イワキ6237
IWAKI CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンの部品を作る工場では、イワキのポンプが精密な化学薬品を運んでいます。また、水道水の安全を守る浄水場や、病気の治療で使われる医療機器の内部でも、同社の技術が活躍しているかもしれません。普段は目に触れる機会はありませんが、私たちの暮らしに不可欠な様々な製品やサービスの裏側で、イワキのポンプは正確かつ安全に液体を動かし続けているのです。
ケミカルポンプ専業メーカーとして、2025期に売上高457.6億円、営業利益58.45億円と5期連続の増収増益を達成しました。特に半導体製造装置や医療機器市場向けの需要が旺盛で、高い技術力を背景に業績を牽引しています。近年はM&Aにも積極的で、関連事業の買収を通じて事業領域を拡大しており、連続増配による株主還元姿勢も投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田須田町2-6-6 ニッセイ神田須田町ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.3% | 6.5% | - |
| 2022/03期 | 10.0% | 6.8% | - |
| 2023/03期 | 15.7% | 10.2% | - |
| 2024/03期 | 14.3% | 9.5% | 12.3% |
| 2025/03期 | 12.5% | 8.7% | 12.8% |
| 3Q FY2026/3 | 10.8%(累計) | 6.7%(累計) | 12.8% |
収益性は非常に高く、2025/03期の営業利益率は12.8%に達するなど、効率的な経営体制が確立されています。ROE(自己資本利益率)は11.7%と資本効率も良好な水準を維持しており、株主資本を適切に運用して利益を生み出しています。高付加価値な製品群の投入により、売上拡大と利益率向上を両立させている点が強みです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 282億円 | — | 20.9億円 | 94.9円 | — |
| 2022/03期 | 324億円 | — | 24.0億円 | 109.4円 | +15.2% |
| 2023/03期 | 377億円 | — | 42.6億円 | 193.9円 | +16.3% |
| 2024/03期 | 445億円 | 54.6億円 | 44.6億円 | 202.3円 | +18.0% |
| 2025/03期 | 458億円 | 58.5億円 | 44.7億円 | 202.2円 | +2.7% |
イワキはケミカルポンプの専業メーカーとして堅調に成長しており、直近の2025/03期決算では売上高が約458億円、営業利益が約58億円を記録しました。半導体や医療機器市場向けの需要拡大が業績を牽引しており、2026/03期もさらなる増収増益を見込んでいます。高い技術力を背景とした多品種少量生産体制が、安定的な利益成長の源泉となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上347億円(通期予想比72%)、営業利益44億円(同72%)、純利益37億円(同77%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はケミカルポンプ事業を核に、半導体や医療機器など成長市場でのシェア拡大を進めています。一方で、原材料価格の変動や為替リスクに加え、グローバルな事業展開に伴う地政学的リスクを重要な経営課題として認識しており、リスク管理体制の強化が収益の安定に寄与しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 484億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 476億円 | — | 458億円 | -3.8% |
| 2024期 | 442億円 | — | 445億円 | +0.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 62億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 54億円 | — | 58億円 | +8.9% |
| 2024期 | 39億円 | — | 55億円 | +39.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023期を最終年度とする売上高400億円の目標は未達に終わりましたが、その後は好調な市場環境を背景に業績は急拡大しています。2024期、2025期と営業利益が期初予想を大幅に上回るなど、保守的な予想を上回る実績を出す傾向にあります。新たに策定された「中期経営計画2027」では、売上高550億円、営業利益70億円を掲げており、堅調な進捗が期待されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
食品開発展2025に出展し、ヘルス&ビューティーケア事業の認知向上を図る。
第70回定時株主総会を招集し、中長期的な経営目標である「NEXT10」を提示。
2025年3月期決算と合わせ、中期経営計画2027を発表し、将来の成長戦略を明確化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
同社の財務基盤は強固で、自己資本比率は70.0%と非常に高い健全性を誇ります。長らく無借金経営を続けてきましたが、成長投資のために有利子負債を導入した現在も負債比率は極めて低く、財務の安全性に懸念はありません。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、さらなる事業拡大のための投資余力も十分に確保されています。 【3Q 2026/03期】総資産546億円、純資産392億円、自己資本比率63.9%、有利子負債37億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.9億円 | ▲9.2億円 | 1.5億円 | 11.7億円 |
