6458プライム

新晃工業

SINKO INDUSTRIES LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE12.2%
BPS29.5円
自己資本比率71.7%
FY2025/3 有報データ

業務用空調機の国内トップランナー、見えない空気で社会を支える技術力

業務用空調機のリーディングカンパニーとして社会インフラを支え、人と地球に最適な空気環境を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段利用する大きなショッピングモールやオフィスビル、その快適な室温や空気は、実は新晃工業の空調システムが支えているかもしれません。同社は、そうした巨大な建物の隅々まで快適な空気を届ける「セントラル空調」という分野で国内トップシェアを誇ります。最近では、皆さんがスマートフォンで動画を見たり、オンラインゲームを楽しんだりする際に欠かせない「データセンター」の熱を冷ます重要な役割も担っています。普段は目に触れない場所で、私たちの快適で便利な暮らしを縁の下から支えている会社です。

業務用空調機器の国内最大手。2024年3月期はデータセンター向けが牽引し、売上高519.4億円(前期比15.9%増)、営業利益86.27億円(同43.8%増)と大幅な増収増益を達成。続く2025年3月期も売上高570.0億円、営業利益99.86億円と連続での最高益更新を見込む。中期経営計画「move.2027」では、旺盛な需要を背景に業績目標を上方修正しており、株主還元強化と並行して持続的な成長を目指している。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
大阪市北区南森町1丁目4番5号
公式
www.sinko.co.jp

社長プロフィール

末永 聡
代表取締役社長
挑戦者
当社グループの新しい成長ストーリーの推進と資本コストに基づく高度な経営を目指し、中期経営計画「move.2027」を策定しました。データセンター向け空調機の需要は旺盛であり、これを成長事業と位置づけ、生産能力増強や研究開発への投資を進めてまいります。

この会社のストーリー

1950
新晃工業株式会社設立

大阪市にて資本金100万円で設立され、業務用空調機器メーカーとしての歩みを始める。

1976
米国BAC社との技術提携

冷却塔の世界大手である米国ボルチモア・エアコイル社(BAC)と技術提携し、グローバルな技術力の基盤を築く。

1985
大阪証券取引所市場第二部へ上場

創業から35年を経て株式上場を果たし、企業としての信頼性と成長性を社会に示す。

2013
ダイキン工業との資本業務提携

空調業界の巨人ダイキン工業と資本業務提携を締結。共同開発などを通じて、競争力を一層強化する大きな転換点を迎える。

2020
製販一体体制の構築

製造子会社2社を合併し、製造から販売までを一貫して行う製販一体体制を構築。効率的な事業運営を実現する。

2023
AIを活用した設計サポートシステムを導入

スタートアップのABEJAと連携し、生成AIを活用した社内システムを開発。DXを推進し、設計の効率化と高度化を図る。

2024
中期経営計画「move.2027」の目標を上方修正

好調な業績を背景に、2027年3月期の連結売上高600億円、営業利益100億円へと目標を引き上げ、持続的な成長への自信を示す。

注目ポイント

国内シェアNo.1の安定基盤

大型施設向けのセントラル空調機器で国内シェア約4割を誇るトップメーカー。オフィスビルやデータセンターなど、社会に不可欠なインフラを支える安定した事業基盤が魅力です。

成長市場「データセンター」で飛躍

AIやクラウドの普及で需要が急拡大するデータセンター向け空調事業が成長の柱。中期経営計画でも業績目標を上方修正しており、今後の大きな成長が期待されます。

株主への還元意識が高い

安定した配当を継続しており、株主還元への意識が高い企業です。300株以上を1年以上継続保有すると図書カードなどの株主優待ももらえ、長期保有のメリットがあります。

サービスの実績は?

約40%
セントラル空調機器国内シェア
会社四季報より
15.9%
売上高成長率 (YoY)
FY2024実績
+15.9% YoY
43.8%
営業利益成長率 (YoY)
FY2024実績
+43.8% YoY
105
1株当たり配当金
FY2024実績
39.6%
配当性向
FY2024実績
3,385万円
従業員一人当たり売上高
FY2025予想 (連結)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 71.7%
稼ぐ力
高い
ROE 12.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 配当性向30%以上を目安とし、成長に応じた利益還元を推進。
1株配当配当性向
FY2021/316.6725.7%
FY2022/316.6731.4%
FY2023/31931.9%
FY2024/33539.6%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針は連結配当性向を指標とし、安定的な利益成長と連動した株主還元を重視しています。近年の業績拡大に伴い配当金は増額傾向にあり、投資家にとって魅力的な水準を維持しています。今後も強固な財務基盤を活かし、持続的な企業成長とバランスの取れた還元を実施していく方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
12.2%
業界平均
9.2%
営業利益率上回る
この会社
17.5%
業界平均
11.4%
自己資本比率上回る
この会社
71.7%
業界平均
52.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3420億円
FY2023/3448億円
FY2024/3519億円
FY2025/3570億円
営業利益
FY2022/357.1億円
FY2023/360.0億円
FY2024/386.3億円
FY2025/399.9億円

新晃工業の業績は、業務用空調機器の需要が堅調に推移する中で、データセンター向けの大型案件が大きく寄与し、売上高はFY2021/3の約392億円からFY2025/3には約570億円まで順調に拡大しました。利益面でも生産効率の向上や付加価値の高い製品の販売が奏功し、営業利益はFY2024/3以降、大幅な成長を遂げています。今期以降も空調市場での安定的な需要を取り込み、最高益水準を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
12.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
9.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
17.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.8%7.3%16.8%
FY2022/37.6%5.7%13.6%
FY2023/37.8%5.8%13.4%
FY2024/310.3%7.5%16.6%
FY2025/312.2%9.2%17.5%

当社の収益性は、売上高営業利益率がFY2025/3時点で17.5%に達するなど、高水準で推移しています。これは単なる売上の増加だけでなく、高付加価値製品へのシフトや製造コストの適正化が利益率の改善を支えているためです。また、ROE(自己資本利益率)も12.2%まで着実に向上しており、投下資本に対する効率的な経営が実践されていることがわかります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
84.0億円
会社の純資産
643億円

財務状況は極めて健全であり、自己資本比率が概ね70%超という強固な資本基盤を維持しています。過去には無借金経営を継続してきましたが、現在は成長投資や事業展開に伴い一定の有利子負債を抱えつつも、資産合計に対する負債比率は低く抑えられています。強固なBSを背景に、研究開発や設備投資といった将来の成長に向けた戦略的な資金配分が可能な体制です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+57.4億円
営業CF
投資に使ったお金
+2.6億円
投資CF
借入・返済など
-81.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+60.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/356.2億円-92.5億円3.1億円-36.3億円
FY2022/336.4億円-12.2億円-23.0億円24.2億円
FY2023/340.9億円-16.5億円-22.9億円24.4億円
FY2024/389.1億円-22.3億円-33.5億円66.8億円
FY2025/357.4億円2.6億円-81.5億円60.0億円

営業活動によるキャッシュフローは本業の好調さを反映し、継続的に安定したキャッシュを獲得できる構造となっています。投資活動は成長に向けた設備投資などを積極的に行いつつも、フリーキャッシュフローはFY2024/3から約60億円規模へと大幅に拡大しました。潤沢な資金をもとに、株主還元や将来の事業成長のための投資へ柔軟に配分できる環境が整っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動に係るリスク当社グループの事業には、中国等アジア地域における製品の販売が含まれております
2固定資産評価に係るリスク当社グループの保有する資産又は資産グループについて、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失を認識すべきであると判定した場合にはそれぞれの固定資産について回収可能性を測定し、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合その差額は減損損失として当該期の損失とすることとなり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります
3有価証券の時価変動に係るリスク当社グループは、主に営業上、財務上の取引関係等の円滑化や提携関係の維持による事業基盤の強化のため、有価証券を保有しております
4企業買収に係るリスク当社グループは、事業基盤の強化及び成長維持のために、企業買収を実施しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/370.0億円19.8億円28.2%
FY2022/360.5億円19.5億円32.3%
FY2023/365.4億円20.3億円31.0%
FY2024/391.2億円25.4億円27.9%
FY2025/3106億円27.9億円26.2%

法人税等の支払額は税引前利益の拡大に伴い増加しており、税負担は適正に履行されています。実効税率は概ね26%から32%の範囲で推移しており、大きな変動は見られません。安定した利益計上が続いているため、今後も事業規模に応じた適切な納税が行われる見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
685万円
従業員数
1,684
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
当期685万円1,684-

従業員の平均年収は685万円であり、国内の製造業における平均水準と比較しても良好な給与水準を維持しています。安定した業務用空調機ビジネスを背景に、業績連動や組織の成長に伴う持続的な処遇改善が期待できる環境です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.6%
浮動株52.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関20.5%
事業法人等27.1%
外国法人等19.3%
個人その他29.7%
証券会社3.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は明晃・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 みずほ銀行 決済営業部)・ダイキン工業。

株式会社明晃(13,521,000株)18.92%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(7,148,000株)10%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)(5,712,000株)7.99%
ダイキン工業株式会社(4,050,000株)5.66%
株式会社三菱UFJ銀行(2,231,000株)3.12%
日本生命保険相互会社(1,864,000株)2.6%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,607,000株)2.25%
新晃持株会(1,188,000株)1.66%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE 009-016064-326 CLT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)(1,171,000株)1.64%
エフホールディングス株式会社(900,000株)1.25%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE UKAI AIF CLIENTS NON LENDING 10PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)(900,000株)1.25%

同社は安定株主である株式会社明晃や金融機関、および資本業務提携先であるダイキン工業などが上位を占めており、強固な資本関係を構築しています。機関投資家や信託口の保有比率も相応に高く、長期的な視点での経営基盤が安定していることが伺えます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億8,300万円
取締役5名の合計

業務用空調機専業メーカーとして大型ビルやデータセンター向けの需要を取り込み、着実に利益を積み上げる事業構造を形成しています。今後は原材料価格の高止まりや人件費の上昇がリスク要因となる一方、AI活用やシステム開発拠点での人材獲得により生産性向上を図っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 3名(23.1% 男性 10
23%
77%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
7
設備投資額
27.6億円
平均勤続年数(従業員)
15
臨時従業員数
648

女性役員比率が23.1%と機械業界の中では比較的高い水準にあり、多様な視点を取り入れたガバナンス体制を推進しています。7つの連結子会社を統括しつつ、監査等委員会設置会社として適切な監査体制を整えるなど、中堅企業として堅実なコーポレート・ガバナンスを実現しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
保守的な期初予想を大幅に上回る実績が続いており、中計目標も上方修正。実行力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「move.2027」(上方修正後)
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 600億円 順調 (570.0億円)
95%
営業利益: 目標 100億円 順調 (99.86億円)
99.9%
ROE: 目標 12.0%以上 順調
96%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025540億円570億円+5.6%
FY2024465億円519億円+11.7%
FY2023430億円448億円+4.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202591億円100億円+9.7%
FY202463億円86億円+36.9%
FY202358億円60億円+4.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「move.2027」では、当初目標を上回るペースで業績が推移しており、2024年5月に最終年度(2027年3月期)の売上高目標を600億円、営業利益を100億円に上方修正しました。これは旺盛なデータセンター需要を的確に捉えた結果であり、経営陣の市場環境認識の的確さを示しています。過去3期にわたり期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、計画達成に向けた実行力の高さが評価されます

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2022とFY2023にTOPIXをアンダーパフォームしたものの、FY2024とFY2025にはTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しました。これは、データセンター向け空調事業の急成長を背景とした業績拡大と、それに伴う株価上昇および積極的な増配が株主に評価された結果です。特にFY2024は配当を前期の57円から105円へと大幅に増額しており、これがTSRを押し上げる大きな要因となりました。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+188.3%
100万円 →288.3万円
188.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021159.6万円+59.6万円59.6%
FY2022130.9万円+30.9万円30.9%
FY2023129.7万円+29.7万円29.7%
FY2024296.0万円+196.0万円196.0%
FY2025288.3万円+188.3万円188.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残199,300株
売り残97,700株
信用倍率2.04倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

PERは11.9倍と業界平均(約15倍)と比較して割安感があります。一方で、PBRは1.45倍と業界平均を上回っており、資本効率の高さが市場から評価されていることが示唆されます。特筆すべきは配当利回りで、8.4%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用倍率は2.04倍と均衡しており、需給の偏りは限定的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, 日刊工業新聞, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ ほか
業界内ランキング
上位 35%
機械業 150社中 52位
報道のトーン
60%
好意的
25%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
新サービス・技術25%
中期経営計画20%
人事・拠点10%

最近の出来事

2026年3月拠点新設

長崎市にシステム開発拠点を開設し、人材確保を強化。

2025年10月AI提携

ABEJAと共同で生成AIを用いた設計サポートシステムを導入。

2024年5月計画上方修正

中計「move.2027」の最終年度目標を営業利益100億円へ引き上げ。

新晃工業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 71.7%
稼ぐ力
高い
ROE 12.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「巨大施設の"深呼吸"を支える空調の巨人、データセンター需要で成長再加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU