6005プライム

三浦工業

MIURA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年4月7日

ROE13.5%
BPS1561.6円
自己資本比率0.0%
FY2025/3 有報データ

ボイラ国内シェア5割。メンテナンスで「止めない」工場を支える

熱・水・環境の分野で世界のベストパートナーとなり、お客様の工場運営に不可欠な存在であり続ける

この会社ってなに?

あなたが使う食品や飲料、病院の蒸気滅菌、ホテルの温水——これらの裏側で三浦工業のボイラが24時間稼働しています。工場やビルの「見えないインフラ」を支え、省エネと脱炭素を同時に実現する、縁の下の力持ち企業です。

三浦工業は1959年創業の愛媛県松山市に本社を置く産業用ボイラメーカーです。小型貫流ボイラで国内シェア約50%を占め、独自の有償保守契約制度「ZMP」によるストック型ビジネスモデルが最大の強み。ボイラ販売後のメンテナンス・薬品・水処理までワンストップで提供し、安定した収益基盤を構築しています。2024年には米同業クリーバーブルックスを約1,161億円で買収し、北米市場に本格参入。ダイキン工業との資本業務提携により工場向けトータルソリューション事業を展開し、2026年3月期は売上収益2,715億円・営業利益326億円と5期連続最高益を見込んでいます。脱炭素時代のボイラ更新需要と海外展開の二軸で中長期成長を目指す企業です。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
公式
www.miuraz.co.jp

社長プロフィール

米田 剛
米田 剛
代表取締役社長執行役員 CEO兼CTO
技術畑の実務家
熱・水・環境のベストパートナーとして、工場全体の課題解決に挑む。脱炭素時代こそ、ミウラの技術が必要とされると確信しています。

この会社のストーリー

1959
愛媛・松山で創業

創業者・三浦保が三浦工業を設立。小型貫流ボイラの製造を開始し、独自の安全技術で市場を開拓

1989
ZMPとオンライン監視

有償保守契約制度「ZMP」と遠隔監視システムを確立。メンテナンスのストック型ビジネスモデルを構築

2010
海外展開を加速

韓国・中国・東南アジアに拠点を拡大。海外でもメンテナンス込みのビジネスモデルを展開

2024
CB社買収で北米進出

米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収。北米ボイラ市場に本格参入し売上2,500億円企業に飛躍

2026
脱炭素×工場全体ソリューション

ダイキン工業と提携し工場の熱・空気・水をワンストップで提供。水素ボイラ開発にも着手

注目ポイント

ボイラ国内シェア約50%の圧倒的地位

産業用小型貫流ボイラで国内シェア約50%。独自の保守契約制度「ZMP」により13万台超のボイラを24時間遠隔監視し、故障を未然に防ぐストック型ビジネスが安定収益の源泉です

CB社買収で売上倍増、グローバル企業へ

2024年に米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収し北米市場に本格参入。売上は1,600億円→2,500億円に飛躍し、グローバルボイラメーカーへの変貌を遂げつつあります

脱炭素がボイラ更新需要を喚起

カーボンニュートラルに向けた高効率ボイラへの更新需要が追い風。水素ボイラの開発やダイキンとの提携による工場全体ソリューション化で、成長余地は大きい領域です

サービスの実績は?

約50%
国内ボイラシェア
小型貫流ボイラ
2,513億円
年間売上収益
2025年3月期
5期連続最高益
13万台超
国内稼働ボイラ台数
ZMP保守契約でカバー

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 61円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 13.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
61
方針: 配当性向30%を目安とした安定・継続的な配当
1株配当配当性向
FY2016/32131.6%
FY2017/32230.3%
FY2018/32830.4%
FY2019/33330.2%
FY2020/33730.3%
FY2021/33531.1%
FY2022/33930.5%
FY2023/34530.1%
FY2024/35330.3%
FY2025/36129.6%
4期連続増配
株主優待
なし
2021年3月権利分をもって株主優待制度を廃止。配当による利益還元に集中

なし(2021年3月で廃止)

4期連続増配を実施し、1株配当は35円→61円と約1.7倍に増加。配当性向は30%前後で安定しており、FY2026/3は67円(+6円増配)を予想しています。株主優待は2021年3月で廃止し、配当還元に一本化。大型買収後も増配を維持しており、株主還元への姿勢は堅実です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
13.5%
業界平均
9.2%
営業利益率上回る
この会社
19.7%
業界平均
11.4%
自己資本比率下回る
この会社
0.0%
業界平均
52.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,026億円
FY2023/31,078億円
FY2024/31,179億円
FY2025/31,288億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3231億円
FY2025/3253億円

FY2025/3は米クリーバーブルックス買収により売上収益が+57.4%と大幅増収。買収効果を除いた既存事業も堅調に推移し、営業利益は5期連続で過去最高を更新しました。FY2026/3は売上2,715億円、営業利益326億円(+28.7%)を見込み、CB社のフル寄与と国内メンテナンス収益の拡大が牽引役です。

事業ごとの売上・利益

国内ボイラ事業
約105,000百万円41.8%)
海外ボイラ事業(CB社含む)
約111,000百万円44.2%)
水処理事業
約20,000百万円8.0%)
食品機器・ランドリー・その他
約15,000百万円6.0%)
国内ボイラ事業約105,000百万円
利益: 約16,000百万円利益率: 約15.2%

小型貫流ボイラの製造販売とZMP保守契約。国内シェア約50%でストック型収益が安定

海外ボイラ事業(CB社含む)約111,000百万円
利益: 約5,500百万円利益率: 約5.0%

米クリーバーブルックスのフル連結が開始。北米・アジア中心に展開

水処理事業約20,000百万円
利益: 約2,000百万円利益率: 約10.0%

工場向け水処理機器・薬品。菱冷環境エンジニアリング子会社化で強化

食品機器・ランドリー・その他約15,000百万円
利益: 約1,800百万円利益率: 約12.0%

食品機器、滅菌器、業務用洗濯機(アイナックス稲本)、舶用機器

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
13.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
19.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.2%9.3%-
FY2022/38.6%9.2%-
FY2023/311.0%10.2%-
FY2024/310.1%11.1%19.6%
FY2025/313.5%6.7%19.7%

ROEは8.7%→11.3%と着実に改善。営業利益率はFY2024/3に14.4%のピークを記録しましたが、FY2025/3は利益率の低いクリーバーブルックス社の連結開始により10.1%に低下しました。ROAもCB買収に伴う総資産膨張で5.3%に低下していますが、統合効果の発現でFY2026/3以降の回復が期待されます。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率0.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,147億円
会社の純資産
1,807億円

FY2024/3まで有利子負債10億円未満の実質無借金経営でしたが、FY2025/3にCB社買収(約1,161億円)に伴い約1,200億円の借入が発生。自己資本比率は75%→46.4%に低下しました。ただしBPSは1,765円と前年から8%増加しており、純資産の蓄積は継続。営業CFが341億円と潤沢なため、借入金の返済余力は十分です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+341億円
営業CF
投資に使ったお金
-1,346億円
投資CF
借入・返済など
+1,197億円
財務CF
手元に残ったお金
-1,005億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/3208億円-12.7億円-154億円195億円
FY2025/3341億円-1,346億円1,197億円-1,005億円

営業CFはFY2025/3に341億円と過去最高水準を記録。CB社の業績寄与が大きく貢献しています。投資CFは-1,346億円と大幅なマイナスですが、これはCB社買収の一時要因です。財務CFは+1,197億円と買収資金の借入を反映。FY2024/3まではFCF100〜195億円と安定的にキャッシュを創出しており、買収一巡後はFCFの回復が見込まれます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1ボイラ市場の構造変化リスク。脱炭素政策の進展により燃焼系ボイラの需要が中長期的に縮小する可能性があります。電化やヒートポンプへの転換が進めば、主力製品の市場規模に影響を及ぼします
2海外M&A統合リスク。2024年に買収した米クリーバーブルックスの統合が計画通り進まない場合、約1,161億円の買収に伴うのれんの減損や、期待したシナジーが実現しないリスクがあります
3原材料価格の変動リスク。主力製品の小型貫流ボイラは鋼板・鋼管を主要素材としており、鉄鋼価格の変動が製造コストに直接影響します。販売価格への転嫁が遅れる場合、利益率が低下します
4人財の確保・育成リスク。ボイラのメンテナンスには専門技術者が不可欠ですが、少子化や労働市場の逼迫により、全国に展開するサービス拠点の人員確保が課題となっています
5為替変動リスク。CB社買収により海外売上比率が大幅に上昇しており、円高局面では海外事業の収益が目減りします。特に米ドルの変動は業績への影響が大きくなっています
6労災・事故リスク。生産現場や施工現場での重大事故が発生した場合、復旧費用の発生、納期遅延による賠償、社会的信用の失墜により業績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3148億円0円0.0%
FY2022/3165億円0円0.0%
FY2023/3210億円0円0.0%
FY2024/3212億円0円0.0%
FY2025/3287億円0円0.0%

税引前利益はCB社買収効果もあり296億円(FY2025/3)まで拡大。実効税率はFY2025/3に21.3%と低下しましたが、これは海外子会社の税率差異や繰延税金資産の影響です。FY2026/3予想は18.7%とさらに低い水準を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
705万円
従業員数
7,729
平均年齢
40.4歳
平均年収従業員数前年比
当期705万円7,729-

平均年収705万円は機械業界の中で上位水準。平均年齢40.4歳、平均勤続年数15.1年と中堅社員が厚い年齢構成です。愛媛県松山市を拠点としており、地方の生活コストを考慮すると実質的な待遇は高水準といえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.5%
浮動株46.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.5%
事業法人等11%
外国法人等25%
個人その他33%
証券会社3.5%

金融機関27.5%+事業法人11.0%+従業員持株会3.05%で安定株主約53%。ダイキン工業・伊予銀行・愛媛銀行・愛媛県など地域密着型の株主構成

日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)(16,094,000株)13.91%
ダイキン工業株式会社(5,400,000株)4.67%
株式会社伊予銀行(5,329,000株)4.61%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(5,042,000株)4.36%
株式会社愛媛銀行(4,823,000株)4.17%
ミウラグループ従業員持株会(3,534,000株)3.05%
愛媛県(3,000,000株)2.59%
公益財団法人三浦教育振興財団(3,000,000株)2.59%
いよぎんリース株式会社(2,906,000株)2.51%
MISAKI ENGAGEMENT MASTER FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(2,430,000株)2.1%

筆頭株主は信託銀行経由の機関投資家ですが、ダイキン工業(資本業務提携先)が4.67%を保有し戦略的パートナーとなっています。地元愛媛の伊予銀行・愛媛銀行・愛媛県・いよぎんリースが合計14.5%を保有する地域密着型の株主構成が特徴。創業者の名を冠する三浦教育振興財団(2.59%)や従業員持株会(3.05%)も安定株主として機能しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

4,300万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
国内ボイラ事業約105,000百万円約16,000百万円約15.2%
海外ボイラ事業(CB社含む)約111,000百万円約5,500百万円約5.0%
水処理事業約20,000百万円約2,000百万円約10.0%
食品機器・ランドリー・その他約15,000百万円約1,800百万円約12.0%

国内ボイラ事業が利益率15.2%と最も高収益で、ZMP保守契約によるストック収益が利益の柱です。海外ボイラ事業はCB社統合初年度のため利益率5.0%にとどまりますが、統合シナジーの発現で改善が期待されます。水処理事業は菱冷環境エンジニアリングの子会社化により成長加速を見込んでいます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
8,200万円
設備投資額
104.3億円
平均勤続年数(従業員)
15.1

取締役9名中女性2名(22.2%)と、東証プライム企業として標準的な水準を確保。米田剛CEOは技術畑出身で水処理部門を長年率いた人物。設備投資104.3億円はボイラの生産設備や水処理関連に充当されています。平均勤続年数15.1年は安定した雇用環境を反映しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
2期連続で期初予想を上振れ着地。CB社統合も順調に進捗し経営実行力が高い

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

海外M&Aという大きなリスクを取りつつも堅実に統合を進め、国内メンテナンス事業の安定収益が下支えとなっている
中期経営計画(ローリング方式)
2025年4月〜2028年3月
売上収益: 目標 3,000億円(FY2028/3) やや遅れ (2,513億円(FY2025/3))
65%
営業利益率: 目標 13%以上 順調 (10.1%(FY2025/3))
70%
ROE: 目標 12%以上 順調 (11.3%(FY2025/3))
85%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/3240億円253億円253億円+5.4%
FY2024/3215億円-231億円+7.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画はローリング方式で毎期見直しを実施。FY2025/3のCB社買収により売上規模が一気に拡大し、3,000億円の目標が視野に入りました。営業利益率はCB社統合直後のため10.1%ですが、シナジー効果の発現で目標の13%に向けて改善が期待されます。業績予想は保守的に設定される傾向があり、2期連続で上方修正を実現しています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残143,800株
売り残63,500株
信用倍率2.26倍
2026/3時点
今後の予定
2026年3月期 本決算2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算2026年8月上旬

PERは13.8倍で機械業界平均16倍を下回っており、バリュエーション面では割安感があります。PBRは1.83倍と業界平均を上回っていますが、ROE 11.3%の高さを考慮すると妥当な水準です。信用倍率2.26倍は売り残も一定量あり、需給は中立的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや強気
報道件数(30日)
42
前月比 +25%
メディア数
12
日経新聞, 東洋経済, Bloomberg
業界内ランキング
上位 15%
機械 180社中 25位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A/海外展開30%
脱炭素/水素25%
決算20%
ボイラ/メンテ15%
水処理10%

最近の出来事

2026年2月決算

2025年4〜12月期決算発表。売上収益1,881億円(前年同期比+7.3%)、営業利益217億円(+24.9%)と増収増益

2025年11月決算

2025年4〜9月期決算。純利益が前年同期比66%増の122億円で過去最高を更新

2025年7月M&A

三菱電機系の菱冷環境エンジニアリングを子会社化。工場向け水処理事業を強化

2025年5月決算

FY2025/3本決算発表。売上収益2,513億円(+57.4%)、5期連続過去最高益を達成

2024年3月買収

米クリーバーブルックスを約1,161億円で買収すると発表。過去最大のM&A案件

最新ニュース

ポジティブ
三浦工業、4〜12月は営業益217億円で24.9%増。CB社統合効果でボイラ好調
02/12 · 決算短信
ポジティブ
米田社長インタビュー「工場全体の課題解決へ」ボイラ市場縮小にらみ事業転換
01/06 · 日経新聞
ポジティブ
4〜9月期純利益66%増の122億円で過去最高。通期予想を上方修正
11/13 · 決算短信
ニュートラル
三菱電機系の菱冷環境エンジニアリングを子会社化。水処理事業を強化
07/22 · 日経新聞
ポジティブ
FY2025/3本決算、売上収益2,513億円で過去最高更新。CB社買収が寄与
05/14 · 決算短信

三浦工業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 61円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 13.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

産業用小型ボイラ国内シェア約5割。メンテナンスのストック収益と海外M&Aで成長加速

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU