やまびこ
YAMABIKO CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
暮らしと自然を支える、世界で戦う小型機械のトップランナー
世界中の人々の暮らしと、緑豊かな自然環境の共存に貢献する、グローバル総合機械メーカーとなる。
この会社ってなに?
あなたが週末に庭の手入れをする時、公園の木々がきれいに刈り込まれているのを見た時、その裏側で活躍しているのが「やまびこ」の製品かもしれません。同社はチェンソーや草刈り機といった、緑を管理するための小型エンジン付き機械の国内トップメーカーです。林業や農業のプロが使う本格的な機械から、家庭用のガーデニングツールまで、「KIORITZ」「shindaiwa」「ECHO」といったブランド名で世界中の現場を支えています。普段何気なく目にしている整えられた風景は、やまびこの技術力によって作られているのです。
小型屋外作業機械の国内首位メーカー。FY2025は売上高1,740.2億円、営業利益197.2億円と堅調な業績を維持。主力の北米市場での堅調な需要と円安効果が業績を牽引しています。株主還元にも積極的で、FY2025の配当は前期と同水準の90円を維持。新中期経営計画「やまびこ計画2028」を始動させ、2028年度の売上高2,100億円、営業利益率13%以上を目標に、水素エンジンなど新領域への投資も加速させています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都青梅市末広町1-7-2
- 公式
- www.yamabiko-corp.co.jp
社長プロフィール

当社は「人と自然と未来をつなぐ」という経営理念のもと、世界中のお客様の暮らしと自然環境に貢献するため、高性能で環境に優しい製品を提供し続けます。中期経営計画2028を通じて変革を加速させ、2030年の売上高2,500億円達成という目標に向け、持続的な成長を実現していきます。
この会社のストーリー
やまびこの前身の一つである共立農機株式会社が設立。主に動力噴霧機などの農業用管理機械の製造から歴史が始まる。
もう一つの前身、新ダイワ工業株式会社が設立。チェンソーや発電機、溶接機などの製造で独自の技術を築いていく。
小型屋外作業機械の共立と、産業用機械に強みを持つ新ダイワ工業が経営統合。それぞれの強みを活かし、総合機械メーカーとして新たなスタートを切る。
経営統合後、新生やまびことして東京証券取引所市場第一部に上場。グローバル市場でのさらなる飛躍を目指す基盤を固める。
ベルギーのロボット芝刈機メーカーであるBelrobotics社を買収。成長が期待されるロボティクス分野へ本格的に参入し、事業領域を拡大する。
持続的な成長に向けた「中期経営計画2025」を発表。2025年に売上高1,700億円を目指すという具体的な目標を掲げ、全社的な変革を推進する。
脱炭素社会の実現に向け、水素エンジンを開発するi Laboと資本業務提携。次世代動力源を見据えた製品開発に挑戦し、未来への投資を加速させる。
「中期経営計画2028」を策定し、2028年に売上高2,100億円、ROE14.0%以上という高い目標を設定。さらなる成長ステージへと歩みを進める。
注目ポイント
小型屋外作業機械分野で国内首位、米州でもトップクラスのシェアを誇ります。世界100カ国以上で製品が愛用されており、グローバルな事業基盤が強みです。
着実な利益成長を背景に、連続増配を実施しています。2026年12月期には前期比20円増の年間110円配当を予定しており、株主への還元姿勢も魅力的です。
カーボンニュートラル社会の実現に向け、水素エンジンやバイオ燃料対応製品の開発に注力。環境変化に対応し、持続可能な未来を切り拓く先進性が光ります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 26.4% |
| FY2017/3 | 35円 | 29.3% |
| FY2018/3 | 40円 | 39.5% |
| FY2020/3 | 40円 | 25.0% |
| FY2021/3 | 45円 | 24.9% |
| FY2022/3 | 52円 | 34.3% |
| FY2023/3 | 55円 | 25.1% |
| FY2024/3 | 90円 | 23.3% |
| FY2025/3 | 90円 | 25.5% |
現在、株主優待制度は設けておりません。
配当方針として利益成長に応じた株主還元を重視しており、配当性向30%を目標に掲げています。近年の大幅増益を背景に1株あたりの配当金を引き上げており、株主への積極的な利益還元姿勢を鮮明にしています。今後も業績拡大に伴い、安定的かつ持続的な配当を継続する方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
同社は小型屋外作業機械のグローバルメーカーとして事業を展開しており、FY2024/3には売上高1,648億円、営業利益196億円を記録し過去最高を達成しました。北米市場での堅調な需要や製品ラインナップの拡充が寄与し、FY2025/3においても売上高1,740億円まで成長を維持しています。今後は新中期経営計画に基づき、2030年までの売上高2,500億円の達成を目指し、水素エンジン技術などの新領域へも注力しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.5% | 6.1% | - |
| FY2022/3 | 13.7% | 4.5% | - |
| FY2023/3 | 10.1% | 6.8% | - |
| FY2024/3 | 22.3% | 10.2% | 11.9% |
| FY2025/3 | 15.0% | 8.5% | 11.3% |
収益性は安定的な向上傾向にあり、FY2024/3には営業利益率が11.9%に達し、ROEも14.8%まで改善しました。製品の高性能・高品質化による付加価値向上と、徹底したコストダウン施策が奏功した結果です。FY2025/3は一時的に利益率が微減しましたが、高収益体質への転換は定着しており、今後も安定した収益確保が見込まれます。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、FY2025/3時点で自己資本比率は70.8%と高い水準を維持しています。過去には実質無借金経営を実現していましたが、成長投資に伴い有利子負債を適度に活用する資本効率重視の姿勢へと移行しました。潤沢な自己資本を背景に、将来の買収や技術開発などの戦略的投資に対する高い対応力を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 59.2億円 | -46.5億円 | -25.1億円 | 12.7億円 |
| FY2022/3 | -51.5億円 | -37.5億円 | 105億円 | -89.0億円 |
| FY2023/3 | 193億円 | -36.5億円 | -180億円 | 156億円 |
