JUMP

技研製作所6289

GIKEN LTD.

プライムUpdated 2026/03/28
01 / 5 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 82.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 75%

この会社ってなに?

あなたが普段見かける工事現場、もし騒音や振動がとても静かだったら、その裏側で技研製作所の技術が活躍しているかもしれません。同社の主力製品『サイレントパイラー』は、大きな音や揺れを出さずに地面に杭を打ち込むことができる特殊な建設機械です。これにより、住宅街のすぐ隣や夜間の工事でも、周囲への迷惑を最小限に抑えられます。あなたが利用する駅のホーム拡張や、街を洪水から守る堤防の強化など、静かに、でも着実に社会の安全を支えている会社です。

油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」で世界シェア9割超を誇る建設機械メーカー。2025期は売上高263.4億円、営業利益25.66億円と減収減益で着地しましたが、最新の2026年8月期第1四半期決算では売上高が前年同期比36.7%増、営業利益が同78.0%増と急回復を見せています。海外、特に欧州での防災・治水関連のインフラ投資が追い風となっており、国内の国土強靭化計画と合わせて今後の受注拡大が期待されます。

機械プライム市場

注目ポイント

世界シェア9割超の圧入技術

主力製品の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」は、無振動・無騒音という環境性能で他を圧倒。グローバル市場で9割を超える圧倒的なシェアを誇ります。

海外で加速する成長性

独自の「インプラント工法™」は、オランダの国家的な治水対策事業に採用されるなど、海外での評価が急上昇中。海外売上高は前年比+25.5%と力強く成長しています。

株主還元への積極姿勢

安定した配当に加え、2025年には株主優待制度「プレミアム優待倶楽部」を新設。個人投資家を重視し、株主との対話を強化する姿勢が魅力です。

会社概要

業種
機械
決算期
8月
本社
高知県高知市布師田3948番地1
公式
www.giken.com

サービスの実績は?

90%超
油圧式杭圧入引抜機の世界シェア
会社資料より
294.8億円
圧入機械事業 売上高
2024期実績
+1.3% YoY
25.5%
海外売上高成長率(建設機械事業)
会社資料より
54
1株当たり配当金
2025期実績
+28.6% YoY
4,196万円
従業員一人当たり売上高
2025期実績
-11.3% YoY
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.0%(累計)
株主資本の利回り
ROA
2.5%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
10.5%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2016/08期10.9%6.9%18.7%
2017/08期13.0%8.5%19.7%
2018/08期12.5%8.6%20.5%
2019/08期12.5%9.1%20.6%
2020/08期3.6%2.8%10.1%
2021/08期7.9%6.1%14.5%
2022/08期8.0%6.1%15.2%
2023/08期2.1%1.6%10.2%
2024/08期6.1%4.9%11.3%
2025/08期3.7%3.1%9.7%
2Q FY2026/83.0%(累計)2.5%(累計)10.5%

過去5年間、営業利益率は9%から15%の範囲で推移しており、高い技術的優位性を活かした高収益体質を確保しています。特に2022/03期には15.2%の高いマージンを記録しました。近年は研究開発投資や海外販路拡大のための先行費用がかさんでいますが、今後市場回復に伴うROE(自己資本利益率)の改善が重要視されています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/08期276億円40.0億円30.7億円112.2円+12.1%
2022/08期304億円46.1億円32.3億円117.7円+10.0%
2023/08期293億円29.8億円8.5億円30.8円-3.6%
2024/08期295億円33.2億円24.4億円91.0円+0.7%
2025/08期263億円25.7億円14.9億円55.7円-10.7%

当社の売上高は200億円台後半から300億円規模で安定的に推移してきましたが、直近では世界的な建設市場の変動等の影響を受けて一時的に減収傾向となりました。一方で、独自の油圧式杭圧入引抜機による高い技術力を背景に、利益面では底堅い構造を維持しています。2026年3月期は、新製品「SXシリーズ」の投入やグローバル展開の加速により、増収増益への転換が期待される局面にあります。 【2Q 2026/08期実績】売上141億円(通期予想比51%)、営業利益15億円(同51%)、純利益12億円(同54%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.0%(累計)
業界平均
8.5%
営業利益率上回る
この会社
10.5%
業界平均
10.2%
自己資本比率上回る
この会社
82.1%
業界平均
56.1%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

主力事業である「建設機械事業」が収益の柱であり、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を中心とした開発・販売・レンタルを展開しています。海外市場への注力が進む一方、建設業界の需要変動や海外特有の地政学リスクが開示書類において継続的な経営上の注視事項として挙げられています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の計画は未達だが、回復の兆しが見られるため、今後の挽回に期待。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
2022期〜2024期
売上高: 目標 350億円 未達 (294.8億円)
84.2%
営業利益: 目標 58億円 未達 (33.24億円)
57.3%
ROE: 目標 10%以上 未達 (5.9%)
59%
中期経営計画
2025期〜2027期
売上高: 目標 300億円 順調 (263.4億円)
87.8%
営業利益: 目標 35億円 順調 (25.66億円)
73.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期278億円263億円-5.2%
2024期300億円295億円-1.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期29億円26億円-11.5%
2024期33億円33億円+0.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現在進行中の中期経営計画では2025期目標(売上278億円/営業利益29億円)を未達で終えましたが、2026期以降の回復を見込んでいます。直近の2026年8月期第1四半期決算が大幅増収増益と好調な滑り出しを見せている点はポジティブな材料です。ただし、過去の業績予想は未達となるケースもあり、計画の蓋然性については慎重に見極める必要があります。

どんな話題が多い?

