創業ストーリー
創業者・天田勇が東京で天田製作所を設立。バンドソー(帯鋸盤)の製造から事業を開始した
帯鋸盤に続きコンターマシン(輪郭切断機)を開発。金属切断分野で国内トップの地位を確立
タレットパンチプレスの開発に成功。板金加工分野への本格参入で事業の柱を確立
CO2レーザ加工機からファイバーレーザへの技術転換を推進。グローバル販売網を100カ国に拡大
ビアメカニクス(510億円)・エイチアンドエフ(177億円)を買収し、半導体基板加工・大型プレスに参入。総合金属加工機械メーカーへ進化
AMADA CO.,LTD.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
スマートフォンの筐体、自動車のボディパネル、家電の外装——身の回りの金属製品の多くは、アマダの機械で加工されています。金属の板を「切る・曲げる・溶接する」すべての工程を1社でカバーする、世界のものづくりを根底から支える企業です。
アマダは1946年に天田勇氏が創業した金属加工機械の総合メーカーです。レーザ加工機、パンチングマシン、プレスブレーキ(曲げ加工機)などの板金加工機械で国内シェア圧倒的首位、世界でもトップクラスの地位を確立。グループ約90社、約100カ国に販売ネットワークを展開し、売上高は約4,000億円規模です。2025年にはビアメカニクス(510億円)やエイチアンドエフ(177億円)を買収し、半導体基板加工や大型プレス領域に事業を拡大中。配当性向50%をメドとした株主還元に積極的で、DOE3〜4%の安定配当を志向。自己資本比率80%と実質無借金の強固な財務基盤が特徴です。
レーザ加工機、パンチングマシン、プレスブレーキで国内シェア圧倒的トップ。世界約100カ国で金属加工の現場を支えています
4期連続増配に加え、中計期間中に600億円の自己株取得を計画。DOEフロア方式で減配リスクが低い安定還元が魅力
実質無借金で自己資本比率約80%。景気変動に強く、大型M&A(510億円)も余裕で実行できる財務体質は機械セクター随一
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
レーザ加工機、パンチングマシン、プレスブレーキ、溶接機。国内シェア首位、世界トップクラス
バンドソー、丸鋸切断機。鋼材流通業者や建設業向けに安定需要
サーボプレス、鍛造プレス。2025年にエイチアンドエフ買収で大型プレスに参入
研削盤、精密溶接機、ファインレーザ加工機。半導体・電子部品向け
アフターサービス、IoTソリューション、ソフトウェア。ストック型ビジネスへの転換を推進
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.2% | 3.3% | 10.7% |
| 2022/03期 | 6.0% | 4.5% | 12.3% |
| 2023/03期 | 6.9% | 5.3% | 13.6% |
| 2024/03期 | 7.9% | 6.0% | 14.0% |
| 2025/03期 | 6.2% | 5.0% | 12.4% |
営業利益率は10〜14%台で推移し、機械セクターでは高水準。2024/03期に14.0%のピークを記録した後、2025/03期は中国市場の低迷や原材料コスト増で12.4%に低下。ROEは4〜8%とやや控えめですが、これは自己資本比率80%という超堅実な財務体質の裏返しです。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,504億円 | 267億円 | 186億円 | 53.4円 | - |
| 2022/03期 | 3,127億円 | 385億円 | 278億円 | 79.9円 | +24.8% |
| 2023/03期 | 3,657億円 | 499億円 | 342億円 | 98.3円 | +17.0% |
| 2024/03期 | 4,035億円 | 565億円 | 406億円 | 119.0円 | +10.3% |
| 2025/03期 | 3,967億円 | 491億円 | 324億円 | 98.7円 | -1.7% |
2022/03期〜2024/03期まで3期連続で増収増益を達成し、売上高は4,035億円に到達。しかし2025/03期は設備投資サイクルの一巡や中国市場の回復遅れにより5年ぶりの減収減益に転じました。2026/03期予想は買収効果もあり増収を見込むものの、営業利益は減少予想。積極的なM&Aによる成長投資と収益性の両立が今後の焦点です。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
機械の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 板金機械 | 約2,400億円 | 約340億円 | 約14.2% |
| 金属切断機械 | 約600億円 | 約80億円 | 約13.3% |
| プレス機械 | 約350億円 | 約35億円 | 約10.0% |
| 研削・精密加工機械 | 約250億円 | 約25億円 | 約10.0% |
| その他(サービス等) | 約370億円 | 約30億円 | 約8.1% |
EDINET有価証券報告書および決算説明会資料より推定。板金機械が売上の約60%・利益の約66%を占める最大セグメント。利益率14%超と高収益で全社の稼ぎ頭です。金属切断も安定収益を確保。プレス機械はエイチアンドエフ買収で今後の成長が期待される領域です。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 530億円 | 490億円 | 491億円 | +0.2% |
| 2024/03期 | 530億円 | 560億円 | 565億円 | +0.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年5月に公表した中計2025は、2025年11月に下方修正。売上収益目標を引き下げましたが、M&A投資は計画以上に積極化(ビアメカニクス510億円、エイチアンドエフ177億円)。ROE 8%目標に対し実績は6.2%と開きがありますが、自己株取得による資本効率改善を推進中。業績予想の精度は高く、修正後予想にはほぼ一致しています。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
