6222プライム

島精機製作所

SHIMA SEIKI MFG.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE-15.2%
BPS2251.0円
自己資本比率66.4%
FY2025/3 有報データ

縫い目のないニット『ホールガーメント®』で世界のアパレルを変革する技術集団

私たちは、編み機事業で長年培ってきたハードウェア・ソフトウェア・サービスの技術にさらに磨きをかけ、ニット業界におけるデファクトスタンダードを確立し、なくてはならない存在になることを目指します。

この会社ってなに?

あなたがお店で手に取るセーター、特に縫い目がなくて着心地が良さそうなものはありませんか?それは島精機製作所の「ホールガーメント」という特別な機械で編まれたものかもしれません。この会社は、一着まるごと立体的に編み上げる革新的な技術で、ユニクロなど世界中のアパレルブランドを裏側から支えています。普段何気なく着ているニットの未来を作っている会社、それが島精機製作所です。

コンピュータ制御横編機の世界トップメーカー。特に縫い目のないニットを製造する「ホールガーメント」技術で高い評価を得ています。FY2025は売上高325.2億円、営業利益は-119.14億円と再び大幅な赤字に転落しました。中国市場の回復遅れなどが響きましたが、FY2026は営業利益15.00億円への黒字転換を予想しています。新中期経営計画「Ever Onward 2026」の下、事業構造改革と収益性改善を急いでいます。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
和歌山県和歌山市坂田85番地
公式
www.shimaseiki.co.jp

社長プロフィール

島 三博
代表取締役社長
挑戦者
激しく変化する経営環境に対応するため、新中期経営計画『Ever Onward 2026』を策定しました。各市場のニーズに合わせた製品・サービスを提供し、顧客に密着した提案活動を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1962
島精機製作所設立、手袋編み機から出発

和歌山県にて株式会社島精機製作所を設立。全自動手袋編機の開発・製造から事業をスタートし、編み機業界に参入した。

1978
コンピュータ制御横編機の開発に成功

世界に先駆けてコンピュータ制御横編機の開発に成功。アパレル業界の生産性を大きく向上させ、グローバル企業への道を切り拓いた。

1990
大阪証券取引所市場第二部に上場

社会的な信用を高め、さらなる事業拡大のための資金調達を目的として株式を上場。企業として新たなステージに進んだ。

1995
革命的技術「ホールガーメント®」横編機を発表

一着まるごと、縫い目なく編み上げる画期的な「ホールガーメント®」横編機を開発。アパレル製品の製造プロセスに革命をもたらした。

2016
ファーストリテイリング社と戦略的提携

ユニクロを運営するファーストリテイリング社と合弁会社を設立し、戦略的パートナーシップを強化。高品質なニット製品の共同開発を開始した。

2020
コロナ禍と業績悪化という試練

世界的なコロナ禍の影響や市場環境の変化により、大幅な赤字を計上。厳しい経営環境に直面し、構造改革が急務となった。

2024
新中期経営計画「Ever Onward 2026」を策定

収益構造の抜本的な改革と持続的な成長を目指し、3カ年の中期経営計画を発表。V字回復に向けた具体的な戦略を打ち出した。

注目ポイント

世界が認める革命的技術「ホールガーメント®」

縫い目なしで一着まるごと編み上げる独自技術は、着心地の良さとデザイン性の高さを両立。資源を無駄にしないサステナブルな生産方式としても注目されています。

V字回復へ、中期経営計画で構造改革を断行

厳しい経営環境を経て、収益性改善と成長軌道への回帰を目指す新中期経営計画をスタート。業績回復への期待が高まります。

PBR1倍割れの「お宝株」候補

世界トップクラスの技術力と資産を持つにも関わらず、PBR(株価純資産倍率)は1倍を大きく下回る水準。市場評価が見直されれば、株価の上昇ポテンシャルは大きいです。

サービスの実績は?

