新晃工業
SINKO INDUSTRIES LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
業務用空調機の国内トップランナー、見えない空気で社会を支える技術力
業務用空調機のリーディングカンパニーとして社会インフラを支え、人と地球に最適な空気環境を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する大きなショッピングモールやオフィスビル、その快適な室温や空気は、実は新晃工業の空調システムが支えているかもしれません。同社は、そうした巨大な建物の隅々まで快適な空気を届ける「セントラル空調」という分野で国内トップシェアを誇ります。最近では、皆さんがスマートフォンで動画を見たり、オンラインゲームを楽しんだりする際に欠かせない「データセンター」の熱を冷ます重要な役割も担っています。普段は目に触れない場所で、私たちの快適で便利な暮らしを縁の下から支えている会社です。
業務用空調機器の国内最大手。2024年3月期はデータセンター向けが牽引し、売上高519.4億円(前期比15.9%増)、営業利益86.27億円(同43.8%増)と大幅な増収増益を達成。続く2025年3月期も売上高570.0億円、営業利益99.86億円と連続での最高益更新を見込む。中期経営計画「move.2027」では、旺盛な需要を背景に業績目標を上方修正しており、株主還元強化と並行して持続的な成長を目指している。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市北区南森町1丁目4番5号
- 公式
- www.sinko.co.jp
社長プロフィール
当社グループの新しい成長ストーリーの推進と資本コストに基づく高度な経営を目指し、中期経営計画「move.2027」を策定しました。データセンター向け空調機の需要は旺盛であり、これを成長事業と位置づけ、生産能力増強や研究開発への投資を進めてまいります。
この会社のストーリー
大阪市にて資本金100万円で設立され、業務用空調機器メーカーとしての歩みを始める。
冷却塔の世界大手である米国ボルチモア・エアコイル社(BAC)と技術提携し、グローバルな技術力の基盤を築く。
創業から35年を経て株式上場を果たし、企業としての信頼性と成長性を社会に示す。
空調業界の巨人ダイキン工業と資本業務提携を締結。共同開発などを通じて、競争力を一層強化する大きな転換点を迎える。
製造子会社2社を合併し、製造から販売までを一貫して行う製販一体体制を構築。効率的な事業運営を実現する。
スタートアップのABEJAと連携し、生成AIを活用した社内システムを開発。DXを推進し、設計の効率化と高度化を図る。
好調な業績を背景に、2027年3月期の連結売上高600億円、営業利益100億円へと目標を引き上げ、持続的な成長への自信を示す。
注目ポイント
大型施設向けのセントラル空調機器で国内シェア約4割を誇るトップメーカー。オフィスビルやデータセンターなど、社会に不可欠なインフラを支える安定した事業基盤が魅力です。
AIやクラウドの普及で需要が急拡大するデータセンター向け空調事業が成長の柱。中期経営計画でも業績目標を上方修正しており、今後の大きな成長が期待されます。
安定した配当を継続しており、株主還元への意識が高い企業です。300株以上を1年以上継続保有すると図書カードなどの株主優待ももらえ、長期保有のメリットがあります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.67円 | 25.7% |
| FY2022/3 | 16.67円 | 31.4% |
| FY2023/3 | 19円 | 31.9% |
| FY2024/3 | 35円 | 39.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針は連結配当性向を指標とし、安定的な利益成長と連動した株主還元を重視しています。近年の業績拡大に伴い配当金は増額傾向にあり、投資家にとって魅力的な水準を維持しています。今後も強固な財務基盤を活かし、持続的な企業成長とバランスの取れた還元を実施していく方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
新晃工業の業績は、業務用空調機器の需要が堅調に推移する中で、データセンター向けの大型案件が大きく寄与し、売上高はFY2021/3の約392億円からFY2025/3には約570億円まで順調に拡大しました。利益面でも生産効率の向上や付加価値の高い製品の販売が奏功し、営業利益はFY2024/3以降、大幅な成長を遂げています。今期以降も空調市場での安定的な需要を取り込み、最高益水準を維持する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.8% | 7.3% | 16.8% |
| FY2022/3 | 7.6% | 5.7% | 13.6% |
| FY2023/3 | 7.8% | 5.8% | 13.4% |
| FY2024/3 | 10.3% | 7.5% | 16.6% |
| FY2025/3 | 12.2% | 9.2% | 17.5% |
当社の収益性は、売上高営業利益率がFY2025/3時点で17.5%に達するなど、高水準で推移しています。これは単なる売上の増加だけでなく、高付加価値製品へのシフトや製造コストの適正化が利益率の改善を支えているためです。また、ROE(自己資本利益率)も12.2%まで着実に向上しており、投下資本に対する効率的な経営が実践されていることがわかります。
財務は安全?
財務状況は極めて健全であり、自己資本比率が概ね70%超という強固な資本基盤を維持しています。過去には無借金経営を継続してきましたが、現在は成長投資や事業展開に伴い一定の有利子負債を抱えつつも、資産合計に対する負債比率は低く抑えられています。強固なBSを背景に、研究開発や設備投資といった将来の成長に向けた戦略的な資金配分が可能な体制です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 56.2億円 | -92.5億円 | 3.1億円 | -36.3億円 |
| FY2022/3 | 36.4億円 | -12.2億円 | -23.0億円 | 24.2億円 |
| FY2023/3 | 40.9億円 | -16.5億円 | -22.9億円 | 24.4億円 |
| FY2024/3 | 89.1億円 | -22.3億円 | -33.5億円 | 66.8億円 |
| FY2025/3 | 57.4億円 | 2.6億円 | -81.5億円 | 60.0億円 |
営業活動によるキャッシュフローは本業の好調さを反映し、継続的に安定したキャッシュを獲得できる構造となっています。投資活動は成長に向けた設備投資などを積極的に行いつつも、フリーキャッシュフローはFY2024/3から約60億円規模へと大幅に拡大しました。潤沢な資金をもとに、株主還元や将来の事業成長のための投資へ柔軟に配分できる環境が整っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 70.0億円 | 19.8億円 | 28.2% |
| FY2022/3 | 60.5億円 | 19.5億円 | 32.3% |
| FY2023/3 | 65.4億円 | 20.3億円 | 31.0% |
| FY2024/3 | 91.2億円 | 25.4億円 | 27.9% |
| FY2025/3 | 106億円 | 27.9億円 | 26.2% |
法人税等の支払額は税引前利益の拡大に伴い増加しており、税負担は適正に履行されています。実効税率は概ね26%から32%の範囲で推移しており、大きな変動は見られません。安定した利益計上が続いているため、今後も事業規模に応じた適切な納税が行われる見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 685万円 | 1,684人 | - |
従業員の平均年収は685万円であり、国内の製造業における平均水準と比較しても良好な給与水準を維持しています。安定した業務用空調機ビジネスを背景に、業績連動や組織の成長に伴う持続的な処遇改善が期待できる環境です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は明晃・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 みずほ銀行 決済営業部)・ダイキン工業。
同社は安定株主である株式会社明晃や金融機関、および資本業務提携先であるダイキン工業などが上位を占めており、強固な資本関係を構築しています。機関投資家や信託口の保有比率も相応に高く、長期的な視点での経営基盤が安定していることが伺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
業務用空調機専業メーカーとして大型ビルやデータセンター向けの需要を取り込み、着実に利益を積み上げる事業構造を形成しています。今後は原材料価格の高止まりや人件費の上昇がリスク要因となる一方、AI活用やシステム開発拠点での人材獲得により生産性向上を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.1%と機械業界の中では比較的高い水準にあり、多様な視点を取り入れたガバナンス体制を推進しています。7つの連結子会社を統括しつつ、監査等委員会設置会社として適切な監査体制を整えるなど、中堅企業として堅実なコーポレート・ガバナンスを実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 540億円 | — | 570億円 | +5.6% |
| FY2024 | 465億円 | — | 519億円 | +11.7% |
| FY2023 | 430億円 | — | 448億円 | +4.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 91億円 | — | 100億円 | +9.7% |
| FY2024 | 63億円 | — | 86億円 | +36.9% |
| FY2023 | 58億円 | — | 60億円 | +4.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「move.2027」では、当初目標を上回るペースで業績が推移しており、2024年5月に最終年度(2027年3月期)の売上高目標を600億円、営業利益を100億円に上方修正しました。これは旺盛なデータセンター需要を的確に捉えた結果であり、経営陣の市場環境認識の的確さを示しています。過去3期にわたり期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、計画達成に向けた実行力の高さが評価されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2022とFY2023にTOPIXをアンダーパフォームしたものの、FY2024とFY2025にはTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しました。これは、データセンター向け空調事業の急成長を背景とした業績拡大と、それに伴う株価上昇および積極的な増配が株主に評価された結果です。特にFY2024は配当を前期の57円から105円へと大幅に増額しており、これがTSRを押し上げる大きな要因となりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 159.6万円 | +59.6万円 | 59.6% |
| FY2022 | 130.9万円 | +30.9万円 | 30.9% |
| FY2023 | 129.7万円 | +29.7万円 | 29.7% |
| FY2024 | 296.0万円 | +196.0万円 | 196.0% |
| FY2025 | 288.3万円 | +188.3万円 | 188.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは11.9倍と業界平均(約15倍)と比較して割安感があります。一方で、PBRは1.45倍と業界平均を上回っており、資本効率の高さが市場から評価されていることが示唆されます。特筆すべきは配当利回りで、8.4%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用倍率は2.04倍と均衡しており、需給の偏りは限定的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
長崎市にシステム開発拠点を開設し、人材確保を強化。
ABEJAと共同で生成AIを用いた設計サポートシステムを導入。
中計「move.2027」の最終年度目標を営業利益100億円へ引き上げ。
最新ニュース
新晃工業 まとめ
ひとめ診断
「巨大施設の"深呼吸"を支える空調の巨人、データセンター需要で成長再加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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