創業ストーリー
森精機製作所として奈良県大和郡山市で創業。繊維機械の製造からスタート
数値制御(NC)工作機械の開発に着手し、日本の製造業の自動化に貢献
ドイツの名門工作機械メーカーDMG MORIと資本業務提携を開始。グローバル統合への第一歩
DMG MORI AGとの経営統合を完了し、世界最大級の工作機械メーカーに
AI搭載工作機械やデジタルツインによるスマートファクトリー構想を推進中
DMG MORI CO.,LTD.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
あなたが乗る車、スマートフォンの部品、飛行機のエンジン——これらの精密部品を削り出す「工作機械」を作っているのがDMG森精機です。工場の中の工場を支える、ものづくりの根幹を担う企業です。
DMG森精機は、日本の森精機製作所とドイツのDMG MORIが経営統合して誕生した、世界最大級の工作機械メーカーです。CNC旋盤、マシニングセンタ、5軸加工機、複合加工機など幅広い製品群を持ち、自動車・航空宇宙・半導体・医療機器など多様な産業に工作機械を提供しています。「マシンツール」と「インダストリアルサービス」の2セグメントで構成され、売上の約7割を海外が占めるグローバル企業です。2024年12月期は米中対立や欧州景気減速の影響で受注が軟調でしたが、2030年に売上収益8,000億円・営業利益1,200億円を目指す中期ビジョンを掲げています。
日独統合により、5軸加工機・複合加工機で世界トップクラスのシェアを誇ります
反田恭平プロデュースのJapan National Orchestraコンサートチケットが貰える、工作機械メーカーらしからぬ文化的優待
業績が変動しても累進配当を維持。利回り4.5%は機械セクターでトップクラス
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
CNC旋盤、マシニングセンタ、5軸加工機、複合加工機の製造・販売
消耗品、メンテナンス、修理、ソフトウェアなどのアフターサービス
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.8% | 2.3% | - |
| 2022/03期 | 11.1% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 13.2% | 4.4% | - |
| 2024/03期 | 2.6% | 1.0% | 8.1% |
| 2025/03期 | 7.3% | 2.8% | 3.7% |
2022年12月期にROE 12.5%、営業利益率10%と収益性のピークを迎えましたが、その後は利益率が低下。2023年12月期は特殊要因で純利益が急減しROEが2.4%に。2024年12月期は売上減にもかかわらず純利益は回復しましたが、営業利益率は3.7%と低水準です。景気敏感株として業績の振れ幅が大きい点に注意。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,960億円 | 0円 | 135億円 | 91.8円 | - |
| 2022/03期 | 4,748億円 | 0円 | 254億円 | 188.6円 | +19.9% |
| 2023/03期 | 5,395億円 | 0円 | 339億円 | 256.7円 | +13.6% |
| 2024/03期 | 5,409億円 | 437億円 | 77.0億円 | 43.6円 | +0.3% |
| 2025/03期 | 5,150億円 | 190億円 | 240億円 | 155.6円 | -4.8% |
2022年12月期まで好調に成長してきましたが、2023年12月期は純利益が大幅減少。これは米中対立の影響による中国向け受注減と、為替差損の影響です。2024年12月期は売上減となりましたが、純利益は240億円に回復。2025年12月期は増収見通しも、利益面は慎重な予想です。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
機械の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| マシンツール | 約4,200億円 | 約350億円 | 約8% |
| インダストリアルサービス | 約1,200億円 | 約90億円 | 約7% |
EDINET有価証券報告書より取得。DMG森精機はIFRS適用企業で、セグメントはマシンツールとインダストリアルサービスの2区分です。役員報酬は4名合計で7億5,200万円。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
森精機製作所として奈良県大和郡山市で創業。繊維機械の製造からスタート
数値制御(NC)工作機械の開発に着手し、日本の製造業の自動化に貢献
ドイツの名門工作機械メーカーDMG MORIと資本業務提携を開始。グローバル統合への第一歩
DMG MORI AGとの経営統合を完了し、世界最大級の工作機械メーカーに
AI搭載工作機械やデジタルツインによるスマートファクトリー構想を推進中
期末配当55円を決定。年間配当105円(4期連続増配)
2024年12月期決算発表。売上収益5,410億円、営業利益437億円
伊賀事業所で新製品内覧会を開催。AI搭載工作機械を披露
JIMTOF2024に出展。5軸加工機の新モデルを世界初公開
2024年12月期上期決算。受注回復の兆し
工作機械は「マザーマシン」——すべての製造業の根幹です。私たちは日独の技術を融合し、世界のものづくりの進化を支えていきます。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
総資産は8,690億円規模。自己資本比率は35〜39%台で安定。BPSは2,444円で株価(2,333円)に近く、PBR 0.95倍と割安な水準です。有利子負債はEDINET開示データ上0ですが、実際にはIFRS連結で有利子負債を保有しています(データ欠損の可能性)。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 446億円 | 382億円 | 56.6億円 | 63.8億円 |
| 2025/03期 | 260億円 | 112億円 | 204億円 | 148億円 |
営業CFは安定して黒字を維持。設備投資を差し引いたフリーキャッシュフローも全期間でプラスです。2024年12月期は営業CF260億円と縮小しましたが、投資も抑制したことでFCFは148億円を確保。伊賀事業所やグローバル拠点への積極投資を継続しています。
取締役15名中女性3名(20.0%)。監査報酬1億8,100万円。設備投資295億円は伊賀事業所やグローバル拠点の拡充に充当。平均勤続年数17.2年と長く、技術者の定着率が高い企業です。社長の森雅彦氏は創業家出身の工学博士。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 905万円 | 14,026人 | - |
平均年収905万円は機械業界でもトップクラスの水準。従業員14,026名、平均年齢43.3歳。グローバル企業として高い報酬水準を維持しています。社長(推定約1億8,800万円)との比率は約42倍です。
リターン・配当・市場データを確認
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 26円 | - |
| 2017/03期 | 40円 | 34.4% |
| 2018/03期 | 50円 | 34.7% |
| 2019/03期 | 60円 | 43.3% |
| 2020/03期 | 20円 | 588.2% |
| 2021/03期 | 40円 | 43.6% |
| 2022/03期 | 70円 | 37.1% |
| 2023/03期 | 90円 | 35.1% |
| 2024/03期 | 100円 | 229.4% |
| 2025/03期 | 105円 | 67.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約23万円) |
| 金額相当 | 約10,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
4期連続増配を達成し、配当利回りは4.50%と魅力的な水準。2023年12月期は純利益の大幅減にもかかわらず増配を維持(配当性向229%)し、株主還元への強い意志を示しています。累進配当方針を掲げており、減配リスクは低いと見られます。株主優待は反田恭平率いるJapan National Orchestraのコンサート招待と、工作機械メーカーらしいユニークな内容です。
PERは40.1倍と業界平均を大きく上回っていますが、これは2024年12月期の利益水準が低い(営業減益)ためです。正常化後のPERは15〜20倍程度と推定されます。PBRは0.95倍と1倍割れで、資産面からは割安な水準です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 196億円 | 61.5億円 | 31.4% |
| 2022/03期 | 365億円 | 111億円 | 30.4% |
| 2023/03期 | 479億円 | 140億円 | 29.2% |
| 2024/03期 | 221億円 | 144億円 | 65.1% |
| 2025/03期 | 282億円 | 41.3億円 | 14.6% |
2024年12月期は税前利益190億円に対し税効果(繰延税金資産の計上等)により実効税率がマイナスとなっています。
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世界トップクラスの工作機械メーカー。ドイツDMG MORIとの統合で5軸・複合加工機に強み
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU