セガサミーHD
SEGA SAMMY HOLDINGS INC.
最終更新日: 2026年4月30日
ゲームと遊技機の強力タッグで世界を魅了する総合エンタテインメント企業
世界一のエンタテインメント企業を目指す
この会社ってなに?
セガが開発する「ソニック」シリーズや「龍が如く」などの人気ゲームは世界中で遊ばれており、映画「ソニック・ザ・ムービー」シリーズも累計興行収入10億ドル超の大ヒットを記録しました。パチンコ・パチスロでは「北斗の拳」などの有名IPを活用した遊技機が全国のホールで稼働しています。普段の生活でゲームやパチンコに触れる機会がある方には、自分が楽しんでいる体験を提供している企業の成長に投資できるという実感が得られる銘柄です。
セガサミーHDは、コンシューマーゲーム・モバイルゲームを展開するエンタテインメントコンテンツ事業と、パチスロ・パチンコ機の遊技機事業を2本柱とする総合エンタメ企業です。FY2025/3期は売上高4,289億円・純利益451億円を計上。FY2026/3期は売上高4,900億円(+14.2%)を見込む一方、Rovio社ののれん減損314億円を特別損失に計上し純損失130億円を予想しています。直近ではGAN Limited・Stakelogic B.V.の買収でiGaming事業への参入を果たし、大型M&Aを一旦凍結して既存事業の収益力強化に軸足を移す方針です。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区西品川一丁目1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー
- 公式
- www.segasammy.co.jp
社長プロフィール

「WELCOME TO THE NEXT LEVEL!」を掲げ、セガサミーグループを次のステージへと進化させます。有力IPのグローバル展開と遊技機事業の安定収益を両立し、iGamingという新たな成長エンジンも加え、世界一のエンタテインメント企業を目指して挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
家庭用ゲームやアミューズメントを担う「セガ」と、遊技機の大手「サミー」が経営統合し誕生。相互補完で総合エンタメ企業へ
ゲームソフト、アミューズメント機器、パチンコ・パチスロ機の各分野でシナジーを発揮しグループとして大きく成長
スマートフォンの普及など市場の急激な変化に対応するため、デジタル領域へのシフトや不採算事業の見直しを推進
新型コロナの影響を受け、ゲームセンター等の施設運営事業をGENDAへ売却。事業ポートフォリオを大胆に転換
「アングリーバード」で知られるフィンランドのRovio社を約1,000億円で買収し、モバイルゲームのグローバル展開を加速
GAN Limited・Stakelogic B.V.の買収を通じて、海外でのオンラインゲーミング事業(iGaming)の基盤を確立
Rovio減損を経て大型M&Aを凍結。ソニック等のゲーム発IPの規模拡大と遊技機事業での安定収入を武器に、盤石な収益基盤の構築を目指す
注目ポイント
映画「ソニック・ザ・ムービー」シリーズは累計興収10億ドル超。ゲームを超えた多角的メディア展開が強みで、世界中でファンを拡大中です
世界中でヒットを狙うコンシューマーゲーム事業と、国内で利益率20%超の安定キャッシュを生み出す遊技機事業の両輪で手堅く稼ぐビジネスモデルです
GAN・Stakelogicの買収でオンラインカジノ・スポーツベッティング市場に参入。世界の巨大オンラインゲーミング市場で新たな成長エンジンを育成しています
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 40円 | 174.7% |
| FY2017/3 | 40円 | 34.0% |
| FY2018/3 | 40円 | 105.0% |
| FY2019/3 | 40円 | 354.9% |
| FY2020/3 | 40円 | 68.2% |
| FY2021/3 | 30円 | 553.5% |
| FY2022/3 | 40円 | 25.2% |
| FY2023/3 | 59円 | 28.4% |
| FY2024/3 | 50円 | 33.2% |
| FY2025/3 | 52円 | 24.8% |
なし(2020年9月をもって優待制度を廃止)
FY2022の40円から3期連続増配を継続し、FY2026/3期は55円(予想)とさらなる増配を見込んでいます。FY2021/3期は純利益13億円に対し30円配当を維持(配当性向553%)するなど、業績悪化時も減配しない姿勢が明確です。FY2026/3期は純損失の見込みですが配当は増額予想で、総還元性向50%以上の方針のもと200億円の自己株式取得も実施。株主優待は2020年に廃止済みです。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021の2,777億円からFY2024には4,679億円へと約1.7倍に拡大し、コンシューマーゲーム(ソニック、龍が如く等)と遊技機(スマスロ北斗の拳等)の両輪が成長を牽引しました。FY2025は遊技機の端境期で売上は前期比8.3%減となりましたが、純利益は451億円と前期比+36%の増益を確保。FY2026予想は売上高4,900億円と再成長を見込む一方、Rovio社ののれん減損314億円を特別損失に計上するため純損失130億円を予想しています。本業の営業利益400億円は堅調です。
事業ごとの売上・利益
コンシューマーゲーム(ソニック、龍が如く等)、モバイルゲーム(アングリーバード等)、アミューズメント機器。売上の約60%を占める主力
パチスロ・パチンコ機の開発・販売。「スマスロ北斗の拳」等の人気IP機が収益を牽引。利益率20%超の高収益事業
フェニックス・シーガイア・リゾート等のリゾート施設運営
GAN Limited・Stakelogic B.V.の買収により基盤構築中のiGaming事業。先行投資フェーズ
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0.4% | 0.3% | - |
| FY2022/3 | 12.7% | 8.5% | - |
| FY2023/3 | 14.7% | 9.2% | - |
| FY2024/3 | 9.6% | 5.1% | 12.3% |
| FY2025/3 | 12.2% | 7.0% | 11.2% |
FY2021はコロナ禍でROE 0.4%と低迷しましたが、FY2022以降は急回復しROEは10%前後、営業利益率は10〜12%台で安定推移しています。FY2024はRovio社買収に伴うのれん関連費用で純利益が一時的に減少しROEが9.2%に低下しましたが、FY2025には11.8%へ改善。IP活用による高付加価値戦略が奏功し、エンタメ業界の中でも高水準の収益性を維持しています。
財務は安全?
FY2023まで有利子負債は500億円台以下の低水準でしたが、FY2024にRovio社買収(約1,000億円)の資金として大幅に調達し、有利子負債は4,360億円へ急拡大しました。その後FY2025には3,140億円まで圧縮し、自己資本比率も54.6%→59.1%へ回復。BPS(1株純資産)は1,783円と着実に増加しており、財務基盤は引き続き健全です。FY2026/3期はRovio減損で純資産が一時的に減少する見込みですが、営業CFは堅調で返済能力に問題はありません。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -63.8億円 | 305億円 | -315億円 | 241億円 |
| FY2022/3 | 396億円 | -87.9億円 | -360億円 | 308億円 |
| FY2023/3 | 447億円 | -23.5億円 | -154億円 | 424億円 |
| FY2024/3 | 669億円 | -1,145億円 | 798億円 | -477億円 |
| FY2025/3 | 209億円 | -125億円 | -280億円 | 83.1億円 |
FY2021はコロナ禍で営業CFがマイナスとなりましたが、FY2022以降は毎期200〜650億円の営業CFを安定的に創出しています。FY2024にはRovio社買収で投資CFが約1,135億円のマイナスとなりFCFは一時マイナスに転じましたが、FY2025にはFCFが83億円のプラスに回帰。有利子負債の返済と株主還元(配当+自己株取得200億円)を並行して進めるキャッシュフロー経営に移行しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.1億円 | 4.4億円 | 25.7% |
| FY2022/3 | 333億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 495億円 | 35.4億円 | 7.1% |
| FY2024/3 | 598億円 | 267億円 | 44.7% |
| FY2025/3 | 531億円 | 80.6億円 | 15.2% |
実効税率はFY2022の0%(繰延税金資産の取り崩し等)からFY2024の44.7%まで大きく変動しています。FY2024はRovio社買収に伴うのれん関連費用や海外子会社の税務処理の影響で実効税率が上昇しました。FY2025は15.2%と低下し、海外事業の税制優遇や繰越欠損金の活用が寄与しています。FY2026/3期は特別損失(Rovio減損314億円)により税前損失となる見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 940万円 | 8,147人 | - |
持株会社の単体従業員数は約400名ですが、連結ベースでは約8,147名の大所帯です。平均年収は4年間で135万円上昇し940万円に到達。年率+5〜7%の高い昇給ペースが続いており、エンタメ業界の中でもトップクラスの給与水準です。グループ全体では遊技機部門やリゾート事業部門も含むため、部門ごとの報酬水準には差があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関17.3%+事業法人23.8%(HS Company+エフエスシー含む)+創業家個人(里見治1.9%+里見治紀1.8%)で安定株主約45%。創業家支配の構造。
筆頭株主のHS Company(18.1%)は創業者・里見治氏の資産管理会社であり、合同会社エフエスシー(6.3%)も里見家関連です。里見治氏・里見治紀氏個人の持分を合わせると創業家が実質約28%を保有するオーナー色の強い企業です。自社株も約4%保有。日本マスタートラスト信託や海外機関投資家の保有比率も高く、グローバルIPへの期待が反映されています。外国人比率32.9%はエンタメセクターでは標準的な水準です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| エンタテインメントコンテンツ | 約2,700億円 | 約310億円 | 11.5% |
| 遊技機 | 約1,200億円 | 約250億円 | 20.8% |
| リゾート | 約250億円 | 約10億円 | 4.0% |
| iGaming・その他 | 約100億円 | 約-40億円 | - |
事業はエンタテインメントコンテンツ(売上の約60%)と遊技機(約28%)の2本柱で構成されています。遊技機事業は利益率20.8%と突出して高い収益を生む一方、市場規模は縮小傾向。コンテンツ事業ではソニック映画の大ヒットやRovio買収によるモバイルゲームの拡充を進めています。iGaming事業は先行投資フェーズで赤字ですが、将来の第3の柱として位置づけられています。
この会社のガバナンスは?
取締役会は女性4名・男性9名の計13名で構成され、女性比率30.8%は国内上場企業の中でも高水準です。連結子会社71社・臨時雇用者4,853名を抱える巨大グループとして、監査報酬2億6,000万円を投じ強固なガバナンス体制を維持。設備投資額は159.3億円と成長投資にも積極的です。平均勤続年数3.9年はHD体制のため短く見えますが、事業子会社(セガ等)での長期勤続者も多数います。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 4,750億円 | 4,900億円 | — | +3.2% |
| FY2025 | 4,450億円 | — | 4,289億円 | -3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 530億円 | 400億円 | — | -24.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 390億円 | — | 451億円 | +15.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期計画(FY2022〜FY2024)では売上高4,000億円目標に対し4,679億円、営業利益率10%目標に対し12.1%と全KPIを達成しました。現行計画では3ヵ年累計の調整後EBITDA 2,300億円超を目標に掲げています。FY2026の売上高は3Q累計3,352億円と進捗率68%で通期4,900億円達成に向け概ね順調ですが、営業利益は当初530億円→400億円へ下方修正。Rovio減損314億円を受けて大型M&Aを凍結し、既存事業の収益力強化に軸足を移す方針を打ち出しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
セガサミーHDの直近のTSR(株主総利回り)は236.3%で、TOPIXの213.4%をアウトパフォームしています。FY2024に一時166.7%まで低下しましたが、FY2025には236.3%まで回復。遊技機事業の底堅い収益と海外コンシューマーゲームの好調、積極的な自己株式取得が市場から評価されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 133.6万円 | +33.6万円 | 33.6% |
| FY2022 | 166.0万円 | +66.0万円 | 66.0% |
| FY2023 | 200.9万円 | +100.9万円 | 100.9% |
| FY2024 | 166.7万円 | +66.7万円 | 66.7% |
| FY2025 | 236.3万円 | +136.3万円 | 136.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.0倍とセクター平均をやや下回り、Rovio減損ショック後の株価調整で割安感が出ています。PBRは1.38倍とほぼ業界平均並み。信用倍率は4.41倍と買い長の状態ですが、200億円の自己株式取得枠が下値を支える要因に。FY2026/3期は純損失予想で一時的にPER指標が使えませんが、本業の営業利益400億円ベースでは実質的な収益力は健在です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
200億円(上限1,200万株)の自己株式取得枠を新たに決議。株主還元を強化
FY2026/3期Q3決算発表。Rovio社ののれん等減損損失314億円を特別損失に計上し、純損失169億円に転落
ゲーミング事業強化のため、Stakelogic B.V.の買収を完了。オンラインカジノ向けコンテンツを拡充
GAN Limitedを買収し、海外iGaming事業の技術基盤を確立
FY2026/3期中間決算で営業利益を450億円→400億円に下方修正。海外事業の減損が影響
最新ニュース
セガサミーHD まとめ
ひとめ診断
「ソニック」「龍が如く」など世界的IPを武器に、遊技機の安定収益とiGaming参入でグローバル展開を加速する総合エンタメ大手
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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