創業ストーリー
創業者・三浦保が三浦工業を設立。小型貫流ボイラの製造を開始し、独自の安全技術で市場を開拓
有償保守契約制度「ZMP」と遠隔監視システムを確立。メンテナンスのストック型ビジネスモデルを構築
韓国・中国・東南アジアに拠点を拡大。海外でもメンテナンス込みのビジネスモデルを展開
米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収。北米ボイラ市場に本格参入し売上2,500億円企業に飛躍
ダイキン工業と提携し工場の熱・空気・水をワンストップで提供。水素ボイラ開発にも着手
MIURA CO.,LTD.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
あなたが使う食品や飲料、病院の蒸気滅菌、ホテルの温水——これらの裏側で三浦工業のボイラが24時間稼働しています。工場やビルの「見えないインフラ」を支え、省エネと脱炭素を同時に実現する、縁の下の力持ち企業です。
三浦工業は1959年創業の愛媛県松山市に本社を置く産業用ボイラメーカーです。小型貫流ボイラで国内シェア約50%を占め、独自の有償保守契約制度「ZMP」によるストック型ビジネスモデルが最大の強み。ボイラ販売後のメンテナンス・薬品・水処理までワンストップで提供し、安定した収益基盤を構築しています。2024年には米同業クリーバーブルックスを約1,161億円で買収し、北米市場に本格参入。ダイキン工業との資本業務提携により工場向けトータルソリューション事業を展開し、2026年3月期は売上収益2,715億円・営業利益326億円と5期連続最高益を見込んでいます。脱炭素時代のボイラ更新需要と海外展開の二軸で中長期成長を目指す企業です。
産業用小型貫流ボイラで国内シェア約50%。独自の保守契約制度「ZMP」により13万台超のボイラを24時間遠隔監視し、故障を未然に防ぐストック型ビジネスが安定収益の源泉です
2024年に米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収し北米市場に本格参入。売上は1,600億円→2,500億円に飛躍し、グローバルボイラメーカーへの変貌を遂げつつあります
カーボンニュートラルに向けた高効率ボイラへの更新需要が追い風。水素ボイラの開発やダイキンとの提携による工場全体ソリューション化で、成長余地は大きい領域です
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
小型貫流ボイラの製造販売とZMP保守契約。国内シェア約50%でストック型収益が安定
米クリーバーブルックスのフル連結が開始。北米・アジア中心に展開
工場向け水処理機器・薬品。菱冷環境エンジニアリング子会社化で強化
食品機器、滅菌器、業務用洗濯機(アイナックス稲本)、舶用機器
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.1% | 6.5% | - |
| 2022/03期 | 9.3% | 6.5% | - |
| 2023/03期 | 10.3% | 7.4% | - |
| 2024/03期 | 11.1% | 8.0% | 14.4% |
| 2025/03期 | 12.1% | 5.3% | 10.1% |
ROEは8.7%→11.3%と着実に改善。営業利益率は2024/03期に14.4%のピークを記録しましたが、2025/03期は利益率の低いクリーバーブルックス社の連結開始により10.1%に低下しました。ROAもCB買収に伴う総資産膨張で5.3%に低下していますが、統合効果の発現で2026/03期以降の回復が期待されます。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,347億円 | 0円 | 127億円 | 112.6円 | - |
| 2022/03期 | 1,435億円 | 0円 | 142億円 | 126.2円 | +6.5% |
| 2023/03期 | 1,584億円 | 0円 | 169億円 | 149.5円 | +10.3% |
| 2024/03期 | 1,597億円 | 231億円 | 194億円 | 175.0円 | +0.8% |
| 2025/03期 | 2,513億円 | 253億円 | 233億円 | 206.3円 | +57.4% |
2025/03期は米クリーバーブルックス買収により売上収益が+57.4%と大幅増収。買収効果を除いた既存事業も堅調に推移し、営業利益は5期連続で過去最高を更新しました。2026/03期は売上2,715億円、営業利益326億円(+28.7%)を見込み、CB社のフル寄与と国内メンテナンス収益の拡大が牽引役です。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
機械の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 国内ボイラ事業 | 約105,000百万円 | 約16,000百万円 | 約15.2% |
| 海外ボイラ事業(CB社含む) | 約111,000百万円 | 約5,500百万円 | 約5.0% |
| 水処理事業 | 約20,000百万円 | 約2,000百万円 | 約10.0% |
| 食品機器・ランドリー・その他 | 約15,000百万円 | 約1,800百万円 | 約12.0% |
国内ボイラ事業が利益率15.2%と最も高収益で、ZMP保守契約によるストック収益が利益の柱です。海外ボイラ事業はCB社統合初年度のため利益率5.0%にとどまりますが、統合シナジーの発現で改善が期待されます。水処理事業は菱冷環境エンジニアリングの子会社化により成長加速を見込んでいます。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/03期 | 240億円 | 253億円 | 253億円 | +5.4% |
