6351プライム

鶴見製作所

TSURUMI MANUFACTURING CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE8.4%
BPS3893.9円
自己資本比率64.7%
FY2025/3 有報データ

見えないところで社会を支える、水中ポンプの国内トップメーカー

水と人の未来に貢献する技術革新を追求し、世界中の社会インフラと産業の発展を支えるグローバル企業となることを目指します。

この会社ってなに?

大雨や台風で道路が水浸しになった時、ニュースで巨大なポンプが水を川に排出しているのを見たことはありませんか?あのポンプ、実は鶴見製作所の製品かもしれません。同社は「水中ポンプ」の国内トップメーカーで、私たちの生活に欠かせないインフラを陰で支えています。普段は目立たない工事現場や下水処理場、ビルの地下など、水がある場所のほとんどでツルミのポンプが活躍し、浸水被害から街を守ったり、安全な工事を可能にしたりしているのです。

水中ポンプ国内首位の鶴見製作所は、業績が絶好調です。2025年3月期は売上高680.6億円、営業利益102.51億円と過去最高を更新し、5期連続の増収増益を達成しました。現在は新中期経営計画「Transformation 2027」を推進中で、イタリアのポンプメーカーZENIT社の完全子会社化や、大型水中ポンプのレンタル・工事を手掛ける富士丸産業の買収など、国内外で積極的なM&Aを展開し成長を加速させています。安定した国内インフラ需要を基盤に、グローバル市場でのシェア拡大が今後の焦点となります。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
大阪市鶴見区鶴見4-16-40
公式
www.tsurumipump.co.jp

社長プロフィール

辻本 治
辻本 治
代表取締役社長
挑戦者
創業100周年を迎え、次の100年に向けて経営基盤を強化しています。新中期3ヶ年経営計画「Transformation 2027」のもと、水中ポンプ事業を核としながら、グローバル展開やM&Aを通じて持続的な成長を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1924
鶴見製作所 創業

大阪市で創業。当初は農業用灌漑ポンプの製造・販売を手掛けることから事業をスタートした。

1948
株式会社鶴見製作所 設立

法人化し、株式会社鶴見製作所を設立。水中モータポンプの開発・製造を本格化させ、事業の礎を築いた。

1962
東京証券取引所市場第二部に上場

社会的な信用を高め、さらなる事業拡大のための資金調達基盤を確立。企業として大きく飛躍する。

2019
イタリアZENIT社と技術・業務提携

欧州市場への足掛かりとして、イタリアのポンプメーカーZENIT社と提携。グローバル展開を加速させる。

2024
創業100周年とZENIT社の完全子会社化

創業100周年の節目に、ZENIT社の完全子会社化を決定。欧州での事業基盤を強固なものにした。

2025
新中期経営計画「Transformation 2027」始動

次の100年に向けた成長戦略として新中期経営計画を発表。変革を推進し、持続的な成長を目指す。

2026
富士丸産業を完全子会社化

大型水中ポンプレンタル・排水設備工事を手掛ける富士丸産業を買収。レンタル事業を強化し、事業領域を拡大した。

注目ポイント

国内シェア約3割!水中ポンプのトップ企業

水中ポンプの専業メーカーとして国内トップシェアを誇ります。災害時の排水作業など、見えないところで私たちの生活を支える重要な製品を提供しています。

積極的なM&Aでグローバル展開を加速

イタリアのポンプメーカー「ZENIT社」を子会社化するなど、海外展開を積極的に推進。世界市場でのさらなる成長が期待されます。

安定した財務基盤と株主還元

自己資本比率75%超という健全な財務体質を維持しつつ、記念配当を実施するなど株主還元にも積極的。安定した経営基盤が魅力です。

サービスの実績は?

680.6億円
連結売上高
2025年3月期実績
+8.7% YoY
102.5億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+14.6% YoY
54
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+8.0% YoY
30
国内水中ポンプ市場シェア
会社四季報より推定
国内トップ
2
直近の主なM&A件数
2024年以降
成長加速

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 64.7%
稼ぐ力
普通
ROE 8.4%
話題性
不評
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
54
方針: 配当性向20-30%を目標とした利益還元を掲げ、継続的な配当向上を目指す方針
1株配当配当性向
FY2016/32518.8%
FY2017/32419.6%
FY2018/32418.5%
FY2019/33119.3%
FY2020/33421.5%
FY2021/33621.7%
FY2022/34020.8%
FY2023/34417.3%
FY2024/35014.8%
FY2025/35415.1%
8期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施されておりません。

配当方針として安定的な利益還元を重視しており、業績の成長に合わせて継続的に増配を行う株主還元姿勢を鮮明にしています。配当性向は相対的に低い水準を維持しつつも、1株あたり配当金は着実に増加しています。強固な財務体質を背景に、長期的かつ安定的な利益分配を今後も継続することが期待されます。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.4%
業界平均
9.3%
営業利益率上回る
この会社
15.1%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
64.7%
業界平均
51.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3512億円
FY2023/3562億円
FY2024/3626億円
FY2025/3681億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/389.4億円
FY2025/3103億円

鶴見製作所は、水中ポンプ専業トップメーカーとして強固なブランドを築いており、インフラ整備や建設需要の底堅さを背景に売上高・営業利益ともに右肩上がりの成長を遂げています。FY2025/3には売上高が約681億円に達し、水中ポンプ製品の安定した需要が収益の拡大を牽引しました。足元では資材高騰の影響はあるものの、国内および海外市場での着実な拡販により増収増益基調を維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
15.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.0%5.1%-
FY2022/37.0%5.5%-
FY2023/38.1%6.3%-
FY2024/310.3%7.2%14.3%
FY2025/38.4%6.7%15.1%

収益性については、水中ポンプという高シェア・高付加価値製品を武器に営業利益率は10%台後半まで向上し、筋肉質な収益体質が整っています。ROE(自己資本利益率)も9%超の水準まで高まっており、資本効率を重視した経営が数字に表れています。売上規模の拡大に伴い生産効率の改善も進んでおり、安定して高い利益率を確保できる体制が構築されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
391億円
会社の純資産
959億円

同社の財務健全性は極めて高く、長年維持してきた実質無借金経営から、近年は積極的な成長投資に伴い有利子負債を活用する戦略へシフトしています。自己資本比率は70%超を維持しており、依然として盤石な財務基盤を有しています。豊富な純資産を活用し、M&Aや生産能力増強など将来の成長に向けた資本配分を戦略的に進めています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+70.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-79.9億円
投資CF
借入・返済など
+25.3億円
財務CF
手元に残ったお金
-9.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/348.7億円-33.6億円-2.3億円15.1億円
FY2022/320.0億円-25.1億円-19.6億円-5.0億円
FY2023/329.7億円-26.5億円30.1億円3.1億円
FY2024/395.3億円-59.1億円14.8億円36.2億円
FY2025/370.3億円-79.9億円25.3億円-9.6億円

営業活動によるキャッシュフローは本業の安定成長により概ね黒字を維持していますが、戦略的な設備投資や子会社取得のための投資キャッシュアウトが拡大しています。特に足元では、将来的な成長に向けた新工場建設や技術提携への支出が先行しており、キャッシュポジションを適宜管理しています。財務キャッシュフローは必要に応じた調達を行い、経営基盤の維持と成長投資の両立を図っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1研究開発について 当社グループは、市場ニーズに合致した新製品の開発を行っておりますが、かかる新製品を提供することができない可能性があります
2訴訟等について 当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、紛争、その他の法律的手続の対象となるリスクがあります
3有価証券投資による影響について 有価証券の投資は、価格変動リスク、信用リスク、為替金利変動リスク、元本毀損リスク等のさまざまなリスクを有しており、有価証券投資が当社グループの業績、キャッシュ・フローに悪影響を与える可能性があります
4為替変動による影響について 当社グループは、外貨建輸出入取引において主に米貨建で決済しており、為替レートの変動による影響を受け易くなっております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/364.0億円22.5億円35.1%
FY2022/373.7億円25.5億円34.6%
FY2023/389.9億円27.3億円30.4%
FY2024/3126億円43.5億円34.4%
FY2025/3105億円17.1億円16.3%

実効税率は概ね法定税率に近い水準で推移してきましたが、期によって税務上の調整や一時的な要因により変動が見られます。FY2025/3は一時的な税務効果により低く抑えられましたが、基本的には利益水準に応じた適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、安定した法人税等の支払いが継続する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
669万円
従業員数
1,484
平均年齢
41.3歳
平均年収従業員数前年比
当期669万円1,484-

従業員の平均年収は669万円であり、製造業および機械セクターの平均と比較しても安定した水準を維持しています。過去の推移を見ても堅調に推移しており、業績連動要素を取り入れた報酬体系が従業員のモチベーションを支えています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.9%
浮動株53.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関17.7%
事業法人等29.2%
外国法人等18.9%
個人その他33.8%
証券会社0.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はT'sコーポレーション・三井住友銀行・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,775,000株)7.33%
株式会社T'sコーポレーション(1,775,000株)7.32%
ツルミ共栄会(1,662,000株)6.86%
株式会社三井住友銀行(1,138,000株)4.69%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,013,000株)4.18%
THE BANK OF NEW YORK-JASDECTREATY ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(813,000株)3.36%
株式会社三菱UFJ銀行(700,000株)2.89%
デンヨー株式会社(648,000株)2.67%
株式会社ダイコウ(579,000株)2.39%
有限会社ツルミ興産(547,000株)2.26%

大株主には信託銀行の信託口のほか、同族関係や取引先企業の関連法人が名を連ねており、安定株主による堅実な経営体制がうかがえます。創業家や関連団体が一定の比率を保持しており、長期的な視点に基づいた経営が期待される構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億8,100万円
取締役7名の合計

主力である水中ポンプ等の環境関連機器が業績を牽引しており、国内外でのインフラ整備需要が安定した収益源となっています。主なリスク要因として、原材料価格の変動や為替リスク、および建設機械市場における設備投資の停滞などが開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
3,600万円
連結子会社数
17
設備投資額
69.7億円
平均勤続年数(従業員)
14.9
臨時従業員数
257

女性役員比率は10.0%であり、多様性推進に向けた体制整備が課題です。監査体制は適切に機能しており、企業規模に見合った内部統制のもと、リスク管理の強化とガバナンスの透明性向上を図っています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
期初予想を大幅に上回る着地が続いており、計画達成能力は非常に高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画「Transformation 2027」
FY2026〜FY2028
連結売上高: 目標 710億円 順調 (680.6億円)
95.8%
連結営業利益: 目標 104億円 順調 (102.51億円)
98.5%
旧・中期経営計画
FY2023〜FY2025
連結売上高: 目標 563億円 前倒し達成 (680.6億円)
120.9%
連結営業利益: 目標 67億円 前倒し達成 (102.51億円)
153%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025650億円681億円+4.7%
FY2024563億円626億円+11.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202580億円103億円+28.1%
FY202467億円89億円+33.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

鶴見製作所は、新中期経営計画「Transformation 2027」を掲げ、FY2026に売上高710億円、営業利益104億円を目指しています。過去の中計や業績予想は期初予想を大幅に超過して達成する傾向が強く、会社の計画達成能力には高い信頼がおけます。特にFY2025は営業利益で期初予想を28%も上回る実績を叩き出しており、M&Aによるシナジー効果や好調なポンプ需要が業績を押し上げています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。鶴見製作所のTSRは、FY2021からFY2025までの5年間、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、鶴見製作所の株価上昇が相対的に緩やかであったことが主な要因です。しかし、近年の増配傾向や、M&Aによる成長戦略が株価に織り込まれてくれば、将来的にはTSRが改善する可能性も秘めています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+71.3%
100万円 →171.3万円
71.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202195.4万円-4.6万円-4.6%
FY202297.6万円-2.4万円-2.4%
FY2023113.0万円+13.0万円13.0%
FY2024201.7万円+101.7万円101.7%
FY2025171.3万円+71.3万円71.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残47,600株
売り残61,300株
信用倍率0.78倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

現在の株価はPER12.3倍、PBR0.99倍と、機械セクターの平均(PER約25倍、PBR約1.5倍)と比較して割安な水準にあると考えられます。配当利回りは2.59%と業界平均を上回っており、株主還元にも積極的です。信用倍率は0.78倍と売り残が多く、将来の買い戻し需要(踏み上げ)が期待される一方、短期的には下落圧力も意識される需給状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, M&A速報, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 30%
機械業種 230社中 68位
報道のトーン
45%
好意的
25%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
M&A・提携30%
株価・市況20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月子会社化

富士丸産業株式会社の株式を取得し完全子会社化を完了。

2025年8月増配

アロイテクノロジー工場竣工を記念した記念配当の実施を発表。

2025年5月制度改定

取締役の業績連動報酬制度を含む報酬体系の改定を実施。

鶴見製作所 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 54円
安全性
安定
自己資本比率 64.7%
稼ぐ力
普通
ROE 8.4%
話題性
不評
ポジティブ 45%

「『災害大国の縁の下の力持ち』創業100年の水中ポンプ王者が、海外M&Aで次の100年を狙う」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU