THK6481
THK CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スマホの半導体を作る装置、工場のロボット、医療機器——これらが精密に動くのは、THKのLMガイドのおかげ。「まっすぐ正確に動く」を実現する縁の下の力持ちです。もの作りの現場で、ミクロン単位の精度を支えています。
THKは1971年創業の直動案内機器(リニアモーションガイド)の世界トップメーカーで、LMガイドの世界シェアは50%超を誇ります。半導体製造装置・工作機械・ロボットなど精密機器に不可欠な部品を供給。2025/12期期は輸送機器事業(THKリズム等5社)をアドバンテッジパートナーズに売却し、売上高2,404億円・営業利益144億円、自動車部品売却損を含む最終損失699億円を計上。2026/12期期は産業機器に特化した新体制で売上高2,600億円・営業利益260億円・純利益215億円(前年比黒字転換)を予想しています。DOE8%を掲げた積極的な株主還元も特徴です。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区芝浦2-12-10
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
国内の半導体製造装置・工作機械メーカー向けにLMガイド、ボールねじ等を供給。装置メーカーの集積地として安定した需要基盤
北米の自動化・ロボティクス需要が成長ドライバー。IoTサービス「OMNIedge」の展開も進む
工作機械・産業用ロボット向け。ドイツを中心に展開するが、欧州経済の減速が影響
EV関連・半導体関連の設備投資需要を取り込み。中国ローカルメーカーとの競争が激化
東南アジア・インド等の成長市場。製造拠点の現地化を推進中
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 5.4% | 3.3% | 9.6% |
| 2017/03期 | 9.1% | 5.9% | 10.2% |
| 2018/03期 | 12.0% | 7.6% | 14.1% |
| 2019/03期 | 4.0% | 2.5% | 6.7% |
| 2020/03期 | 3.6% | 2.2% | 3.9% |
| 2021/03期 | 7.3% | 4.5% | 9.5% |
| 2022/03期 | 6.3% | 3.8% | 8.8% |
| 2023/03期 | 5.1% | 3.3% | 6.7% |
| 2024/03期 | 2.7% | 1.8% | 4.9% |
| 2025/03期 | 26.3% | 14.8% | 6.0% |
2021/12期は営業利益率9.5%と高水準でしたが、設備投資サイクルの減速に伴い低下傾向が続きました。2025/12期は輸送機器事業の売却損でROE -26.3%と大幅なマイナスですが、営業利益率は6.0%と前年から改善。2026/12期は産業機器特化により営業利益率10%への回復を目指しており、LMガイドの高い市場シェアを活かした価格転嫁力が鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,182億円 | 303億円 | 230億円 | 182.0円 | +45.3% |
| 2022/03期 | 3,937億円 | 345億円 | 212億円 | 172.7円 | +23.7% |
| 2023/03期 | 3,519億円 | 237億円 | 184億円 | 150.1円 | -10.6% |
| 2024/03期 | 3,528億円 | 173億円 | 104億円 | 85.2円 | +0.2% |
| 2025/03期 | 2,404億円 | 144億円 | 699億円 | -618.7円 | -31.8% |
2022/12期は半導体・工作機械需要の好調と円安で売上3,937億円の過去最高を記録。その後は設備投資サイクルの調整局面に入り減収が続きました。2025/12期は輸送機器事業(THKリズム等)の売却に伴う非継続事業の除外で売上が大幅減少し、売却損を含む最終損失699億円に。2026/12期は産業機器に特化した新体制で営業利益260億円(+80%)、純利益215億円の黒字転換を見込んでいます。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 約860億円 | 約80億円 | 約9.3% |
| 米州 | 約480億円 | 約35億円 | 約7.3% |
| 欧州 | 約380億円 | 約20億円 | 約5.3% |
| 中国 | 約420億円 | 約30億円 | 約7.1% |
| その他アジア | 約264億円 | 約18億円 | 約6.8% |
輸送機器事業の売却後、日本が売上の約36%を占める最大市場。地域別では日本の利益率9.3%が最も高く、半導体装置メーカーが集積する優位性を活かしています。中国は売上の約17%を占め成長が期待される一方、ローカル競合との価格競争が激化。2026/12期からは産業機器に特化した新セグメント構成で、全社営業利益率10%の達成を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/12期 | 159億円 | 144億円 | 144億円 | -9.4% |
| 2026/12期 | 260億円 | — | 未発表 | - |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年2月に輸送機器事業の売却を完了し、産業機器への完全特化を実現。2026/12期は営業利益260億円(+80%)の大幅増益を計画しています。DOE8%の配当方針は達成済みで、ROE10%超の早期実現が次の課題。業績予想は2025/12期で下方修正の実績があり、やや保守的な傾向がありますが、事業構造の大幅な変化を踏まえると不確実性は高めです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
搬送システム向けガイド「Curvilinear Wheel Guide」の受注を開始。直線と曲線を組み合わせた自由な搬送経路を実現
2025/12期期本決算を発表。営業利益144億円も輸送機器事業売却損により最終損失699億円。2026/12期は黒字転換を予想
自動車部品子会社THKリズムなど5社をアドバンテッジパートナーズに譲渡。売上の約4割を占めた低収益事業から撤退し、産業機器に特化
2026/12期 Q1決算発表。未定だった今期配当を99.5円増配の水準で公表。DOE8%方針を堅持
2025/12期予想を発表。営業利益144億円(前期比-9.3%)と市場予想を下回り株価は下落
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は55〜68%と財務は安定しています。2024/12期にはBPS3,157円・自己資本比率67.6%まで改善しましたが、2025/12期は輸送機器事業の売却損(約700億円)で純資産が1,240億円減少し、BPS2,333円・自己資本比率55.3%に後退。現在のPBR2.13倍は解散価値を大きく上回っており、LMガイドのブランド力と独占的市場地位がプレミアムの源泉です。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 198億円 | 627億円 | 193億円 | 429億円 |
| 2017/03期 | 256億円 | 158億円 | 178億円 | 97.8億円 |
| 2018/03期 | 552億円 | 331億円 | 116億円 | 221億円 |
| 2019/03期 | 284億円 | 300億円 | 183億円 | 16.6億円 |
| 2020/03期 | 254億円 | 184億円 | 39.8億円 | 69.9億円 |
| 2021/03期 | 156億円 | 191億円 | 127億円 | 34.8億円 |
| 2022/03期 | 376億円 | 301億円 | 36.5億円 | 74.8億円 |
| 2023/03期 | 393億円 | 271億円 | 243億円 | 122億円 |
| 2024/03期 | 284億円 | 342億円 | 227億円 | 58.1億円 |
| 2025/03期 | 427億円 | 198億円 | 421億円 | 230億円 |
営業CFは毎期156〜427億円のプラスを維持。2025/12期は427億円と過去最高水準で、事業売却に伴うキャッシュ流入が寄与。財務CFは-421億円と大幅マイナスで、自社株買いと配当の積極的な株主還元が反映されています。FCFは230億円のプラスに転じ、産業機器特化後も安定したキャッシュ創出力を示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間のTSR(配当込み総株主リターン)は191%で、TOPIX193%とほぼ同水準。2022期〜2023期は設備投資サイクルの減速でTOPIXを下回りましたが、2024期以降は高配当方針(DOE8%)と事業再編期待で急回復。配当累計585円(5年間)が株価リターンに加算され、TOPIXとの差を縮めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 46.6% |
| 2017/03期 | 62円 | 30.5% |
| 2018/03期 | 85円 | 30.4% |
| 2019/03期 | 32円 | 34.6% |
| 2020/03期 | 15円 | - |
| 2021/03期 | 60円 | 33.0% |
| 2022/03期 | 87円 | 50.4% |
| 2023/03期 | 46円 | 30.7% |
| 2024/03期 | 146.5円 | 172.0% |
| 2025/03期 | 246円 | - |
株主優待制度はありません
2024年にDOE8%を配当方針として導入し、配当水準が大幅に上昇。2024/12期は146.5円(前年比+100.5円)、2025/12期は246円(+99.5円)と2期連続で大幅増配を実施。配当利回りは約5%と機械セクターで突出した水準です。DOE8%方針はROE10%超の達成まで継続する方針で、自社株買い(2025/12期は約113億円)と合わせた総還元が魅力。赤字下でも増配を続ける姿勢は株主還元への強いコミットメントを示しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 135.8万円 | 35.8万円 | 35.8% |
| 2022期 | 122.8万円 | 22.8万円 | 22.8% |
| 2023期 | 141.4万円 | 41.4万円 | 41.4% |
| 2024期 | 168.3万円 | 68.3万円 | 68.3% |
| 2025期 | 191.4万円 | 91.4万円 | 91.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER25.9倍・PBR2.13倍ともに機械業界平均を上回るプレミアム評価。LMガイドの圧倒的市場シェアと高い参入障壁が評価されています。信用倍率26.7倍と買い残が非常に多く、事業構造転換への投機的な買いが集中。配当利回り約5%は高配当株としても注目されており、DOE8%方針が株価の下値を支えています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 191億円 | 55.6億円 | 29.1% |
| 2017/03期 | 313億円 | 55.3億円 | 17.7% |
| 2018/03期 | 518億円 | 164億円 | 31.6% |
2026/12期予想の実効税率17.3%は法定実効税率(約30%)を下回っています。これは海外子会社の低税率地域における事業比率が高いことや、税効果会計の調整によるものです。2025/12期は輸送機器事業の売却損が税引前利益を大幅に押し下げたため、通常の実効税率分析は困難な状況でした。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。