決算・業績40%
新製品・技術25%
株主還元・IR20%
海外展開・経営15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
機械業界 111社中 16位
報道のトーン
75%
好意的
20%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1967
技研製作所の前身、北村土木創業

創業者・北村精男が個人企業として高知県で北村土木を創業。これが技研製作所の原点となる。

1975
「サイレントパイラー™」第一号機開発

世界初の無振動・無騒音の杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を開発。公害問題を解決する画期的な技術として注目を集める。

1991
株式を店頭登録(現JASDAQ)

企業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式を店頭登録し、パブリックカンパニーとしての歩みを始める。

1993
大阪証券取引所第二部に上場

さらなる事業拡大と資金調達の多様化を目指し、大阪証券取引所市場第二部へ上場を果たす。

2017
東京証券取引所市場第一部へ指定

市場統合を経て、東京証券取引所市場第一部(現プライム市場)に指定される。グローバル企業としての地位を確立する大きな転換点となった。

2023
次世代圧入機「SXシリーズ」展開開始

建設業界の課題解決に向け、自動化や遠隔操作を可能にする次世代圧入機「SXシリーズ」の展開を開始。未来の建設現場を見据える。

2025
サイレントパイラー誕生50周年

主力製品である「サイレントパイラー™」が誕生から半世紀を迎える。長年にわたる技術革新と信頼の証となる。

出来事の年表

2026年1月新製品発表

建設業界の課題解決に向けた次世代圧入機「SXシリーズ」の展開を発表。

2026年1月業績好調

26年8月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比84.8%増となる好決算を発表。

2025年12月株主優待新設

株主への利益還元強化のため、プレミアム優待倶楽部の導入を決定。

社長プロフィール

大平 厚
代表取締役社長 CEO
イノベーター
私たちは「建設革命」を掲げ、独自の圧入技術で世界の建設常識を変えることを目指しています。環境に優しく、安全で効率的な工法を提供することで、社会基盤の整備に貢献し、持続可能な未来を創造します。
05 / 2 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率82.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
6.0億円
借金(有利子負債)
Net Assets
394億円
会社の純資産

自己資本比率は80%を超えており、極めて強固な財務健全性を誇ります。有利子負債は実質ゼロの無借金経営を継続しており、手元流動性は豊富です。この潤沢な資本を背景に、将来の技術開発やM&Aを通じたさらなる成長投資を推進できる安定した基盤を有しています。 【2Q 2026/08期】総資産465億円、純資産394億円、自己資本比率82.1%、有利子負債6.0億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+13.8億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-11.3億円
投資に使ったお金
Financing CF
-9.5億円
借入・返済など
Free CF
+2.4億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2016/08期46.1億円51.5億円8.5億円5.3億円
2017/08期42.3億円52.9億円27.8億円10.6億円
2018/08期42.3億円19.9億円18.3億円22.4億円
2019/08期30.9億円25.5億円9.0億円5.4億円
2020/08期32.6億円18.9億円9.5億円13.7億円
2021/08期77.7億円53.4億円22.0億円24.3億円
2022/08期59.2億円42.2億円19.4億円17.1億円
2023/08期20.4億円1.6億円19.8億円18.8億円
2024/08期31.4億円5,500万円25.0億円31.9億円
2025/08期13.8億円11.3億円9.5億円2.4億円

営業キャッシュフローは本業の堅調さにより継続してプラスを維持しており、潤沢な稼ぐ力を証明しています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けたデモ機投資や設備投資が中心です。FCF(フリーキャッシュフロー)も総じて安定的に推移しており、無借金経営を支える原動力となっています。

06 / 3 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
54
方針: 連結配当性向の目標設定および安定配当の維持
1株配当配当性向
2016/08期3430.8%
2017/08期7047.8%
2018/08期6038.5%
2019/08期6840.3%
2020/08期70136.5%
2021/08期7062.4%
2022/08期7059.5%
2023/08期40129.8%
2024/08期4246.2%
2025/08期5496.9%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月8月

当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定した配当の継続と向上を目指しています。一時的な利益変動に左右されず、将来の投資とバランスを取りながら還元を実施する方針です。新たにプレミアム優待倶楽部を導入したことで、総合的な還元力を強化しました。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残185,500株
売り残71,000株
信用倍率2.61倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年8月期 第3四半期決算発表2026年7月上旬(予定)
2026年8月期 第4四半期決算発表2026年10月上旬(予定)
第45期定時株主総会2026年11月下旬(予定)

PER・PBRともに業界平均(機械)を下回っており、バリュエーション面での割安感が見られます。信用倍率は2.61倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。2026年8月期第1四半期の好決算を受けて株価は一時上昇しましたが、まだ割安感が残る水準と言えるかもしれません。今後の四半期決算で業績の回復基調が継続するかどうかが注目されます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2016/08期40.7億円13.5億円33.1%
2017/08期52.0億円15.3億円29.4%
2018/08期60.7億円19.2億円31.6%
2019/08期67.6億円21.9億円32.4%
2020/08期27.9億円13.9億円49.9%
2021/08期41.6億円10.9億円26.1%
2022/08期48.3億円16.0億円33.1%
2023/08期30.6億円22.1億円72.4%
2024/08期35.8億円11.4億円32.0%
2025/08期27.3億円12.4億円45.6%

法人税等の実効税率は、2023/03期の急騰を除き、概ね30%前後で推移しています。2023/03期の税率高騰は、利益水準の変動に対して一定の固定的な税金費用が発生したこと等が要因です。2026年3月期予想では、通常の水準である約24.1%へと収束する見込みです。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

技研製作所 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 82.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 75%

「静かに杭を打ち込む『サイレントパイラー』で、世界の建設現場の常識を変えた高知発のニッチガリバー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU