日阪製作所
HISAKA WORKS,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
見えないところで暮らしを支える、熱と流体のプロフェッショナル集団
熱と圧力の制御技術を極め、省エネルギーや環境負荷低減を実現する製品・サービスを提供し、世界中の人々の豊かなくらしと持続可能な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたがコンビニで手に取るレトルト食品や、毎日飲む牛乳。これらが安全に美味しく作られる過程で、日阪製作所の殺菌装置が活躍しています。また、お気に入りの服の鮮やかな色は、同社の染色機械によって生み出されているかもしれません。ビルの空調や工場のエネルギー効率化など、普段は目に見えない場所で、私たちの快適で安全な生活を『熱』の技術で支えている会社です。
プレート式熱交換器で国内トップの日阪製作所は、旺盛な設備投資需要を背景に業績を拡大しています。2025年3月期決算では、売上高383.5億円、営業利益29.3億円を達成し、純利益は前期比56%増の37.8億円と過去最高を更新しました。現在進行中の中期経営計画では2026年3月期に営業利益36億円を目指しており、PBR1倍割れからの脱却に向けた成長と株主還元強化が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区曾根崎2-12-7 清和梅田ビル20階
- 公式
- www.hisaka.co.jp
社長プロフィール

当社は創業以来、熱と圧力の制御技術を核に、社会の様々な産業分野に貢献してきました。2042年の創業100周年に向けて「Growing Global with Green HISAKA」をスローガンに、技術に想いをのせて進化を続け、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
この会社のストーリー
金属製品の製造・販売を目的として、大阪市に株式会社日阪製作所を設立。日本の産業発展と共に歩み始める。
当時輸入に頼っていたプレート式熱交換器の国産第1号機を開発・生産開始。現在の主力事業の礎を築く。
事業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式上場を果たす。企業として新たなステージへと進む。
プレート式熱交換器、染色仕上機械に次ぐ第三の柱としてボールバルブ事業を開始し、事業ポートフォリオを強化。
食品・化学機械装置メーカーの小松川化工機をM&Aにより子会社化。プロセスエンジニアリング事業の強化を図る。
2026年3月期の具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を策定。持続的な成長と企業価値向上へのコミットメントを明確にする。
新設した生駒事業所が本格稼働し、生産性が向上。業績拡大に大きく貢献し、過去最高の利益水準を目指す。
売上高1,000億円、営業利益120億円を目標とする長期ビジョンを掲げ、環境・エネルギー分野などでの成長を目指す。
注目ポイント
主力のプレート式熱交換器や染色仕上機械で国内トップシェアを誇ります。食品からエネルギーまで、見えない所で私たちの暮らしと産業を支える縁の下の力持ち企業です。
安定した事業基盤を背景に、増収増益を続ける堅実な経営が魅力です。新工場の建設やM&Aにも積極的で、将来の成長に向けた投資を怠りません。
配当利回りが3%を超え、安定した株主還元を行っています。さらに、300株以上の保有でQUOカードがもらえる株主優待制度もあり、長期保有の魅力も大きいです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 27.8% |
| FY2017/3 | 20円 | 27.2% |
| FY2018/3 | 20円 | 31.0% |
| FY2019/3 | 20円 | 37.4% |
| FY2020/3 | 20円 | 27.3% |
| FY2021/3 | 30円 | 69.5% |
| FY2022/3 | 30円 | 41.0% |
| FY2023/3 | 40円 | 55.2% |
| FY2024/3 | 42円 | 48.9% |
| FY2025/3 | 45円 | 33.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は安定的かつ継続的な利益還元を重視しており、配当性向を指標とした株主還元を推進しています。業績の向上に伴い配当金も着実に増加傾向にあり、株主優待と合わせたトータルリターンの向上を図っています。強固な財務基盤を背景に、中長期的な株主価値の最大化を目指す方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、プレート式熱交換器や染色機械の安定的な需要に加え、食品・医薬分野での生活産業機器の強化が奏功し売上高は右肩上がりで推移しています。FY2025/3には売上高が約384億円まで拡大し、生駒事業所の稼働開始による生産性向上の寄与もあり最終利益は過去最高水準となる約38億円を達成しました。今期FY2026/3についてもさらなる増収増益を見込んでおり、堅調な受注を背景とした成長路線を継続しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.8% | 1.9% | - |
| FY2022/3 | 3.6% | 3.1% | - |
| FY2023/3 | 3.6% | 2.9% | - |
| FY2024/3 | 3.5% | 3.0% | 7.2% |
| FY2025/3 | 5.6% | 4.6% | 7.6% |
収益性については、事業ポートフォリオの最適化と生産効率の改善により、営業利益率は5%台から7%台後半へ着実に向上しています。ROEはFY2025/3時点で6.3%に達しており、資本効率の改善に向けた取り組みが進展していることが分かります。今後も高付加価値製品への注力とコスト管理の徹底により、安定した収益基盤の構築とさらなる収益性の改善を目指すフェーズにあります。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%を超えており長期的な安定性が確保されています。FY2024/3以降に設備投資等に伴い一部有利子負債(約100億円規模)が発生していますが、潤沢な手元資金と強固な資本基盤により財務の安全性に懸念はありません。強固なB/Sを背景に、今後は成長戦略への投資と並行して株主還元策の強化にも柔軟に対応できる余力を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 39.3億円 | -5.6億円 | -8.0億円 | 33.7億円 |
| FY2022/3 | 31.5億円 | -1.6億円 | -8.6億円 | 29.9億円 |
| FY2023/3 | 14.8億円 | -28.1億円 | -10.0億円 | -13.3億円 |
| FY2024/3 | -4.6億円 | -38.2億円 | 38.3億円 | -42.8億円 |
| FY2025/3 | 47.2億円 | -33.0億円 | -24.0億円 | 14.2億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調によりFY2025/3には約47億円のプラスを計上し、稼ぐ力を維持しています。投資CFは生駒事業所の新設や鴻池事業所の再構築に向けた戦略的な設備投資により近年は支出が先行する傾向にあります。一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなる期もありましたが、大型投資が完了し収穫期に入ることで持続的なキャッシュ創出が見込まれる構造です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.6億円 | 5.5億円 | 31.3% |
| FY2022/3 | 22.7億円 | 2.1億円 | 9.3% |
| FY2023/3 | 23.9億円 | 3.5億円 | 14.7% |
| FY2024/3 | 29.0億円 | 4.8億円 | 16.4% |
| FY2025/3 | 33.9億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度によって変動があり、特にFY2025/3は繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の影響で一時的に低くなっています。通常時の税負担は概ね法定実効税率に準じた水準で推移しており、業績に応じた適正な納税が行われています。今期予想においても前年実績との比較を踏まえ、一般的な税務計画に基づいた費用を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 689万円 | 1,032人 | - |
従業員の平均年収は689万円となっており、機械関連業界の中では標準からやや高水準に位置しています。近年は生産性向上や業績改善が進んでおり、個人の成果や経営効率の向上が給与水準を支えている背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・三菱UFJ銀行・因幡電機産業。
上位株主には日本マスタートラスト信託銀行等の信託口が名を連ね、機関投資家による安定的な保有が進んでいる状況です。一方で、協力業者持株会や従業員持株会が一定の割合を保有しており、経営陣と従業員・取引先との間で強固な関係性を築いていることが窺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業はプレート式熱交換器、バルブ、産業機械で、国内外の幅広い産業の生産を支えています。事業リスクとして原材料価格の高騰や為替変動、海外市場における地政学的リスクが収益に影響を及ぼす可能性が挙げられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率22.2%と多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査等委員会設置会社として適切な経営監督体制が整備されており、企業規模に見合ったガバナンスレベルを維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 20億円 | 20億円 | 29億円 | +46.5% |
| FY2024 | 21億円 | 21億円 | 25億円 | +17.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 370億円 | 370億円 | 384億円 | +3.6% |
| FY2024 | 355億円 | 355億円 | 342億円 | -3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「G-23」では、2026年3月期に売上高400億円、営業利益36億円を目標としています。直近のFY2025実績では、純利益が政策保有株売却益もあり目標を1年前倒しで達成しました。一方、本業の稼ぐ力を示す営業利益の進捗率は約81%と、目標達成にはもう一段の収益性改善が必要です。会社予想は保守的な傾向があり、直近2期は期初予想を大幅に上回る実績を上げています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。日阪製作所のTSRは過去5年間、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定配当は実施しているものの、それを上回る株価の伸び悩みがあったことを意味します。近年の業績拡大と株価上昇により、今後はTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)に転じることができるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.1万円 | +19.1万円 | 19.1% |
| FY2022 | 115.7万円 | +15.7万円 | 15.7% |
| FY2023 | 134.6万円 | +34.6万円 | 34.6% |
| FY2024 | 157.3万円 | +57.3万円 | 57.3% |
| FY2025 | 159.5万円 | +59.5万円 | 59.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.74倍と業界平均の1.2倍を大きく下回っており、株価が割安な水準にあることを示唆しています。一方で配当利回りは3.38%と業界平均より高く、株主還元への意識が見られます。信用倍率は1.03倍と拮抗しており、短期的な過熱感はありません。今後は業績成長を通じて割安感が解消されるかが注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
新任役員の内定および人事異動、組織変更を発表し、経営体制の刷新を図る。
2026年3月期第2四半期において経常利益が前年同期比42.7%増となる大幅増益を達成。
CCUS WORLD展示会にてCO2回収ソリューションを公開し、脱炭素分野への注力を示す。
最新ニュース
日阪製作所 まとめ
ひとめ診断
「プレート式熱交換器と染色機械でトップシェアを誇る老舗メーカーが、食品・エネルギー分野の旺盛な需要を追い風に最高益を更新中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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