イーグル工業6486
EAGLE INDUSTRY CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている自動車や、家庭で使うエアコン、さらには社会を支える工場の機械まで、多くの製品には液体や気体が漏れないようにする「シール」という重要な部品が使われています。イーグル工業は、このシール部品のトップメーカーの一つです。例えば、自動車のエンジンオイルが漏れずに、安全に走り続けられるのは同社の精密な技術のおかげ。普段は目にすることのない小さな部品ですが、私たちの快適で安全な生活を静かに支えている、縁の下の力持ちのような存在です。
自動車向けを主軸とするシール部品大手。2025期実績は売上高1,681.7億円、営業利益84.9億円と安定成長を維持し、4期連続の増配も実現。最大の注目点は2026年10月に予定される親会社NOKとの経営統合であり、これにより重複事業の効率化とEVなど次世代領域での開発力強化を目指す。統合までは既存事業の収益力強化と株主還元が経営の焦点となる。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビル14F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.3% | 2.3% | - |
| 2022/03期 | 5.8% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 6.3% | 3.6% | - |
| 2024/03期 | 6.3% | 3.7% | 4.9% |
| 2025/03期 | 3.9% | 2.4% | 5.1% |
| 3Q FY2026/3 | 7.8%(累計) | 3.5%(累計) | 7.6% |
収益性はROE(自己資本利益率)や営業利益率で見ると安定的ながらも、製造業としての成長余地を模索する段階にあります。営業利益率は5%前後の水準で推移しており、製品の付加価値向上やコスト削減が今後の重要課題です。2025/03期のROEは4.0%となりましたが、更なる効率的な資本活用が収益性改善には不可欠な状況です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,305億円 | — | 40.1億円 | 81.7円 | — |
| 2022/03期 | 1,408億円 | — | 57.1億円 | 116.3円 | +7.9% |
| 2023/03期 | 1,574億円 | — | 68.0億円 | 139.8円 | +11.7% |
| 2024/03期 | 1,670億円 | 81.1億円 | 74.9億円 | 160.8円 | +6.1% |
| 2025/03期 | 1,682億円 | 84.9億円 | 48.8億円 | 107.5円 | +0.7% |
イーグル工業はメカニカルシール等のシール製品を主力とし、国内外の自動車・建設機械業界向けの需要を背景に売上高を堅実に積み上げてきました。2023/03期から2024/03期にかけては売上高が1,600億円規模へと伸長し、規模の拡大を実現しています。2025/03期は純利益が48.8億円に留まりましたが、2026/03期予想では85億円の純利益を見込んでおり、収益回復基調にあります。 【3Q 2026/03期実績】売上1318億円(通期予想比78%)、営業利益100億円(同111%)、純利益75億円(同88%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のメカニカルシール事業は、自動車や建設機械、航空機など幅広い産業に製品を供給しています。半導体市場の需要変動や原材料価格の高騰を主要リスクとして認識しており、経営統合を通じた開発力の強化と生産効率の最適化を成長の柱として進めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,700億円 | — | 1,682億円 | -1.1% |
| 2024期 | 1,680億円 | — | 1,670億円 | -0.6% |
| 2023期 | 1,520億円 | — | 1,574億円 | +3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | — | 85億円 | -5.6% |
| 2024期 | 95億円 | — | 81億円 | -14.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度(2026期)に売上高2,000億円、営業利益145億円という過去最高益を目指しています。直近の2025期実績は売上高1,681.7億円、営業利益84.9億円で、進捗率はそれぞれ84%、59%です。売上は堅調なものの、半導体業界の在庫調整などの影響で利益率が目標に届いておらず、利益目標の達成が今後の課題となっています。2026年10月のNOKとの経営統合を見据え、収益性改善と成長戦略の実行が求められます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中期経営計画期間中における株主還元方針の一部変更を発表し、市場の評価を高めた。
NOK株式会社と共同持株会社を設立する経営統合契約を締結。
第3四半期累計経常利益が前年同期比29.8%増の124億円となり、業績の好調さが示された。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は非常に高く、自己資本比率は50%台後半を維持しています。2024/03期以降は有利子負債が1,100億円規模で計上されていますが、総資産とのバランスを考慮すれば安定した財務基盤と言えます。強固な自己資本を背景に、経営統合や今後の投資機会に向けた余力を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産2240億円、純資産1354億円、自己資本比率43.5%、有利子負債435億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 178億円 | ▲52.0億円 | ▲26.6億円 | 126億円 |