| 2022/03期 | 27.1億円 | ▲4.3億円 | ▲5.8億円 | 22.8億円 |
| 2023/03期 | 19.1億円 | ▲15.2億円 | ▲4.2億円 | 4.0億円 |
| 2024/03期 | 25.6億円 | ▲24.9億円 | ▲18.5億円 | 7,700万円 |
| 2025/03期 | 34.6億円 | ▲7.8億円 | ▲18.8億円 | 26.8億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、潤沢な本業の稼ぎが継続的な成長を支える基盤となっています。2024/03期には積極的な投資支出によりフリーキャッシュフローが一時的に縮小しましたが、2025/03期には約27億円の黒字へと回復しました。安定したキャッシュ創出力により、配当や戦略的投資に向けた資金余地が確保されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、更なる登用が今後の課題となります。連結子会社14社を抱える企業グループとして、強固な監査体制とグローバルガバナンスの構築を推進しており、持続的な成長に向けた管理水準の向上に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 680万円 | 1,121人 | - |
従業員平均年収は680万円となっており、製造業(機械セクター)の水準としては比較的安定した待遇が維持されています。これは、高付加価値なケミカルポンプのグローバル展開により利益率の高い事業基盤を構築し、それが従業員への継続的な還元につながっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた投資家リターンを示す指標です。2023期以降、当社のTSRはTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、2024期には359.6%と極めて高いリターンを記録しました。これは、半導体市場の活況を背景とした急激な業績拡大と、それに伴う株価上昇および積極的な増配が株主に高く評価された結果です。企業の成長が直接的に株主価値向上に結びついていることを示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 78.8円 | 35.2% |
| 2017/03期 | 68円 | 30.1% |
| 2018/03期 | 27.5円 | 30.0% |
| 2019/03期 | 28.9円 | 30.0% |
| 2020/03期 | 30.5円 | 31.8% |
| 2021/03期 | 29円 | 30.6% |
| 2022/03期 | 33.5円 | 30.6% |
| 2023/03期 | 61円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 62円 | 30.6% |
| 2025/03期 | 70円 | 34.6% |
| 権利確定月 | 11月 |
同社は利益成長に応じた配当を行う方針であり、配当性向30%程度を一つの目安として増配を継続しています。業績の拡大とともに過去数年間で配当額を大きく引き上げており、株主への還元姿勢を鮮明にしています。安定した財務体質を活かし、今後も持続的な配当が期待される銘柄です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.6万円 | 8.6万円 | 8.6% |
| 2022期 | 134.8万円 | 34.8万円 | 34.8% |
| 2023期 | 165.8万円 | 65.8万円 | 65.8% |
| 2024期 | 359.6万円 | 259.6万円 | 259.6% |
| 2025期 | 277.0万円 | 177.0万円 | 177.0% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は8.17倍と買い残が優勢で、株価上昇への期待感がうかがえますが、将来的な売り圧力には注意が必要です。業界平均と比較すると、PERは割安な水準にあり、PBRは平均的、配当利回りはやや高めとなっています。これは、同社の安定した収益力と株主還元姿勢が評価されつつも、まだ株価に織り込まれる余地があることを示唆しているかもしれません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 22.2億円 | 1.3億円 | 5.9% |
| 2022/03期 | 29.9億円 | 6.0億円 | 19.9% |
| 2023/03期 | 37.5億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 62.2億円 | 17.6億円 | 28.3% |
| 2025/03期 | 65.2億円 | 20.5億円 | 31.4% |
法人税等の支払いは税引前利益の拡大に伴い増加傾向にあります。2023/03期には繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の影響により一時的に納税額が抑制されましたが、現在は法定実効税率に近い水準で推移しています。企業の成長と共に適切な納税が行われており、税務面での不透明感はありません。
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「半導体製造から水族館まで、特殊液体の流れを支配するポンプの黒子」
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