| 2024/03期 | 215億円 | - | 231億円 | +7.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画はローリング方式で毎期見直しを実施。2025/03期のCB社買収により売上規模が一気に拡大し、3,000億円の目標が視野に入りました。営業利益率はCB社統合直後のため10.1%ですが、シナジー効果の発現で目標の13%に向けて改善が期待されます。業績予想は保守的に設定される傾向があり、2期連続で上方修正を実現しています。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
創業者・三浦保が三浦工業を設立。小型貫流ボイラの製造を開始し、独自の安全技術で市場を開拓
有償保守契約制度「ZMP」と遠隔監視システムを確立。メンテナンスのストック型ビジネスモデルを構築
韓国・中国・東南アジアに拠点を拡大。海外でもメンテナンス込みのビジネスモデルを展開
米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収。北米ボイラ市場に本格参入し売上2,500億円企業に飛躍
ダイキン工業と提携し工場の熱・空気・水をワンストップで提供。水素ボイラ開発にも着手
2025年4〜12月期決算発表。売上収益1,881億円(前年同期比+7.3%)、営業利益217億円(+24.9%)と増収増益
2025年4〜9月期決算。純利益が前年同期比66%増の122億円で過去最高を更新
三菱電機系の菱冷環境エンジニアリングを子会社化。工場向け水処理事業を強化
2025/03期本決算発表。売上収益2,513億円(+57.4%)、5期連続過去最高益を達成
米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収すると発表。過去最大のM&A案件

熱・水・環境のベストパートナーとして、工場全体の課題解決に挑む。脱炭素時代こそ、ミウラの技術が必要とされると確信しています。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
2024/03期まで有利子負債10億円未満の実質無借金経営でしたが、2025/03期にCB社買収(約1,161億円)に伴い約1,200億円の借入が発生。自己資本比率は75%→46.4%に低下しました。ただしBPSは1,765円と前年から8%増加しており、純資産の蓄積は継続。営業CFが341億円と潤沢なため、借入金の返済余力は十分です。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 208億円 | 12.7億円 | 154億円 | 195億円 |
| 2025/03期 | 341億円 | 1,346億円 | 1,197億円 | 1,005億円 |
営業CFは2025/03期に341億円と過去最高水準を記録。CB社の業績寄与が大きく貢献しています。投資CFは-1,346億円と大幅なマイナスですが、これはCB社買収の一時要因です。財務CFは+1,197億円と買収資金の借入を反映。2024/03期まではFCF100〜195億円と安定的にキャッシュを創出しており、買収一巡後はFCFの回復が見込まれます。
取締役9名中女性2名(22.2%)と、東証プライム企業として標準的な水準を確保。米田剛CEOは技術畑出身で水処理部門を長年率いた人物。設備投資104.3億円はボイラの生産設備や水処理関連に充当されています。平均勤続年数15.1年は安定した雇用環境を反映しています。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 705万円 | 7,729人 | - |
平均年収705万円は機械業界の中で上位水準。平均年齢40.4歳、平均勤続年数15.1年と中堅社員が厚い年齢構成です。愛媛県松山市を拠点としており、地方の生活コストを考慮すると実質的な待遇は高水準といえます。
リターン・配当・市場データを確認
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 21円 | 31.6% |
| 2017/03期 | 22円 | 30.3% |
| 2018/03期 | 28円 | 30.4% |
| 2019/03期 | 33円 | 30.2% |
| 2020/03期 | 37円 | 30.3% |
| 2021/03期 | 35円 | 31.1% |
| 2022/03期 | 39円 | 30.5% |
| 2023/03期 | 45円 | 30.1% |
| 2024/03期 | 53円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 61円 | 29.6% |
なし(2021年3月で廃止)
4期連続増配を実施し、1株配当は35円→61円と約1.7倍に増加。配当性向は30%前後で安定しており、2026/03期は67円(+6円増配)を予想しています。株主優待は2021年3月で廃止し、配当還元に一本化。大型買収後も増配を維持しており、株主還元への姿勢は堅実です。
PERは13.8倍で機械業界平均16倍を下回っており、バリュエーション面では割安感があります。PBRは1.83倍と業界平均を上回っていますが、ROE 11.3%の高さを考慮すると妥当な水準です。信用倍率2.26倍は売り残も一定量あり、需給は中立的です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 182億円 | 54.7億円 | 30.1% |
| 2022/03期 | 202億円 | 60.1億円 | 29.7% |
| 2023/03期 | 235億円 | 65.9億円 | 28.1% |
| 2024/03期 | 268億円 | 74.2億円 | 27.7% |
| 2025/03期 | 296億円 | 63.2億円 | 21.3% |
税引前利益はCB社買収効果もあり296億円(2025/03期)まで拡大。実効税率は2025/03期に21.3%と低下しましたが、これは海外子会社の税率差異や繰延税金資産の影響です。2026/03期予想は18.7%とさらに低い水準を見込んでいます。
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産業用小型ボイラ国内シェア約5割。メンテナンスのストック収益と海外M&Aで成長加速
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU