6151プライム

日東工器

NITTO KOHKI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.8%
BPS3108.4円
自己資本比率82.4%
FY2025/3 有報データ

流体をつなぐ技術で世界を支える、省力化のトップランナー

脱炭素や省力・省人化といった社会課題を解決する製品・サービスを提供し、10年後の飛躍を実現することで、持続可能な社会に貢献する企業となる。

この会社ってなに?

あなたが普段使う自動車やスマートフォン。それらが作られる巨大な工場の裏側で、日東工器の製品が大活躍しています。工場の機械は、空気や水、油などを送るたくさんの管で繋がれていますが、日東工器の主力製品「カプラ」は、これらを工具なしでカチッと一瞬で接続できる特殊な部品です。これにより、製造ラインの準備が素早く安全になり、結果として高品質な製品が私たちの手元に届くのです。また、あなたの家のドアが静かに閉まるのも、同社のドアクローザのおかげかもしれません。

迅速流体継手「カプラ」で国内トップシェアを誇る機械メーカー。直近のFY2025は売上高272.6億円、営業利益23.42億円と、半導体需要の回復遅れや中国経済減速の影響で減益となりました。しかし、新たに2027年3月期に売上高320億円、営業利益22億円を目標とする「中期経営計画2026」を始動。生産体制の再構築と戦略的な製品開発で、収益力の回復と10年後の飛躍を目指しています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都大田区仲池上2丁目9番4号
公式
www.nitto-kohki.co.jp

社長プロフィール

小形 明誠
小形 明誠
代表取締役社長
改革推進派
創業以来の「省力・省人化」というテーマを追求し、独創的な製品開発に努めてまいりました。新中期経営計画『中期経営計画2026』のもと、10年後の飛躍に向けて稼ぐ力を再構築し、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

この会社のストーリー

1956
日東工器株式会社 設立

東京都大田区にて創業。以来「省力・省人化」をテーマに、独創的な製品開発の歴史が始まる。

1959
迅速流体継手「カプラ」開発・発売

現在も主力製品である、配管を素早く着脱できる「カプラ」を開発。国内外の多様な産業で採用される礎を築く。

1969
株式店頭公開

東京証券業協会(現JASDAQ)に株式を店頭公開し、企業成長の新たなステージへと進む。

2005
東京証券取引所 市場第一部に上場

社会的信用と知名度をさらに高め、グローバルな事業展開を加速させる基盤を固める。

2017
株主優待制度の廃止と配当方針の変更

株主への利益還元を配当に集中させる方針へ転換。配当性向を30%から40%に引き上げ、より直接的な還元を重視する姿勢を示す。

2024
新中期経営計画「中期経営計画2026」を発表

「10年後の飛躍に向けて稼ぐ力を再構築」をテーマに掲げ、生産体制の再構築や新製品開発による持続的成長を目指す。

2025
東北日東工器の新工場が稼働予定

中期経営計画の一環として福島市に新工場を建設。「省力・省人化機械工具」の生産拠点として、新たな生産体制を構築する。

注目ポイント

国内トップシェアの「カプラ」

空気・水・油などの流体配管をワンタッチで着脱できる迅速流体継手「カプラ」は国内トップシェア。半導体から医療まで幅広い産業を支える、ニッチトップ企業です。

「省力・省人化」で社会課題を解決

創業以来「省力・省人化」をテーマに製品開発を続けています。労働人口減少という社会課題に対し、機械工具やポンプなどの独創的な製品で貢献しています。

安定した株主還元への意識

配当性向40%を目安とする安定的な利益還元方針を掲げています。株主優待を廃止した一方で配当を重視する姿勢は、投資家にとって魅力的です。

サービスの実績は?

39
1株当たり配当金
FY2025実績
-9.3% YoY
43
1株当たり配当金
FY2024実績
-18.9% YoY
272.6億円
連結売上高
FY2025実績
+0.7% YoY
23.42億円
連結営業利益
FY2025実績
-12.6% YoY
20.2億円
総還元額(配当+自社株買い)
FY2024実績
-29.7% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 39円
安全性
安定
自己資本比率 82.4%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
39
方針: 配当性向重視
1株配当配当性向
FY2016/34830.4%
FY2017/35237.1%
FY2018/37140.4%
FY2019/36940.2%
FY2020/35340.4%
FY2021/33140.7%
FY2022/340.542.6%
FY2023/35340.9%
FY2024/34346.0%
FY2025/33954.3%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は廃止されており実施されていません。

株主への安定的な利益還元を最優先事項として掲げており、配当の修正を極力行わない配当性向を重視した方針を採用しています。過去には株主優待制度を導入していましたが現在は廃止しており、その分を配当へ集約させる形となりました。業績変動があっても持続的な分配を維持するため、強固な財務体質を活かしたキャッシュアロケーションがなされています。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.8%
業界平均
9.3%
営業利益率下回る
この会社
8.6%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
82.4%
業界平均
52.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3253億円
FY2023/3281億円
FY2024/3271億円
FY2025/3273億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/326.8億円
FY2025/323.4億円

売上高は迅速流体継手「カプラ」事業を主力に堅調に推移してきましたが、半導体需要の回復遅延や中国市場の減速が響き、2025年3月期まで利益面で調整が続きました。一方で、2026年3月期にかけては生産効率化による収益改善を見込み、最終利益の大幅な増益を計画しています。長期的には海外展開を加速させ、高収益体質の再構築を図るフェーズにあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/32.3%2.5%-
FY2022/34.1%2.9%-
FY2023/34.0%3.7%-
FY2024/34.3%2.8%9.9%
FY2025/33.8%2.0%8.6%

売上高営業利益率は、好調期には13%台を記録していましたが、直近ではコスト増等の影響を受け8-9%台へ一時的に低下しています。ROE(自己資本利益率)も同様に低水準で推移しており、資本効率の向上が課題です。今後は高付加価値製品へのシフトと生産体制の最適化を通じて、収益性の回復を目指す方針です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率82.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
582億円

自己資本比率は87%前後の高水準を維持しており、実質無借金経営を継続する極めて強固な財務体質を誇ります。潤沢なネットアセットを背景に、将来の成長投資や株主還元を行うための余力は十分に確保されています。負債に依存しない安定したバランスシートは、長期的な経営の安定性を支える大きな強みです。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+27.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-68.5億円
投資CF
借入・返済など
-13.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-41.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/337.6億円-61.1億円-16.4億円-23.6億円
FY2022/329.5億円36.4億円-11.5億円65.9億円
FY2023/323.0億円46.5億円-15.0億円69.5億円
FY2024/323.1億円-3.3億円-37.4億円19.7億円
FY2025/327.1億円-68.5億円-13.8億円-41.4億円

営業キャッシュフローは安定して黒字を維持しており、本業による資金創出能力は依然として高いです。直近では設備投資や戦略的支出に伴う投資キャッシュフローの流出が増加し、フリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなりました。財務キャッシュフローでは継続的な配当支払いや自己株買いを実施しており、手元の潤沢な資金を株主還元へ積極的に配分しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外製造拠点における製造不能リスク 当社は、タイ国に製造子会社を有しており、迅速流体継手、機械工具、リニア駆動ポンプの製品の一部を当該会社に製造委託しております
2協力会社の確保リスク 当社グループは、協力会社に製造の一部を委託しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/322.7億円7.2億円31.6%
FY2022/334.1億円15.5億円45.5%
FY2023/336.1億円11.2億円31.1%
FY2024/328.2億円9.8億円34.7%
FY2025/325.1億円11.7億円46.4%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、一部の期において税効果会計やその他の税務調整により実効税率が変動しています。特に高水準な実効税率となった年度は、一時的な税務負担が純利益を圧縮する要因となりました。将来の業績予想に基づく税務計画については、連結納税制度や税制優遇措置を勘案し適切に管理されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
672万円
従業員数
1,052
平均年齢
43.5歳
平均年収従業員数前年比
当期672万円1,052-

従業員の平均年収は672万円であり、機械業界の水準と比較しても安定的な給与水準を維持しています。長年蓄積された技術力と高い収益性を背景に、従業員への利益還元が行われているものと推察されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主63%
浮動株37%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.1%
事業法人等44.9%
外国法人等15.7%
個人その他20.8%
証券会社0.5%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日器・THE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD. (常任代理人 立花証券)・三菱UFJ銀行。

株式会社日器(7,272,000株)38.86%
THE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD. (常任代理人 立花証券株式会社)(1,302,000株)6.96%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(リテール信託口・株式管理)(1,241,000株)6.63%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,123,000株)6%
御器谷 春子(687,000株)3.67%
高田 揚子(646,000株)3.45%
株式会社三菱UFJ銀行(596,000株)3.19%
有限会社ミキヤコ―ポレ―ション(565,000株)3.02%
有限会社ミキヤエンタ―プライズ(415,000株)2.22%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SPECIAL OMNIBUS SECS LENDING ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(380,000株)2.03%

筆頭株主である株式会社日器が約39%の株式を保有しており、創業家や関連企業による安定株主の比率が高い構成です。機関投資家や信託銀行の保有も一定割合を占めていますが、市場流通株比率は限定的であり、安定的な経営体制が維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,000万円
取締役3名の合計

主力事業である迅速流体継手「カプラ」や機械工具が業績を牽引しており、半導体需要の回復や海外展開の成否が業績に直結しやすい構造です。設備投資を積極的に行い、生産体制の効率化を進めることで、外部環境の変化に備えるリスク管理を行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
7
設備投資額
63.3億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
152

女性役員比率は11.1%で、今後さらなる登用が期待される段階です。監査体制は適切に機能しており、連結子会社7社を統括する経営規模に対して、強固なガバナンスとコンプライアンス遵守を経営の優先課題として掲げています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
旧中計は未達。業績予想も下振れ傾向が続いており、計画達成力には課題が見られます。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2026
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 320億円 順調 (272.6億円)
85.1%
営業利益: 目標 22億円 順調 (23.42億円)
106.4%
ROE: 目標 5.0% やや遅れ (2.0%)
40%
(旧)中期経営計画2023
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 275億円 未達 (270.7億円)
98.4%
営業利益: 目標 31億円 未達 (26.8億円)
86.4%
ROE: 目標 7.0% 未達 (3.0%)
42.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想293億円進行中
FY2025 実績282億円273億円-3.5%
FY2024 実績304億円271億円-10.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025 実績31億円23億円-23.5%
FY2024 実績41億円27億円-35.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「2026」では、最終年度のFY2027に売上高320億円、営業利益22億円を目標としています。これは直近のFY2025実績(売上高272.6億円、営業利益23.42億円)と比較すると、売上は伸ばしつつも利益は横ばいという保守的な計画です。背景には、半導体市況の不透明感や中国経済の減速があり、まずは「稼ぐ力の再構築」を優先する方針です。旧中計(2023)が未達に終わり、近年の業績予想も下振れが続いているため、まずは足元を固め、着実な目標達成が求められます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。FY2025では自社TSRが119.9%に対しTOPIXは213.4%と大きな差が開きました。これは、同期間における業績の伸び悩みや株価の低迷が主な要因です。株主還元の強化(配当性向の引き上げ等)は行っていますが、根本的な企業価値向上とそれに伴う株価上昇が実現しない限り、TSRの改善は難しいでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+19.9%
100万円 →119.9万円
19.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021114.5万円+14.5万円14.5%
FY202295.3万円-4.7万円-4.7%
FY2023113.3万円+13.3万円13.3%
FY2024123.6万円+23.6万円23.6%
FY2025119.9万円+19.9万円19.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残36,700株
売り残78,800株
信用倍率0.47倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

業界平均と比較してPERは割高、PBRは著しく割安という歪なバリュエーションとなっています。これは直近の利益水準が落ち込んでいる一方で、純資産が積み上がっていることを示唆します。信用倍率は0.47倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には買い戻しによる踏み上げ相場の可能性も秘めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, みんかぶ, 日刊工業新聞
業界内ランキング
上位 32%
機械業界 140社中 45位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績修正40%
新製品・マーケティング25%
IR・ガバナンス20%
提携・人事15%

最近の出来事

2026年2月上方修正

第3四半期決算にて通期業績の上方修正を発表し、最終利益の大幅増益見通しが好感された。

2025年6月生産体制構築

福島県の東北日東工器新工場が稼働開始。省力・省人化機械工具の生産能力を強化。

2024年10月提携継続

リコーブラックラムズ東京とのオフィシャルサプライヤー契約を継続し、ブランド認知向上を推進。

日東工器 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 39円
安全性
安定
自己資本比率 82.4%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「工場の血管をつなぐ『カプラ』で世界シェアを握る、省力・省人化の黒子企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU