日東工器6151
NITTO KOHKI CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段使う自動車やスマートフォン。それらが作られる巨大な工場の裏側で、日東工器の製品が大活躍しています。工場の機械は、空気や水、油などを送るたくさんの管で繋がれていますが、日東工器の主力製品「カプラ」は、これらを工具なしでカチッと一瞬で接続できる特殊な部品です。これにより、製造ラインの準備が素早く安全になり、結果として高品質な製品が私たちの手元に届くのです。また、あなたの家のドアが静かに閉まるのも、同社のドアクローザのおかげかもしれません。
迅速流体継手「カプラ」で国内トップシェアを誇る機械メーカー。直近の2025期は売上高272.6億円、営業利益23.42億円と、半導体需要の回復遅れや中国経済減速の影響で減益となりました。しかし、新たに2027年3月期に売上高320億円、営業利益22億円を目標とする「中期経営計画2026」を始動。生産体制の再構築と戦略的な製品開発で、収益力の回復と10年後の飛躍を目指しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都大田区仲池上2丁目9番4号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.8% | 2.5% | - |
| 2022/03期 | 3.4% | 3.0% | - |
| 2023/03期 | 4.4% | 3.8% | - |
| 2024/03期 | 3.2% | 2.8% | 9.9% |
| 2025/03期 | 2.3% | 2.0% | 8.6% |
| 3Q FY2026/3 | 3.9%(累計) | 3.2%(累計) | 5.6% |
売上高営業利益率は、好調期には13%台を記録していましたが、直近ではコスト増等の影響を受け8-9%台へ一時的に低下しています。ROE(自己資本利益率)も同様に低水準で推移しており、資本効率の向上が課題です。今後は高付加価値製品へのシフトと生産体制の最適化を通じて、収益性の回復を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 225億円 | — | 15.5億円 | 76.1円 | - |
| 2022/03期 | 253億円 | — | 18.6億円 | 91.7円 | +12.2% |
| 2023/03期 | 281億円 | — | 24.9億円 | 122.8円 | +11.1% |
| 2024/03期 | 271億円 | 26.8億円 | 18.4億円 | 93.5円 | -3.6% |
| 2025/03期 | 273億円 | 23.4億円 | 13.4億円 | 71.9円 | +0.7% |
売上高は迅速流体継手「カプラ」事業を主力に堅調に推移してきましたが、半導体需要の回復遅延や中国市場の減速が響き、2025年3月期まで利益面で調整が続きました。一方で、2026年3月期にかけては生産効率化による収益改善を見込み、最終利益の大幅な増益を計画しています。長期的には海外展開を加速させ、高収益体質の再構築を図るフェーズにあります。 【3Q 2026/03期実績】売上201億円(通期予想比69%)、営業利益11億円(同186%)、純利益22億円(同334%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業である迅速流体継手「カプラ」や機械工具が業績を牽引しており、半導体需要の回復や海外展開の成否が業績に直結しやすい構造です。設備投資を積極的に行い、生産体制の効率化を進めることで、外部環境の変化に備えるリスク管理を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 予想(予想) | 293億円 | — | — | 進行中 |
| FY2025 実績 | 282億円 | — | 273億円 | -3.5% |
| FY2024 実績 | 304億円 | — | 271億円 | -10.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 実績 | 31億円 | — | 23億円 | -23.5% |
| FY2024 実績 | 41億円 | — | 27億円 | -35.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「2026」では、最終年度の2027期に売上高320億円、営業利益22億円を目標としています。これは直近の2025期実績(売上高272.6億円、営業利益23.42億円)と比較すると、売上は伸ばしつつも利益は横ばいという保守的な計画です。背景には、半導体市況の不透明感や中国経済の減速があり、まずは「稼ぐ力の再構築」を優先する方針です。旧中計(2023)が未達に終わり、近年の業績予想も下振れが続いているため、まずは足元を固め、着実な目標達成が求められます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて通期業績の上方修正を発表し、最終利益の大幅増益見通しが好感された。
福島県の東北日東工器新工場が稼働開始。省力・省人化機械工具の生産能力を強化。
リコーブラックラムズ東京とのオフィシャルサプライヤー契約を継続し、ブランド認知向上を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は87%前後の高水準を維持しており、実質無借金経営を継続する極めて強固な財務体質を誇ります。潤沢なネットアセットを背景に、将来の成長投資や株主還元を行うための余力は十分に確保されています。負債に依存しない安定したバランスシートは、長期的な経営の安定性を支える大きな強みです。 【3Q 2026/03期】総資産677億円、純資産599億円、自己資本比率83.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.6億円 | 61.1億円 | 16.4億円 | 23.6億円 |
| 2022/03期 | 29.5億円 | 36.4億円 | 11.5億円 | 65.9億円 |
| 2023/03期 | 23.0億円 | 46.5億円 | 15.0億円 | 69.5億円 |
| 2024/03期 | 23.1億円 | 3.3億円 | 37.4億円 | 19.7億円 |
| 2025/03期 | 27.1億円 | 68.5億円 | 13.8億円 | 41.4億円 |
営業キャッシュフローは安定して黒字を維持しており、本業による資金創出能力は依然として高いです。直近では設備投資や戦略的支出に伴う投資キャッシュフローの流出が増加し、フリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなりました。財務キャッシュフローでは継続的な配当支払いや自己株買いを実施しており、手元の潤沢な資金を株主還元へ積極的に配分しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%で、今後さらなる登用が期待される段階です。監査体制は適切に機能しており、連結子会社7社を統括する経営規模に対して、強固なガバナンスとコンプライアンス遵守を経営の優先課題として掲げています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 672万円 | 1,052人 | - |
従業員の平均年収は672万円であり、機械業界の水準と比較しても安定的な給与水準を維持しています。長年蓄積された技術力と高い収益性を背景に、従業員への利益還元が行われているものと推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。2025期では自社TSRが119.9%に対しTOPIXは213.4%と大きな差が開きました。これは、同期間における業績の伸び悩みや株価の低迷が主な要因です。株主還元の強化(配当性向の引き上げ等)は行っていますが、根本的な企業価値向上とそれに伴う株価上昇が実現しない限り、TSRの改善は難しいでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 48円 | 30.4% |
| 2017/03期 | 52円 | 37.1% |
| 2018/03期 | 71円 | 40.4% |
| 2019/03期 | 69円 | 40.2% |
| 2020/03期 | 53円 | 40.4% |
| 2021/03期 | 31円 | 40.7% |
| 2022/03期 | 40.5円 | 42.6% |
| 2023/03期 | 53円 | 40.9% |
| 2024/03期 | 43円 | 46.0% |
| 2025/03期 | 39円 | 54.3% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施されていません。
株主への安定的な利益還元を最優先事項として掲げており、配当の修正を極力行わない配当性向を重視した方針を採用しています。過去には株主優待制度を導入していましたが現在は廃止しており、その分を配当へ集約させる形となりました。業績変動があっても持続的な分配を維持するため、強固な財務体質を活かしたキャッシュアロケーションがなされています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.5万円 | 14.5万円 | 14.5% |
| 2022期 | 95.3万円 | 4.7万円 | -4.7% |
| 2023期 | 113.3万円 | 13.3万円 | 13.3% |
| 2024期 | 123.6万円 | 23.6万円 | 23.6% |
| 2025期 | 119.9万円 | 19.9万円 | 19.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPERは割高、PBRは著しく割安という歪なバリュエーションとなっています。これは直近の利益水準が落ち込んでいる一方で、純資産が積み上がっていることを示唆します。信用倍率は0.47倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には買い戻しによる踏み上げ相場の可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 22.7億円 | 7.2億円 | 31.6% |
| 2022/03期 | 34.1億円 | 15.5億円 | 45.5% |
| 2023/03期 | 36.1億円 | 11.2億円 | 31.1% |
| 2024/03期 | 28.2億円 | 9.8億円 | 34.7% |
| 2025/03期 | 25.1億円 | 11.7億円 | 46.4% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、一部の期において税効果会計やその他の税務調整により実効税率が変動しています。特に高水準な実効税率となった年度は、一時的な税務負担が純利益を圧縮する要因となりました。将来の業績予想に基づく税務計画については、連結納税制度や税制優遇措置を勘案し適切に管理されています。
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「工場の血管をつなぐ『カプラ』で世界シェアを握る、省力・省人化の黒子企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。