| 2022/03期 | 122億円 | ▲68.5億円 | ▲116億円 | 53.9億円 |
| 2023/03期 | 123億円 | ▲80.5億円 | ▲31.7億円 | 42.7億円 |
| 2024/03期 | 177億円 | ▲120億円 | ▲64.1億円 | 57.1億円 |
| 2025/03期 | 137億円 | ▲104億円 | ▲83.1億円 | 32.5億円 |
営業キャッシュフローは毎期100億円を超える水準を確保しており、本業による安定した収益獲得能力を示しています。潤沢なキャッシュフローを原資として積極的な投資を実行しつつ、財務基盤の健全性を保っています。投資CFは主に生産設備への投下や技術開発に充てられており、将来の成長への布石となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と改善の余地があるものの、社外取締役を登用し経営の監督機能を高めています。連結子会社43社を抱えるグローバルな企業規模を適正に統制するため、監査報酬や内部統制の強化を通じて透明性の高い経営体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 834万円 | 6,268人 | - |
従業員平均年収は834万円と、製造業の中でも比較的高水準を維持しています。これはグローバルに展開するメカニカルシール事業の安定した収益力と、持続的な業績拡大に伴うベースアップや賞与の還元が反映された結果と言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、毎年TOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特に2025期は自社TSRが340.4%に対しTOPIXは213.4%と、その差は顕著です。この背景には、安定した業績成長を背景とした継続的な増配と、NOKとの経営統合発表による将来的な企業価値向上への期待が株価を押し上げたことが要因です。株主還元への積極的な姿勢が、市場から高く評価されていることを示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 45円 | 23.7% |
| 2017/03期 | 45円 | 30.1% |
| 2018/03期 | 50円 | 23.5% |
| 2019/03期 | 50円 | 34.9% |
| 2020/03期 | 50円 | 84.4% |
| 2021/03期 | 50円 | 61.2% |
| 2022/03期 | 50円 | 43.0% |
| 2023/03期 | 70円 | 50.1% |
| 2024/03期 | 80円 | 49.7% |
| 2025/03期 | 100円 | 93.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針としてDOE(株主資本配当率)3.0%以上を目安に掲げ、安定的な還元を実施しています。近年の業績向上と資本政策の強化により、配当水準は着実に引き上げられています。中期経営計画期間中の株主還元を重視しており、株主への利益配分には積極的な姿勢が維持されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 183.2万円 | 83.2万円 | 83.2% |
| 2022期 | 158.7万円 | 58.7万円 | 58.7% |
| 2023期 | 200.3万円 | 100.3万円 | 100.3% |
| 2024期 | 307.1万円 | 207.1万円 | 207.1% |
| 2025期 | 340.4万円 | 240.4万円 | 240.4% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均と比較してやや割安な水準にあります。信用倍率は2.87倍と比較的落ち着いており、過熱感はありません。最大のイベントは2026年10月の親会社NOKとの経営統合であり、それに伴い9月29日に上場廃止となる予定です。統合による企業価値向上への期待が株価を支える一方、統合までの期間は市場の関心が薄れる可能性も考慮すべきでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 84.5億円 | 44.4億円 | 52.5% |
| 2022/03期 | 108億円 | 51.0億円 | 47.2% |
| 2023/03期 | 123億円 | 54.8億円 | 44.6% |
| 2024/03期 | 138億円 | 63.1億円 | 45.7% |
| 2025/03期 | 120億円 | 71.5億円 | 59.4% |
実効税率は年度によって変動が大きく、特に2025/03期は約59%と高い負担率を記録しました。これは税務上の調整や繰延税金資産の影響などが要因と考えられます。2026/03期の予想値では税負担が大幅に軽減される見通しとなっており、利益の質や税制上の個別事情を反映したものと見られます。
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イーグル工業 まとめ
「自動車・産業機械の『漏れ』を防ぐシール部品の巨人が、親会社NOKとの再統合でEV時代への完全シフトを狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。