鶴見製作所6351
TSURUMI MANUFACTURING CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
大雨や台風で道路が水浸しになった時、ニュースで巨大なポンプが水を川に排出しているのを見たことはありませんか?あのポンプ、実は鶴見製作所の製品かもしれません。同社は「水中ポンプ」の国内トップメーカーで、私たちの生活に欠かせないインフラを陰で支えています。普段は目立たない工事現場や下水処理場、ビルの地下など、水がある場所のほとんどでツルミのポンプが活躍し、浸水被害から街を守ったり、安全な工事を可能にしたりしているのです。
水中ポンプ国内首位の鶴見製作所は、業績が絶好調です。2025年3月期は売上高680.6億円、営業利益102.51億円と過去最高を更新し、5期連続の増収増益を達成しました。現在は新中期経営計画「Transformation 2027」を推進中で、イタリアのポンプメーカーZENIT社の完全子会社化や、大型水中ポンプのレンタル・工事を手掛ける富士丸産業の買収など、国内外で積極的なM&Aを展開し成長を加速させています。安定した国内インフラ需要を基盤に、グローバル市場でのシェア拡大が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市鶴見区鶴見4-16-40
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.2% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 6.9% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 8.3% | 6.7% | - |
| 2024/03期 | 9.8% | 7.7% | 14.3% |
| 2025/03期 | 9.4% | 7.1% | 15.1% |
| 3Q FY2026/3 | 6.9%(累計) | 4.5%(累計) | 13.8% |
収益性については、水中ポンプという高シェア・高付加価値製品を武器に営業利益率は10%台後半まで向上し、筋肉質な収益体質が整っています。ROE(自己資本利益率)も9%超の水準まで高まっており、資本効率を重視した経営が数字に表れています。売上規模の拡大に伴い生産効率の改善も進んでおり、安定して高い利益率を確保できる体制が構築されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 453億円 | — | 41.6億円 | 166.0円 | - |
| 2022/03期 | 512億円 | — | 48.2億円 | 192.5円 | +13.0% |
| 2023/03期 | 562億円 | — | 62.6億円 | 254.0円 | +9.8% |
| 2024/03期 | 626億円 | 89.4億円 | 82.9億円 | 337.6円 | +11.4% |
| 2025/03期 | 681億円 | 103億円 | 87.8億円 | 358.7円 | +8.7% |
鶴見製作所は、水中ポンプ専業トップメーカーとして強固なブランドを築いており、インフラ整備や建設需要の底堅さを背景に売上高・営業利益ともに右肩上がりの成長を遂げています。2025/03期には売上高が約681億円に達し、水中ポンプ製品の安定した需要が収益の拡大を牽引しました。足元では資材高騰の影響はあるものの、国内および海外市場での着実な拡販により増収増益基調を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上533億円(通期予想比75%)、営業利益74億円(同71%)、純利益60億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力である水中ポンプ等の環境関連機器が業績を牽引しており、国内外でのインフラ整備需要が安定した収益源となっています。主なリスク要因として、原材料価格の変動や為替リスク、および建設機械市場における設備投資の停滞などが開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 650億円 | — | 681億円 | +4.7% |
| 2024期 | 563億円 | — | 626億円 | +11.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 80億円 | — | 103億円 | +28.1% |
| 2024期 | 67億円 | — | 89億円 | +33.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
鶴見製作所は、新中期経営計画「Transformation 2027」を掲げ、2026期に売上高710億円、営業利益104億円を目指しています。過去の中計や業績予想は期初予想を大幅に超過して達成する傾向が強く、会社の計画達成能力には高い信頼がおけます。特に2025期は営業利益で期初予想を28%も上回る実績を叩き出しており、M&Aによるシナジー効果や好調なポンプ需要が業績を押し上げています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
富士丸産業株式会社の株式を取得し完全子会社化を完了。
アロイテクノロジー工場竣工を記念した記念配当の実施を発表。
取締役の業績連動報酬制度を含む報酬体系の改定を実施。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、長年維持してきた実質無借金経営から、近年は積極的な成長投資に伴い有利子負債を活用する戦略へシフトしています。自己資本比率は70%超を維持しており、依然として盤石な財務基盤を有しています。豊富な純資産を活用し、M&Aや生産能力増強など将来の成長に向けた資本配分を戦略的に進めています。 【3Q 2026/03期】総資産1334億円、純資産1028億円、自己資本比率66.6%、有利子負債150億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 48.7億円 | 33.6億円 | 2.3億円 | 15.1億円 |
| 2022/03期 | 20.0億円 | 25.1億円 | 19.6億円 | 5.0億円 |
| 2023/03期 | 29.7億円 | 26.5億円 | 30.1億円 | 3.1億円 |
| 2024/03期 | 95.3億円 | 59.1億円 | 14.8億円 | 36.2億円 |
| 2025/03期 | 70.3億円 | 79.9億円 | 25.3億円 | 9.6億円 |
営業活動によるキャッシュフローは本業の安定成長により概ね黒字を維持していますが、戦略的な設備投資や子会社取得のための投資キャッシュアウトが拡大しています。特に足元では、将来的な成長に向けた新工場建設や技術提携への支出が先行しており、キャッシュポジションを適宜管理しています。財務キャッシュフローは必要に応じた調達を行い、経営基盤の維持と成長投資の両立を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、多様性推進に向けた体制整備が課題です。監査体制は適切に機能しており、企業規模に見合った内部統制のもと、リスク管理の強化とガバナンスの透明性向上を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 669万円 | 1,484人 | - |
従業員の平均年収は669万円であり、製造業および機械セクターの平均と比較しても安定した水準を維持しています。過去の推移を見ても堅調に推移しており、業績連動要素を取り入れた報酬体系が従業員のモチベーションを支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。鶴見製作所のTSRは、2021期から2025期までの5年間、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、鶴見製作所の株価上昇が相対的に緩やかであったことが主な要因です。しかし、近年の増配傾向や、M&Aによる成長戦略が株価に織り込まれてくれば、将来的にはTSRが改善する可能性も秘めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 18.8% |
| 2017/03期 | 24円 | 19.6% |
| 2018/03期 | 24円 | 18.5% |
| 2019/03期 | 31円 | 19.3% |
| 2020/03期 | 34円 | 21.5% |
| 2021/03期 | 36円 | 21.7% |
| 2022/03期 | 40円 | 20.8% |
| 2023/03期 | 44円 | 17.3% |
| 2024/03期 | 50円 | 14.8% |
| 2025/03期 | 54円 | 15.1% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、業績の成長に合わせて継続的に増配を行う株主還元姿勢を鮮明にしています。配当性向は相対的に低い水準を維持しつつも、1株あたり配当金は着実に増加しています。強固な財務体質を背景に、長期的かつ安定的な利益分配を今後も継続することが期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 95.4万円 | 4.6万円 | -4.6% |
| 2022期 | 97.6万円 | 2.4万円 | -2.4% |
| 2023期 | 113.0万円 | 13.0万円 | 13.0% |
| 2024期 | 201.7万円 | 101.7万円 | 101.7% |
| 2025期 | 171.3万円 | 71.3万円 | 71.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在の株価はPER12.3倍、PBR0.99倍と、機械セクターの平均(PER約25倍、PBR約1.5倍)と比較して割安な水準にあると考えられます。配当利回りは2.59%と業界平均を上回っており、株主還元にも積極的です。信用倍率は0.78倍と売り残が多く、将来の買い戻し需要(踏み上げ)が期待される一方、短期的には下落圧力も意識される需給状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 64.0億円 | 22.5億円 | 35.1% |
| 2022/03期 | 73.7億円 | 25.5億円 | 34.6% |
| 2023/03期 | 89.9億円 | 27.3億円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 126億円 | 43.5億円 | 34.4% |
| 2025/03期 | 105億円 | 17.1億円 | 16.3% |
実効税率は概ね法定税率に近い水準で推移してきましたが、期によって税務上の調整や一時的な要因により変動が見られます。2025/03期は一時的な税務効果により低く抑えられましたが、基本的には利益水準に応じた適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、安定した法人税等の支払いが継続する見通しです。
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「『災害大国の縁の下の力持ち』創業100年の水中ポンプ王者が、海外M&Aで次の100年を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。