タクマ
TAKUMA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
廃棄物をエネルギーに。持続可能な社会を創る環境プラントのパイオニア
Renewable Energy & Environmental Solutions のリーディングカンパニーとして、サステナブルな社会の実現に貢献する。
この会社ってなに?
あなたが毎日出すゴミ、その多くはタクマが建設したごみ処理プラントで燃やされています。実は、ゴミを燃やす時の熱を利用して電気を作る「バイオマス発電」という技術で、私たちの生活を支えるクリーンなエネルギーを生み出しているのです。また、あなたが利用する商業施設や病院の快適な空調も、タクマの作る大型ボイラーが裏側で活躍しているおかげかもしれません。普段は目にすることのない社会インフラの心臓部を、タクマが担っています。
タクマは、ごみ処理プラントやバイオマス発電で国内トップクラスの実績を持つ環境・エネルギー分野のリーディングカンパニーです。FY2025実績では売上高1,511.6億円、営業利益135.32億円と増収増益を達成しました。積極的なM&Aと株主還元にも注力しており、FY2026の配当は過去最高の79円を予定。官公需を基盤とした安定性に加え、再生可能エネルギー分野での成長性が投資家から注目されています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号
- 公式
- www.takuma.co.jp
社長プロフィール

当社グループは、創業以来培ってきた技術を基盤に、「環境」「エネルギー」の分野で社会に貢献してきました。今後も、気候変動や資源循環といった地球規模の課題解決に向け、再生可能エネルギーの普及や資源循環の促進を通じて、サステナブルな社会の実現を目指してまいります。
この会社のストーリー
兵庫県尼崎市にボイラの専業メーカーとして創業。日本の産業発展を支えるべく、熱エネルギー技術の第一歩を踏み出した。
創業から約10年で株式上場を果たし、事業拡大に向けた強固な経営基盤を確立した。
ボイラで培った燃焼技術を応用し、都市のごみ問題解決に貢献するごみ焼却プラント事業を開始。環境分野への大きな一歩となる。
経済成長著しい東南アジア市場にプラント技術を提供開始。グローバルでの環境問題解決への挑戦が始まる。
再生可能エネルギーへの関心の高まりを受け、木質チップなどを燃料とするバイオマス発電プラントの建設を本格的に開始し、脱炭素社会に貢献する。
ボイラ事業の強化を目指し、IHIの子会社を買収。M&Aを通じてコア事業の競争力をさらに高める戦略を推進している。
排ガスや微量物質の分析などを行う新たな研究開発拠点の建設を開始。未来の環境技術を創出するための投資を積極的に行っている。
注目ポイント
ごみ焼却や水処理、バイオマス発電プラントなど、「環境」と「エネルギー」を軸にした事業を展開。社会課題の解決に直結し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
国内トップクラスの納入実績を誇るごみ処理施設や、独自の技術を持つバイオマス発電プラントが強み。創業以来80年以上にわたり培われた技術力が成長を支えています。
官公庁向けの事業が多く経営が安定しており、業績は堅調に推移。配当も増配傾向にあり、株主への利益還元にも積極的な姿勢を見せています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 11円 | 11.6% |
| FY2017/3 | 13円 | 12.6% |
| FY2018/3 | 16円 | 16.9% |
| FY2019/3 | 22円 | 20.5% |
| FY2020/3 | 31円 | 34.3% |
| FY2021/3 | 36円 | 38.8% |
| FY2022/3 | 36円 | 39.3% |
| FY2023/3 | 43円 | 35.8% |
| FY2024/3 | 48円 | 43.9% |
| FY2025/3 | 67円 | 50.7% |
現在、株主優待制度は実施していません。
タクマは利益成長に応じた株主還元を重視しており、近年は配当性向の向上を通じた積極的な増配を継続しています。業績の好調さを背景に、過去最高水準の配当を計画するなど、株主重視の姿勢を明確に打ち出しています。長期的な資本効率の向上と、安定した配当成長の両立を目指す方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
タクマの業績は、環境・エネルギー関連のプラント需要に支えられ、売上高1,500億円規模を安定して維持する成長基調にあります。特にバイオマス発電やごみ処理施設の建設プロジェクトが順調に進捗し、FY2025/3には純利益が100億円を突破しました。FY2026/3に向けては、さらなる増収増益を見込むなど、高い受注残を背景とした持続的な収益拡大が期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.9% | 4.2% | - |
| FY2022/3 | 7.6% | 4.3% | - |
| FY2023/3 | 10.2% | 5.4% | - |
| FY2024/3 | 7.8% | 4.6% | 6.9% |
| FY2025/3 | 9.8% | 5.4% | 9.0% |
売上高純利益率やROE(自己資本利益率)は、プラント案件の採算性の変動に伴い一定の幅で推移しています。FY2023/3やFY2025/3には営業利益率が9%台を記録するなど、技術力を活かした高付加価値な案件獲得により高い収益性を確保しています。今後の事業環境においても、メンテナンスを含むアフターサービス事業の強化が、収益力の更なる底上げに寄与する見込みです。
財務は安全?
自己資本比率は50%台後半を維持しており、極めて強固な財務体質を有していることが同社の大きな強みです。長らく有利子負債を抑えた無借金経営を続けてきましたが、近年は設備投資や事業拡大に伴い、適度なレバレッジを活用するフェーズへと移行しています。潤沢なネット資産を背景に、研究開発棟の建設など、将来の成長に向けた積極的な資本投入が可能です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -16.8億円 | -20.5億円 | 19.0億円 | -37.3億円 |
| FY2022/3 | 90.0億円 | -23.9億円 | -91.1億円 | 66.1億円 |
| FY2023/3 | 322億円 | -56.0億円 | -42.8億円 | 266億円 |
| FY2024/3 | -122億円 | -84.4億円 | -33.8億円 | -207億円 |
| FY2025/3 | -40.7億円 | 12.6億円 | 9.4億円 | -28.1億円 |
営業キャッシュフローは、大型プラントの工期や完成基準による収益計上のタイミングにより年度ごとの振れ幅が大きくなる傾向があります。特にFY2023/3には約322億円の営業キャッシュを創出しましたが、翌期以降は設備投資に伴う支出が先行しています。全体としてプラント建設という事業特性上、短期的にはキャッシュフローの変動を伴いつつも、中長期的には安定した創出能力を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 110億円 | 35.0億円 | 31.7% |
| FY2022/3 | 106億円 | 32.1億円 | 30.2% |
| FY2023/3 | 147億円 | 50.6億円 | 34.5% |
| FY2024/3 | 112億円 | 24.1億円 | 21.6% |
| FY2025/3 | 141億円 | 37.0億円 | 26.3% |
法人税負担率は、税制上の優遇措置や会計上の調整により年度ごとに変動していますが、概ね法定実効税率の範囲内で推移しています。FY2024/3以降は、税効果会計の影響などにより実効税率が一時的に低下する局面も見られます。会社側は適切なタックス・プランニングを通じて、実効税率を適切にコントロールしています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 891万円 | 4,372人 | - |
従業員の平均年収は891万円と、製造業界の中でも比較的高い水準で推移しています。これは、環境プラントという社会インフラを支える高い技術力が収益を支えていることに加え、長期的なメンテナンス需要による安定した利益創出が従業員への還元に結びついていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は光通信・日本生命保険相互会社。
タクマの株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった機関投資家および信託口の保有比率が非常に高く、安定した長期保有が特徴です。一方で、光通信や日本生命保険といった事業会社や金融機関も上位に名を連ねており、創業関連の持ち株会や関係会社も一定の議決権を有することで、経営の安定性と透明性を両立させる構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
タクマは環境・エネルギー事業を核としており、ごみ処理・水処理プラントの設計・建設からアフターサービスまでの一貫体制を強みとしています。業績の大きな変動リスクを抑えるためのストック型ビジネスの拡大を推進していますが、原材料高騰や法規制変更に伴う設備投資リスクなどは継続的な注視が必要です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、独立社外取締役が過半数を占める人事・報酬諮問委員会を設置するなど、ガバナンス体制の高度化に注力しています。連結子会社42社を抱える企業グループとして、監査体制の強化と共に持続可能な成長とリスク管理を両立させる経営体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,430億円 | — | 1,512億円 | +5.7% |
| FY2024 | 1,460億円 | — | 1,492億円 | +2.2% |
| FY2023 | 1,430億円 | — | 1,427億円 | -0.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 112億円 | — | 135億円 | +20.8% |
| FY2024 | 113億円 | — | 102億円 | -9.5% |
| FY2023 | 118億円 | — | 138億円 | +17.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、FY2026を最終年度とする中期経営計画を推進中です。FY2025実績時点で、主要KPIである売上高、営業利益ともに進捗率は90%前後と順調に推移しています。業績予想の精度を見ると、期初予想はやや保守的に設定し、期中に上方修正する傾向があります。FY2025は売上・利益ともに期初予想を大幅に上回って着地しており、計画達成への確度は高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間を見ると、FY2022以降はTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)年が続いています。これは、同社の株価が安定的に推移する一方で、市場全体、特に成長株が大きく上昇した時期と重なるためです。しかし、FY2025には171.8%と高い水準を維持しており、安定した配当と堅実な株価成長により、長期的な資産形成を目指す投資家にとっては魅力的な選択肢と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 202.4万円 | +102.4万円 | 102.4% |
| FY2022 | 124.9万円 | +24.9万円 | 24.9% |
| FY2023 | 120.0万円 | +20.0万円 | 20.0% |
| FY2024 | 172.0万円 | +72.0万円 | 72.0% |
| FY2025 | 171.8万円 | +71.8万円 | 71.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに業界平均を上回っており、市場から高い成長期待を寄せられていることが窺えます。信用倍率は1.84倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。米大手投資会社のキャピタル・リサーチが株式の5%以上を保有したとの報告もあり、機関投資家からの注目度も高まっています。今後は四半期ごとの決算で、堅調な受注実績を維持できるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
連結子会社タクマテクノスを通じ、一般廃棄物処理業者であるカンエイメンテナンスの全株式を取得し孫会社化しました。
播磨工場において、排ガスや微量物質の分析機能を有する新研究棟の建設を開始し、環境技術の強化を図っています。
合同会社佐野バイオマス発電より、7MW級バイオマス発電プラントの建設工事を受注し、成長分野への注力を示しました。
最新ニュース
タクマ まとめ
ひとめ診断
「ごみ焼却炉の国内最大手が、バイオマス発電で脱炭素社会の主役に躍り出た安定成長株」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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