254.4億円
横編機事業 売上高
FY2024実績
-15.3% YoY
168.9億円
アジア地域 売上高
FY2024実績
-22.9% YoY
140.4億円
欧米その他地域 売上高
FY2024実績
+19.0% YoY
32.5億円
デザインシステム事業 売上高
FY2024実績
+6.2% YoY
10
1株当たり配当金
FY2025実績
横ばい

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 10円
安全性
安定
自己資本比率 66.4%
稼ぐ力
低い
ROE -15.2%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
10
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/337.539.2%
FY2017/34521.4%
FY2018/36018.9%
FY2019/35552.1%
FY2020/335-
FY2021/320-
FY2022/310-
FY2023/310-
FY2024/31033.5%
FY2025/310-
3期連続増配
株主優待
あり
自社直営飲食施設での取扱商品など
必要株数300株以上(約11万円)
金額相当非公開
権利確定月3月

配当方針については、業績連動を基本としつつも、安定的な利益還元の継続を重視した安定配当を維持しています。近年は赤字決算が続くなかでも年間10円の配当を継続しており、株主還元への姿勢を示しています。今後、業績の本格回復に伴い、配当性向の向上や増配余地を探るフェーズへ移行することが期待されます。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-15.2%
業界平均
10.8%
営業利益率下回る
この会社
-36.6%
業界平均
11.1%
自己資本比率上回る
この会社
66.4%
業界平均
48.7%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3310億円
FY2023/3379億円
FY2024/3359億円
FY2025/3325億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/34.3億円
FY2025/3-119億円

島精機製作所は、主力製品である横編機の需要変動や中国市場の減速により、近年の業績は不安定な推移を辿っています。FY2021/3からFY2023/3にかけては構造改革の影響もあり大幅な営業損失を計上しましたが、FY2024/3には一時的な黒字化を達成しました。しかし、FY2025/3には再び赤字に転落しており、FY2026/3期には新型機投入による収益改善と約20億円の黒字化を目指すなど、再建に向けた厳しい舵取りが続いています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-15.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-14.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-36.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-17.2%-16.2%-
FY2022/3-5.0%-3.5%-
FY2023/3-6.2%-5.6%-
FY2024/3-0.8%1.0%1.2%
FY2025/3-15.2%-14.4%-36.6%

収益性については、度重なる営業赤字によりROE(自己資本利益率)や売上高営業利益率が長らくマイナス圏で推移しており、極めて低い水準にあります。FY2024/3にはわずかながらプラスへ転じたものの、FY2025/3には再び営業赤字の影響で大幅な収益悪化を記録しました。本業での安定的な利益捻出が最優先課題となっており、高付加価値製品へのシフトによる利益率改善が急務です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率66.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
327億円
会社の純資産
777億円

財務健全性は、長年にわたる赤字累積により純資産が縮小傾向にありますが、依然として高い自己資本比率を維持しており、一定の耐性は有しています。ただし、FY2024/3以降は有利子負債が急増しており、直近FY2025/3期には約327億円まで膨らんでいる点が懸念されます。手元の流動性を確保しつつ、借入金圧縮と財務の安定化を両立させるバランスが重要です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-44.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-32.2億円
投資CF
借入・返済など
+53.8億円
財務CF
手元に残ったお金
-76.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/359.4億円13.0億円-37.8億円72.4億円
FY2022/362.0億円-10.2億円-77.6億円51.7億円
FY2023/3-71.8億円-21.3億円-3.1億円-93.1億円
FY2024/3-41.2億円-1.7億円3.5億円-42.9億円
FY2025/3-44.6億円-32.2億円53.8億円-76.8億円

営業キャッシュフローは、近年の赤字計上によりマイナス基調が定着しており、本業による資金創出力が低下しています。投資CFも新規投資や構造改革に関連する支出が続いており、フリーキャッシュフローは恒常的にマイナスを記録する厳しい状況です。不足する資金を補うため、財務CFでは借入による調達が増加しており、早期の営業CF黒字化が切実な課題となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1与信及び売上債権に関するリスク」に詳細記載

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-72.7億円0円-
FY2022/3-34.0億円0円-
FY2023/3-17.0億円0円-
FY2024/310.2億円0円0.0%
FY2025/3-115億円0円-

過去の業績低迷による多額の繰越欠損金が存在するため、当面は実質的な法人税負担が発生しない見込みです。FY2024/3期には経常利益を確保しましたが、税金費用は計上されていません。FY2026/3期においても黒字転換が見込まれますが、欠損金の活用により法人税支払いは引き続き発生しないと予想されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
637万円
従業員数
1,762
平均年齢
44.69歳
平均年収従業員数前年比
当期637万円1,762-

直近の従業員平均年収は637万円となっており、製造業の中では安定的な水準を維持しています。しかし、近年は国内外の市場環境の変動による業績への影響が大きく、利益水準の改善が今後の賃金動向の鍵を握る状況が続いています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主33.5%
浮動株66.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.2%
事業法人等11.4%
外国法人等14.4%
個人その他50.6%
証券会社1.5%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は和島興産・紀陽銀行・THE BANK OF NEW YORK MELLON140044(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,573,000株)10.35%
和島興産株式会社(3,001,000株)8.69%
株式会社紀陽銀行(1,387,000株)4.02%
THE BANK OF NEW YORK MELLON140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,128,000株)3.27%
島 正博(1,070,000株)3.1%
島 三博(1,061,000株)3.08%
株式会社三菱UFJ銀行(880,000株)2.55%
合同会社和光(780,000株)2.26%
梅田 千景(632,000株)1.83%
龍見 恭子(572,000株)1.66%

同社は創業家である島正博氏や島三博氏をはじめとする資産管理会社が上位株主となっており、創業家による強力なガバナンス体制と安定株主の存在が特徴です。また、紀陽銀行や三菱UFJ銀行などの金融機関も大株主に名を連ねており、強固な取引関係と長期的視点での経営基盤が構築されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

6,500万円
取締役4名の合計

事業リスクとして、中国・アジア市場における競合激化や、世界経済の不透明感に伴う投資意欲の減退が挙げられます。EDINET開示情報では、横編機事業における市場ニーズへの迅速な対応と、収益改善に向けた構造改革の進捗が極めて重要なモニタリング対象となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 2名(25.0% 男性 6
25%
75%
監査報酬
3,300万円
連結子会社数
12
設備投資額
20.6億円
平均勤続年数(従業員)
21.57

女性役員比率が25.0%と一定の多様性を確保しており、外部視点を取り入れた経営監視体制を整えています。12社の連結子会社を抱えるグループ経営において、強固な監査体制の構築を通じたガバナンスの強化が、持続的な企業価値向上のための重要課題となっています。

会社の計画は順調?

D
総合評価
業績予想の大幅な未達が続き、計画達成への道のりは極めて険しいと言わざるを得ない状況。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Ever Onward 2026」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 520億円 やや遅れ (325.2億円)
62.5%
営業利益: 目標 30億円 大幅遅れ (-119.14億円)
0%
ROE: 目標 4.0% 大幅遅れ (-17.6%)
0%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025440億円325億円-26.1%
FY2024430億円359億円-16.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202515億円-119億円大幅未達
FY202410億円4億円-57.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中計「Ever Onward 2026」では、最終年度に売上高520億円、営業利益30億円を目標に掲げています。しかし、初年度のFY2024から計画を大きく下回り、FY2025には大幅な営業赤字を計上。期初予想を大幅に下回る着地が続いており、外部環境の厳しさに加え、計画の実現性に大きな課題を抱えています。株主としては、目標達成に向けた具体的な施策とその進捗を厳しく見ていく必要があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2021を除き、TOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。特にFY2024以降は、TOPIXが大きく上昇する中で当社の株価は低迷し、その差が拡大しました。これは、長引く業績不振と赤字計上が株価の重しとなり、配当利回りも限定的であったことが主な要因です。株主還元の前提となる企業価値向上が実現できていないことを示唆しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-32.4%
100万円 →67.6万円
-32.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021181.0万円+81.0万円81.0%
FY202274.0万円-26.0万円-26.0%
FY2023134.6万円+34.6万円34.6%
FY2024100.8万円+0.8万円0.8%
FY202567.6万円-32.4万円-32.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残623,600株
売り残10,200株
信用倍率61.1倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 第4四半期決算発表2026年5月上旬
第65期 定時株主総会2026年6月下旬

PBRが0.39倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、市場から極めて割安に評価されています。これは継続的な赤字や業績の不安定さが原因と考えられます。信用倍率は61.1倍と非常に高く、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが溜まっている状態で、将来的な売り圧力になる可能性も需給面の注意点です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 -12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, みんかぶ, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 35%
機械業界 1,500社中 520位
報道のトーン
20%
好意的
35%
中立
45%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
株価・市況25%
技術・製品15%
経営・ガバナンス10%

最近の出来事

2026年1月業績下方修正

中国・アジア市場の回復遅れに伴い、通期業績予想の下方修正を発表。

2025年7月黒字浮上

第1四半期連結経常損益にて10.1億円の黒字を確保し、回復基調を示す。

2025年5月ガバナンス

経営責任を明確にするため、役員報酬の減額継続を決定。

最新ニュース

島精機製作所 まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 10円
安全性
安定
自己資本比率 66.4%
稼ぐ力
低い
ROE -15.2%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「『ユニクロも惚れた』縫い目のないニット編み機の世界王者、しかし業績の荒波を乗り越えようと構造改革に挑む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU