY2026/8末時点
自己資本比率は80%を超えており、極めて強固な財務健全性を誇ります。有利子負債は実質ゼロの無借金経営を継続しており、手元流動性は豊富です。この潤沢な資本を背景に、将来の技術開発やM&Aを通じたさらなる成長投資を推進できる安定した基盤を有しています。 【2Q 2026/08期】総資産465億円、純資産394億円、自己資本比率82.1%、有利子負債6.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/08期 | 46.1億円 | ▲51.5億円 | ▲8.5億円 | ▲5.3億円 |
| 2017/08期 | 42.3億円 | ▲52.9億円 | 27.8億円 | ▲10.6億円 |
| 2018/08期 | 42.3億円 | ▲19.9億円 | ▲18.3億円 | 22.4億円 |
| 2019/08期 | 30.9億円 | ▲25.5億円 | ▲9.0億円 | 5.4億円 |
| 2020/08期 | 32.6億円 | ▲18.9億円 | ▲9.5億円 | 13.7億円 |
| 2021/08期 | 77.7億円 | ▲53.4億円 | ▲22.0億円 | 24.3億円 |
| 2022/08期 | 59.2億円 | ▲42.2億円 | ▲19.4億円 | 17.1億円 |
| 2023/08期 | 20.4億円 | ▲1.6億円 | ▲19.8億円 | 18.8億円 |
| 2024/08期 | 31.4億円 | 5,500万円 | ▲25.0億円 | 31.9億円 |
| 2025/08期 | 13.8億円 | ▲11.3億円 | ▲9.5億円 | 2.4億円 |
営業キャッシュフローは本業の堅調さにより継続してプラスを維持しており、潤沢な稼ぐ力を証明しています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けたデモ機投資や設備投資が中心です。FCF(フリーキャッシュフロー)も総じて安定的に推移しており、無借金経営を支える原動力となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/08期 | 34円 | 30.8% |
| 2017/08期 | 70円 | 47.8% |
| 2018/08期 | 60円 | 38.5% |
| 2019/08期 | 68円 | 40.3% |
| 2020/08期 | 70円 | 136.5% |
| 2021/08期 | 70円 | 62.4% |
| 2022/08期 | 70円 | 59.5% |
| 2023/08期 | 40円 | 129.8% |
| 2024/08期 | 42円 | 46.2% |
| 2025/08期 | 54円 | 96.9% |
| 権利確定月 | 8月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定した配当の継続と向上を目指しています。一時的な利益変動に左右されず、将来の投資とバランスを取りながら還元を実施する方針です。新たにプレミアム優待倶楽部を導入したことで、総合的な還元力を強化しました。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均(機械)を下回っており、バリュエーション面での割安感が見られます。信用倍率は2.61倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。2026年8月期第1四半期の好決算を受けて株価は一時上昇しましたが、まだ割安感が残る水準と言えるかもしれません。今後の四半期決算で業績の回復基調が継続するかどうかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/08期 | 40.7億円 | 13.5億円 | 33.1% |
| 2017/08期 | 52.0億円 | 15.3億円 | 29.4% |
| 2018/08期 | 60.7億円 | 19.2億円 | 31.6% |
| 2019/08期 | 67.6億円 | 21.9億円 | 32.4% |
| 2020/08期 | 27.9億円 | 13.9億円 | 49.9% |
| 2021/08期 | 41.6億円 | 10.9億円 | 26.1% |
| 2022/08期 | 48.3億円 | 16.0億円 | 33.1% |
| 2023/08期 | 30.6億円 | 22.1億円 | 72.4% |
| 2024/08期 | 35.8億円 | 11.4億円 | 32.0% |
| 2025/08期 | 27.3億円 | 12.4億円 | 45.6% |
法人税等の実効税率は、2023/03期の急騰を除き、概ね30%前後で推移しています。2023/03期の税率高騰は、利益水準の変動に対して一定の固定的な税金費用が発生したこと等が要因です。2026年3月期予想では、通常の水準である約24.1%へと収束する見込みです。
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