創業者・天田勇が東京で天田製作所を設立。バンドソー(帯鋸盤)の製造から事業を開始した
帯鋸盤に続きコンターマシン(輪郭切断機)を開発。金属切断分野で国内トップの地位を確立
タレットパンチプレスの開発に成功。板金加工分野への本格参入で事業の柱を確立
CO2レーザ加工機からファイバーレーザへの技術転換を推進。グローバル販売網を100カ国に拡大
ビアメカニクス(510億円)・エイチアンドエフ(177億円)を買収し、半導体基板加工・大型プレスに参入。総合金属加工機械メーカーへ進化
半導体基板穴あけ加工機のビアメカニクスを510億円で買収。過去最大のM&A
3Q決算発表。売上収益2,950億円(+7.3%)も営業利益265億円(-15.4%)と減益
Jリーグ湘南ベルマーレの株式を取得。地元・神奈川でのスポーツ支援を強化
中期経営計画2025の業績予想を修正。地政学リスクやインフレの影響を反映
総合プレス機械メーカーのエイチアンドエフを177億円で買収。大型プレス領域に参入

お客さまのモノづくりの進化を通じて社会課題を解決し、次世代の金属加工を切り拓いていきます。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
自己資本比率は80%前後で推移し、実質無借金の超健全財務。BPSは1,616円で株価2,215円に対しPBR 1.37倍。2025/03期は自己株式取得(約350億円)により総資産・純資産が縮小しましたが、財務基盤は盤石。今後のM&A資金(ビアメカニクス510億円等)にも十分な余力があります。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 476億円 | 152億円 | 381億円 | 324億円 |
| 2025/03期 | 462億円 | 78.5億円 | 424億円 | 540億円 |
営業CFは年間250〜580億円と安定的に黒字を確保。2023/03期は運転資本の増加で一時的に縮小しましたが翌期以降は回復。2025/03期の投資CFがプラスなのは投資有価証券の売却によるもの。財務CFは配当金支払いと自己株式取得で毎年200〜400億円のマイナスと、株主還元に積極的な姿勢が読み取れます。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 735万円 | 8,997人 | - |
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間の累積TSRは197.6%でTOPIX(188.3%)を上回るアウトパフォーム。2022期に一時的にTOPIXを下回りましたが、2024期に設備投資サイクルの回復で大幅に上昇。2025期は全体相場の調整と減益見通しで若干低下しましたが、引き続き市場平均を上回っています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 36円 | 48.3% |
| 2017/03期 | 42円 | 59.3% |
| 2018/03期 | 42円 | 51.5% |
| 2019/03期 | 46円 | 50.1% |
| 2020/03期 | 48円 | 72.8% |
| 2021/03期 | 30円 | 56.2% |
| 2022/03期 | 38円 | 47.6% |
| 2023/03期 | 48円 | 48.9% |
| 2024/03期 | 60円 | 50.4% |
| 2025/03期 | 62円 | 62.8% |
株主優待制度なし
4期連続増配を達成し、2021/03期の30円から2025/03期には62円に倍増。配当性向は50%が目安ですが、2025/03期は減益により62.8%に上昇。DOE(株主資本配当率)3〜4%をフロアとする方針で減配リスクは低い設計です。さらに中計期間中に600億円規模の自己株式取得も計画しており、総還元利回りは高水準です。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 148.2万円 | 48.2万円 | 48.2% |
| 2022期 | 135.1万円 | 35.1万円 | 35.1% |
| 2023期 | 158.7万円 | 58.7万円 | 58.7% |
| 2024期 | 222.1万円 | 122.1万円 | 122.1% |
| 2025期 | 197.6万円 | 97.6万円 | 97.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
PERは23.0倍で機械業界平均の18倍を上回る水準。M&Aによる成長期待と高い株主還元姿勢がプレミアムの源泉です。PBR 1.37倍は自己資本比率80%の堅実経営を考慮すると妥当な水準。信用倍率3.0倍と買い残はやや多めですが流動性は十分です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 288億円 | 103億円 | 35.6% |
| 2022/03期 | 405億円 | 127億円 | 31.4% |
| 2023/03期 | 496億円 | 155億円 | 31.1% |
| 2024/03期 | 581億円 | 174億円 | 30.0% |
| 2025/03期 | 492億円 | 168億円 | 34.1% |
税引前利益は2024/03期に580億円でピークを記録。実効税率は29〜31%台で安定しており、特殊な税務処理は見られません。2025/03期は減益により税引前利益は463億円に縮小しましたが、依然として高水準の納税額を維持しています。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU