大和冷機工業
DAIWA INDUSTRIES LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
全国ネットワークで日本の食インフラを支える、厨房のプロフェッショナル
食に関わる全ての人々にとって最も信頼されるパートナーとなり、革新的な冷却技術で食文化の未来と地球環境に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するレストランやカフェ、あるいはコンビニのバックヤードを想像してみてください。新鮮な食材を保管する大きな銀色の冷蔵庫や、氷を作る製氷機が動いています。大和冷機工業は、まさにそうした「食の現場」を支える業務用冷蔵庫やショーケースなどを製造・販売している会社です。日本全国の飲食店やスーパーの厨房で、同社の製品が24時間365日、私たちの食生活の安全と品質を守っているのです。あなたが美味しい食事を楽しめるのも、同社のような企業の働きがあってこそかもしれません。
大和冷機工業は、業務用冷凍冷蔵庫の国内大手メーカーとして安定した事業基盤を築いています。直近の2025年12月期決算では、売上高469.2億円、営業利益74.77億円を記録。続く2026年12月期は売上高494.0億円、営業利益84.0億円と増収増益を見込んでおり、堅調な成長が期待されます。全国を網羅するサービス網と好財務を武器に、飲食業界の省エネ化や人手不足といった課題解決に貢献し、持続的な企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪市天王寺区小橋町3-13 大和冷機上本町DRKビル
- 公式
- www.drk.co.jp
社長プロフィール
全国に広がるサービスネットワークを駆使し、お客様の厨房に関するあらゆるニーズに迅速かつ的確にお応えします。省エネ製品の開発・提供を通じて、お客様のビジネスはもちろん、持続可能な社会の実現にも貢献してまいります。
この会社のストーリー
大阪市で業務用冷蔵庫の製造・販売を目的として「大和冷機工業所」を創業。日本の食文化を支える歴史が始まる。
事業の拡大に伴い「大和冷機工業株式会社」を設立。全国展開への基盤を築き始める。
着実な成長が認められ、株式上場を果たす。社会的信用を高め、さらなる飛躍へのステップとなる。
事業基盤の安定性と成長性が評価され、東証にも上場。全国区の企業としての地位を確立する。
創業から半世紀を前に、東証・大証ともに市場第一部へ。名実ともに業界を代表する企業へと成長を遂げる。
環境意識の高まりを受け、省エネ性能を大幅に向上させたインバータ制御の業務用冷凍冷蔵庫を発売し、業界をリードする。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。グローバルな投資家からも注目される企業となる。
持続的な成長を目指し、新たな中期経営計画をスタート。顧客基盤の強化と企業価値向上に向けた戦略を推進する。
注目ポイント
全都道府県をカバーする営業・サービス網が最大の強み。厨房のトラブルに迅速に対応できる体制は、顧客から絶大な信頼を得ています。
長年にわたり健全な財務体質を維持しており、安定した配当を継続。株主への利益還元に積極的な姿勢も魅力です。
省エネ性能の高い「エコ蔵くん」シリーズなど、環境負荷低減に貢献する製品を積極的に開発。社会の持続可能性にも貢献しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 12.3% |
| FY2017/3 | 15円 | 20.3% |
| FY2018/3 | 30円 | 39.8% |
| FY2019/3 | 30円 | 37.7% |
| FY2020/3 | 20円 | 32.6% |
| FY2021/3 | 30円 | 42.5% |
| FY2022/3 | 30円 | 34.1% |
| FY2023/3 | 30円 | 26.7% |
| FY2024/3 | 50円 | 45.4% |
| FY2025/3 | 50円 | 48.6% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
同社は利益配分を重要な経営課題と位置づけ、配当性向を意識した安定的かつ継続的な還元を方針としています。近年は配当額を30円から50円へと引き上げるなど、株主還元を強化する姿勢を明確に示しています。実質無借金の財務基盤を背景に、今後も業績に連動した健全な配当が期待されます。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
大和冷機工業の業績は、業務用冷凍冷蔵庫の堅調な販売により売上高が約470億円から490億円規模で安定推移しています。FY2025/3は一時的な減益となったものの、FY2026/3予想では新製品の投入や省エネ需要の取り込みにより、売上高494億円、純利益56億円と過去最高水準の更新を目指す計画です。全国に広がる独自の営業・サービス網が、継続的な収益基盤として強固に機能しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.2% | 4.4% | - |
| FY2022/3 | 6.8% | 5.2% | - |
| FY2023/3 | 8.9% | 6.0% | - |
| FY2024/3 | 8.2% | 5.8% | 16.8% |
| FY2025/3 | 7.3% | 5.4% | 15.9% |
同社の収益性は非常に高く、営業利益率は15%から18%の範囲で推移しており、厨房機器業界の中でも極めて効率的な経営体制を維持しています。ROE(自己資本利益率)は7%から8%前後で安定しており、資本を効率的に活用した利益創出が実現されています。高い技術力に裏打ちされた高付加価値な製品提供が、安定した利益率を支える重要な要因となっています。
財務は安全?
大和冷機工業の財務体質は極めて強固であり、自己資本比率は75%超の高水準を維持しています。特筆すべきは有利子負債がゼロの実質無借金経営を継続している点であり、外部環境の変化に対する高い耐性を備えています。豊富な手元資金と盤石な自己資本を背景に、将来の成長投資や株主還元を強力に推進できる財務的余地が確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 64.3億円 | -31.4億円 | -16.6億円 | 32.9億円 |
| FY2022/3 | 42.9億円 | -11.4億円 | -33.9億円 | 31.5億円 |
| FY2023/3 | 88.9億円 | -12.2億円 | -14.8億円 | 76.8億円 |
| FY2024/3 | 34.5億円 | -24.5億円 | -14.8億円 | 10.0億円 |
| FY2025/3 | 43.0億円 | -15.2億円 | -29.6億円 | 27.9億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは毎期安定しており、強固なキャッシュ創出力が財務の安定性を裏付けています。投資キャッシュフローは主に設備更新や効率化に向けた投資に充てられており、フリーキャッシュフローの黒字基調が継続しています。潤沢な資金は、積極的な自己株式の取得や増配といった株主還元へ効率的に振り向けられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 61.3億円 | 25.2億円 | 41.1% |
| FY2022/3 | 68.7億円 | 24.2億円 | 35.3% |
| FY2023/3 | 79.9億円 | 24.5億円 | 30.7% |
| FY2024/3 | 79.6億円 | 25.2億円 | 31.6% |
| FY2025/3 | 74.5億円 | 23.7億円 | 31.8% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減と連動して年間23億円から28億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%から33%程度で安定しており、税務上の大きな変動要因は見当たりません。法的な税負担を適切に果たしながら、効率的なキャッシュフロー管理を行っている状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 490万円 | 2,355人 | - |
従業員の平均年収は490万円で、製造業界の標準的な水準にあります。省エネ型製品への注力による収益確保は進んでいるものの、原材料費や人件費の高騰が続く中での安定した利益成長が、今後のさらなる賃上げの鍵を握ります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本冷機。
大株主には創業家関連の資産管理会社が名を連ねており、創業家が強固な支配力を維持している構成です。信託銀行等の機関投資家も保有していますが、政策保有株式の解消が進む中で、今後は経営効率の改善に向けた株主提案や対話が活発化する可能性があります。
会社の公式開示情報
役員報酬
業務用冷蔵庫・冷凍庫の製造・販売を中核とし、全国に展開するサービス網が強みです。リスク要因として、原材料価格の変動や飲食店市場の景気動向、また製品の品質問題が発生した場合の多額の損害賠償リスク等が挙げられています。
この会社のガバナンスは?
取締役の女性比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みが進行中です。また、盤石な財務体質を背景に堅実な経営を行っていますが、コーポレート・ガバナンスの観点からは、更なる社外取締役の活用や経営の透明性向上が今後の課題とされています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 488億円 | — | 469億円 | -3.9% |
| FY2024 | 468億円 | — | 479億円 | +2.4% |
| FY2023 | 448億円 | — | 460億円 | +2.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 82億円 | — | 75億円 | -9.1% |
| FY2024 | 83億円 | — | 81億円 | -2.7% |
| FY2023 | 71億円 | — | 81億円 | +14.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年2月に発表された新中期経営計画では、FY2028に売上高520億円、営業利益90億円を目標に掲げています。これは年平均成長率で約3%程度の堅実な計画です。一方で、近年の業績予想はFY2025に売上・利益ともに未達となるなど、精度にやや課題を残しています。計画達成には、外部環境の変動に対応しつつ、安定的に収益を伸ばせるかが鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024まではTOPIXを上回るパフォーマンスを見せることが多かったものの、FY2025は自社169.2%に対しTOPIXが213.2%と市場平均を大きく下回りました。これは、同期間の株価上昇率が市場全体の勢いに追いつけなかったことが主な要因と考えられます。株主還元は強化していますが、成長期待の喚起による株価上昇が今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 123.1万円 | +23.1万円 | 23.1% |
| FY2022 | 112.8万円 | +12.8万円 | 12.8% |
| FY2023 | 152.1万円 | +52.1万円 | 52.1% |
| FY2024 | 159.1万円 | +59.1万円 | 59.1% |
| FY2025 | 169.2万円 | +69.2万円 | 69.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
競合他社(ホシザキ等)と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は0.43倍と売り残が買い残を上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況ですが、これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーが溜まっているとも解釈できます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画2026-2028を策定し、持続的な成長に向けた事業戦略を公表。
ゼナーアセットマネジメントによる株式保有比率5%超の大量保有報告が判明。
上期経常利益が前年同期比4.6%減となり、進捗が下振れ着地となった。
最新ニュース
大和冷機工業 まとめ
ひとめ診断
「日本の飲食店の裏側を60年以上冷やし続ける、厨房のインフラ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「機械」に分類される他の企業
油圧ショベル世界3位、伊藤忠と組んで『第2の創業』に挑む建機の巨人
『モノづくりの土台』を支える鋳造の巨人が、欧州大型M&Aの巨額減損で揺れる過渡期
『お札』も刷る印刷機の巨人が、デジタル印刷とM&Aで100年目の再成長に挑む
半導体サイクルの波に乗る、精密機械の"縁の下の力持ち"
『たかがホッチキス』と侮るなかれ、建築現場のプロ向け工具でも国内首位を走る”とじる”技術の巨人
自動車塗装のガリバーが、創業100周年を機にEVや香りビジネスにも触手を伸ばす野心的な老舗メーカー
創業120年の水インフラの巨人が、M&Aを駆使して官民連携ビジネスの覇権を狙う
アスファルトを固めるロードローラー国内首位、PBR1倍割れの地味な優等生