| FY2024/3 | 140億円 | -34.3億円 | -75.7億円 | 106億円 |
| FY2025/3 | 89.3億円 | -44.6億円 | -34.7億円 | 44.7億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により安定して黒字を確保しており、潤沢なキャッシュを生み出す強固な事業構造を構築しています。投資活動には継続的な設備投資や戦略的な事業買収が含まれており、将来の成長に向けた資金投下を優先しています。強固なフリーキャッシュフロー(FCF)の創出を維持しながら、株主還元と事業投資のバランスを適正に管理しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 99.1億円 | 24.1億円 | 24.3% |
| FY2022/3 | 92.2億円 | 29.2億円 | 31.7% |
| FY2023/3 | 141億円 | 49.7億円 | 35.3% |
| FY2024/3 | 209億円 | 50.1億円 | 24.0% |
| FY2025/3 | 195億円 | 50.9億円 | 26.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、利益水準の拡大に伴い年々増加傾向にあります。FY2023/3には実効税率が35%を超えましたが、翌期以降は24%から28%程度の標準的な範囲で推移しています。国際的な事業展開を考慮し、各国税制の影響を適正に反映した納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 806万円 | 2,945人 | - |
平均年収は806万円であり、製造業の中でも堅実な業績を反映した高水準を維持しています。過去の推移を見ても配当の増額や着実な成長に伴い、従業員への還元も安定しており、持続的な企業価値向上が給与水準を下支えしていると言えます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はやまびこ取引先持株会・横浜銀行・もみじ銀行。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家による安定的な保有が目立ちます。一方で、取引先持株会や複数の銀行も名を連ねており、長年の事業継続を通じた強固な関係性が維持されていることが伺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業である小型屋外作業機械は、国内首位かつ北米でも高いシェアを誇ります。事業リスクとして為替変動による業績への影響や、グローバル展開における激しい競争が挙げられますが、中期経営計画を通じた成長戦略が適切に開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%であり、さらなる多様性の確保が求められるフェーズです。監査体制については年間6,500万円の監査報酬を支払うなど透明性の確保に努めており、14社の連結子会社を抱えるグループ経営において、ガバナンスの監視機能が適切に運用されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,850億円 | — | 1,740億円 | -5.9% |
| FY2024 | 1,720億円 | — | 1,648億円 | -4.2% |
| FY2023 | 1,580億円 | — | 1,514億円 | -4.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 210億円 | — | 197億円 | -6.1% |
| FY2024 | 190億円 | — | 196億円 | +3.4% |
| FY2023 | 143億円 | — | 142億円 | -0.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画2025は、売上高・営業利益率・ROEの全指標を最終年度を待たずに達成し、非常に高い実行力を示しました。これを受け、新たに「中期経営計画2028」を策定し、2028年度に売上高2,100億円、ROE14.0%という、より挑戦的な目標を掲げています。一方で、期初の会社予想は実績に対してやや下振れする傾向が見られ、保守的な見積もりを行う姿勢がうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2023まではTOPIXを下回る年もありましたが、FY2024以降はTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを見せています。これは、好調な業績を背景とした株価の上昇と、積極的な増配による株主還元強化が市場に評価された結果です。特にFY2025にはTSRが254.9%に達し、TOPIXの213.2%を大きくアウトパフォームしており、企業価値向上と株主還元の両立が実現できていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 99.6万円 | -0.4万円 | -0.4% |
| FY2022 | 92.3万円 | -7.7万円 | -7.7% |
| FY2023 | 127.2万円 | +27.2万円 | 27.2% |
| FY2024 | 215.4万円 | +115.4万円 | 115.4% |
| FY2025 | 254.9万円 | +154.9万円 | 154.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは9.7倍と業界平均の15.0倍を下回っており、株価は業績に比べて割安な水準にある可能性を示唆しています。一方で、PBRは業界平均をわずかに上回り、配当利回りも平均より高い水準です。信用倍率は9.27倍と比較的高く、将来の株価上昇を見込んだ買い需要が強いことを示していますが、将来的な売り圧力になる可能性も注視が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
水素エンジン開発を手掛けるi Laboとの提携を発表し、次世代技術への注力を明確化しました。
岩手県滝沢市へのマルチハイブリッドシステムの世界初導入が大きな注目を集めました。
2025年12月期決算にて過去最高益を更新し、年間配当を110円とする大幅増配を発表しました。
最新ニュース
やまびこ まとめ
ひとめ診断
「『森と庭の小さな巨人』、北米市場でエンジンを唸らせる屋外作業機械の国内トップメーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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